【ホロスコープ】MCを徹底解説!人生の頂上から見える景色とは?【感受点別】

【ホロスコープ】MCを徹底解説!人生の頂上から見える景色とは?【感受点別】

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!


復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。

これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。


ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。

ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。


今回の講座は「MC」です。

「MC」は、出生ホロスコープ(ネイタルチャート)から読み解く要素として、「未来への道標」のような基準点といえます。


なぜなら私たちは、人生という物語を常に歩み、「起・承・転・結」という波を体験し、MCは「人生の高み」とも呼べるからです。

あなたのこれまでの人生の歩みは、どの瞬間をとっても重要ですが、MCは人生という山登りの「頂上の景色」を指し示しています。

私たちがどのような歩みをするかで、その景色は変わっていく、ということですね。


アセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)が個人の軸(縦軸)であるのに対して、ICとMCは「社会性」や「集団性」の軸です。


MCは、あなたという個人(存在)が、社会や集団の中で、「個の意識」と「他者への意識」が交わり、「全体性」に到達する点星点。

MCは「社会的な私」を表すだけではなく、「全体性の私」を体験する転換点でもあります。

MCは、前の講座の「IC」とセットで考えると、あなたの人生の全体像への理解が進みやすいでしょう。


それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!

WEBライター。西洋占星術の講座を継続的に執筆中。占いの他、神道の学びやレイキヒーリング、言霊学などを通して、精神探究を続けています。只今、オリジナルの占星術鑑定を計画中です。

一ノ瀬ユイをフォローする

感受点とは

感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。

感受点に、以下のようなものを意味します。

  • 太陽系10天体・小惑星
  • 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
  • 計算上のポイント
    ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
    パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
    ダークムーンリリス、
    トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc

感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。


ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。

これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。


実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。

惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。


今回解説させていただく「MC」は、「人生の登頂」「人生の方向性」を示し、「自我意識と他者への意識」、「素の自分と社会的な自分が混ざり合って状態」が表現される感受点です。

この講座では、MCを「人生の登頂の景色」「登頂の景色の環境」と表現させていただきます。


私たちは人生を歩むにつれて、「私だけの私」ではなくなっていくものです。

なぜなら私たちは、決して1人で生きているわけではありませんし、他者と繋がり、関わることで、「私のという存在の影響力」は増す一方ですから。


MCを「人生の登頂の景色」や「人生の方向性」と表現した理由は、MCで人生が終わるわけではなく、「下山」も含めて人生だからです。

更に言えば、ホロスコープは、「物質性からの発展」と、「精神性への回帰」を円環で表した、「魂の永遠性の物語」と表現することができます。

魂は同じところをグルグル回るわけではなく、私たちの魂は、他者や世界と共同作業で、宇宙の創造活動の循環に一役買っています。


「栄枯盛衰」という言葉がありますが、MCは「盛」の部分に当てはまるでしょう。

私たちの人生は、大宇宙の収縮と膨張の断片ともいえます。


私たちは人生の登頂部分にて、「私」という存在の尊さを感じ、また他者に感じてもらう体験ができるのです。

人生の目的と運命

占いというと、「宿命」や「運命」という言葉を見聞きしないことはありません。

また「カルマ」や「悟り」といった事柄もまた、あなたの興味を引くでしょう。


あなたが生まれ、生かされている理由は、一体なんでしょうか?

