初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
今回の講座は、「第2ハウス(室)」を解説させて頂きます。
天体・感受点と星座は、精神的な面が強いため、想像力や直感力を働かせることにより、納得感や実感が沸いてくるでしょう。
それに対してハウスは、物質的・現実的な側面が強調されるため、過去からの実際的な経験や環境が大きな判断材料になります。
第2ハウス(室)は、第1ハウス(室)で生まれた自我意識による「行動の結果」が表されるハウスです。
言い換えるなら、「自分の力で手に入れることができる結果」といえるでしょう。
ホロスコープは、「360度の可能性」を表し、360通りの可能性は「度数」に表されます。
前回の講座でお伝えしたように、ハウスは現実的な側面を持ちますので、物質世界での「時間と空間」の制約・制限を受けるため、星座のように度数は等分されません。
ハウスはポラリティにより、対向のハウスで共通のテーマを持つため、12つのハウスを通して実質6つのテーマを段階的に経験していくことになります。
第2ハウス(室)が示す「行動の結果」は、物質的には「所有」や「稼ぎ」となり、私たちの「現実化」の力が表されるハウス。
第2ハウス(室)を読み解くことで、「現実的に生きる力」と、「潜在的に与えられている力によって生まれる豊かさ」を知ることができます。
ハウスは12の空間がありますので、順次1つひとつのハウスの特徴と重要性をお伝えさせていただきたいと思います。
それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!
豊かさを持つということ
人の心理として、「自らの力で得た物(成果)」に対して、執着が沸きます。
執着や欲望、欲求というものは、私たちの日常・人生において、内面から生み出されますので、要素自体に善悪の判断を下す必要はありません。
ただ「自力で成せること」と理想や願望の間には、どうしても「差」が生まてしまいます。
こうした差を埋めようとすればするほど、私たちは「自分には無いもの」に執着してしまい、「執着する自分」に対して、「嫌悪感」と「正当性」の両方を抱くもの。
第2ハウス(室)が示すものは、そういった二次的な要素を抜いた「純粋な現実性」です。
第2ハウス(室)に入る天体によって、個人が持つ現実性が強調されますし、第2ハウス(室)に重なる星座によって、その現実性の傾向や特徴が表されます。
豊かさには大きく分けて2種類あります。
先ほどお話したように、「自分の行動によってもたらされる豊かさ」がまず1つ。
これは成果・結果に向かって行く意識です。
もう1つは、「他者や人生の手を借りて巡って来る豊かさ」。
これは自分の意図と力が及ばないところから、「他力の有り難さ」を知らしめるものです。
「清貧」という言葉がありますが、これは「貧しく在ること」が美しく清いのではなく、自分自身を生かし、生かすものを見極め、「足るを知る」が心を豊かにする、ということ。
第2ハウス(室)は、ハウスの流れから判断すると、まだ発展途上の段階ですので、こういった意識は見出されません。
逆にこういった意識を得る「キッカケ」を与えるのは、対向の第8ハウス(室)です。
第2ハウス(室)は、好奇心や欲求に従うことで、自分なりの行動様式を確立させ、「報酬・成果に繋げる力」を表しています。
自分自身の欲求や欲望を満たすための行動は、他者や身の周りに影響を与えますが、「責任」の所在は、常に自分自身です。
第2ハウス(室)を読み解くことは、自分自身に備わっている「現実を生きる力」を知ることになります。
自力で築く豊かさと、自力では届かない豊かさの自覚にもなり、他者に関わる意識を育てるのです。
第2ハウス(室)とは
第2ハウス(室)の定義は、「自分の力を試す」です。
日々を生きるということは、「時間と空間の中に変化を起こす」ともいえます。
「意志が生まれ、行動を起こし、結果を受け取る」というサイクルは、誰にとっても同じ原理です。
第2ハウス(室)は、第1ハウス(室)から始まった「時限的な物語」の流れの中で、自分の行動によって成果を得る段階。
占星術において、第2ハウス(室)の主な象意として、「所有」や「収入」、「資産」が挙げられます。
これらは、私たちの「生存欲求」を刺激し、第2ハウス(室)が発展途上の段階であることと、私たちがこの段階を経験することでしか、器を広げることができないからです。
そして私たちはまず物質的な豊かさを得ることによって、精神的的な豊かさを味わいます。
第2ハウス(室)は、精神的な豊かさを得るために、私たちに「自分の力を試す」ということを促しているといえるでしょう。
第2ハウス(室)のポイント
以下に、第2ハウス(室)のポイントをまとめました。
- 第2ハウス(室)は、「自力」によって得ることができる豊かさを象徴する
- 第2ハウス(室)は、個人が成果を得るために発揮するべき力を表す
- 第2ハウス(室)は、物質的な豊かさを得ようとする意識の段階を表す
- 第2ハウス(室)は、サクシデントのハウスである
- 第2ハウス(室)の星座は、「自力」の発揮する傾向とパターンを表す
- 第2ハウス(室)の星座は、その支配星が位置する星座とハウスと「間接的」に流れを持つ
