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【ハウス別】第6ハウス(室)を徹底解説!働く喜びは足元にある!

【ハウス別】第6ハウス(室)を徹底解説!働く喜びは足元にある!

初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!


復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。

これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。


ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。

今回の講座は、「第6ハウス(室)」です。

第6ハウス(室)は、「労働」「職場」「責任を果たすこと」「働く喜び」「仕事の適正」「健康」を表します。


第1~6ハウス(室)までは、個人の世界・範囲ですが、第6ハウス(室)は、社会生活を営むための基礎と維持がテーマとなります。

第6ハウス(室)は、「個人の立場」を守り、他者の要求に応えることと、そのために必要な体調管理や時間管理を学ぶ段階。

第5ハウス(室)までに広げた行動範囲は、「責任」や「義務」の全うにまで発展しました。

ですから第6ハウス(室)は「就労」や「仕事」を表します。


ハウスの流れは、「内と外の世界を出たり入ったり」して、自発的な動きと内省的な動きを、交互に繰り返します。

天体・感受点と星座は、精神的な面が強いため、想像力や直感力を働かせることにより、納得感や実感が沸いてくるでしょう。

それに対してハウスは、物質的・現実的な側面が強調されるため、過去からの実際的な経験や環境が大きな判断材料になります。

第5ハウス(室)では、自分を楽しませる方法を知り、内面に宿る創造性を発揮することを体験しました。

内なる創造性の源泉を知ることは、心に安心と人生への肯定的な態度を見出すことです。


喜びは苦労のための犠牲ではありませんが、第6ハウス(室)では、それまでの成長と喜びによって達成されます。

成長の流れは段階的ですから、第6ハウス(室)は社会性を身につけ、義務と労働を全うしつつ、日々の体調に気を配ることを学ぶのです。

ホロスコープは、「360度の可能性」を表し、360通りの可能性は「度数」に表されます。

この可能性にさえ、二元性が働き、精神性(星座)と物質性(ハウス)に分けられ、それら2つの可能性の空間を、天体が動き、現実と内面に変化をもたらす、と考えられるでしょう。


第6ハウス(室)を読み解くことで、あなたの「労働の環境」「仕事への態度」「義務の果たし方」などを読み解くことができます。

第6ハウス(室)は「自分を活かす環境」「社会的な適正」を教えてくれますので、働き方と体調について考える機会を与えてくれるでしょう。

ハウスは12の空間がありますので、順次1つひとつのハウスの特徴と重要性をお伝えさせていただきたいと思います。

それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!

自ら到達できる成長と環境

私たちが生まれた時、私たちは「至れり尽くせり」の環境を体験しました。

ですが時間と経過、心身の成長とともに、「自ら立つこと」を覚え、また周囲からも求められるものです。

成長は、自らの「期待」と、周囲に果たす「義務」の両面性を持ちますので、時間が経過する毎に、私たちは自分の力量を知ることになります。

それは、私たちが自主的に遂げる成長が、必ずしも他者貢献や社会活動に直結せず、自分の裁量の範囲では、社会性が身につかない、とも表現できるかもしれません。


そのため第6ハウス(室)では、「義務」を通して他者と繋がり、仕事をこなし、資本である身体を使う体験を通して、社会性を磨きます。


「与えられる仕事」は、義務を果たす立派な社会活動ですが、そこには「意思決定」がありません。

社会は複雑なルールやシステムが働いているため、何の経験もスキルも無い状態では、弾かれるだけです。


珍しいケースでは、若い時から独立をする人もいますが、たいていの場合は、社会が作ったレールとルールに沿って生きる人が大半。

それを良しとするかの判断は、私たちの勝手ですが、実際に主体性と社会性を発揮し、信頼と実績を築くことができなければ、私たちの主張は誰にも受け入れられません。


第6ハウス(室)は、「責任の果たし方」という意味では、お膳立てしてもらうことと引き換えに、「時間を差し出す」という経験を学ばせます。


私たちにとって時間は、寿命です。


どのような目的のためであれ、時間を投資・消費する(させられる)ことは、物質的な意味で、「寿命の使い方」になります。

ですから第6ハウス(室)は、日々の仕事や義務とともに、体調や自己管理を表すのです。


人生は必ず思い通りになりませんし、だからこそ成長と変化、そして感動があります。

自分の行動で到達できる成長は、自分1人で広げられる限界がありますが、他者や社会と繋がることで、その限界は更に広がるでしょう。


第6ハウス(室)は、決して苦しみの経験を強いる段階ではありません。

むしろ日々の働きの中で、少しずつ成功体験を積み、身体を労わることを学ぶことができるのですから。

第6ハウス(室)とは

第6ハウス(室)の定義は、「自分の適正を知ること」です。


適正とは、自分の能力を発揮できる状態や傾向を表し、適正に合った動き方や働き方が、無理のない変化と成長を促します。


第6ハウス(室)は「継続性」や「習慣」が重要になりますから、自分の適正を知ることは、自分自身と周囲の双方にとって重要です。


身体と心は一心同体ですが、どうしても身体の方が外的な影響を受けやすく、また動きを伴った活動は、疲労がつきもの。

自分の身体の体質を知ることは、働く場所を選ぶ際の指針になります。


ですから適正を知ることは、内的な能力と才能を発揮するための「環境」を選ぶこと、ともいえるでしょう。


労働や仕事に関する基礎は、第3ハウス(室)で学びます。

ですから第6ハウス(室)は、第3ハウス(室)の結果であり、他者との共通の概念や教育、知識を活かすことが、「豊かさを得るための土台」と考えることができますね。


自分を知ることは、決して内面的・内省的であるだけでなく、実際に動き、働くことで知る外面的・外交的な体験によって自覚されるものです。


第6ハウス(室)は、日々の暮らしと義務を果たすことで、自分自身を知るということを促してくれるのですね。

ですから第6ハウス(室)を読み解くことは、単に「労働」や「要求に応えること」だけでなく、「自分自身を知ること」「自分を活かす方法を知ること」といえます。

第6ハウス(室)のポイント

以下に、第6ハウス(室)のポイントをまとめました。

  • 第6ハウス(室)は、「義務」や「体調」、「適正」を表す
  • 第6ハウス(室)は、外面的・社交的な学び・挑戦によって「促される成長」を表す
  • 第6ハウス(室)は、日々の暮らし方と環境で態度や姿勢を示す
  • 第6ハウス(室)は、カデントのハウスである
  • 第6ハウス(室)は、第3ハウス(室)の結果が表れるハウスである
  • 第6ハウス(室)の星座は、与えられる影響に対する態度や姿勢、取り組み方を示す
  • 第6ハウス(室)の星座は、その支配星(カスプルーラー)が位置する、星座とハウスと「間接的」に流れを持つ
  • 第6ハウス(室)は、「内面で築いた価値観」を外の世界で表現し、結果を得ることで、適正と適応力、信用を得る手段を見出させる

第6ハウス(室)が象徴するもので、共通することは、「応えること」「こなすこと」です。


第6ハウス(室)は、物質性が強調されるハウスであるとともに、個人の成長段階の最後のハンスでもあります。

そのため第6ハウス(室)での体験は、自分が思っていることを表現・発信することが前提ではなく、求められることに応えることで結果が出る、という「順序」に従うことです。


先ほど「時間(寿命)を差し出す」という表現をしましたが、これは言うなれば「学びと報酬のための対価」として支払うべきものなのかもしれません。

12ハウスは、① 物質的な成長の流れと、② 人生において強調される役割、そして ③ 精神的な成熟の3つの側面を持っています。

第6ハウス(室)は、外に出てかけて行って、そのまま自己表現をするのではなく、自ら「要求を呑むこと」を体験し、成長が促されることを示しているのです。

他者との関わりを絶ち、社会性を伴わない成長は、自己満足の範囲を超えることはありません。


私たちの人生は限られていますが、人生の手応えを感じるためには、ある種の苦労は必要です。

第6ハウス(室)を肯定的に捉えることができれば、自分の適性と、最も自分を活かし、活かしてくれる環境を知ることができるでしょう。


また自分の身体的な特徴に気を配ることは、発展的な社会生活を送り、心に充足感を与えることに直結します。

自分を知ることは、日々の体調管理と時間管理とともに、長期的に人生を捉え、「今日1日」をしっかりと生きるという、「自分への責任を果たすこと」にもなるのです。

第6ハウス(室)が象徴するもの

第6ハウス(室)が象徴するものを、以下にまとめました。

  • 健康(状態)
  • 体調管理
  • 時間管理
  • 日常的な習慣
  • 病気・病原
  • 就労
  • 雇用
  • 与えられる仕事を達成すること
  • 継続的に続く仕事
  • 働き方
  • 日雇いの仕事
  • 職場の環境
  • ルーティン
  • マニュアル
  • 日常の雑用
  • 家庭の雑用
  • 面倒事
  • 自分でこなさなければならない事
  • ペット
  • 医療
  • 医者・看護師
  • 個人的な奉仕
  • 環境を整えること
  • 自由を制限されること
  • 個人の限界を超えること
  • 社会的な地位を見出すこと

第6ハウス(室)を読み解く要素

第6ハウス(室)を読み解く際に重要な項目を、以下にまとめました。

  1. 第6ハウス(室)の星座
  2. 第6ハウス(室)の星座の支配星(カスプルーラー)の状況 
  3. 第6ハウス(室)の(星座の)度数
  4. 第6ハウス(室)の(星座の)サビアンシンボル
  5. 第6ハウス(室)に入る天体・感受点
  6. 第6ハウス(室)に入る天体・感受点とその他の天体・感受点のアスペクト
  7. 第6ハウス(室)のナチュラルハウスである乙女座の状況

ハウスに支配星は存在しない

太陽系10天体は、それぞれ支配する星座がありますが、ハウスに対してはどうか?という疑問はありませんか?