有名になったり、ならなかったり、お金を沢山稼いだり、稼げなかったり、私たちは往々にして「思い通りにならない現実」を体験します。


らゆる概念や願望を取り払った時、私たちはただ「今日1日を生きること」が目的となり、幸せに感じるでしょう。


あなたが赤ちゃんだった時、あなたの人生の目的は、呼吸をし、母親からの抱擁から温もりを感じ、眠り、排泄をする、その繰り返しでした。

ですが物心がつくにつれて、あなたは世界がそれほど単純なものではない、というプレッシャーを感じ始めたでしょう。


さて、今あなたご自身について理解しようとし、ホロスコープを見つめています。


「日が最も昇る地点」がMCであるわけですが、MCは必ずしも「成功」や「達成」を意味するわけではありません。


私たちの人生の目的と運命は、まず第1に、「人生を全うすること」にあります。

人生は何が起こるかは分かりませんし、分かっていたら人生とはいえません。

あなたの身体は、寿命が尽きるその瞬間まで生きようとしますし、あなたの心はそれまでのあらゆる感情を体験したいと望みます。

そしてあなたの魂(精神)は、あなたが肯定的に生きることによって、人生が豊かになることが実現されることを望んでいるのです。


第2に、「自分が大切に思うことを続けること」で、これは自分を大切にすること、つまり能力や才能の発揮ともいえるでしょう。

好きなことや得意なことばかりで人生は成り立つはずがない!というご意見はごもっともですが、「続けること」が重要な点です。

あなたがどのような時に能力を発揮し、才能を開花させることができるか、は「天のみぞが知る」というもの。

ですが「人生を全うすること」と同様に、あなたがご自分を信じ、自分自身を輝かせることを大なり小なり続けていくことが、あなた自身の人生を最も輝かせることになります。


第3に、「他者のために自分ができる貢献」をすること。

私たちが生きるためには、「他者」の存在が必要不可欠です。

私たちの人生は、「孤独」と「全体性」を擦り合わせながら、物質世界という「分離」の世界を生きています。

分離をしているからこそ、私たちは他者のために貢献することができますし、他者からの愛情を受けることができるのですから。


私たちはいつの日も懸命に生きていますし、毎瞬輝き続けなければいけない、常に誰かの力にならなければいけない、というわけではありません。


あなたの準備が整っている時に、他者に手を差し伸べること。


それは他者を窮地から脱出するキッカケになるかもしれませんし、他者の能力や才能の開花の手助けになるかもしれません。


「人生とは」や「私の存在意義とは」というテーマに対する答えは、常に保留状態でいいはずです。

何度も上書きをしたくなるのが自然ですから。


ただ私たちには「方向性」や「手応えが感じられる指標」が必要になります。


それらは自然と、あなたの中に備わっている「可能性」であり、あなたを人生の登頂の景色に導いてくれる「幸せの種」かもしれません。

MCの解説の前提として、「◯◯しなければならない」という、一種の「呪縛」のような観念に捕まってしまわないようにと、このようなお話をさせていただきました。

MCが示すもの

MCの正式名称は、ラテン語の「Medium coeli  (メディウム・コエリ)」で、「天頂」という意味です。

また、MCの別名は「Mid-heaven (ミッド・ヘヴン)」。

ホロスコープ上では、略称の「MC」と表記され、一般的にも「MC」で親しまれています。


MCは、南の方位を表し、太陽が最も昇る正午の地点でもあり、「あなたの人生が世に照らし出される瞬間」の象徴です。


物質世界では、「時間」と「空間」の2つの制約・制限のお陰で、私たちは「過程(プロセス)」「変化」を味わうことができます。

そこには善悪の判断や基準はなく、ただ原因と結果、つまり事実という現実があるだけ、ということは何度もお伝えしてきましたね。

「願ったものが瞬時に叶う」という魔法は存在しませんが、逆に「温めたものが芽吹き、花を咲かせること」を体験するが、この物質世界での「手応えのある喜び」なのです。


MCは、「未来永劫続く幸せ」というわけではなく、「瞬間的」や「短期的」な意味合いがありますが、それでも「成就」という言葉が似合う点星点といえるでしょう。


あなたが温めてきたことや、誰かから影響されて始めたこと、嫌なことや苦手なことが成功に翻ったことなど、あなたの人生における成就は、あなたにしか分かりません。


MCは、「狙った通りの目的地」というよりかは、「導かれて辿り着いた達成地点」といえるでしょう。

「思い通りにいかない歯がゆさ」を楽しんでこそ、人生の醍醐味といえるかもしれません。


ホロスコープを読み込んでいくと、私たちは想像力を使って、立体的に宇宙観を創り、意味のある現象や象意を導き出します。

あなたにしか分からない「手応え」が、あなたを人生の方向性へと導いてくれるでしょう。


はじめは覚えることが多く、なかなか立体的にホロスコープを見ることはできませんが、徐々に慣れていってください。

あなたは必ず論理や言葉だけでなく、「直感」や「体感」を掴むことができますから。


MCが持つ意味は、以下の通りです。

  • 天体が昇る最も高い地点
  • 社会的な役割
  • 人生に用意された「最も輝かしい自分像」
  • 他者貢献において最も影響力を持つ要素
  • 仕事において最も満足感を得られる要素
  • 天職やライフワークに関する要素
  • 社会性の顔(ペルソナ)が最も打ち出される状態・条件
  • 自己実現の結晶・集大成
  • 「太陽の自己」が発現するスポット
  • 社会的達成感
  • 物質的な満足感
  • 社会的な肩書・ポジション
  • 社会的な影響力
  • 人生の方向性
  • 人生の頂とその環境
  • 執着の最終到達点 etc


この講座では、点星点に限らず、天体を含めたあらゆる感受点を「要素」として表現しています。

その理由は、ホロスコープを読み解く「観測者」によって、「断定」や「納得」といった主観が異なるからです。


そのためMCを表現するにあたって、「人生の登頂の景色」という表現がピッタリだと判断しました。


「観測者」によって、あなたの人生の展望はいかようにも変わるでしょう。

またあなたがご自身の人生を客観視する時、あなたは「人生の手応え」を得られる最も優秀な観測者になります。

そのため、この占星術講座では、敢えて促すような表現が多く使われています。

明日のことは誰にも分からないように、人生を断定することはできません。


私たちは常に手探りで、「意志」という灯によって、人生を切り拓いているのですから。


MCは、12星座の物語でいうところの、山羊座の段階です。

これまでの歩みは、時間の経過とともに、成果として表れます。


達成感や高揚感は刹那的で、記録や記憶に残ることはあっても、その瞬間の感情は永続的ではありません。

MCは、到達点であるとともに、欲望や執着の臨界点ともいえます。


ですから私たちは、身体と精神が精力的であり続ける限り、欲を持って生きていいわけですね。

欲望があるということは、あなたが人生で成し遂げたいことがあるということです。


そして私たちは人生の様々な経験を通して、「いかに欲望を成就させるか」を学びます。

その成果を独り占めするよりも、他者と分かち合うことで、大きな喜びを感じることをやってのけるのが、私たち人間の素晴らしいところなのです。


あなたの人生には、あなたを幸せに導き、他者に貢献できる自己実現の種が与えられています。

その種は、回り道をしたり、誰にも分かってもらえない時期があったり、はたまた、あなた自身が信じられない時期を経て、花を咲かせる瞬間を待ちわびているのでしょう。


ですから私たちは、生き続け、自分を輝かせることを諦めてはいけないのですね。

MCは人生の終着点ではなく、「人生の豊かさを創造するための環境」。

その環境は、あなたが求め続け、歩み続けた先にあり、またあなたが通り過ぎていく通過点でもあることをご理解いただければ幸いです。

時間と空間を定義する点星点

点星点としてのアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの地点は、ホロスコープを4分割する重要な位置です。


これらは他の感受点と区別するために、「点星点」と呼ばれます。


これらの4つの点星点の境界線を、以下にまとめました。

  • アセンダント(ASC/AC):東の地平線・東の方角
  • MC:天頂・南の方角
  • ディセンダント(DSC/DC):西の地平線 / 下降点・西の方角
  • IC:天底・北の方角


あらゆる物質は「球体」を最小単位として持っています。

球体という形は、エネルギーが還元や、外部からの影響の吸収を行う上で最も最適な形なのです。

宇宙空間では、時間や、上下左右といった空間的な制約制限がありません。


ただあるのは、「働き」そのもので、その働きは膨張と収縮を繰り返します。

それは非物質世界の表れのようにも捉えることができるでしょう。


ですが物質世界ではそうはいきません。

あらゆるものが個々の働きを果たすためには、時間と空間が必要になります。

時間は物事の変化を示し、空間は変化のプロセスを促す環境といえるでしょう。


「制約」や「制限」と聞くと、ネガティヴな印象が先行しがちですが、実はそうではありません。

枠組みや規定がなければ、あらゆるものは漂い、いつまで経っても成果や結果に辿り着けないのです。


ですからアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの点星点は、時間と空間を定義する地点として、重要視されるのですね。