- 第2ハウス(室)は、「所有」と「経済」の価値観を育て、また執着を自覚させるハウスである
第2ハウス(室)が象徴するもの
第2ハウス(室)が象徴するものを、以下にまとめました。
- 物質的豊かさ
- 資源
- 物質的な充足
- 資産
- 経済
- 個人的な所有
- お金を貸すこと
- 収入
- 獲得
- 収穫
- 価値観
- 才能
- 物質性
- 身体性
- 五感
- 土台
- 財
- 所有(欲)
- 物質欲
- 行動の結果
- 生存欲求を満たす
- 行動の確認
- 報酬
- 自分の力を試す
- 物質性をまとう
- 物に囲まれる
- 物質的な価値基準
- 所有意識
- 金銭感覚
- 物質的な支援
- 肉親からのサポート
- 親から譲り受けたもの
- 物が持つ価値(を見出す力)
- コレクション
- 集めること
- 自力の固執
第2ハウス(室)が象徴するもので、共通することは、「物質がもたらす価値への興味」であり、「何かを得ようとする意識・行動」です。
第2ハウス(室)は牡牛座と同様に、「自分自身を満足させようとする意識」が強い印象がありますが、この意識が無ければ、他者との分かち合いは成り立ちません。
第2ハウス(室)は、現実を生きようとする時、「私は何ができる?」という疑問に応えてくれるとともに、可能性を教えてくれる部屋といえるでしょう。
第2ハウス(室)を読み解く要素
第2ハウス(室)を読み解く際に重要な項目を、以下にまとめました。
- 第2ハウス(室)の星座
- 第2ハウス(室)の星座の支配星(カスプルーラー)の状況
- 第2ハウス(室)の(星座の)度数
- 第2ハウス(室)の(星座の)サビアンシンボル
- 第2ハウス(室)に入る天体・感受点
- 第2ハウス(室)に入る天体・感受点とその他の天体・感受点のアスペクト
- 第2ハウス(室)のナチュラルハウスである牡牛座の状況
ハウスに支配星は存在しない
太陽系10天体は、それぞれ支配する星座がありますが、ハウスに対してはどうか?という疑問はありませんか?
結論から言いますと、天体はハウスを支配しません。
その理由は、星座が精神性(在り方)を、ハウスが物質性(生き方)を役割として与えられていて、天体は精神性を表す星座にのみ、直接的な支配を及ぼすからです。
後の講座で、「品格(ディグニティ)」について解説しますが、天体と星座の関係性と、天体とハウスの関係性はイコールにはなりません。
一般的な間違いとして、太陽系10天体は、それぞれ居心地の良いハウスがあり、それが天体がハウスに対する支配、と解釈されることが要因といわれています。
「誤訳」と「解釈の間違い」が相まって、占星術の本質が歪むということもあり得るでしょう。
ですがこの西洋占星術講座は、伝統(古典)占星術にこだわり、現代占星術を否定する、というスタンスではなく、占星術の正当な流れだけをお伝えしていきます。
天体が強い影響力を持つことは確かですが、天体はハウスを支配しない、ということだけをお伝えさせていただきますね。
ただ天体と星座の支配関係は揺るぎませんので、今後のリーディングのためにも、以下の関係性は徐々に覚えていってください。
【ハウスとナチュラルサイン】
- 第1ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡羊座:支配星 = 火星
- 第2ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡牛座:支配星 = 金星
- 第3ハウス(室)のナチュラルサイン = 双子座:支配星 = 水星
- 第4ハウス(室)のナチュラルサイン = 蟹 座:支配星 = 月
- 第5ハウス(室)のナチュラルサイン = 獅子座:支配星 = 太陽
- 第6ハウス(室)のナチュラルサイン = 乙女座:支配星 = 水星
- 第7ハウス(室)のナチュラルサイン = 天秤座:支配星 = 金星
- 第8ハウス(室)のナチュラルサイン = 蠍 座:支配星 = 冥王星
- 第9ハウス(室)のナチュラルサイン = 射手座:支配星 = 木星
- 第10ハウス(室)のナチュラルサイン = 山羊座:支配星 = 土星
- 第11ハウス(室)のナチュラルサイン = 水瓶座:支配星 = 天王星
- 第12ハウス(室)のナチュラルサイン = 魚 座:支配星 = 海王星
豊かさが得られるまでの過程(プロセス)
第2ハウス(室)は、「結果としての豊かさ」を示しています。
表現を変えると、「豊かさを得たいという願望」と「潜在的に持っている力」が生む、現実の差を知る段階、という風にいえるでしょう。
ですから第2ハウス(室)が表す要素とは、実質的にまだ成果を得られていない「可能性の段階」なのです。
物質世界の制約・制限という原理が、ハウスという「時間」と「空間」に表され、私たちは「成長」という名の、制約・制限に挑戦している、ということになります。
「所有」や「経済」は、私たちの生活を豊かにしてくれますが、その豊かさは、行動し続けなければ得られません。
第2ハウス(室)は、私たちに「自分の力を試すこと」を自覚させ、実際的な行動を促し、「願望」を叶えるための指標となります。
第1ハウス(室)に生まれた「自我」の流れから、第2ハウス(室)は、「個人が達成し得る豊かさ」を自力によって達成する段階です。