結論から言いますと、天体はハウスを支配しません。

その理由は、星座が精神性(在り方)を、ハウスが物質性(生き方)を役割として与えられていて、天体は精神性を表す星座にのみ、直接的な支配を及ぼすからです。

後の講座で、「品格(ディグニティ)」について解説しますが、天体と星座の関係性と、天体とハウスの関係性はイコールにはなりません。

一般的な間違いとして、太陽系10天体は、それぞれ居心地の良いハウスがあり、それが天体がハウスに対する支配、と解釈されることが要因といわれています。

「誤訳」と「解釈の間違い」が相まって、占星術の本質が歪むということもあり得るでしょう。


ですがこの西洋占星術講座は、伝統(古典)占星術にこだわり、現代占星術を否定する、というスタンスではなく、占星術の正当な流れだけをお伝えしていきます。

天体が強い影響力を持つことは確かですが、天体はハウスを支配しない、ということだけをお伝えさせていただきますね。


ただ天体と星座の支配関係は揺るぎませんので、今後のリーディングのためにも、以下の関係性は徐々に覚えていってください。

【ハウスとナチュラルサイン】

  1. ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡羊座:支配星 = 火星
  2. ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡牛座:支配星 = 金星
  3. ハウス(室)のナチュラルサイン = 双子座:支配星 = 水星
  4. ハウス(室)のナチュラルサイン = 蟹 座:支配星 =
  5. ハウス(室)のナチュラルサイン = 獅子座:支配星 = 太陽
  6. ハウス(室)のナチュラルサイン = 乙女座:支配星 = 水星
  7. ハウス(室)のナチュラルサイン = 天秤座:支配星 = 金星
  8. ハウス(室)のナチュラルサイン = 蠍 座:支配星 = 冥王星
  9. ハウス(室)のナチュラルサイン = 射手座:支配星 = 木星
  10. 10ハウス(室)のナチュラルサイン = 山羊座:支配星 = 土星
  11. 11ハウス(室)のナチュラルサイン = 水瓶座:支配星 = 天王星
  12. 12ハウス(室)のナチュラルサイン = 魚 座:支配星 = 海王星

人に応える喜び

男女の間で物質的・精神的な(質の)違いがあるように、「与えること」と「受け取ること」にもそれぞれの喜びがあります。


物質世界を生きるということは、原因と結果の間で起こる「変化・変容を体験する」ということです。


超越的な精神性で物事を捉えるなら、「どのような体験も喜び」とすることができますが、実際のところ、私たちは1つひとつの体験を繋ぎ合わせる、「向上の道」を歩みます。


第6ハウス(室)は、「物事を継続させること」に意識を向かわせるとともに、どのように喜びを得ることができるか、という実験的な段階です。


第1~6ハウス(室)の流れで共通しているものは、「与えられる立場」であり、「成長させるべき要素」があるということ。

第6ハウス(室)は、日々の生活や仕事、体調、更に言えば時間の経過を表します。

これは第6ハウス(室)のナチュラルサインが乙女座であり、「日々を丁寧に生きること」が、人生の豊かさを見出すことを促すからです。

第6ハウス(室)は「要求に応えること」を通して、成果報酬はもちろん、結果に至るまでの刺激と変化、そして自信を得ることがテーマになります。


私たちが未知の経験をする際、必ず誰かのお世話になりますね。

お世話になる際のマナーは、環境によって異なりますが、「お互い様」の精神を感じられる環境があることで、私たちは報酬を得ることも、誰かの役に立つこともできます。


誰かの力を引き出すことさえも、要求に応えることに「上乗せした貢献」になり得ますから、「与えられる立場」であることに、引け目を感じる必要はありません。


ただ問題なのは、いつまでも「与えられることが楽」という価値観に固執し、「応える喜び」を失ってしまうことかもしれません。

そして与える喜びを得る器が作られないことで、成長できる環境に居るにも関わらず、自ら機会を逃がしてしまうことにもなるでしょう。

私生活と社会生活は、家庭であろうと職場であろうと、「与える喜び」と「受け取る喜び」を体験する機会に溢れています。

第6ハウス(室)は、「与える自分になるため」の、「応える力」を養う重要性を示すとともに、近い将来に「与える立場としての覚悟」を知る段階でもあるのです。

「需要と供給」という言葉は、表面的には対価の交換で終わらず、必ず「心の変化」が伴います。

第6ハウス(室)は、「快く与えてもらうこと」「快く応えること」といった、自分の立場と行動を肯定することを促しているハウスといえるでしょう。

身体(物質性)を受け入れること

アセンダント(ASC/AC)で与えられた身体的特徴は、時間の経過とともに「個性」として発揮されます。

人生は、どの場面でおいても、「受け入れること」が肝心です。


自分の身体的な個性を受け入れるためには、日々の体調管理やボディケアといった形で、身体と向き合い、取り組む必要があります。

肉体の誕生自体は、両親や家族の他力によって実現しますが、自らの肉体を維持し、能力と才能を発揮するといった主体性に関しては、自力が求められるのが道理。

私たちは自分自身のために肉体を維持しますが、それは必ず他者に影響を与えますので、「身体を維持すること」を受け入れることは、大変重要なのです。

この西洋占星術の講座では、「肉体は精神の(借りものの)器である」と表現しています。


肉体は、私たちが作り出したものではありませんから、自分の体に「敬意」を払わなければいけません。


その敬意は、「労い」「休息」であり、「身体と心を一致させること」です。

第6ハウス(室)のナチュラルサインである乙女座は、完璧主義であったり、過剰な労働をこなしてしまうところがあります。


ですから私たちは、身体が与えられていることにまず喜びを見出し、自己管理とともに敬意を持つことが大切なのです。

「身体が資本」という言葉は、誰にとっても普遍的な真理。

人生を生きることは、身体を活かすことであり、喜ばせることといえるでしょう。

第6ハウス(室)のテーマ

第6ハウス(室)のテーマは、「要求に応えること」です。

第6ハウス(室)は、「与えられること」という人生の始まりを想起させるハウスであり、他者や仕事を通して「自分に応えること」を体験させます。

なぜなら第6ハウスは、次の第7ハウス(室)でディセンダント(DSC/DC)へと移行するための準備の段階だからです。

7ハウス(室)とディセンダント(DSC/DC)は、「他者への働きかけ」を象徴するのですが、他者との関わるためには、自己アピールができることが大切になります。

第6ハウス(室)は「習慣」「継続性」を象徴し、責任感や危機感だけでなく、配慮や思いやりを育むことが重要です。

第7ハウス(室)では、他者の潜在的な要求に応えることが求められるため、第6ハウス(室)で学ぶ、提示された要求に応える能力が下地になります。


第6ハウス(室)のテーマうち、特に強調され、自覚されるべき要素を以下にまとめました。

  • 自己管理能力:身体・時間
  • 責任を果たす誠実さ
  • 他者の要求に応えようとする姿勢
  • 継続的な努力
  • 自分を活かすことができる環境
  • 与えられる要求をチャンスと捉えること
  • 他者との関わりの中で自分を抑えること

「与えられる立場」から「与える立場」に移行するためには、まずは他者の要求に応えることで、信用を得る体験が必要になります。

いわゆる「成功体験」ですね。

信用を得るために最も重要なことは、「継続」と「成果」、「義務の達成」に他なりません。


私たちの生き方と在り方は、日常的な働き方や暮らし方に反映され、他者の評価材料になります。

自分の適正を知り、他者との関わる環境での言動を弁(わきま)えることが、他者からの信用を得るために欠かすことができないのです。

そして他者に応えられるということは、決して人の言いなりになるのではなく、自分の能力と才能、精神性を発揮することができる、ということでもあります。

個人が伸ばせることのできる成長は、ある意味、与えられる機会を活かすことで達成されるでしょう。

ですから日々の暮らしを丁寧に生きながら、「自分の置かれた状況を肯定すること」で、他者からの評価と信用、自信と実力に繋がることを忘れないでください。

第6ハウス(室)と第12ハウス(室)が示すもの

ハウスシステムの講座で、ポラリティについて解説しました。

ハウスシステムにおけるポラリティとは、「それぞれ対向のハウスが共通のテーマを持つ」ということです。

第6ハウス(室)と第12ハウス(室)はともに、「要求に応えること」や「困難の克服」をテーマに掲げています。

第6ハウス(室)は、「日々の大変さ」を象徴するハウスです。

責任やプレッシャー、他者との関係性の中で消耗される体力を示しますが、これは「今日を乗り切ること」という風に表現できるかと思います。


対して第12ハウス(室)は、「与える立場」に立って、他者に非物質的・精神的な施しを与えることを象徴するハウスです。

第12ハウス(室)は、社会的な成功と経験、自己実現を経験してこそ達成できる、精神的な充足感を促します。

ですがその充足感は、他者に貢献することを義務ではなく、喜びと捉える精神性にのみ生まれるもの。


「要求に応えること」は、場面や条件によって、主体性の発揮のされ方が大きく異なります。

第6ハウス(室)は義務として、第12ハウス(室)は献身として、「貢献」があるのです。

そして貢献の報酬(結果)として、第6ハウス(室)の責任は、物質的な信用に、第12ハウス(室)の献身は、精神的な信頼として表れます。

ポラリティの原理は、常に「主体」と「客体」、または、「物質性」と「精神性」の極性を表し、対向の学びを得るためには、段階的に学びを体験することが必須です。

第6ハウス(室)は、個人的な成長が果たされるハウスであると同時に、「他者へに貢献する自分になるため」の困難を引き受けるハウスでもあります。


「今日できないことは一生できない」という言葉があるように、日々の積み重ねを怠らない人だけが、「与える喜び」を得られるのです。

第6ハウス(室)に天体が無い場合は?