カルミネート / カルミネイトと成功期

これまでの感受点の講座で、アセンダント(ASC/AC)・ディセンダント(DSC/DC)・ICに最も近い天体は、その点星点に強い影響を与えることもお伝えしました。

またアセンダント(ASC/AC)の星座の支配星が、チャートルーラーであり、ホロスコープの中で強い役割を担う、というお話をしましたね。


MCに最も近い天体は、「カルミネート天体 / カルミネイト天体」と呼ばれます。

Culminateは、「最高潮に達する」という英単語です。

つまり、MCに最も近い天体は、人生の登頂の景色が現実化するためにエネルギーを注ぐ、といえるでしょう。


カルミネート天体 / カルミネイト天体の定義は、MC / 天頂に最も近い天体ですが、天体が複数ある場合は、最も度数が近い天体1つを示します。

MCとコンジャンクション(合)の天体は、最もMCに影響を与えている天体と考えると、MCに近い分だけ、その天体の影響力は強いと言えるでしょう。


ただ第9と第10ハウス(室)付近に、天体が1つも無く、カルミネート / カルミネイトしている天体が無い場合もあります。

その場合は、MCにアスペクトを取っている天体や、MCの星座の支配星が強い影響力を持っている、と考えてもいいかもしれません。


ホロスコープの状況・状態は、十人十色ですし、優劣や善悪は一切ありませんので、カルミネート / カルミネイトも1つの要素として受け取っていただければ幸いです。

MCが発揮される時期とは

MCを「成功期」と表現しましたが、その時期が一体いつ頃なのか、といいますと、45歳以降です。


*一般的には、45~55歳の10年間を指すとされています。*


なぜかといいますと、46歳から木星の年齢領域が始まり、10ハウス(室)の活動が最も盛んになる年齢が、この10年間前後だからです。


ではその年齢を既に過ぎてしまった場合は、カルミネート / カルミネイト天体の影響は失われているのか、と考えてしまいますよね。

実際のところ、「人生の方向性」や「自己実現への意識の高まり」は、手段や環境は違えど、発揮されることが自然です。


特に家庭に入り、主夫や主婦をされていたり、身体が思うように動かないため、社会活動ができない、という方もいらっしゃると思います。


MCの役割は、どのような小さなアイディアや活動、働きかけに当てはまりますから、あまり心配する必要はありません。


ただ問題とすべきことはといえば、「自分自身にどれだけ素直に生きているか」ということに尽きます。

言い換えるなら、「どれだけ自分自身を認めているか」ということですね。

人生という有限な道のりは、常に寿命をすり減らして進んでいっていることを、私たちは程度の差はあれ、熟知しているはずなのです。


あなたが占星術・ホロスコープに出会い、これまで色んな無駄や損を経験されてきたとしても、残る選択肢は、「今をどのように生きるか」です。

MCやカルミネート / カルミネイト天体は、アセンダント(ASC/AC)の支配星(チャートルーラー)と異なり、意識して獲得していく側面があります。


それは「太陽の自分」の獲得と非常に似ています。


これまで何度もお伝えしていますが、私たちに最も必要なことは、「どれだけ自分を認められるか」です。


自分自身を認め、自愛と慈愛に目覚めた時、「存在としての生命力」が生まれます。


そのような時は、「無敵状態」といえますから、ハッキリ言いますと、カルミネート / カルミネイト天体があろうと無かろうと、関係無くなるのです。


木星期以降は、社会性から豊かさを得て、全体性にその豊かさを循環していく「成熟期」といえます。

もしかしたらMCが示す「成功」とは、自己的ではなく、結果的に「自分と他者に恩恵が与えられる」という成功なのかもしれません。


なぜなら私たちの人生は、無限の世界から有限の世界で、有限の豊かさ(物質性)を体験し、その豊かさを失うことで、無限の世界に還っていくからです。

自分自身を満たすことを追求した結果、他者を満たすことができる、この1点は揺るぎない事実といえるでしょう。


ただ人が持つ他者への影響力や、他者貢献のあり方はそれぞれですから、絶対的な利他の在り方は存在しません。

ですからホロスコープを読み解く時、目立つ天体や要素が有る・無しで、あなたの人生の豊かさを決めつけないでくださいね。

境界線とハウス

ホロスコープリーディングにおいて、惑星や小惑星・星座とハウスが重要である、お伝えしてきましたね。

ハウスの解説を後の方に準備した理由は、惑星や小惑星を含むすべての感受点を説明してからの方が、理解が進みやすいからです。


ただMCやその他の点星点を説明する上で、ハウスを省くことはできませんので、点星点とハウスの関係について解説させていただきます。


4つの点性点は、「境界線」の役割を果たしています。


星座とハウスの数はともに12つで、ホロスコープではハウスは内側の円に、星座は外側の円に描かれているのが分かりますね。


MCを含める4つの点星点は、ハウスに切り込む「境界線」として描かれます。

ホロスコープの出し方は多種多様です。

MC = 第10ハウス(室)と定義する方法がありますが、一般的に見られるホロスコープは、点星点と星座の境界線は合致しません。

ハウスについての詳しい解説は後の講座に譲るとしますが、ここでは少し「ハウスカスプ」という概念をお伝えしたいと思います。

ハウスカスプ

占星術においてMCは、必ず第10ハウス(室)です。

ですがハウスに対応する星座の「始まり」は、必ずしも見た目で分かる星座にはなりません。


先ほどから「始まり」や「起点」が重要、とお伝えしているように、ハウスの意味を正確に捉えるためには、ハウスの始まりの星座が重要です。

そのハウスの始まりを「ハウスカスプ」と呼び、ハウスを読む解く時は、ハウスカスプの星座を活用しなければいけません。


少しややこしいですね。


4つの点星点とハウスは、時間と場所によって定められるため、動きません。


動くのは、あらゆる感受点と星座のみです。


先ほどもお伝えしたように、MCは境界線としての役割を持ちます。

東と西の地平線・南と北の地平線はセットとなって、ホロスコープ(360°の環)を4分割して境界線を設けるのです。


そのためアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICは、特別な縦と横の軸でホロスコープを十字に切ります。

これら4つの点星点を「アングル」と呼び、今回解説していますアセンダント(ASC/AC)は、第7ハウス(室)の起点のアングルです。


アングルに関してはハウスの講座で詳しく解説させていただきますが、頭の隅に置いておいてください。

ホロスコープを見ていただくと分かるように、アセンダント(ASC/AC)は必ず第6ハウス(室)と第7ハウス(室)を切り分ける境界線として機能します。


ですが星座はどうでしょうか?

MCを含めた4つの点星点やハウスは、星座の途中に食い込んでいませんか?


これは惑星や星座が自然現象として動き、点星点やハウスなどの境界線が人為的だからです。


私たちは、常に大宇宙や自然に寄り添うことでしか生きていけません。

占星術・ホロスコープリーディングは、人類が工夫を凝らして編み出した、自然の働きと人間の概念を限り無く擦り合わせることで完成しました。


繰り返しになりますが、MCは、第10ハウスを決め、ハウスカスプの星座を定義する境界線です。

ハウスのシステムについては、また後の講座で解説しますが、少しでも点星点とハウスの関係を理解していただけたでしょうか?

自己実現はプログラムか?

この西洋占星術講座では、欲望や習性を「プログラム」という風に表現しています。

結論からいいますと、MCが表す自己実現は、「意志が望む世界観」であり、プログラムを外した先に獲得される登頂の景色です。


ですから他者の干渉や介入から解放された世界観が、本来の自己実現の姿。


私たちの欲望や欲求は、まず「生存」という死活問題のレベルで機能していますから、大変強力なプログラムといえますね。

また幼少期の私たちの自我は柔らかいため、外界からの影響に従順に働きますし、影響力の強い人からは多くを素直に吸収します。


私たちの意志は、いくら影響を受けようとも、完全に乗っ取られることがありません。

ですから人生のどこかの地点で、私たちはある意味、反抗的になったり、自暴自棄になったりして、人生の意味や目的を探り出そうとします。


ハウスの流れでいえば、MCは、9と10番目のハウスの境界線にあり、他者との関わりと経験を経た上での、「人生の豊かさ」を実現する地点です。


MCの自己実現は、決して独りよがりではありませんが、自我意識が高く、だからこそ個人の意志によって成し遂げられます。

個人の社会的・物質的な欲求は濃厚で、実現までに時間がかかりますが、その分、達成感は表現しがたいものがあるでしょう。


MCが示す自己実現は、ある意味、曲がりくねった道の先にあり、その過程には多くのプログラムのオン・オフの経験が用意されているものです。

真っすぐに、平坦に、最速で人生が満たされる人が、この世に存在するかは定かではありませんが、そうであるならば、占星術に手を伸ばすことはないでしょう。


MCが意味する自己実現とは、人生の最初の瞬間に、「可能性」として生まれている到達点です。

その時の可能性は、空気のようで、誰にも見えないけれど、徐々に「あることが分かる」ようになっていきます。

紆余曲折を経て、あなたはご自分の意志とは何か?という壮大な自問を繰り返しながら、外界の環境ともに成長し、「可能性」を見出していくのです。


「あるようでない」からこそ、「創る」。


人生は、誰と比較する必要がなく、見本や手本が無い、険しい道ではありますが、焦る必要はありません。

至る所に用意されているプログラムは、あなたを鍛え、成長もさせてくれますが、惑わす要因ともなり得るでしょう。

ですからあなた自身が、内面と対峙し、「意識の光」「意志」を明らかにしていくことが、大変重要なのです。

成るべくして至る道

人生はコントロールできないことの連続です。


幼少期のトラウマや、家族や他者との軋轢をバネにする人もいれば、コツコツと続けてきたことで名声を得る人もいます。

この世は「原因と結果」の世界ですが、私たちが善悪の価値観や思い込み(という常識)に拘(こだわ)るには、理由があるものです。

  • 幼少期に◯◯ができなかった
  • 幼少期に◯◯が欲しかった
  • 幼少期に◯◯を与えてもらえなかった
  • 思春期に◯◯が叶わなかった
  • 青年期に◯◯を失った etc


このように並べてみると、ネガティヴな要因ばかりが目に入りますね。

ですが必ずポジティブな要因も見つかるはずです。

  • 幼少期に◯◯に憧れた
  • 幼少期に◯◯を教わった
  • 幼少期に◯◯を与えてもらった
  • 思春期に◯◯が叶った
  • 青年期に◯◯を獲得した etc


前者の例をひっくり返しただけ、のように思えますが、過去をよくよく思い返すと、顕在意識でパッと思いつかないだけで、意外と心が動かされた出来事は少なからずあるはずです。


私たちの心が動く時、私たちにはそれぞれ「独自の条件」があるのではないでしょうか?