第2ハウス(室)を精査することは、「自力」の範囲内で、また「個人の素質」が発揮されることでもたらされる豊かさを表しています。
この西洋占星術講座では、「自分自身を認めること」をテーマとしていますので、第2ハウス(室)という「自分の力で築く豊かさ」を見出し、受け入れていきましょう。
自分に豊かさを与えること
第2ハウス(室)のナチュラルサインは、牡牛座です。
牡牛座は物質的な豊かさを味わい、五感や身体機能による満足感や体感、自分のペースや納得感を大事にします。
第2ハウス(室)の「個人の力を試す」というテーマは、牡牛座的な「自己満足」を満たすことを主軸としているのです。
「自己満足」や「自分を愛する」、「自分を大切にする」といった言葉は、自己中心的で、自己愛性的な印象を与えますが、それは検討違いかもしれません。
私たちの意識の根本には、他者の役に立ちたい、という社会性が埋め込まれていますが、その意識を実際的に実現するためには、自らの足元を固める必要があります。
第2ハウス(室)で、私たちが豊かさを得ようと行動し、所有や経済的な価値観を養う理由は、「自立した自分」を確立させたいがためです。
12ハウスの流れのうち、物質的なテーマは第10ハウス(室)を頂点としています。
第1ハウス(室)~第6ハウス(室)までは、自分自身を知り、試し、フィードバックを得る成長段階の範囲です。
第2ハウス(室)は自分を育てるため、自分を満たすことがテーマであり、現実・人生を生きるためには、物質的な資源が必要不可欠。
自分自身に備わった力を発揮しながら、「自分に豊かさを与える」という体験が無ければ、私たちはいつまで経っても自立することができません。
内なる「太陽の輝き」を見出すためには、まず自分を知り、身の回りにある素材を手当たり次第に使っていいのです。
第2ハウス(室)は「豊かさ」の象徴であるとともに、「成功体験」を自分に与えることでもあります。
第2ハウス(室)をただ「金運」や「物質欲」と解釈してしまうと、自己信頼が損なわれる恐れがありますので、「自分に備わっている力(可能性)」という着眼点が大事なのです。
第2ハウス(室)のテーマ
第2ハウス(室)は、物質世界を生きるための「資源の獲得」と、それを実現させる「潜在的な力(可能性)」を教えてくれます。
確かに第2ハウス(室)は、お金に関わるハウスで、物質的な豊かさを象徴しますが、それ以上に、「物質性を体験する」という意味を汲む、という視点が必要です。
そこで、第2ハウス(室)のテーマのうち、特に強調され、自覚されるべき要素を以下にまとめました。
- 金銭感覚・経済的な価値観
- 所有欲・物質欲の強さ・範囲
- 豊かさを受け取る(力・意識)
- 生活・人生を豊かにしようとする動機
- 物質性を体験する(身体性と感情の体験)
第2ハウス(室)は「自分の力で得る豊かさ」とともに、「自分を満たしたいという願望」が表れるハウスでもあります。
第2ハウス(室)を読み解くことで、それ以降のハウスを通して、「豊かさ」を獲得し、自分自身に備わっている潜在的な能力を開発するヒントにもなるでしょう。
第2ハウス(室)は、よく「金運」のハウスといわれますが、成果を得るために主体性が囚われるハウスですから、「棚からぼた餅」のような目線で読み解くことはできません。
物質世界は、良くも悪くも、主体的な行動と継続、改善の繰り返しによって、いかようにも景色が変わります。
第2ハウス(室)は、現実的な豊かさを得るための可能性を示しますから、「自分にどんな豊かさを与えたいか?」という疑問に対して、具体的な答えを見つけられるでしょう。
第2ハウス(室)と第8ハウス(室)が示すもの
ハウスシステムの講座で、ポラリティについて解説しました。
ハウスシステムにおけるポラリティとは、「それぞれ対向のハウスが共通のテーマを持つ」ということです。
第2ハウス(室)は第8ハウス(室)とともに、「資産」や「金銭的な繋がり」をテーマに掲げています。
第2ハウス(室)は、個人が持つ「物質的な豊かさに対する態度と行動原理」を表し、「自らの力で財を築くこと」がテーマです。
第8ハウス(室)は「継承」のハウスで、他者との関わり・繋がりの中で生まれる、または「巡って来る豊かさ」を表します。
第2ハウス(室)は「主体性」がテーマであるのに対して、第8ハウス(室)は「受容性」がテーマなのです。
私たちが「主体的」に動く時、「与える立場」という役割・立ち位置になります。
それに対して、自分の意志や意図に関わらず、他者や他方からの意見や行動を受け止める時、私たちは「受容的」となり、また「受け取る立場」を果たすのです。
第2ハウス(室)が「外へ打ち出す方向性」、第8ハウス(室)が「内へ引き込む方向性」、という具合に、ポラリティの関係性が成り立っています。
少し視野を広げ、第2ハウス(室)で培った能力と築いた財は、様々な形で身内や他者に還元されていく流れを知ることも大事です。
あらゆる資源と可能性は、必ず姿形を失いますし、独り占めにすることはできません。
価値のあるものほど、また、他者のために豊かさを使う時ほど、私たちが感じる幸福度は高まります。
第2ハウス(室)は社会貢献の意識が芽生える前の、あるいは、自立するための豊かさを象徴しているのです。
第2ハウス(室)に天体が無い場合は?