第6ハウス(室)に主要10天体が無い場合は、第6ハウス(室)のハウスカスプの星座と、その星座の支配星(カスプルーラー)を探し、その影響力を見てみましょう。

以下に、第6ハウス(室)の状況を見るためのポイントをまとめました。

  • 第6ハウス(室)の星座
  • 第6ハウス(室)のカスプルーラーの星座
  • 第6ハウス(室)のカスプルーラーのハウス
  • 第6ハウス(室)のカスプルーラーとその他の天体・感受点のアスペクト
  • 第6ハウス(室に位置する天体・感受点
  • 第6ハウス(室)の度数とサビアンシンボル

「間接的な影響力」を探ることで、天体が入っていないハウスが持つ、テーマ性や影響力を見出すことができます。

天体は星座を支配し、ハウスにはナチュラルサインがありますので、これら3つは必ずどこかに関連性を見出すことができるはずです。

まずはホロスコープが示す「流れの始まり」として、第1ハウス(室)を読み解いていきましょう。

「天体が無い」ということは、「強調されない」という意味とともに、「間接的な影響を知ることが促されている」ということです。

ホロスコープリーディングをする上で、こういった点と点を繋げることが重要になっていくでしょう。

ホロスコープという円環内では、「バケツリレーが行われている」という表現がされます。

12ハウスの講座の後に、更に詳しいホロスコープリーディングの内容をお伝えする予定ですので、楽しみにしていてくださいね!

【星座別】第6ハウス(室)の特徴

12ハウスはアセンダント(ASC/AC)を起点に、「物質的な流れ」を起こしながら、星座という「精神的な流れ」を背景にしています。

第6ハウス(室)のテーマと学びは、「責任を果たすこと」であり、それは自分自身と体外的(労働的)な要求に応えることです。

第6ハウス(室)は、日常の大半を締める労働と、日常的な自己管理に意識を促すハウス。

第6ハウス(室)に重なる星座は、「労働に対する態度」と、「自分の身体への接し方」、そして身体を使うことで得られる、「報酬」に対する在り方を教えてくれます。

ハウスを「現場」という物質的な時間・空間とすると、星座は「素質」という精神的な要素といえるでしょう。

そこに天体が入ることで、物質性の舞台である現実で、物質・精神の両面での成長と変化が生まれます。

第6ハウス(室)は、ルーティンだけでなく、自己実現と社会貢献をするための準備のハウスでもありますので、それぞれの星座とハウスの組み合わせを参考にしてください!

第6ハウス(室) × 牡羊座

第6ハウス(室)と牡羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは火星
  • 牡羊座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「自分を焚き付ける野心」を持ち、働くことに熱心に向かわせる
  • 前の星座(魚座)が第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡羊座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである牡羊座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、牡羊座の象意が強調される

牡羊座は星座の始まりの星座であり、「自我意識の目覚め」を表す星座です。

また牡羊座は、第1段階目の火星座であり、男性星座、活動宮の星座。


第6ハウス(室)に牡羊座が重なることで、職場や仕事で「挑戦」や「勝負」の意識が高まります。

そのため労働の環境を通して、「思い通りに働きたい」という気持ちが大きくなり、次第に独立への願望が高まるでしょう。

第6ハウス(室)の牡羊座、また火星が「猪突猛進」的な動き方・働き方を促し、体調管理を怠ることが暗示されます。

人間関係でトラブルを起こしやすいため、衝動的な言動には注意が必要です。


第6ハウス(室)の牡羊座は、純粋に「成果を得ること」や「要求に応えること」に喜びを感じます。

ですがオーバーワークになったり、相手や仕事内容によってムラが出ることもあるため、自他ともに「継続」や「信用」については、評価が芳(かんば)しくないこともあるでしょう。


第6ハウス(室)の牡羊座にとって重要なことは、「責任放棄をしないこと」です。

他者と関わるあらゆる関係性は、「責任を果たすこと」で築かれますから、感情的になって自分を追い込むことが無いように気をつける必要があります。

以下が、第6ハウス(室)が牡羊座の場合のキーワードです。

  • 仕事命
  • ワーカホリック
  • 野性的
  • 挑戦的
  • 衝動的
  • 純粋に喜ぶ
  • 対価を素直に受け取る
  • 汗水たらす喜び
  • 柔軟な対応が苦手
  • 聞く耳を持たない
  • 後で意味を知る
  • 言い訳をする
  • 責任転嫁
  • 独立
  • 起業
  • 身体を省みない
  • 燃え尽き症候群
  • 一匹狼
  • 頭部:アイディアを捻り出し、熱狂的に行動している自分が好き
  • 成果は勝ち取るものであって、与えられるものではない

第6ハウス(室) × 牡牛座

第6ハウス(室)と牡牛座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは金星
  • 牡牛座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「着実性」を重んじ、安定的・継続的な働きを表す
  • 前の星座(牡羊座)が第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡牛座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである牡牛座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、牡牛座の象意が強調される

牡牛座の2番目の星座であり、「所有」と「執着」を知る星座です。

また牡牛座は、第1段階目の土星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。


第6ハウス(室)に牡牛座が重なることで、地道に仕事をこなし、着実に他者からの信用を得ようとします。

自分自身が納得いく仕事(の質)が、要求されるよりも上回り、自分の首を絞めることもあるかもしれません。

第6ハウス(室)の牡牛座、また金星が「価値のある仕事」をすることに喜びを感じさせ、粘り強く、また誠実に仕事に向き合わせるでしょう。

牡牛座は身体を大切にし、五感から得る満足感を重要視する反面、他者と関わる環境において、ペースを乱されることで、ストレスやプレッシャーが身体に表れやすくなります。


第6ハウス(室)の牡牛座にとって重要なことは、自分のペースや働きに固執しないことです。

「できないこと」と「やりたくないこと」が別であるように、自分の居場所と社交の場は異なりますので、仕事を「自分のもの」にしないことが、心身の健康と成果を両立させます。

以下が、第6ハウス(室)が牡牛座の場合のキーワードです。

  • 最後までやり遂げる
  • キッチリとこなす
  • ペースが一定
  • ルーティンが決まっている
  • 努力
  • 信用に応える
  • 段階的な成長
  • 答えを探す
  • 改善点を見逃さない
  • 自分の仕事の価値を知りたがる
  • 体調次第で働きぶりが変わる
  • 身体のメンテナンスを欠かさない
  • 自分の心地良い環境を知っている
  • 過度のストレスが身体に表れやすい
  • 口:言葉よりも態度や働きぶり、結果で実力と誠実さを見せることが美徳
  • 時間は刻々と過ぎるため、予定が狂わないように熱心に取り組むことが安全・安心

第6ハウス(室) × 双子座

第6ハウス(室)と双子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは水星
  • 双子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「対応力」を伸ばし、言動次第で信用と結果が得られることを示す
  • 前の星座(牡牛座)が第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である双子座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである双子座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、双子座の象意が強調される

双子座の3番目の星座であり、「言葉」と「対話」を楽しむ星座です。

また双子座は、第1段階目の風星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。

第6ハウス(室)に双子座が重なることで、「頭脳」を働かせ、「対話力」や「柔軟性」を発揮し、周囲の期待と要求に応えようとします。

第6ハウス(室)の双子座、また水星が「変化のある環境」を好み、他者との関わりがあり、また主張を聞き入れてもらえる場所でこそ、能力と才能をのびのびと発揮させるでしょう。

第6ハウス(室)の双子座にとって重要なことは、その時々の仕事に「集中」することです。

情報を収集し、色んな可能性や選択肢を得ることは重要ですが、目的を見失ってしまっては、予定が狂い、自信が失ってしまうこともあります。

また頭を使い過ぎたり、他者の意見を聞き過ぎて、疲れと迷いで健全な判断ができなくならないように注意が必要です。

以下が、第6ハウス(室)が双子座の場合のキーワードです。

  • 言葉と情報がもたらす選択肢
  • 多い選択肢と情報による可能性と混乱
  • 対話力
  • 柔軟性
  • 風通しの良い職場
  • 頭脳戦
  • メリットを計る
  • 損得勘定
  • 責任とやり甲斐のアンバランスさ
  • 報・連・相によって得られる信用
  • 博識・情報屋
  • 旅行
  • 出張
  • 変化と刺激の多い場所
  • 首・耳・喉:神経質さと早とちり、落ち着きの無さが命取りになる
  • 飲み込みの良さと計画性、コミュニケーションで成果を弾き出す