それは天体と星座や、天体とハウス、天体とその他の感受点に表されることが多いのです。


あなたが現状とこれからの人生を見つめる上で、過去を判断材料にすることは、大変有効な手段といえるでしょう。

結果としての過去は、完了していますが、解釈はいかようにも変えることができます。


またあなたがご自分の今後の人生をどのように考えていようとも、いざ10年後には、全く違う人生観になっていても不思議ではありません。

MCは、「収穫を得る時期」ともいえますが、それまでの道のりは険しく、試行錯誤の連続です。


ですがこれだけは覚えておいてください。


人生に起こるすべての経験には、必ず役割があります。


「意味づけ」というものは、私たちが後づけで行うものですが、この場合、「宇宙からの采配」という意味です。


あなたが二者択一で選択を迫られる時、どちらの選択にも道が用意されています。

ですからMCに到達するまで、物質的な豊かさを追い求めることも、精神的な豊かさを追い求めることも、どちらも追い求めることもできるでしょう。


私たちには、「現状維持」というプログラムが備わっていますが、そのプログラムを外すことも強化することもできます。

この占星術講座でお伝えしている「認めることの重要性」は、第3の道である、物質と精神の両方の豊かさに辿り着くための解釈法です。


「成るべくして成る」という言葉がありますが、この言葉の行間には、あらゆる試行錯誤や努力、挫折や迷いが含まれています。


私たちが社会性を身につけてからというもの、または身につけるように迫られてからというもの、本来実現したいものを見失ったり、恥じたりするようになるものです。

ですが私たちがMCに到達し、自分自身と他者に喜びを与えるためには、この枠を超えなくてはいけません。


現状維持は、「挑戦や自由に対して恐怖のレッテルを張る」という側面があります。


私たちはすべての現状維持のプログラムを排除する必要はありませんが、自己実現や他者貢献を成し遂げるためには、ある程度の踏ん切りは必要になるでしょう。

あなたにはあなたの自己実現の道があり、その道は多くの人との関わりの中で果たされていくはずです。


ただあなたは、ご自分に素直であることを止めないこと、ただその1点を貫いてください。


あなたがご自分の意志を尊重することは、MCという頂(いただき)に至るための、最も重要な在り方です。

世の中には沢山の価値基準がありますが、どれも絶対的な基準ではありません。


ですからあなたは時間をかけて、ご自分のあらゆる要素を認めていってください。

あなたの意識という光は、「自己信頼」という無条件の愛情によって輝くのですから。

全体性に向けて社会に溶け込むこと

MCは、確かに社会的な面を強く表しますが、社会的な成功だけを表しているわけではありません。


MCさえも、人生の「通過点」であることは先ほどお伝えしましたね。


私たちは例外なく、何も持たず生まれ、何も持たずにこの世を去っていきます。

その条件や環境は人それぞれですが、物質の恩恵に対する執着は、必ず絶たれる瞬間が訪れるのです。


「全体性」とは、いわば「物が無い状態」であり、「物を生み出す働きの世界」ともいえます。


私たちの人生は、まず与えられ、そして失っていく物語です。

与えられることが喜びであると同時に、失っていくこともまた喜びであると分かる日は、きっと訪れます。


その時まで私たちは、物質的な豊かさを思う存分に味わっていいのですね。

MCという感受点は、私たちが積み重ねる経験と、その成果を十分に味わう体験を象徴しています。

その成果は、素の自分と社会的な自分の両面があってこそ、成し遂げられるものです。


私たちは個性を与えられ(アセンダント/ASC/AC)、その個性を育てる環境を得て(IC)、他者と関わる体験(ディセンダント/DSC/DC)を経て、人生を成熟させていきます。


MCの成果を受け取る時、私たちは「境界線は本来無かったこと」に気づくでしょう。


家庭に居ても、社会との繋がりが消えるわけではありませんし、仕事をしている時に感情が消えることがないように、私たちは本来「繋がっている存在」なのです。

第12ハウス(室)にて、そのような意識がハッキリと自覚されるのですが、その意識の自覚のために、MCという起点において、私たちは「意識の膨張」を体験します。


「意識が膨張する」とは、風船を膨らませるイメージです。


私たちは無我夢中で、またあらゆる思考と感情の体験をし、意識を拡大させています。

本来なら、私たちは自然とともに生きて、1日を生きるだけでよかったのかもしれません。


ですが私たちの意識は「進化」を望み、私たちはその望みに応えるように生きているようです。


そしてその進化には、物質世界において執着点を迎え、次のサイクルにバトンは渡されていきます。


私たちは、物事が「自分事」であると感じる時に動くものです。

それ自体は自然なことですが、物事に無関心であることとは違います。


私たちは日々、寿命が減っていることを自覚しないように生きていますが、その時は必ず訪れ、その時に後悔しないために、「目標」や「自己実現」を設定するのでしょう。

私たちの自己実現は、決して「自己完結」に終わりません。


あなたの意志を受け取る人が必ず現れるでしょう。


あなたはご自分の存在を体験しながら、他者との関わりを持ち、結果的に社会に居場所や役割を見つけることになったかもしれません。

それはただ単に、「会社の駒」や「誰かの犠牲」のための経験ではなく、「全体性の自分」に到達するための手段であり、通過点です。


占星術を人生に取り入れることは、「宇宙の働き」や「自然の摂理」をどこか、「納得していく作業」ともいえるでしょう。


あなたが山を登り、頂上に辿り着いたら、しばしその場で過ごしたとしても、ずっとその場に残り続けることはないはずです。

太陽が日の入りを迎えるように、私たちは次第に精神性に重きを置くようになります。


私たちが地上から見る星の輝きは、その星が果てる光が、時差となって見えている、といいますよね。

私たちは有限の人生を生きているからこそ、すべての瞬間が尊いはずです。


あなたが思い悩む時も、あなたが喜びで満たされる時も、どうしようもない状況に陥った時も、「すべてが幸せ」という視点が、あなたの人生を温めてくれるでしょう。


MCは、人生が最も輝きを感じられる到達点であると同時に、「大いなる働き」に意識を委ねていく転換点でもあります。


人生は「今は分からないこと」の連続ですが、今できることを大事にしていきましょう。


あなたが「今、この瞬間」を肯定的に見つめられるほどに、欲望や執着を存分に味わい、物質の呪縛から解放されることを望めるようになりますから。


社会に溶け込むことは、個人の自己実現と、他者貢献の両側面があると同時に、全体性への準備段階でもあります。

時間が常に進むように、私たちの生命活動は、「全体性」という宇宙の創造活動の循環に貢献しているのです。


そういう意味では、私たちは欲望や執着を体験し、私たちそれぞれの「達成感」を味わうことが、全体性の流れに入っていくために必要不可欠といえるでしょう。

MCを決定づける3つの要素

これまで長々と説明を続けてきましたが、MCを理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。

MCの重要性を知るための3つの要素を、以下にまとめました。

  1. MCの星座(ハウスカスプの星座)
  2. MCに近い惑星や小惑星
  3. MCのサビアンシンボル


より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。


星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、MCの度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。