第2ハウス(室)に主要10天体が無い場合は、第2ハウス(室)のハウスカスプの星座と、その星座の支配星を探し、その影響力を見てみましょう。
ハウスと星座は、ピタッと重なりません。
そのためハウスカスプ(ハウスの始まり)の星座を重要視します。
またハウスカスプの星座の支配星を「カスプルーラー」と呼びますので、4つの点星点以外の8つのハウスは、カスプルーラーに注目してください。
以下に、第2ハウス(室)の状況を見るためのポイントをまとめました。
- 第2ハウス(室)の星座
- 第2ハウス(室)のカスプルーラーの星座
- 第2ハウス(室)のカスプルーラーのハウス
- 第2ハウス(室)のカスプルーラーとその他の天体・感受点のアスペクト
- 第2ハウス(室に位置する天体・感受点
- 第2ハウス(室)の度数とサビアンシンボル
「間接的な影響力」を探ることで、天体が入っていないハウスが持つ、テーマ性や影響力を見出すことができます。
天体は星座を支配し、ハウスにはナチュラルサインがありますので、これら3つは必ずどこかに関連性を見出すことができるはずです。
「天体が無い」ということは、「強調されない」という意味とともに、「間接的な影響を知ることが促されている」ということです。
ホロスコープリーディングをする上で、こういった点と点を繋げることが重要になっていくでしょう。
ホロスコープという円環内では、「バケツリレーが行われている」という表現がされます。
12ハウスの講座の後に、更に詳しいホロスコープリーディングの内容をお伝えする予定ですので、楽しみにしていてくださいね!
【星座別】第2ハウス(室)の特徴
12ハウスはアセンダント(ASC/AC)を起点に、「物質的な流れ」を起こしながら、星座という「精神的な流れ」を背景にしています。
ハウスシステムの講座で、ハウスカスプの重要性をお伝えしましたね。
第2ハウス(室)は、第1ハウス(室・アセンダント(ASC/AC)で生まれた意識と、意志を現実投影された、物質的な豊かさと願望、そして可能性を表します。
ハウスを「現場」という物質的な時間・空間とすると、星座は「素質」という精神的な要素といえるでしょう。
そこに天体が入ることで、物質性の舞台である現実で、物質・精神の両面での成長と変化が生まれます。
第2ハウス(室)に重なる星座によって、豊かさの獲得のための意識や行動が異なりますので、それぞれの星座とハウスの組み合わせを参考にしてください!
第2ハウス(室) × 牡羊座
第2ハウス(室)と牡羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは火星
- 牡羊座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「主体性」が発揮される
- 前の星座(魚座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡羊座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである牡羊座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、牡羊座の象意が強調される
牡羊座は星座の始まりの星座であり、「自我意識の目覚め」を表す星座です。
また牡羊座は、第1段階目の火星座であり、男性星座、活動宮の星座。
第2ハウス(室)に牡羊座が重なることで、「自らの力で財を成す意識」を強く持ち、独立心や自立が経済状況に強く影響を与えるでしょう。
第2ハウス(室)の牡羊座、また火星が「自力で道を拓く」という意識を高め、行動的・活発的に可能性を模索させるはずです。
以下が、第2ハウス(室)が牡羊座の場合のキーワードです。
- 自分で財を作る喜び
- 積極性
- 前進
- 飛びつく
- 可能性を嗅ぎつける
- 野心
- 自分を立てる
- 言動の一致
- 間髪おかず
- 迷いを持たない
- 自営
- 大胆
- 頭部:アイディア・情熱・希望を行動に移す
- 豊かさを生むことを純粋に喜ぶ
第2ハウス(室) × 牡牛座
第2ハウス(室)にとって、牡羊座はナチュラルサイン。
第2ハウス(室)と牡牛座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- 第2ハウス(室)と牡牛座は、物質・精神両面で同一の方向性と室を持つ
- カスプルーラーは金星
- 牡牛座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「安定」や「満足」のために行動を促す
- 前の星座(牡羊座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡牛座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである牡牛座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、牡牛座の象意が強調される
牡牛座の2番目の星座であり、「所有」と「執着」を知る星座です。
また牡牛座は、第1段階目の土星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。
第2ハウス(室)に牡牛座が重なることで、「自らの力で財を成す意識」に強い願望を持ち、地道に、またマイペースでその願望を実現させるでしょう。
牡牛座は、物質欲に目覚める星座であり、第2ハウス(室)のナチュラルサインですから、「自分を満たすこと」と「自立すること」が一致しやすい組み合わせといえます。
第2ハウス(室)の牡牛座、また金星が「豊かさを味わう」という意識を高め、長期的な価値の創造と物質・精神の両面で豊かな生活を実現させるでしょう。
以下が、第2ハウス(室)が牡牛座の場合のキーワードです。
- 自分を満たす
- 自分の感性を信じる
- 身体が資本
- 好きこそものの上手なれ
- 価値の創造
- 喜びが価値を創る
- 五感
- 体感
- 納得がいくまで
- 地道
- 安定
- 安心
- 尽きることのない欲
- 物質がもたらす達成感
- 泥臭さ
- 土着
- 口:五感に従い、価値を実感することが生きる喜び
- 豊かさをまず身体で味わうことは、心を満たすこと
第2ハウス(室) × 双子座
第2ハウス(室)と双子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは水星
- 双子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「変化」や「繋がり」のために行動を促す
- 前の星座(牡牛座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である双子座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである双子座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、双子座の象意が強調される
双子座の3番目の星座であり、「言葉」と「対話」を楽しむ星座です。
また双子座は、第1段階目の風星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。