第6ハウス(室) × 蟹座

第6ハウス(室)と蟹座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは月
  • 蟹座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「感受性を仕事に活かすこと」を促す
  • 前の星座(双子座)が第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蟹座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである蟹座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、蟹座の象意が強調される

蟹座は4番目の星座であり、「感情の重要性」と「他者の心」を知る星座です。

また蟹座は、第1段階目の水星座であり、女性星座、活動宮の星座。


第6ハウス(室)に蟹座が重なることで、「配慮」と「思いやり」が発揮できる場所で活躍する暗示があります。

人の心が求めるものに応えること、それが第6ハウス(室)に蟹座にとっての本望であり、心地良い環境を作り、仕事と家庭の充実に繋がるでしょう。

第6ハウス(室)の蟹座、また月が「献身」と「サービス精神」を高め、過程(プロセス)と結果に表れる「関係性の変化」で自分の価値を見出すことを促します。

第6ハウス(室)に蟹座にとって重要なことは、「目の前に仕事」と「個人的な思い入れ」のバランスを取り、体外的な影響を真に受けないことです。

仕事は人と人との繋がりの上で成り立ちますが、それは同時に「影響を与え合う」ということ。


蟹座と月は、心の不安定と安らぎを象徴しますから、人の顔色を伺ったり、下出に出ようとする時、主体性と境界性が損なわれるからです。

第6ハウス(室)は、日常と継続がテーマですから、その時々の気分と影響に振り回されず、目的意識を持ち、また自分の心身のバランスを保つことが何より重要といえるでしょう。

以下が、第6ハウス(室)が蟹座の場合のキーワードです。

  • 感情の変化
  • 些細な気遣い
  • 心配り
  • サービス精神
  • 献身的
  • 家庭的
  • 誰もが求める安心感
  • 信用と信頼
  • 感受性を活かす仕事
  • 家庭を職場にする
  • 家事・育児は仕事である
  • 子どもに関する仕事
  • 痒いところに手が届く
  • 身近に発見とキッカケ、閃きがある
  • 閉鎖的
  • 心に振り回される
  • 身心のバランス
  • 共感性を活かす
  • 過剰に共感しない
  • 胸:変化を求める心に意識を当て、普遍的な欲求を形にすることが喜び
  • 自身の心を満たすものを提供することで、期待と要求に応える

第6ハウス(室) × 獅子座

第6ハウス(室)と獅子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは太陽
  • 獅子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「実力と自信をつけること」に意識を向かわせ、信用と信頼の獲得を重要視させる
  • 前の星座(蟹座)が第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である獅子座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである獅子座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、獅子座の象意が強調される

獅子座は5番目の星座であり、「影響力」と「自己肯定」を司る星座です。

また獅子座は、第2段階目の火星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。


第6ハウス(室)に獅子座が重なることで、「実力を発揮すること」にエネルギーを注ぎ、人前に出ることを促されます。

第6ハウス(室)の獅子座、また太陽が「自己実現」と「自己肯定」の意識を高めますので、仕事や労働、他者からの要求があるからこそ「個性」と「生命力」を発揮するでしょう。

獅子座は他者の役に立つことを喜びとしますから、公私混同してでも、自分の価値を見極めようとします。

人前に出ること、自分を表現すること、自分の実力を形にすること、それらすべては「喜び」のためにあるからです。

第6ハウス(室)の獅子座にとって重要なことは、「受け入れられる喜び」に気を配ること。

「与えっ放し」は片想いのようなもので、一方通行の他者貢献は独り善がりになってしまいます。

特に目上の人の意見を取り入れることで、自意識過剰になったり、目的を忘れることが無くなるはずです。

以下が、第6ハウス(室)が獅子座の場合のキーワードです。

  • 喜びがあるからこそ働ける
  • 身体が資本
  • 仕事は身体を使った自己表現
  • 目的・希望を成就させることに熱意を燃やす
  • 人に注目されること
  • 人に支持されること
  • 行動で示す
  • 一貫性を持つ
  • 教育
  • 勢い
  • 流れを作る
  • 仕事に対する熱意と喜び
  • 信頼を裏切られることが恐怖
  • 仕事が生き甲斐
  • 大きく成果を出す
  • 結果だけに拘(こだわ)らない
  • 目・背中:エネルギーを投資した分だけ喜びは大きくなる
  • 与えられた役割を全うすることは本望であり、希望を大きくする

第6ハウス(室) × 乙女座

第6ハウス(室)にとって、乙女座はナチュラルサイン。

第6ハウス(室)と乙女座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • 第6ハウス(室)と乙女座は、物質・精神両面で同一の方向性と室を持つ
  • カスプルーラーは水星
  • 乙女座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「誠実さ」を意識させ、自分の役割を全うすることを促す
  • 前の星座(獅子座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である乙女座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである乙女座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、乙女座の象意が強調される

乙女座は6番目の星座であり、「堅実性」と「繊細さ」の星座です。

また乙女座は、第2段階目の土星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。


第6ハウス(室)にナチュラルサインである乙女座が重なることで、几帳面さと実直さ、神経質さが強調され、完璧主義であろうとする意識が高まります。

第6ハウス(室)の乙女座、また水星が「細かな配慮」と「分析」を重要視させ、出来る限りの努力と気遣いで信用を獲得させるでしょう。


第6ハウス(室)の乙女座は、物質性への意識が強い組み合わせで、結果・成果だけでなく、「積み重ね」を重要視し、進行状況や環境作りにも失念することがありません。

その反面ワーカホリックになり、身体的な疲労、特に神経系や消化器系のダメージを解消せず、慢性的な疲労感や倦怠感に襲われる暗示があります。


第6ハウス(室)の乙女座に必要なことは、「他者に甘えること」や「完璧が正解ではないこと」を受け入れることです。

仕事は決して1人で成立しませんし、誰も1人で苦しむことは望んでいません。

継続的に、また健康的に働くことができてこそ、社会貢献ができることを忘れないでください。

以下が、第6ハウス(室)が乙女座の場合のキーワードです。

  • 現実的
  • 成果主義
  • 完璧主義
  • 効率
  • 気遣い
  • 献身
  • 分析
  • 問題解決能力
  • 整理・整頓
  • 環境作り
  • ペース配分
  • 調整
  • 協調
  • 安定と持続
  • オーバーワーク
  • 疲労と達成感の不釣り合い
  • 精密作業
  • 短期的な目標と長期的な目的の両立
  • 腹部・胃腸:気に障る要素を極力排除し、集中できる環境で働生きたい
  • 自分の手が入るものを完璧にすることが、美徳であり他者への敬意

第6ハウス(室) × 天秤座

第6ハウス(室)と天秤座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは金星
  • 天秤座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「人に評価される仕事」を意識させ、社交性と客観性を磨くことを重要視する
  • 前の星座(乙女座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である天秤座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである天秤座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、天秤座の象意が強調される

天秤座の7番目の星座であり、「客観性」と「バランス」を体験する星座です。

また天秤座は、第2段階目の風星座であり、男性星座、活動宮の星座。


第6ハウス(室)に天秤座が重なることで、「社交性」と「美意識」を発揮し、他者のニーズに応えることが促されます。

天秤座は社会性を学び始める星座であるため、受容的な態度が見られますが、相手の意見をしっかりと受け止めようとする姿勢が評価されるでしょう。


第6ハウス(室)の天秤座、また金星が「華やかさ」や「感性」を活かせる環境を求めさせ、また他者に評価されることで成長します。


第6ハウス(室)の天秤座にとって重要なことは、「他者との繋がりを持つこと」です。

日常的な刺激と変化、他者のフィードバックが、第6ハウス(室)の天秤座に、「人の役に立つ喜び」を与えます。

客観的な立場に立つことは、第6ハウス(室)の天秤座にとっての役割といえるでしょう。

以下が、第6ハウス(室)が天秤座の場合のキーワードです。

  • バランス感覚
  • 客観性
  • 社交性
  • 他者の意見を受け止める
  • 自我を抑えることができる
  • 選択に迷わない
  • 美意識が武器
  • 普遍性
  • 交渉
  • 常識
  • 流行
  • トレード
  • 契約
  • 繋がり
  • 平等
  • 正義感
  • 人との縁
  • 妥協
  • 協調性
  • 協力体制
  • 人の役に立つ喜び
  • 腰・ウェスト:人との繋がりを持つために、まずは聞く耳を持つ
  • 見られる意識・評価される意識が成長の起爆剤

第6ハウス(室) × 蠍座

第6ハウス(室)と蠍座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは冥王星
  • 蠍座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「心身の寄り添い」に集中し、他者に深い癒しを与えることを促す
  • 前の星座(天秤座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蠍座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである蠍座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、蠍座の象意が強調される