MCの星座の度数は重要ですので、できる限り出生時間を把握してくださいね。


人によっては、MC付近に沢山の惑星や小惑星が集まっているかもしれません。


またMCのハウスカスプの星座の支配星があり、その星座の影響力が強く出ているかもしれません。

どのような場合であっても、「あなたらしさ」や「あなたの人生の方向性」、また「あなたの魂の計画」が表現されているだけです。


あなたはMCを知ることで、自分自身を認める作業を進めていくことができるでしょう。

【星座別】MCが人生の方向性

MCの星座は、ハウスカスプによって決まります。

またICとMCはセットで、縦軸を作り、個人と社会を繋ぎ、内面性と外面性の関係性を表しますから、人間関係や社会経験において、実に重要なラインです。


MCをシンプルに表現するなら、「人生の方向性」「社会的な頂点」となります。


私たちは生まれた瞬間から、「目に見えない道」を歩き始めるわけですが、次第に自分の意思で「見たい景色」に向かって進めることが分かってくるものです。


MCという点星点は、「あなたが人生で辿り着きたい景色」のヒントを教えてくれるでしょう。


ホロスコープは決して、あなたを束縛したり、あなたの人生を断定するものではありません。


ですが面白いことに、ホロスコープには納得できる要素はもちろんのこと、知りたくなかったこと、考えてもみなかったことも見せてくれます。


またその他の天体や感受点の影響が強い場合、MCに関する影響を実感できないこともありますが、大切なことは、「今分かること」を積み重ねていくことです。


それでは12星座別に、ICが示す人生の種と成長の特徴を見ていきましょう!