第2ハウス(室)に双子座が重なることで、「豊かさを築く道筋や手段」を強く持ち、知識と人脈を多く持ち、前衛的に富を築こうとするでしょう。
第2ハウス(室)の双子座、また水星が「選択肢を多く持つ」という意識を高め、常に情報と人との繋がりを持ち、運とチャンスに恵まれようと努力するはずです。
以下が、第2ハウス(室)が双子座の場合のキーワードです。
- 言葉の力を使う
- 複数
- デュアル
- 素早く動く
- 計算
- 人脈
- 手あたり次第
- 知識
- 好奇心
- 選択肢
- 可能性を試す
- 頓着しない
- 行き当たりばったり
- 気分屋
- 浅く広く
- 後ろ盾を持たない
- 首・耳・喉:考えながら行動し、変化を楽しむ
- 選択肢を多く持つことは、可能性を実現する最高の武器となる
第2ハウス(室) × 蟹座
第2ハウス(室)と蟹座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは月
- 蟹座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「安心」や「穏やかな心」のために行動を促す
- 前の星座(双子座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蟹座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである蟹座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、蟹座の象意が強調される
蟹座は4番目の星座であり、「感情の重要性」と「他者の心」を知る星座です。
また蟹座は、第1段階目の水星座であり、女性星座、活動宮の星座。
第2ハウス(室)に蟹座が重なることで、「心が赴くものに投資する意識」を強く持ち、可能性や知識よりも、自身の心の声に従うことが多いでしょう。
第2ハウス(室)の蟹座、また月が「心の在り方が物質的な豊かさに表れる」という信念を生み、自愛が大きな源泉となって、物質的な豊かさを築かせるはずです。
水と土のエレメンツは相性が良いといわれています。
第2ハウス(室)が蟹座の組み合わせは、「心の在り方が現実に反映される」という原理を、最もストレートに再現するでしょう。
以下が、第2ハウス(室)が蟹座の場合のキーワードです。
- 感情(心)の赴くままに
- 純化
- 物欲に対する罪悪感
- 心を満たす
- 物質に対する感謝
- 浸透
- 心の波
- 安定と不安定
- 人に頼る
- 人に甘える
- 他者の心を満たす
- 他者の感情に敏感
- 臆病
- 気恥ずかしさ
- 人気と自信が比例しない
- 心を満たすサービスを生み出す
- 胸:本心・本音以上に優先すべきものはない
- 自分に素直であることが願望達成の要
第2ハウス(室) × 獅子座
第2ハウス(室)と獅子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは太陽
- 獅子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「影響力を持つこと」や「大きな規模での活躍」ために多くのエネルギーと行動が促される
- 前の星座(蟹座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である獅子座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである獅子座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、獅子座の象意が強調される
獅子座は5番目の星座であり、「影響力」と「自己肯定」を司る星座です。
また獅子座は、第2段階目の火星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。
第2ハウス(室)に獅子座が重なることで、自身の「成功法」と「影響力」を示すことができる、大きな事業やビジネス、可能性に興味を持つでしょう。
第2ハウス(室)の獅子座、また太陽が「豊かさを楽しむ」という意識を高め、注目と支持、信頼を集め、攻めの姿勢で豊かさを築こうとします。
意志を象徴する獅子座は、物質的な喜びを肯定し、活躍と反映に躊躇を持たず、自分の意志と願望を叶えるために躍進するのです。
以下が、第2ハウス(室)が獅子座の場合のキーワードです。
- 意志
- 希望
- 主体性
- 影響力
- 人気
- 信頼を得ること
- 情熱
- 働きかける
- 勢い
- 可能性に賭ける
- 決心・決断
- 欲望を肯定する
- 周りの期待に応える
- 目・背中:目と言動に狂いを持たず、意志を燃やす
- 欲を持つことは生きている証拠
第2ハウス(室) × 乙女座
第2ハウス(室)と乙女座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは水星
- 乙女座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「秩序」や「忠実さ」が発揮され、豊かさの流れに繋がろうとする
- 前の星座(獅子座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である乙女座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである乙女座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、乙女座の象意が強調される
乙女座は6番目の星座であり、「堅実性」と「繊細さ」の星座です。
また乙女座は、第2段階目の土星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。
第2ハウス(室)に乙女座が重なることで、「豊かさの循環」という法則や仕組みを理解しようとし、ルールや段取りを守りながら、自身の立ち位置と役割を果たすでしょう。
第2ハウス(室)の乙女座、また水星が「過程(プロセス)」に大切にし、計画と成果、他者への影響や豊かさの還元を意識をさせ、堅実的な方法で豊かさを築きます。
以下が、第2ハウス(室)が乙女座の場合のキーワードです。
- 現実的
- 堅実的
- 分析
- 調査
- 秩序
- ルーティン
- 環境
- 段取り
- 市場
- 役割
- 打算
- 向上心
- 繊細さ
- 気遣い
- サービスの向上・見直し
- 教育者
- 人を喜ばせる
- 人に仕える
- 腹部・胃腸:今日1日を喜び、明日の喜びを備える
- 自分の判断を絶対視せず、需要を見極めることが豊かさに繋がる
第2ハウス(室) × 天秤座
第2ハウス(室)と天秤座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは金星
- 天秤座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「美意識」や「客観性」によって豊かさを築く