蠍座は8番目の星座であり、「秘密」と「変容」を重要視する星座です。

また蠍座は、第2段階目の水星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。


第6ハウス(室)に蠍座が重なることで、「生と死」に関わる仕事や環境に意欲を持つ暗示があります。

蠍座は強靭な忍耐力と持久力を持ちますが、他者と感応し、心身の疲労が大きいため、日常的なメンテナンスや気晴らしが必要となるでしょう。

第6ハウス(室)の蠍座、また冥王星が「深い気づき」を与えることを促し、他者にとって短期的であっても、「力を与える人」になろうという気持ちを抱かせます。

第6ハウス(室)の蠍座にとって必要なことは、「必要とされること」であり、「何ができるかを見つけること」です。

蠍座と冥王星は、極端な思考と感情、行動を見せることがありますが、その分爆発的な力を宿していますので、自己肯定と自己信頼によって、他者に役に立とうとします。

その力は、根源的な欲求や願望、欲望や執着、日常的な観念に向き直り、変化・変容を起こすという、素晴らしい働きです。

以下が、第6ハウス(室)が蠍座の場合のキーワードです。

  • 秘密を暴くこと
  • 謎を解くこと
  • 価値
  • 財産
  • ひけらかさないこと
  • 心に耳を傾けること
  • 痛みを認めること
  • 精神の拠り処になる
  • 信頼されること
  • 尽力
  • 特定の場所と時間
  • 遺伝
  • 継承
  • 職人
  • 没入感
  • 専門的
  • 意味を持たせる
  • 解放
  • 自覚
  • 覚悟
  • 吐き出すこと
  • 逃げないこと
  • 認めること
  • 物理的・精神的接触
  • 緊張と緩和
  • 生殖器:心身のアンバランスをもって、超回復を遂げる
  • 自分の存在意義を確信するため、また表現するために仕事に打ち込む

第6ハウス(室) × 射手座

第6ハウス(室)と射手座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは木星
  • 射手座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「自由と伸び代が許される環境」を望み、自身の成長と他者貢献が合致させることを促す
  • 前の星座(蠍座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である射手座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである射手座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、射手座の象意が強調される

射手座は9番目の星座であり、「挑戦」と「探究」の星座です。

また射手座は、第3段階目の火星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。


第ハ6ウス(室)に射手座が重なることで、刺激や変化を求める意識が強く、主体的に動き、風の通しの良い環境を好むでしょう。

第6ハウス(室)の射手座、また木星が「自由」を求めさせるため、ルーティンワークとは相性が悪い場合があります。

第6ハウス(室)の射手座にとって重要なことは、責任や義務が「負担」や「苦労」ではない、「挑戦」であると捉えることです。

求められるということは、期待され、役割を与えられているということ。

第6ハウス(室)の射手座が、自分の適正を活かそうとする時、それは向学的で発展的な仕事と環境を選ぶべきであるでしょう。

以下が、第6ハウス(室)が射手座の場合のキーワードです。

  • 挑戦
  • 刺激
  • 変化
  • 自由
  • 義務感で動かない
  • 向学的
  • 肯定的
  • 楽観的
  • 希望
  • よく学び、よく働き、よく動く
  • 結果的に点と点が線で結ばれる
  • 人に恵まれる
  • 環境に恵まれる
  • 体力には自信がある
  • 強靭な肉体
  • 持久力
  • 成長を見込まれる
  • 人の評価で決心が揺るがない
  • やってみて分かる
  • 実力を素直に認める
  • 大腿部:行動の量、場数、体験が喜びを運んで来る
  • 自分の喜びと他者の喜びが、どのような形でも繋がることを望む

第6ハウス(室) × 山羊座

第6ハウス(室)と山羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは土星
  • 山羊的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「自己実現の地盤を作ること」を意識させ、実力と信用を得るために責務を全うさせる
  • 前の星座(射手座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である山羊座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである山羊座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、山羊座の象意が強調される


山羊座の10番目の星座であり、物質性の極みを体験し、実利の循環を司る星座です。

また山羊座は第3段階目の土星座であり、女性星座、活動宮の星座。


第6ハウス(室)に山羊座が重なることで、「実力」と「成果」、そして「信用」を得ることを促すでしょう。

山羊座は物質性の完成を意味する星座であり、土星座であることから、最も実務と責任、義務に強い星座です。

第6ハウス(室)の山羊座、また土星が「現実性」と「社会性」、「継続性」を強く意識させます。

第6ハウス(室)自体が、個人の成長の最後のハウスですから、山羊座の「役割を全うする」という意識に行動が伴いやすいのです。

第6ハウス(室)の山羊座にとって重要なことは、「自分自身が成果と信頼を得る主体である」という納得と自信を得ること。

肉体労働であれ、思考労働であれ、主体的に他者や社会に働きかけることは、自分自身で選ぶことができます。

山羊座は物質性の成り立ちや構造をよく理解し、また物質世界で活躍することに喜びを感じるため、後の社会的な成功にひたむきに努力を続けることを自ら望むでしょう。

以下が、第6ハウス(室)が山羊座の場合のキーワードです。

  • 成果主義
  • 現実主義
  • メリットとデメリット
  • 全体構造と現状の立ち位置
  • 歯車
  • 機能性
  • 利便性
  • 統括
  • 管理
  • 評価
  • 仕事好き
  • 信用と体裁
  • 価値の固定
  • 常識に縛られる
  • ルールに忠実
  • 主体性と思考停止
  • 従属意識
  • 支配者意識
  • 構造
  • 段取り
  • 手順
  • 計画性
  • 骨・膝:目の前の仕事から逃げず、遠くの目標を目指すことを止めない
  • 喜びを得るために、自分自身に忍耐と希望を与える

第6ハウス(室) × 水瓶座

第6ハウス(室)と水瓶座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは天王星
  • 水瓶座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「整合性」を重んじ、個性が守られ、尊重される環境を望み、主体的に働くことを促す
  • 前の星座(山羊座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である水瓶座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである水瓶座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、水瓶座の象意が強調される


水瓶座の11番目の星座であり、「疑い」と「理想」を活動力とする星座です。

また水瓶座は、第3段階目の風星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。

第6ハウス(室)に水瓶座が重なることで、「柔軟性」と「理性」を働かせ、環境に順応することと、個性を発揮することを器用に切り替えることができるでしょう。

第6ハウス(室)の水瓶座、また天王星が「尊重」と「公平性」を重んじることを促し、それは自分自身にも適用されます。

水瓶座は従属的に働くことを嫌いながら、社会構造が魔法のように瞬時に変わるというような、幻想を抱きません。

日常的な労働をこなしながら、趣味に没頭し、副業で利益を上げることや、最先端の働き方を採用するなど、理性的に、且つ、流動的に働こうとするでしょう。

第6ハウス(室)の水瓶座にとって重要なことは、「時間と立場が害されないこと」です。

環境的・就労的・習慣的について回る障害については我慢しますが、不要な時間外労働や、心を通わせることのない人のために、犠牲を払うことを嫌うのが水瓶座。


理性的に振る舞う時と、反抗的・衝動的に態度を一変させる時の差が激しいのですが、そのようなギャップを見せることのないように、自ら選択肢を見出そうとするのが水瓶座です。

他者に対しては、公平な眼差しを送りますが、時に皮肉や批判でトラブルになるため、話が通じる相手に囲まれることが、自身の能力と才能を発揮するために必要といえます。

以下が、第6ハウス(室)が水瓶座の場合のキーワードです。

  • 次世代
  • 最先端
  • テクノロジー
  • 情報を駆使する
  • 仕事と労働の違い
  • タイミングを計る
  • 理性的
  • 現実的・理想的
  • 自分に期待することを止めない
  • 社会への不信と諦めが起爆剤となる
  • 働くことは当たり前
  • 利益が出ない選択は選ばない
  • 尊厳
  • 尊重
  • 時間を大切にする
  • 皮肉
  • 批判
  • 感情をフラットにする
  • 客観性と独創性
  • 踝(くるぶし):明確さと納得感、そして期待が仕事の喜びに向かわせる
  • 時間を投資する代わりに、確実に成果と達成感を得たい

第6ハウス(室) × 魚座

第6ハウス(室)と魚座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。

  • カスプルーラーは海王星
  • 魚座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第6ハウス(室)は「献身さの発揮」を強く意識させ、実際的な行動で他者に尽くすことを促す
  • 前の星座(水瓶座)が、第6ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である魚座の象意は軽減される
  • 第6ハウス(室)のハウスカスプである魚座が広域星座で、次の第7ハウス(室)にまたがっている場合、魚座の象意が強調される

魚座の12番目(最後)の星座であり、「境界線の無い世界」や「真理の世界」に最も近い星座です。

また魚座は、第3段階目の水星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。

第6ハウス(室)に魚座が重なることで、「他者の心を満たすこと」に強い欲求と喜び、そして憧れを抱かせるでしょう。

本来魚座は水星座で、最も物質性とかけ離れている星座ですが、労働ではなく、「人の役に立つ仕事」に魅了されると、一心不乱に働き、素直に成果を受け取ります。

第6ハウス(室)の魚座、また海王星が「感受性」や「直感」の働きを高め、人の要求と欲求に応えることを促し、時間と体力、そして精神力を使って仕事に取り組むでしょう。

第6ハウス(室)の魚座にとって重要なことは、「与えられた能力や才能を還元する」ということ。

魚座は、「この世で所有できるものは何1つ無い」という価値観を持ち、与えられたものを表現する素晴らしさを仕事でも発揮します。

魚座の喜びの着地点は、人の笑顔や、癒しや解放感を得られた満足感。

第6ハウス(室)の象意には「献身」も含まれるため、魚座は肉体を使って、精神的な癒しや安らぎを提供し、精神性を発揮するのです。

以下が、第6ハウス(室)が魚座の場合のキーワードです。

  • 共感性
  • 差別・区別のない関わり方
  • 心の声に応える
  • 慰め
  • 励まし
  • 一体感
  • 融合
  • 献身的なサービス
  • 思いやり
  • 傷を癒す
  • マッサージ
  • 自然体
  • 時間を忘れること
  • カウンセリング
  • 傾聴
  • 思考を止める
  • 感情を解放する
  • 身体感覚を緩める
  • 緊張を解く
  • その場の成り行き
  • 生命力を思い出す
  • 自己治癒力
  • 変性意識
  • 足先:非日常や、制約・制限を忘れる時間によって心に癒しをもたらす
  • 「今、この瞬間」に意識を合わせることが、喜びに繋がる1番の早道