MC x 牡羊座

牡羊座は「独創性」の塊です。

個人の生活と社会性の両面に自信を持つMC・牡羊座は、自らの意志を社会に反映させることを望みます。


MC・牡羊座は、「自分から働きかけること」を重要視し、自らの情熱を他者に分け与えることで、自身も他者も輝かせるでしょう。

牡羊座は火星を支配星に持つため、「パイオニア」としての勇気や闘争心を燃やします。

MC・牡羊座は、自分自身が情熱の塊ですから、他人の目や価値基準に惑わされることがありません。

MC・牡羊座に与えられた能力は、「世の中に新しい価値観を与えること」にあります。

あなたの創造性は、あなたの経験則と情熱から生まれるでしょう。


MCが牡羊座の場合、ICは必然的に天秤座です。

IC・天秤座は、幼少期に他者への気遣いが義務的になり、自分の願望を見失う経験を与えられました。

その経験は、当時は悲劇となり、自我意識が薄くなるキッカケだったかもしれませんが、時間を経て、多くの人の心に潤いを与える財産となる可能性を備えています。


ですからMC・牡羊座は、自身の欲求や情熱、意志を貫き、その生き様が他者を奮い立たせるのです。

その様子を見届けながら、MC・牡羊座は更に人生を突き進むでしょう。

MC x 牡牛座

牡牛座は「物質的な豊かさ」を表す星座です。

そのためMC・牡牛座は、実利を生み出す立ち位置になることを望みます。

「実利」とは、豊かさを感じられるあらゆる物事であり、価値観を与える実績です。


牡牛座は土星座であり、根差し、安定的な豊かさを供給する物事に深い関心があります。

個人的にも社会面においても、誰もが豊かさを感じられることを提供すること、それこそがMC・牡牛座の自己実現の物質的な結果です。

MCに到達した時点で、牡牛座は物事を自分の裁量で決め、ペースを崩したり、他者に妥協することがありません。


自分自身の感性に自身を持ち、またその感性こそが、豊かさの源泉に繋がっているのです。

MC・牡牛座は、必ず成果を出すため、継続的に物事を進めます。

その姿勢は、付加価値としての信頼と信用を得られるでしょう。

物質的な価値は、客観的に評価されますから、物質的な豊かさを築くことが得意な牡牛座は、豊かさの循環を促す役割を担っています。


MCが牡牛座の場合、ICは蠍座です。

幼少期に心理的な葛藤や、拭うことができない他者との不和を経験することになったIC・蠍座は、感情の脆さや危うさを転換し、物質的な豊かさを求めるようになります。

この転換は決して、感情的な結びつきが無駄だという開き直りではなく、人との健全な繋がりには、クッションや緩衝材が必要だ、という判断です。

ダイレクトに心で繋がることを求める蠍座の儚い願いは、形を変えて、MC・牡牛座の感性に転換されることとなったのでしょう。


とっかかりがあることによって、私たちは親近感や共感を抱きますから、社会生活においては、物質的な価値は、健全な判断材料になります。

MC・牡牛座は、物質に絶対的な価値を置いているのではなく、人と健全に繋がるために物質的な豊かさを築き、その先には人と人の繋がりを見据えているのです。

MC x 双子座

双子座は「情報」や「コミュニケーション」の星座です。

そのためMC・双子座は、「選択肢を与える」役割を担っています。


私たちは物事を選択する時、頼りになるものは知識であり、人脈です。

MC・双子座は、知識(情報)と人脈の両方に強い関心を持つだけでなく、上手く駆使することができるでしょう。


自己実現や社会貢献において、最も重要なことは、「価値を提供すること」ですが、双子座的にいえば、「選択肢を与えること」になります。

私たちは「原因と結果」の世界に生きていますから、選択が引き寄せる結果が分かることは、大変重要です。

そのため経験に基づき、蓄積された知識や情報、判断材料は重宝されるため、MC・双子座は人との関わりにおいて、目を引く存在となるでしょう。


現代は「超情報化社会」と呼ばれている通り、「情報の価値」を見極め、適切な判断を下すことが豊かさに直結します。

MC・双子座は、好奇心とコミュニケーション能力によって、人との関わりに喜びを見出すだけでなく、自身と他者に豊かさをもたらすのです。


MCが双子座の場合、ICは射手座です。

IC・射手座は、冒険心や探究心が抑圧されたり、身近では手に入らない知恵や欲求を我慢せざるを得ない経験をします。

そのため身体的・精神的・社会的に成熟した際には、思う存分世の中を探究することを実現するのです。


そうしてMC・双子座は、自身の興味関心に貪欲になり、それだけでなく、他者にも自身の喜びを分け与えることにまで、喜びを見出すことができるでしょう。

それはただの物知りや雑学で満足するのではなく、「導き手」としての情報提供者としての立ち位置を獲得するのです。

MC x 蟹座

蟹座は「心のネットワーク」を築くことを求める星座です。

蟹座のネットワークの範囲は、本来身内に限られていますが、MCに蟹座が対応することで、心に安らぎを求める人なら、多くの人を受け入れる器が育っています。


蟹座は月を支配星に持つため、あらゆる人の心の琴線に触れ、心の安定に繋がる事柄に能力と才能を発揮するでしょう。

MC・蟹座が世の中に望むことは、「生きる喜び」や「人の温もりを感じる豊かさ」が広まることです。

私たちの心は日々移ろいますが、根本的には、「快く生きたい」と願っています。

競争心や恐怖心に溢れる世の中を見て、ただ嘆くだけでなく、自身が安らぎの源泉となって、痛みや傷を癒すコミュニティを築こうとするのが、MC・蟹座なのです。


MCが蟹座の場合、ICは山羊座です。

山羊座はルールや戒律によって鍛えられ、感情を我慢・抑圧することを強いられる経験をします。

後にその経験は、他者を理解するための心の器に育ちますから、幼少期の個人的な願いは、MC・蟹座によって、利他的な真心に転換されるのです。


MC・蟹座は、現実的・物質的な価値観を蔑ろにせず、地に足を付けた上で、心の豊かさを追求します。

MC・蟹座は、自身の心が豊かで、満たされることを追求した結果、他者をも包容する器を獲得することができるのです。

MC x 獅子座

獅子座は「人生を楽しむ」星座です。

獅子座にとって人生を楽しむとは、「等身大の自分を表現すること」に対して自信を持ち、他者に見せること、といえるでしょう。


「ありのままの自分」は、自分が知っていても、他者が知らない場合もありますが、自分自身でも知らない魅力によって、他者から支持されることもあります。

MC・獅子座の自己主張や自己表現には華があり、人の心を動かすだけの熱量に溢れているのです。

自信がある人とそうでない人から、同じ言葉を発せられる時、根拠や証拠を差し引いても、私たちの心は自信や情熱を持って伝える人に傾きます。


獅子座は太陽を支配星に持つため、他者の心に希望を与える素養が備わっていて、そのことを自覚しているのがMC・獅子座です。

自分の才能を自覚していることに自惚れる時、人は堕落したり、失敗や挫折に陥りますが、MCに昇りつめた獅子座は、人生の酸いも甘いも経験しています。


MCが獅子座の場合、ICは水瓶座です。

IC・水瓶座は、幼少期に自由や独創性を抑圧され、内面的な葛藤を抱え、内面世界と外面世界での自分自身にギャップを感じる経験を与えられました。

そのギャップは、自己矛盾となり、自己信頼や他者信頼に影響を与えるため、自分の心を満たすために多くの時間が必要になったことでしょう。


ですが温め続けた願望は、充電期間を経て、自己矛盾や葛藤を昇華するだけの器が整った時、爆発的な燃料に切り替わります。

生命エネルギーに溢れたMC・獅子座は、自分自身を偽ることの愚かさと辛さを熟知し、2度とそのような状況が繰り返されないように、と心に決めるのです。

その固い決意は、炎となり、希望の光となって、他者をも照らす、MC・獅子座のバイタリティーの源泉といえるでしょう。

MC x 乙女座

乙女座は「分析」や「冷静さ」を象徴する星座です。

物事が円滑に運ぶために、自身に義務とルールを課し、成果へと導く生き方が、乙女座的な生き方といえます。

ですからMC・乙女座は、世の中の豊かさが循環するための「管理」的な立ち位置が相応しいといえるでしょう。


乙女座は水星を支配星に持ち、スピード感と情報処理能力が与えられていますから、臨機応変に状況に対応することができます。

自身を律することをやってのける乙女座がMCに対応することで、他者をも導く「教育者」となることでしょう。


教育や管理とは、できない人を律するのではなく、律することでもたらされる豊かさを循環させるためにあります。

自主的に動き、成果を得ようとする時、判断が必要とされない時は、無意識レベルで物事を行える方が効率が良いはずです。


脳の構造が良い例ですが、ルールや段取りにいちいち感情を挟んでいては、物事が進みません。

効率や成果は、感情を蔑ろにしているわけではなく、心の豊かさを味わえる環境のためにあります。

そのためMC・乙女座は、「導く」という意味で、自身を律しながら、他者を教育し、誰もが豊かさを得られるようにと精進するのでしょう。


MCが乙女座の場合、ICは魚座です。

IC・魚座は、幼少期に共感能力が強すぎたり、他者との境界線が分からないことで、苦労や痛い目に遭ったり、物質的な価値観に馴染めない経験を与えられました。

その経験は、私たちが心という深遠で神聖な器を持ち、誰もが心で繋がることができる、という直観に行き着く可能性を秘めています。


ですがこの世界は物質世界で、地に足をつけることが大前提としてあり、心の繋がりは、境界線や枠といったものを、時間や条件、環境などによって橋渡しがされるものです。

IC・魚座が経験する、物質性と精神性の大きなギャップは、MC・乙女座が到達することができる、心の豊かさのために物質的な豊かさを敷く、という価値観に転換されます。


残念ながらこの世にはまだ、お金や所有が必要です。

貨幣経済が終わり、所有という概念が無くなる時が訪れても尚、旧世代の価値観が切り替わるためには時間が必要になるのは目に見えています。

時代が変わるだけでなく、人類が持つ根本的な概念が切り替わるその時まで、MC・乙女座が司る「管理」は必要なのです。

「誰かがやってくれる」という言葉があるように、必ず誰かが役割を真っ当していますが、MC・乙女座の究極の願いは、誰もが自主的に心を律し、豊かさを得ることなのですから。

MC x 天秤座

天秤座は「調和」と「客観性」の星座です。

天秤座は自己と他者、内面と外面を交互に見ることで、自分自身の在り方を見つめます。


MC・天秤座は、世の中に迎合することを正義とするわけではなく、自分と近い価値観や感性を探し、物質性と精神性の美しさを表現しようとするでしょう。

世の中にはありとあらゆる正義や価値観があり、「絶対的な基準」を見つけることはできません。

そのような絶対性を掲げるようとしても、必ずどこかに歪が生じ、誰かを傷つけてしまうことだってあります。


MC・天秤座が持つ「調和」の世界観は、言葉と感情を介しての相互理解です。

「歩み寄り」や「譲歩」という行為の側面には、「諦め」や「妥協」という意味合いが含まれますが、結果的に見れば、利己的な執着は他者の執着と合致することで解消されます。