- 前の星座(乙女座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である天秤座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである天秤座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、天秤座の象意が強調される
天秤座の7番目の星座であり、「客観性」と「バランス」を体験する星座です。
また天秤座は、第2段階目の風星座であり、男性星座、活動宮の星座。
第2ハウス(室)に天秤座が重なることで、「他者の立場や価値観」を判断材料にし、他者と関わることで、人脈と金脈の両方を掴むでしょう。
第2ハウス(室)の天秤座、また金星が「美しく豊かになる」という意識を強め、他者に影響を与え、また与えられることで、豊かさを膨らませます。
天秤座は、他者との関わり・繋がりを重視し始める(7番目の)星座ですから、他者と繋がるところに縁とチャンス、自身の才能を発揮する場が見つかるでしょう。
他者の存在は、主体性・自力だけでは手に入らない流れや運、あらゆる機会をもたらしてくれますから、天秤座以降の星座は、他者との関わりを絶やさないことが吉です。
以下が、第2ハウス(室)が天秤座の場合のキーワードです。
- バランス
- 人の目
- 代行
- 代弁
- 人の意見・感情を形にする
- 豊かさの象徴
- 美しさの象徴
- 誰の目から見ても明らか
- モデル
- 対称性
- 時代に応える
- 実体の無い人気
- 客観性を武器にする
- 橋渡し・パイプ役
- 人に機会を与える
- 腰・ウェスト:堂々とした振る舞いが信頼を獲得する
- 人との繋がりが豊かさをもたらすことを体現する
第2ハウス(室) × 蠍座
第2ハウス(室)と蠍座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは冥王星
- 蠍座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「強い執着」や「再生力」によって、豊かさを成就させる
- 前の星座(天秤座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蠍座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである蠍座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、蠍座の象意が強調される
蠍座は8番目の星座であり、「秘密」と「変容」を重要視する星座です。
また蠍座は、第2段階目の水星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。
第2ハウス(室)に蠍座が重なることで、「他者を巻き込んだ変容」を成し遂げ、他者からの厚い信頼が成功と豊かさに導くでしょう。
第2ハウス(室)の蠍座、また冥王星が「心の奥底まで見通す」という意識を高め、可能性を見定め、最善のタイミングで行動を起こし、目標達成まで粘り強く努力を続けます。
蠍座は、第2ハウス(室)の対向の第8ハウス(室)のナチュラルサインであるため、自分の行いが他者貢献であればあるほど、自らに豊かさを与える力を秘めている星座なのです。
以下が、第2ハウス(室)が蠍座の場合のキーワードです。
- 熱烈
- 強制力
- 心の奥底にある感情に気づく
- 狭く深い関係性
- めざましい集中力
- 態度の切り替え
- 豊かさに対する執着
- 秘密
- 隠されたもの
- 管理されるべきもの
- 継承されるべきもの
- 特別さ
- 神聖さ
- 根源的な欲求に抗わない
- 素直さは諸刃の剣
- 秘匿性
- 「あなたにだけ」という意識
- 生殖器:欲求を叶えるために時間と労力を割くことを厭(いと)わない
- 心に願望を秘め、成就するまでの月日を粛々と生きる
第2ハウス(室) × 射手座
第2ハウス(室)と射手座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは木星
- 射手座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「追求心」や「楽観性」により、豊かさに対する憧れを実現しようとする意識が強くなる
- 前の星座(蠍座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である射手座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである射手座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、射手座の象意が強調される
射手座は9番目の星座であり、「挑戦」と「探究」の星座です。
また射手座は、第3段階目の火星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。
第2ハウス(室)に射手座が重なることで、「可能性を伸ばす意識」を強く持ち、また、活躍の場を広げ、自分自身に豊かさが回って来るように動くでしょう。
第2ハウス(室)の射手座、また木星が「心の持ち方次第で幸運は掴める」という意識を持たせ、肯定的で楽観的な在り方・生き方によって、望む結果に辿り着こうとします。
第2ハウス(室)と射手座の組み合わせは、自分自身に豊かさを与えることに注力しながら、他者貢献にも十分に配慮するため、協力や支援を受けやすいといえるでしょう。
以下が、第2ハウス(室)が射手座の場合のキーワードです。
- 挑戦
- 希望を絶やさない
- 可能性を見出す
- 豊かさを追求する
- 開き直り
- 楽観的
- 文武両道
- 考えながら動き、立ち止まって深く考える
- 夢を大きく持つ
- 大胆さと慎重さの共存
- 判断材料を多く持つ
- 知識の奥にある知恵
- 賢明な人と繋がる
- 大腿部:心が若ければ、いつまでも活躍することができる
- 自分次第で豊かさはいかようにも変化し、他者に貢献できる
第2ハウス(室) × 山羊座
第2ハウス(室)と山羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは土星
- 山羊的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「計画性」や「堅実性」によって、安定的に豊かさと達成感、社会的な信用を得る
- 前の星座(射手座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である山羊座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである山羊座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、山羊座の象意が強調される
山羊座の10番目の星座であり、物質性の極みを体験し、実利の循環を司る星座です。
また山羊座は第3段階目の土星座であり、女性星座、活動宮の星座。
第2ハウス(室)に山羊座が重なることで、「揺るぎない豊かさを築く意識」を強く持ち、自立と自律、他者・社会に対する誠実さが、社会的・物質的な豊かさを実現します。
第2ハウス(室)の山羊座、また土星が「物質性を極める意識」を持たせ、目標を達成し、人生の充実感を実感するまで、弛まぬ努力と人を導く懐の深さを発揮していくでしょう。