第6ハウスのテーマ性の強弱

第6ハウス(室)のテーマ性がどれくらい強調されているか、については、以下の要素を参考にしてください。

第6ハウス(室)の支配星が位置する場所が、ホロスコープのどの半球にあり、その天体がどのような意識を発揮するのか、ということが重要になります。

  1. 南半球:第7~12ハウス(室):社会的な自己実現・公の意識
  2. 北半球:第1~6ハウス(室):個人的な自己表現・個人(私)の意識
  3. 東半球:第10~3ハウス(室):自分の行動に選択権・決定権を持つ・内的な意識
  4. 西半球:第4~9ハウス(室):他者との繋がり・他者に評価される意識

各ハウスの支配星は、チャートルーラーや上昇星と比べて影響力は高くはありませんが、それぞれのハウスに置ける影響力は大きいと判断されます。

① ハウスの支配星の天体の状況

第6ハウス(室)の星座の支配星は、ハウスに直接的な影響を与えます。

ホロスコープ全体に、ハウス(室)の星座の支配星がどのテーマ(ハウス)で、どういった環境や条件(星座)で影響を与えるか、ということを意識してください。

② ハウスの支配星の位置する場所

もし第6ハウス(室)の星座の支配星が、第6ハウス(室)に位置していれば、それだけ第6ハウス(室)のテーマが強調されるでしょう。

そうでない場合は、そのハウスのテーマ性が、その星座の特徴が強調されることになります。

③ ハウスのナチュラルサインとの関係性

ハウスにはそれぞれ12つのナチュラルサインがあります。

先ほど「バケツリレー」という表現でお伝えしたように、間接的な力の流れを見るために、ハウスとナチュラルサインを見比べてみましょう。

ハウス自体が強調されていなくても、そのハウスのナチュラルサインが位置するハウスと、その星座に位置する10天体や感受点から、影響力を見出すことができます。

【感受点別】第6ハウス(室)の影響力

ハウスに入る天体は、影響の差はありますが、確実にそのハウスのテーマを強調する存在です。

今回は10天体と3つの感受点に限定して、第6ハウス(室)との関係性を解説させていただきます。

第6ハウス(室)は、カデントのハウスで、このハウスに入る天体は、「他者の立場に立つこと」「心に癒しを与えること」にエネルギーを供給するでしょう。

ですから第6ハウス(室)に入る天体を知ることによって、「適性」「仕事のやり甲斐」、そして「身体の使い方」など、仕事や(職場の)他者に対する態度と意識が分かります。


「仕事」や「喜び」の定義や実感は、人それぞれですが、あなたの中で重要視され、強調される「責任」や「達成感」を見出してください。


私たちにとって仕事は、1日・人生の中で大きな時間を投資し、他者と社会との繋がりと、実質的な豊かさを得るための手段であり、選択肢です。

あなたはどのような「適正」という可能性を持っているのか、ハウスと天体の組み合わせ(重なり)からヒントを引き出すことができます。

それでは、第6ハウス(室)に入る天体・感受点が持つ影響力を見ていきましょう!

*10天体の順序は、年齢領域の順番で解説しています。

第6ハウス(室) × 月

第6ハウス(室)の月は、「期待されること」が重要です。

第6ハウス(室)はルーディンや他者からの要求、労働を表すため、第6ハウス(室)の月は、忙しい中に充実感を見出します。

月は感情や心を表すため、精神状態によってパフォーマンスが不安定になることもあるかもしれません。

また仕事に熱を入れたくなる反面、繊細さや神経質、要望に応えようとするあまり、ストレスを抱え込んでしまうこともあるでしょう。

第6ハウス(室)の月は、他者の期待に応えることで、評価され、信用されていることの義務を果たします。

ですが職場の環境が合わなかったり、同僚や上司と上手くコミュニケーションが取れない場合、せっかくの献身さが発揮されません。

第6ハウス(室)の月は、他者に過度に影響されないように、手に職をつけ、専門分野で活躍しようと思い立ち、資格勉強にも果敢に挑戦するでしょう。

第6ハウス(室)は医療や献身を示すハウスですので、第6ハウス(室)の月は、医療や看護、ボランティア、ヒーリング、ボディケアに適正があるといわれています。

他者と密に関わり、他者の喜ぶ顔や回復の過程が目に見えて分かる、現場主義が向いているといえるかもしれません。

性別によって、能力や才能を発揮する環境に若干の違いがあるかもしれませんが、第6ハウス(室)の月は、人に喜ばれる仕事に従事することが、身体と心の充実感に繋がるでしょう。


第6ハウス(室)の月は、あまり身体が丈夫ではないといわれ、ハードワークを続けてしまうと、慢性疲労や消化器、胸部に負担がかかる暗示があります。

ストレスと疲労を長引かせず、仕事とプライベートの切り替えが重要です。

第6ハウス(室) × 水星

第6ハウス(室)の水星は、「管理能力」が重要です。

第6ハウス(室)のナチュラルサインは乙女座ですから、第6ハウス(室)と水星の相性は良いとされ、情報収集や事務活動、管理業務、交渉事、執筆などに適性があります。

水星は言葉とコミュニケーションを司る天体で、文字や文章、情報に関する仕事で能力を発揮するでしょう。

その他、分析力や企画力、研究職にも適正があるといわれています。

知性を仕事に活かし、環境に配慮し、他者のニーズを的確に判断できるため、雇用であっても、起業家であっても、第6ハウス(室)の水星は高いく評価されるはずです。

第6ハウス(室)・水星の組み合わせは、転勤や出張の暗示もありますが、軽いフットワークと柔軟性を活かして、能力を発揮できるでしょう。

第6ハウス(室)の水星は、期待に応えることを何よりも望み、神経質なほどに仕事に打ち込みます。

理性を優先させ、仕事での管理能力は高いのですが、ハードワークによる神経的な疲労の心配がありますので、休息と息抜き、スケジュール管理に気を配る必要があるでしょう。

その他、呼吸器系や腸にもストレスがかかりやすい暗示があります。

第6ハウス(室)の水星は、責務や業務に関して、完璧にこなすことを生き甲斐にし、勤務態度はもちろんのこと、成果を上げ、対話力も高いため、信用を獲得しやすいでしょう。


水星と金星は、太陽の秘書や補佐官のような存在(天体)で、特に水星は物質的な成果を上げることが得意です。

報連相をきっちりとこなし、周辺の環境作りも得意なため、円滑な段取りと表現力、分析力を発揮し、サポート役に抜擢されることも多いかもしれません。

第6ハウス(室)の水星の喜びは、直接的・間接的どちらであっても、任務を遂行することです。

この喜びは、責任感と潔癖、理性などから生まれ、向上心を持って日常を暮らしながら、繰り返されるルーティンを段取り良くこなす、それが第6ハウス(室)の水星といえます。

第6ハウス(室) × 金星

第6ハウス(室)の金星は、「自分の感性」を重要視すべきです。

金星は「感性」や「個性」を活かし、想像力が生まれる環境に身を置くことで、活性化されます。

そのため第6ハウス(室)の金星は、堅苦しさや上下関係、強烈な重圧を感じながら仕事をする環境には不向きとされ、下積みの期間と感性を活かす時期に分かれるかもしれません。