調和や統合という言葉は、聞こえはいいのですが、実際的に実現しようとすれば、必ず「不和」を経験しなければなりません。


MC・天秤座は、「裁くこと」を止め、自分自身と他者を尊重する器を持った、天秤という勇気を持っています。

天秤が傾く時、私たちは「本当に必要なもの」について考えさせられるものです。

MC・天秤座は、誰に対しても誠実であろうとし、その姿が多くの人を励ますでしょう。


MCが天秤座の場合、ICは牡羊座です。

IC・牡羊座が培った自我意識の抑圧は、「自分だけ良ければいい」という価値観が生まれることを許しませんでした。

「自分も良くて、相手も良い」という結果をもたらすためには、様々な経験が必要になります。


IC・牡羊座の、「自分の欲求を我慢させられた経験」という価値観が、「自分を客観視するための糧」に変わる時、MC・天秤座の「美しさ」に生まれ変わるのです。

人生は、自分を大切にする物語であると同時に、他者を自分のように大切にしようと試みる旅でもあるのですね。

それは個の意識と社会性が交じり合った、広い視野であり、世の中に必要とされる美しさ(調和)を与える役割が、MC・天秤座には与えられています。

MC x 蠍座

蠍座は「追求」の星座です。

蠍座は火星の活動力と、冥王星の根源的な働きから力を得て、自己と他者・世界に洞察力を発揮します。


MC・蠍座は、「真贋(しんがん)」という真の価値を見出す役割を与えられ、その役割は宇宙の真理と紐づいていることを確信し、洞察を止めることはありません。

蠍座は「働き」に重きを置き、特に心と感情の奥深さを追求します。


心が天頂に至る時、それはまるで満月や新月のように、「欠けが無い状態」といえるでしょう。

その状態は瞬間的かもしれませんが、私たちには何度もそのタイミングは何度も訪れます。

MC・蠍座は、その瞬間を「心の葛藤の解消・昇華」に見定め、他者と深い関わりを持つことを望むでしょう。


この占星術講座で、「丸・球が最も完成された形」とお伝えしています。

蠍座は心が満たされることによって、日常生活はもちろん、人生や他者との関わりが豊かになることを熟知しているのです。


MCが蠍座の場合、ICは牡牛座です。

IC・牡牛座は、物質が与えてくれる喜びを享受しようと手を尽くしますが、手に入らない経験を与えられました。

その経験が執着を強化することもあれば、豊かさの流れやタイミングに身を委ねる心に目覚めることもあるでしょう。

I
C・牡牛座の価値観は、「美しさ」や「豊かさ」は所有することができないこと、また物質を介さずとも、心を満たす方法があることを学ぶためにあります。

そのため物質的な豊かさに対する憧れや執着、欲望や欲求は、自力で叶えたり、独占するためではなく、「分かち合うこと」で成就することを、MC・蠍座は実現するのです。

MC x 射手座

射手座は「探究」の星座です。

探し物を探すために旅をすることも、目的を叶えるために旅をすることも、どちらも尊い行動であり、人生を豊かにするための手段といえます。


射手座は木星を支配星に持ち、見識や視野を広げ、その喜びと発見を世にもたらす役割を与えられ、終わりのない探究を続ける生き様を世に見せるのです。

MC・射手座は、主体的に行動を起こし、物事を発展させることこそが、人生や世の中に変化をもたらすことを知っています。

これは宇宙が膨張と収縮を繰り返す原理と似ていますが、射手座はこの原理を物質世界で確信したいがために行動するのでしょう。

MC・射手座は、自らが探究のために集めた知恵や知識を、惜しげも無く多くの人に提供することを喜びにしています。


「信頼」は、いくら自分が望んでも、他者が望まなければ生まれることはありません。

射手座は行動と変化、成長によって、自然に信頼が生まれることが自然であり、真理や自然の中に望ましい在り方を探し続けるのです。


MC・射手座の姿勢は、歩みに迷いが無く、また他者に依存したり、過度に期待することはありません。

これは多くの人が憧れる、「楽観性」という肯定的な生き方だからでしょう。

ありのままに振る舞うことの自由さと、常に変化を求め続ける姿勢は、多くの人を励まし、また「主体性の在り方」のヒントを与えます。


MCが射手座の場合、ICは双子座です。

IC・双子座は、「言葉」に関して強い欲求を抱きながらも、言葉によって意思疎通が叶わない経験や、言葉によってコンプレックスや恐怖心を抱く経験を与えられました。

IC・双子座の受難は、自分自身を肯定してからではないと、他者や世界を肯定することができないという順序を表しているようです。


「この世はエネルギーで出来ている」といわれますね。

それでは私たちの日常は、「言葉」で成り立っているといえるでしょう。

IC・双子座の根本的な欲求は、言葉によって自身を理解し、また理解されることで、世界に心を開きます。

心を開くということは、外部からの影響や干渉、支配を許すということではありません。

言葉によって、あらゆる知恵は言語化され、知識・情報として私たちに提供されます。

その1つひとつに関心を持つことは、自分自身と世界の繋がりを深めることになるのです。


IC・双子座は近場で真理を探し、多くの経験を得ることで、広く深い真理探究ができるようになる、それがMC・射手座への生まれ変わりといえるでしょう。

MC x 山羊座

山羊座は「現実化」の星座です。

MCは、第10ハウス(室)のハウスカスプであり、社会性の完成形の場所でもあります。


山羊座とMCの組み合わせは、「現実を生き抜く」という合理性と、「豊かさを分配する」という社会性が強化されているといっていいでしょう。

山羊座は、「人生の手応え」という喜びを獲得するために、土星から責任感と堅実さの力を与えられています。


この物質世界は、土星・山羊座の「現実化」の力によって成り立ち、この役割のお陰で、多くの人は豊かさを享受することができているのです。

MC・山羊座は、感情を守り、育てるために、理性や思考をコントロールし、「城」としてのシステムやルールを築き、豊かさを循環させようとします。

山羊座は心を閉ざしているのではなく、安全・安心な環境を先に実現することを最優先にするのです。


MC・山羊座は、実利に結びつく働きに精を出し、自分だけを潤すためにその力を使うことはありません。

物質性とは、現実性であり、山羊座が最も大事にし、そして尊重する本質です。


なぜなら土星が私たちに望むように、私たちは地に足をつけることこそが、この地球と物質世界への恩返しになるから。

私たちが日々悩み、焦り、迷うのは、地に足をつけ、物質世界での喜びを得ようとする欲求がある証拠です。

時に幻想や妄想の道に外れても、結局のところ、私たちは大地に足を付けて生きる存在なのですから。


MCが山羊座の場合、ICは蟹座です。

IC・蟹座は、心の拠り処や安心感を、「一時的」に取り上げられる経験を与えられました。


善悪の基準やプログラムを差し引いてみると、私たちの幸福や安らぎは、肉親や近しい人から与えられるべき、という概念は、メジャーではありますが絶対ではありません。

IC・蟹座が経験した「虚しさ」や「埋められない不安定さ」は、恐怖心や不安を植え付けるためだけにあったのではないのです。


また私たちは、元々備わっていないものを、備わっていたように実感することはできません。

ですが私たちは「空白」を埋めようと、ありとあらゆる方法を探し、骨折り損になる経験を繰り返します。

このような「不毛なループ」は、必ず終わりを迎え、その終わりこそが「降参」です。


IC・蟹座は、与えられなかったものが不運ではなく、「個性の開花のための種」と悟った時、諦めは希望に変わります。

このような根本的な生まれ変わりは、MC・山羊座の大きな器へと進化させ、他者に豊かさと喜びを与えることに、深い喜びと、自身の人生への感謝の念を抱かせるのです。

MC x 水瓶座

水瓶座は、「改革」の星座です。

物質性と精神性には共通点があります。

それは「変化し続けること」であり、「アップグレードする」ことです。


私たちの人生を肯定的に評価するとすれば、「飽くなき向上の道」と表現することができるでしょう。

欲望は尽きることがありませんし、新しいものや美しいものに出会った時は、感動や衝撃が生まれ、その瞬間をまた体験したいと望むことは当たり前のことといえるでしょう。


水瓶座は「温故知新」という言葉が意味する、「本質」を新しい解釈で表現し、現実に再現しようとする働きを、天王星から与えられています。

MC・水瓶座は、「新しい価値観」や「常識外からの発想」、「誰もが求めていた理想」を形作るためにエネルギーを投じ、そのエネルギーに共鳴する人を集めることが得意です。