山羊座と土星は、物質性の完成を象徴するため、物質的な豊かさや報酬、現実的な土台がテーマである第2ハウス(室)は、年齢を追うごとに豊かになることを暗示しています。
以下が、第2ハウス(室)が山羊座の場合のキーワードです。
- 成果主義
- 現実主義
- 伝統
- 歴史
- 踏襲
- 切り捨てる勇気
- 体制
- 体裁
- 利潤を出す
- 揺るぎない立場・立ち位置
- マーケティング
- 自尊心と虚栄心
- 感情に左右されない
- 骨・膝:不明確さや無謀さを排除し、実直さと誠実さで勝負をする
- 計画性と実行力、強い信念が豊かさの巡りに導く
第2ハウス(室) × 水瓶座
第2ハウス(室)と水瓶座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは天王星
- 水瓶座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「可能性」や「理想」のために行動を促す
- 前の星座(山羊座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である水瓶座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである水瓶座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、水瓶座の象意が強調される
水瓶座の11番目の星座であり、「疑い」と「理想」を活動力とする星座です。
また水瓶座は、第3段階目の風星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。
第2ハウス(室)に水瓶座が重なることで、「次世代」や「新しい時流」、「型にハマらない意識」を持ち、独立精神と他者との公平的な在り方が、豊かさに繋がります。
第2ハウス(室)の水瓶座、また天王星が「自分にチャンスを与える」という意識を高め、あらゆる不安材料や障害を切り捨て、新しい価値観に至ろうとするでしょう。
「新しさ」は常に正解となるわけではありませんが、「可能性を信じる」という姿勢が、第2ハウス(室)の水瓶座の「金脈」への近道です。
以下が、第2ハウス(室)が水瓶座の場合のキーワードです。
- 枠から外れる
- 自ら逃げ場を無くす
- 論理的思考
- 自由主義
- 個性的
- 単独
- 責任の先延ばし
- 若いコミュニティ
- 間接的に繋がる
- 志を信じる
- テクノロジー
- 新しい時代を読む
- 可能性に裏付けを求める
- 踝(くるぶし):何度も試行錯誤し、突破口を見つける勇気が豊かさに繋がる
- 自分への挑戦は喜びになり、他者への勇気となる
第2ハウス(室) × 魚座
第2ハウス(室)と魚座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは海王星
- 魚座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第2ハウス(室)は「信頼」や「心の癒し」が豊かさに直結する
- 前の星座(水瓶座)が第2ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である魚座の象意は軽減される
- 第2ハウス(室)のハウスカスプである魚座が広域星座で、次の第3ハウス(室)にまたがっている場合、魚座の象意が強調される
魚座の12番目(最後)の星座であり、「境界線の無い世界」や「真理の世界」に最も近い星座です。
また魚座は、第3段階目の水星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。
第2ハウス(室)に魚座が重なることで、「物質欲から囚われた在り方」が生まれ、個人でも組織の中でも、自己肯定と自己信頼によって、物質的な豊かさが築かれます。
第2ハウス(室)の魚座、また海王星が「他力に頼ること」を許し、また他者を受け入れる懐の広さによって、豊かさを呼び込むでしょう。
魚座は物質的な豊かさを、ある意味、「自然(当たり前)」と捉えるため、ガツガツと働いたり、強欲になることはありません。
ただ揺るぎない目的を持った時、現実や経済の仕組みを学ぶことに躊躇せず、自ら他者の心を癒そうと動き、その対価として豊かさを受け取ることになるでしょう。
以下が、第2ハウス(室)が魚座の場合のキーワードです。
- 癒し
- 安らぎ
- 直感と直観
- 内省
- 受け入れること
- 許すこと
- 相対性
- 理由を必要としない
- 今、必要な助け
- 手を差し伸べること
- 感動
- 涙
- 苦しみの解放
- 豊かさを味わい切る
- 足先:触れられることの喜びを、心で十分に味わうことが何よりの喜び
- 執着が薄れる時が成長の時
第2ハウスのテーマ性の強弱
第2ハウス(室)のテーマ性がどれくらい強調されているか、については、以下の要素を参考にしてください。
第2ハウス(室)の支配星が位置する場所が、ホロスコープのどの半球にあり、その天体がどのような意識を発揮するのか、ということが重要になります。
- 南半球:第7~12ハウス(室):社会的な自己実現・公の意識
- 北半球:第1~6ハウス(室):個人的な自己表現・個人(私)の意識
- 東半球:第10~3ハウス(室):自分の行動に選択権・決定権を持つ・内的な意識
- 西半球:第4~9ハウス(室):他者との繋がり・他者に評価される意識
各ハウスの支配星(カスプルーラー)は、チャートルーラーや上昇星と比べて、影響力は高くはありませんが、それぞれのハウスに置ける影響力は大きいと判断されます。
① ハウスの支配星の天体の状況
第2ハウス(室)の星座の支配星(カスプルーラー)は、ハウスに直接的な影響を与えます。
ホロスコープ全体に、ハウス(室)の星座の支配星がどのテーマ(ハウス)で、どういった環境や条件(星座)で影響を与えるか、ということを意識してください。
② ハウスの支配星の位置する場所
もし第2ハウス(室)の星座の支配星が、第2ハウス(室)に位置していれば、それだけ第2ハウス(室)のテーマが強調されます。
そうでない場合は、そのハウスのテーマ性が、その星座の特徴で強調されることになるでしょう。
③ ハウスのナチュラルサインとの関係性
ハウスには、それぞれ12つのナチュラルサインがあります。
先ほど「バケツリレー」という表現でお伝えしたように、間接的な力の流れを見るために、ハウスとナチュラルサインを見比べてみましょう。
ハウス自体が強調されていなくても、そのハウスのナチュラルサインが位置するハウスと、その星座に位置する10天体や感受点から、影響力を見出すことができます。
【感受点別】第2ハウス(室)の影響力
ハウスに入る天体は、影響の差はありますが、確実にそのハウスのテーマを強調する存在です。
今回は10天体と3つの感受点に限定して、第1ハウス(室)との関係性を解説させていただきます。
第2ハウス(室)は、サクシデントのハウスで、現実的に動くことを促すハウスです。
そのため第2ハウス(室)に入る天体・感受点は、ご自身の過去の経歴や普段の癖、習慣などに表れやすいといえます。
それでは、第2ハウス(室)に入る天体・感受点が持つ影響力を見ていきましょう!