第6ハウス(室)の金星は、社交的で、且つ、対話力にも優れていますので、人間関係においてはのびのびと個性を発揮します。

ただ問題は、第6ハウス(室)の金星は、「好きなこと」が仕事にすることで成功し、充実感を得られる場合が多い、ということです。

それは「わがまま」ではなく、個性と適正が、従属的・組織的な中では発揮されない、というだけのこと。

淡々とルーティンをこなすことは、第6ハウス(室)の金星にとって「苦しみ」となってしまい、ストレスが溜まってしまいます。

目的意識を持ち、経験値を溜める意識がある場合、期間を定めて業務にあたることが大切です。

第6ハウス(室)の金星は、感性と社交性を活かすことができる分野で、ファッションや金融、美容、ボディケア、癒しに関する仕事に適正があるでしょう。

第6ハウス(室)の金星の場合、仕事は労働ではなく、生き甲斐やライフワークであることで、働く喜びと他者貢献の実感を得るのです。

第6ハウス(室) × 太陽

第6ハウス(室)の太陽は、「貢献度」が重要です。

太陽が献身を表す第6ハウス(室)に位置する時、意志や主体性、生命力は、サポート役で自身の能力を発揮しようとします。

太陽のエネルギーが、ハウスのテーマで発揮されることと、「内なる太陽の獲得」とは別です。

確かに仕事は人生の大半を占めますが、内なる太陽の獲得は、公私の区別が無く、「自己肯定」と「自己実現」、そして「他者貢献」が一体である時に自覚されます。

第6ハウス(室)の太陽は、献身的な仕事で活躍することを重視し、「貢献している実感」によって、働く意義と意味が見出されるでしょう。

太陽が入るハウスは、それだけ熱量が高く、目的意識が明確になります。

従って第6ハウス(室)の太陽は、与えられる義務と責任を果たすだけでなく、向上心と誇りをもって仕事に臨むのです。

太陽は、生命力や持久力を与える天体ですが、第6ハウス(室)に入ることで、身体が弱まる暗示があります。

そのため自身の体調とメンタルの維持に努め、常に改善策を探し、仕事とプライベートの両面で支障が出ないように努めるでしょう。

第6ハウス(室)の太陽は、ワーカホリックや完璧主義になり、仕事一辺倒になり、趣味や生き甲斐に充てる時間が損なわれる恐れがあります。

プライベートでも視覚勉強をしたり、勉強会に参加したりと、熱心さによって仕事人間になり、遊ぶことや気晴らしに対しては、時間を惜しむかもしれません。

それは責任を忠実に果たすことで、自分自身で人生を切り拓くことが疎かになり、仕事が無いと、自己肯定や自信を持つことができない、という本音でもあるのでしょう。

第6ハウス(室)の太陽は、他者貢献に強い関心を持ち、有能さを発揮し、従順さや誠実さが求められる職業に向いています。

第6ハウス(室)の太陽は、医療関係や健康関連の仕事、公務員、保険業界、秘書など、補佐的な立場で活躍するでしょう。

第6ハウス(室) × 火星

第6ハウス(室)の火星は、「プライド」が重要です。

火星は「活動力」や「熱意」を象徴する天体であるため、主体的に動き、成果を出せる仕事に対して、多大なエネルギーを注ぎます。

第6ハウス(室)の火星は、仕事の呑み込みが早く、積極的に学び、成果を出そうとし、持ち前の実行力を発揮するはずです。

また火星は、活躍できるチャンスを常に窺(うかが)い、自己主張を促しますので、職場ではよく動き、進んで企画や発案、管理などに就くように促します。

第6ハウス(室)の火星は、自尊心(プライド)を持ち、仕事に対しては精力的に臨みますが、人間関係において忍耐が必要です。

特に上下関係が強い職場の場合、言葉の行き違いや早とちり、連絡のミスなどで、上司や顧客とトラブルになりやすいため、感情の抑制と配慮が必要といえます。

第6ハウス(室)は「献身」や「心配り」といった象意も含みますが、マラフィック(凶星)と呼ばれる火星が入ることで、失敗から学ぶことが多いかもしれません。


第6ハウス(室)の火星は、新しい技術を扱い、変化をもたらすことにも適正があるといわれています。

火星は持久力と実行力の星ですから、第6ハウス(室)の火星は、肉体労働はもちろん、金属や機械を扱う仕事にも向いているといえるでしょう。

第6ハウス(室)の火星は、体調管理についてはあまり気を配らないため、オーバーワークで倒れてしまわないかが心配の種です。

第6ハウス(室)の火星は、信頼できる人の指示は快く引き受けますが、ある程度の信頼関係が無い場合は、些細なミスや口喧嘩が大事になることもあります。

火星は単独で動き、自由に、思い通りに働くことで、のびのびと能力と才能を発揮する天体。

ですが第6ハウス(室)に位置することで、人と関わり、評価を受けることが喜びとなるため、独立や起業はあまり向いていないといわれています。

計画性や社会性、人脈や経験がある場合は、挑戦することで、自己実現と社会貢献の両方を叶えることができますが、それなりの努力と計画、後ろ盾が必要になるかもしれません。

第6ハウス(室) × 木星

第6ハウス(室)の木星は、「縁を大事にすること」が重要です。

木星といえば「幸運」や「成長」を象徴する天体。

そのため第6ハウス(室)の木星は、就労環境や条件に恵まれ、イキイキと働くことができるといわれています。

第6ハウス(室)の木星にとって、仕事は生き甲斐になりやすく、環境や対人関係に恵まれることが追い風となって、責任を果たすことに喜びを感じるでしょう。

木星は、良いことも悪いことも拡大・拡張する作用を持つ天体です。

そのため楽観的に構え過ぎたり、時間管理が疎かになったり、プライベートに気を取られ過ぎたりすることで、仕事のパフォーマンスに波があることも暗示されます。

第6ハウス(室)の木星にとって注意すべきことは、「習慣を守ること」や「他者に合わせること」に消極的にならず、足元をちゃんと見ることです。

それは体調管理にも表れ、生活習慣病や過食症、人付き合いでの飲み食いなど、時間とお金、体調管理を気分やノリ、勢いで軽視しがちになります。

調子の良い時ほど注意し、調子の悪い時ほど楽観的になることが重要といえるでしょう。

第6ハウス(室)の木星は、安定的な仕事や収入に恵まれるため、企業に縁があるといわれています。

また第6ハウス(室)の木星は、出張や転勤、屋外での仕事と縁があり、その時々の縁に導かれ、能力と個性を買われ、存分に力を発揮するでしょう。

ですから第6ハウス(室)の木星は、その他の天体とは異なり、「縁」や「他力」によって、発展・成長、そして能力開発と個性の発揮が見込まれる、稀な星回りといえます。

第6ハウス(室) × 土星

第6ハウス(室)の土星は、「健全な苦労」が重要です。

土星は「忍耐」や「試練」の星と呼ばれ、土星が位置するハウスは、困難や受難がついて回るとされます。

第6ハウス(室)は就労や労働環境、体調を象徴するため、第6ハウス(室)の土星は、仕事と肉体において、心配事や苦労が耐えないといえるでしょう。

土星は単なる「苦難」をもたらす天体ではなく、堅実に現実を生き、誠実に仕事をこなし、責任を果たすことを促します。

そのため第6ハウス(室)の土星が、忍耐や苦難を強いられても、必ず最後までやり遂げ、逃げずに責任と役割を全うするに違いありません。

ただ第6ハウス(室)の土星は、責任感が強くなり過ぎたり、完璧主義になり過ぎたり、また細部まで気になり過ぎることで、周りと歩調が合わなくなることが懸念されます。

第6ハウス(室)の土星にとって重要なことは、「健全な責任感」を持ち、求められている以上の成果を上げようと欲張らないことです。

努力や忍耐は確かに素晴らしい心がけですが、独り善がりで、不健康な働きはかえって自分自身はもちろん、他者との繋がりを行います。

そのため他者とコミュニケーションを取ったり、批判的になったり、支配的な態度を取ることは避けるべきといえるでしょう。

土星は「職人気質」であるとともに、「管理者」の性質を与えますので、自分の立場を弁(わきま)えながら、仕事に望み、自分自身に過度の責任を負わせないことが大切です。

それでなくとも第6ハウス(室)の土星は、忍耐と苦難を背負っているのですから、体調管理に気を配る必要があるでしょう。

第6ハウス(室)の土星は、冷えによって虚弱体質になったり、オーバーワークで骨折をしたり、帯状疱疹などの皮膚に関する病気の暗示があります。

身体は資本であるとともに、心の声は純粋な願望です。

心と身体のメンテナンスとともに、自分自身と向き合う時間を大切にしてください。

第6ハウス(室) × 天王星

第6ハウス(室)の天王星は、「個性を信じること」が重要です。

天王星は物質性にメスを入れる、「革命の星」と呼ばれる天体。

第6ハウス(室)は秩序やルーティン、責務などがテーマとなるため、火星と同様に相性が良いとは言えません。

第6ハウス(室)の天王星は、能力的に信用されやすいものの、環境や他者からの干渉や観念的な影響を嫌うため、転職が多いとされています。

第6ハウス(室)の天王星は、独立や起業に向いている星回りであるため、納得のいく仕事や働き方が確立されるまでに、相応の時間と忍耐が必要となるかもしれません。

天王星は、世代的な変わり目に象徴される、「技術革新」や「価値観の変容」をもたらす天体で、就労的に葛藤や苛立ち、不快感や違和感、不調和を感じさせます。

第6ハウス(室)の天王星は、自分の個性と適正を信じ、また尊重し、働く場所や環境を選ぶ必要がありますが、手に職をつけることで、忍耐の時期を凌ぐことができるでしょう。