天王星はトランスサタニアンの天体ですから、既存の概念を打ち破る流れをこの地上にもたらします。


MC・水瓶座の役割は、破壊や反乱を通して、時代や世の中を転覆させることにあるわけではなく、破壊によって「再生」と「創造」が生まれることにあります。

破壊とは「否定」であり、否定は肯定とセットです。

1つのものを否定し続けるだけでなく、否定した上で解決案や代案がもたらされる時に、その否定は新たな肯定に変わります。


MC・水瓶座は、天頂に天王星の改革・革命のエネルギーが注ぐ込むことで、世の中にうまれるべき理想と自由のために、独創性を発揮するのです。

「新しいもの」や「慣れないもの」は、テクノロジーや流行に見られるように、最初は受け入れられにくいものですが、時間が経てば形勢逆転が起こります。


それは人間の意識が変わるためには、それ相応の月日とエネルギーが必要だからですが、その転換が起こる過程(プロセス)こそが、水瓶座がこの世にもたらす変化なのです。


MCが水瓶座の場合、ICは獅子座です。

IC・獅子座は、自分自身であろうとすることを封じられ、自分ではない「仮の自分」になろうと演技する経験を与えられました。


それは自分自身を客観的に見るためであり、他者に真に理解されるためには、時間と労力、そして素直さが必要であることを悟るためでした。

IC・獅子座は、私たちが知らぬ間に身につけた常識や価値観が、「純粋なオリジナル」ではないことを危惧しています。


そしてその危惧は、自己実現を果たすためには、自己理解と自己信頼を成就させる「自己肯定」が必要であることに辿り着くのです。

自己肯定は、単に開き直ることではなく、あらゆる努力と改善、苦悩や受難を経て、「流れに身を委ねる」ことで辿り着く境地。


条件付きの愛は、「自己愛」ですが、無償の愛は、「自愛」であり「慈愛」です。

IC・獅子座は、自己愛を取り上げられることで、自愛・慈愛へと意識を向けさせられたといっていいでしょう。

誰もが自分を演じている側面がありますが、その仮面を含めて、「私」なのです。


そういった深い達観を得られることで、MC・水瓶座の理想への探究と現実の革命が成就されることになります。

MC・水瓶座が起こす小さな波紋は、同じ志や自由への切望を持つ人と共鳴し、新たな時代を興していくのです。

MC x 魚座

魚座は「癒し」の星座です。

私たちは、意識の有無に関わらず、内面の葛藤や外界からの刺激に疲れ、心の安らぎを求めています。


魚座は海王星を支配星に持ち、「枠」という制限・制約の中で経験する、対立や葛藤から心を非難させ、一時的な休息を与える役割が与えられている、稀な存在です。

MC・魚座は、社会的な立ち位置に、「霊性」や「感受性」という目に見えない働きを掲げ、多くの人の心に語りかけます。


私たちの五感は、8割弱が視覚に頼っていることから、目に見えることを信用しがちです。

これは自然なことなのですが、私たちは常に感情や情緒の変化を体感しているため、目に見える物への信用は絶対ではなく、「条件付け」の信用といえます。


魚座は12星座の最終星座であり、感情を司る水星座の最終段階の星座です。

物質性と精神性は優位になる時と場面は、立ち替わり入れ替わりますから、私たちの人生は、コインの表裏を常にひっくり返し続けているようなもの。


ですが極論をいえば、私たちは必ず肉体を失い、身体の機能が失われても、意識は存続し続けるのです。

身体という物質性の呪縛から解放された後、私たちの記憶や感情は、潜在意識を通して、宇宙の創造意志へと還っていきます。


地球は「楽園」や「宇宙の宝」と称されることもあれば、「試練の星」や「監獄」と呼ばれることもありますが、どちらも正解かもしれません。


MC・魚座は、どのような概念や見解を否定せず、ただ「心」や「精神性」を豊かにすることにエネルギーを注ぎます。

なぜなら私たちの人生は、自身の心と他者の心をどれだけ育み、あらゆる感情を体験し、昇華し続けるか、ということが財産だからです。


現実を見据えた上で、制限・制約を与えられたこの地球で、どれだけ目に見えない働きに理解を示すかは、私たちの生き方・在り方に表れるでしょう。


MC・魚座は、「生きることは癒すこと」という志を持っています。

あなたが発するあらゆるエネルギー(情報)は、誰かを刺激・感化し、変化を与えるでしょう。

MC・魚座は、内面に波紋を立て、沈殿し、癒着し、忘れ去られた記憶と感情を癒す能力を発揮し、多くの人の自己肯定のためにエネルギーを注ぎます。


MCが魚座の場合、ICは乙女座です。

乙女座は現実主義で、完璧主義でもあり、目の前の事柄を滞りなく進めることが、人を導くことだと考えています。

IC・乙女座は、ルールや義務に達することを強いられたり、感情を抑圧する経験を与えられました。


それは「型」や「枠」があることで、目的や明確な願望が見出すことができる、この二元性の世界の原理を理解するためにあります。

IC・乙女座は、潔癖的、また強迫観念的に環境を整えたり、順序を守ることに精を出しますが、無意識レベル(当たり前)にできる事が多いことは、大変素晴らしいことです。


些細なことに感情を挟むことなく、現実を生きながら、ちゃんと自身の内面と向き合う環境が整った時、心という大きな器に育っています。

大きな器があることで、他者の感情を受け止めることができますし、ちょっとやそっとでは心に満たされた愛情が底を尽きることもありません。


私たちの人生は、ある意味「鍛錬」によって、それぞれに必要な自己実現に必要な要素を与えられている、といってもいいでしょう。

それは他者に手を差し伸べるための成長であり、自己肯定を実現するための道であり、MC・魚座が自然とやってのける「心の救済」に発展するのですから。

【まとめ】MCは人生の頂点から見える景色を表す!

今回は感受点の第4弾として、MCについて解説させていただきました。


MCを説明するにあたって、ホロスコープのシステムの説明も必要になるため、少しややこしい部分もあったかもしれません。

ですから最後に、MCの重要事項を以下にまとめました。

  • MCは、点星点・感受点である
  • MCは、天体が最も昇る地点 (天頂) である
  • MCは、ホロスコープ上で第10ハウス(室)を決める地点である
  • MCは、「成功期」を表す地点である
  • MCは、「人生の方向性」や「人生の登頂の景色」、「物質的な喜びの集大成」、「個と社会性の調和」、「全体性への準備段階」などを表す
  • MCは、自分と他者を満たす生き方・在り方が発揮された状態を表す
  • MCは、「私であることが他者のためになる」在り方を表す
  • MCに近い天体は大きな影響力を持ち、「カルミネート天体 / カルミネイト天体」と呼ばれる


MCは、「物質的な面での成功期」「全体性への準備段階」を表します。

私たちの人生は、自分だけの人生を歩んでいるようで、必ず誰かの人生に影響を与えますし、宇宙の視点でいえば、誰もが「誰かの財産」です。


肯定的な視点を培い、他者にも伝えられるようになると、自己実現は決して我欲で終わるものではありません。


あなたの生き様や在り方には、あなたの人生経験が詰まっています。


「年輪」という言葉があるように、私たちは言葉や立ち振る舞いに「信念」や「意志」を宿して生きているものです。

MCは最も天に近く、世を照らす天頂という地点ですから、あなたがMCに辿り着く時、あなたはご自身だけでなく、多くの人を俯瞰して見られるようになるでしょう。

あなたがこれまで培ってきたもの、また現在経験しているあらゆる事柄は、すべてあなた自身の財産です。


そしてその財産は、あなただけの経験では終わらず、多くの人の糧となる可能性を秘めています。

その可能性は、いつ、どこで煌めくかは、コントロールすることも、期待することもできません。


それこそビートルズの名曲「Let it be」があるように、「天に委ねる」のみです。


私たちは、自分自身の言動や人生にのみ責任を負い、その対価として自由が与えられます。

責任と自由の両輪を働かせるものは、私たちの意志です。


その意志は、あなたがご自身に素直になり、あらゆる事柄を肯定する時に生まれます。


私たちの心を覆う膜は、剥いでも剥いでも無くなることがないように思えますが、必ず「確信」と「安心」の両方を兼ね備えた実感を得られる時が訪れるはず。

心を覆う膜は、常識や既成概念、トラウマ、反射的な情動など様々ありますが、時間をかけて内面を見つめることは、あなたを「純化」していくことでしょう。


MCはある種、「限界」という意味での制限・制約を突破する、転換点といえます。


あなたがプライベートでも、社会面でも、揺るぎない意志と深みのある安心感を目指し続けていくことで、あなたの人生の登場の景色は美しいものになるでしょう。

そして今、あなたがホロスコープを読み解いていくと、MCが見せてくれる景色は変わっていくはず。


なぜならあなたは、ご自分を認める作業を進め、内面をクリアにして、世界を見られるようになっていくからです。

あなたがご自分の人生に方向性を見つけられるように、是非MCをチェックしてくださいね!


それでは、今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

次の感受点別「ドラゴンヘッド」でお会いしましょう!

コメント