第6ハウス(室)の天王星の適正は、研究職やIT業界、電気関係などですが、フリーランスや風通しの良い職場で実力を発揮します。

天王星は従来の常識に縛られ、従属的な環境に身を置くことで、精神的に追い詰められる暗示があるため、ハードワークはもちろん、過剰な我慢は禁物です。

独立や起業のために能力を高めたり、資格やスキルを身につけ、健康状態に気を配りながら、最良のタイミングで転職をすることが望ましいといえます。

第6ハウス(室) × 海王星

第6ハウス(室)の海王星は、「夢と現実の行き来」が重要です。

海王星と魚座の意識は、最も物質性からかけ離れています。

そのため第6ハウス(室)の海王星は、天王星と同じく、組織に属したり、ルーティン、終わりのない責任と仕事に終わることで、気を病んでしまうかもしれません。

海王星自体が、「麻痺」や「幻想」、「境界線の無い状態」、「変性意識」などの非現実を象徴しますので、決められたルールに従うこと自体が苦手といえます。

第6ハウス(室)の海王星は、「夢」や「希望」が無い場所では働き続けることができませんので、サラリーマンや規則が厳しい環境は適正に合っていないといえるでしょう。

ただ海王星が最も力を発揮する環境は、人の心を癒すことができる場所であり、癒しや安らぎを求める人に対して、サービスを提供する環境です。

心身の癒しに関しては、第6ハウス(室)の象意に含まれますので、第6ハウス(室)の海王星は、献身的で包容的な力を発揮することができるでしょう。

癒しや献身に限らず、サービス業や芸術などの、特殊な環境下(デザインされた環境)で、対話や感性を通して働く喜びを見出すことができます。

夢を追いかけるつつ、現実的・経済的な常識を学ぶことで、第6ハウス(室)の海王星は、精神性と物質性のバランスを取ることができるでしょう。

その際は、信頼できる人を探し、生きる術を身につけることで、第6ハウス(室)の海王星が持っている癒しの力や包容力を発揮できるはずです。

第6ハウス(室)の海王星は、感染症や薬の副作用に気をつけるべき、という暗示がありますので、体調管理には気を配り必要があります。

第6ハウス(室) × 冥王星

第6ハウス(室)の冥王星は、「極端さを受け入れること」が重要です。

冥王星は極端な精神状態や行動を促す天体で、やる気がある時と無い時の落差が非常に激しく、自分ではコントロールできない衝動と心身の状態に導きます。

第6ハウス(室)の冥王星は、潜在的には、凄まじいパワーを宿しているのですが、その力を発揮できるタイミングは、もはや人生の流れが知るのみ、といった具合です。

冥王星は根源的な欲求や、生と死、死生観、変化・変容を司る星ですから、第6ハウス(室)の冥王星は、医療や冠婚葬祭などに適正があるといえるでしょう。

「極端な働き方」によって翻弄される第6ハウス(室)の冥王星ですが、喜びとやり甲斐、他者の変容を身にする時、言葉では表されない満足感を得ることができます。

そのため自分自身の極端さを受け入れ、その時々にできる仕事を見つけ、人生の流れを受け入れることが重要です。

第6ハウス(室)の冥王星は、体力や精神を過信する傾向があるため、ハードワークや仕事への思い入れで追い詰められる暗示があります。

「ほどほど」ができないからこそ、葛藤を抱えやすい第6ハウス(室)の冥王星ですが、信頼できる人との繋がりを絶たないことが重要です。

孤立無援の状態の時ほど、意志の力で乗り越えようとするのが、第6ハウス(室)の冥王星。

ですが身体と心には、キャパシティがあります。

プロ意識や集中力、責任感で自分を追い詰めないように、他者から学び、または他者に心を開いて、自分自身を受け入れることで、極端さを乗り越えられるでしょう。

極端さを受け入れることは、決して冥王星をコントロールすることにはなりませんが、自分の人生と働き方に希望を持たせることはできるのです。

第6ハウス(室) × ドラゴンヘッド

第6ハウス(室)のドラゴンヘッドは、「環境に喜びを見出すこと」がテーマです。

ドラゴンヘッドは、人生の方向性を意味し、また人生の全体の流れが向かう学びを表します。

第6ハウス(室)のドラゴンヘッドは、ルーティンや他者との日常的な関わりの中で、「生きる意味」を見出すことが重要です。

ドラゴンヘッドが位置するハウスは、「人生の重要な指針」であり、「学び」と「気づき」、そして「思いもしない出会い」が用意されています。

第6ハウス(室)のドラゴンヘッドは、職場や仕事に関連する環境で、他者に触発され、困難や挑戦を通して、自分の能力と才能を発揮する機会に恵まれるでしょう。

時間管理や体調管理、心のケアを含め、自分自身を戒めつつ、個性を尊重する姿勢が、第6ハウス(室)でのテーマと向き合うために必要となります。

第6ハウス(室)のドラゴンヘッドは、人生の段階的な成長に沿って、地道に努力をし、他者の要求に応えることで、働く喜びと、身に周りの環境に感謝の念が生まれていくでしょう。

献身さや他者への配慮、他者貢献は、信用(実績)と信頼(思いやり)によって、徐々に詰み上がっていく「徳積」のようなものです。

ドラゴンヘッドは階段を登るような、時計の針がゆっくり進む、忍耐を必要とする学びですが、時間をかけ、自分を信じることで、必ず充実感と達成感が与えられます。

第6ハウス(室) × バーテックス

バーテックスは「世界(人生)との約束」であり、自分という存在に与えられた役割や性質を発揮する、というある種、「義務に対する誠実さ」を問う感受点です。

第6ハウス(室)のバーテックスは、「与えられる責任を受け入れること」を学びとします。

バーテックスは、他者から義務を果たすことを求められるとともに、個性や純粋性、才能や能力の発揮を引き出す感受点です。

第6ハウス(室)のバーテックスは、人の役に立つために学び、働き、自分自身を高めることが、成長・変容に繋がるでしょう。

どのような環境や仕事も、それぞれに歴史や背景、成り立ちがあり、そこに居合わせることには意味があります。

また居合わせることを自分で選んでいる、という自覚が、現実を受け入れ、自分の人生をクリエイトする発想に繋がるはずです。

第6ハウス(室)のバーテックスは、固定化された・パターン化された仕事や環境に、肯定的な姿勢を見せることを促すでしょう。

それは責任を全うすることを受け入れ、自分の立場さえも与えられている恩恵であると気づく、それこそが仕事から与えられる最大の豊かさなのですから。

そして自分自身に責任を持ち、体調管理に手を抜かないことも重要です。

身体は誰にとっても資本であり、誰かの役に立つための器なのですから。

第6ハウス(室) × パート・オブ・フォーチュン

パート・オブ・フォーチュンは、自分自身と、他者・世界との豊かさの交差点、または幸運の鍵のようなものであり、可能性の在りかです。

第6ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、「責任を持つ喜びを継続して味わうこと」がポイント。

パート・オブ・フォーチュンは「幸運の在りか」ですから、日常的な仕事や職場に、縁とチャンスが用意されていることを暗示しています。

幸運が与えられるということは、仕事や職場でしっかりと能力と才能を発揮することが求められている、ということです。

第6ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、仕事にも人間関係にも恵まれるため、「求められる喜び」を実感しやすいでしょう。

求められるからには責任を果たす必要がありますが、第6ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは喜びを知ったら最後、嬉々として仕事に精を出します。

責任感が強く、几帳面で社交的であるため、第6ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは高く評価され、信用され、頼りにされるでしょう。

ハードワークにより、体調に気を遣うようになり、何事も勉強であると、肯定的な生き方を見つけることもできるはずです。

第6ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、組織の中で働いたり、誰かのサポート役になることで、成果を出し、他者貢献を果たすことが叶います。

第6ハウス(室)は、仕事を抜きにしても、ルーティンや繰り返される営みを象徴しますから、日々の生活に喜びと感謝の念を見出すことが、何よりの幸運の秘訣といえるでしょう。

【まとめ】第6ハウス(室)は喜びと適性のハウス!

今回は、第6ハウス(室)について解説させていただきました。

第6ハウス(室)は、成長の流れからいいますと、個人の成長の最終段階であり、社会的な居場所を獲得する段階です。

今回の講座では、個性や適性が、責任と環境によって見出され、仕事という自己表現によって発揮されることを解説しました。

「仕事」という言葉は、「事に仕える」と書き、主体的に物事に取り組むことを意味します。

分野によって働き方や環境が異なり、心身の疲労度や身体の使い方は大きくことなるでしょう。


ですがどのような場合であっても、「誰が自分の喜びを掴むのか」「誰が自分の身体と心を使うのか」ということは変わりません。


そうです、あなた自身が、仕事と献身、喜びと豊かさ、そして自己実現と社会貢献を実現する当事者です。


第6ハウス(室)は、ただ単に労働や健康を表すのではなく、境遇や生い立ち、価値観の影響によって辿り着く、「通過点」として捉えると健全かもしれません。

なぜなら第6ハウス(室)は、ディセンダント(DSC/DC)の直前にある、社会性と自己実現への道が開かれる前段階だからです。

第6ハウス(室)を単独で読み解く時、あなたは仕事の適正や望ましい職場環境、体質や身体の使い方などを知ることができます。

どのハウスも、自己理解の一片ですから、後にハウス全体の流れと併せて、第6ハウス(室)から「喜びの可能性」を引き出してください。

今回の第6ハウス(室)で、12ハウスの半分の解説が終わり、また個人の成長の段階が終わりました。

残りの6つのハウスについても、このまま順次解説させていただきます!

ホロスコープリーディングは、時間をかければかけるほど、多くの気づきとヒントを与えてくれますので、是非このまま講座を読み進めてくださいね!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

それでは、次回の「第7ハウス(室)」の講座でお会いしましょう!

コメント

  1. sawa より:

    たまたま読ませていただいておりましたが「第6ハウス(室)を読み解く要素」のまとめのところが、全て第3ハウスとなっておりますが…これ第6ではなく第3ハウスで正解ですか?
    私はホロスコープはよくわかりませんが???となっております。
    お忙しいとは思いますがご確認していただければと思います。

    突然のコメント失礼いたしました‍♀️