*10天体の順序は、年齢領域の順番で解説しています。
第2ハウス(室) × 月
第2ハウス(室)の月は、「身に周りの安心」に意識を注ぎます。
そのため「安心の材料」となる物と価値が、心の安定と豊かさの構築に繋がるでしょう。
カスプルーラーが月であることで、自分を満たすために、物が持つ固有のエネルギーを活用しようという意識が働きます。
また月は蟹座の支配星ですから、家族や身内、近しい人との関わりと、物質的な豊かさや経済状況が直結する傾向が強いです。
そして月は人気と大衆性、母性や子どもとの関わり、心に安らぎをもたらすもので、豊かさを築きます。
物質世界において、経済・金銭の状況は精神状態に直結するため、第2ハウス(室)の月は、精神が不安定にならないように努めるでしょう。
月は「受容性」を象徴する天体ですので、自ら財を成すというよりは、家族や配偶者と協力することで、豊かさと精神的な安定が得られます。
第2ハウス(室)は、「援助」や「支援」といった象意もありますので、第2ハウス(室)の月は、母親や母方の家系からサポートを得やすいかもしれません。
月は母性や育む存在であるため、活発に、野心を燃やして富・財を築くような行動は取りませんので、自分の力で経済力を得ることに苦労する時期があるでしょう。
第2ハウス(室)の月は、「ありのままで豊かさを得たい」という願望が見え隠れしますので、自分のためではなく、他者のために学び、貢献することが突破口となります。
第2ハウス(室) × 水星
第2ハウス(室)の水星は、「判断力」や「対話力」に意識を注ぎます。
これは水星が「変化」に敏感で、他者とのコミュニケーションを重要視するからです。
第2ハウス(室)の水星は、知識を得ることに時間とお金を使い、その積み重ねが仕事や収入に反映されます。
カスプルーラーが水星であることは、社会や時代、流行の流れ、他者の関心事に敏感になり、率先して他者と関わる意識を持つということです。
また水星は、双子座と乙女座の支配星ですから、実務や営業、執筆、交渉なども得意としているため、組織で働くことも、個人で利益を得ることもできるでしょう。
そして水星は「言葉」はもちろんのこと、数字を扱うことにも秀でていますので、経済に関わる職業や仕事、社交の場で活躍し、また人脈を広げることも得意です。
言葉や知識、数字は、他者と繋がり、有効的な関係を築くために大変重要。
第2ハウス(室)の水星は、自身の頭脳と対話力で、いくらでも豊かさを膨らませることができるでしょう。
特にコミュニケーション能力と博識さを活かし、人との関わりを持つようにし、他者にアドバイスができれば、自分の自信は高まり、他者からの信頼も得ることができます。
豊かさを築くために重要なことは、他者に喜んでもらうことです。
第2ハウス(室)の水星は、自分の知性に投資し、他者に活かそうとすることで、人の縁と豊かさが広まっていきます。
最初は広く浅く知識を集め、自分の心を惹きつけるものを追求することで、差別化ができ、自己肯定も更に進んでいくでしょう。
第2ハウス(室) × 金星
第2ハウス(室)の金星は、「価値を見出すこと」に意識を注ぎます。
そのため価値を知り、経験を増やし、感性を磨こうとするため、お金を投資することを惜しみません。
金星は、第2ハウス(室)のナチュラルサインである牡牛座の支配星ですから、第2ハウス(室)は金星の力が発揮されやすいハウスです。
金星は「愛と喜びの星」と呼ばれるように、人生で体験できる豊かさを存分に味わおうとします。
この特徴は社交面にも表れますが、個人的な趣味や贅沢にも表れるでしょう。
「浪費」と「消費」に関して、どんぶり勘定になることもありますが、第2ハウス(室)の金星は、経験を仕事や経済活動に活かすことができます。
感情を満たすだけでなく、「自制心と計画性は自己投資」という現実を認めることができれば、罪悪感を持つことなく自分を満たすことができるでしょう。
第2ハウス(室)の金星は、趣味がそのまま仕事にすることができたり、自分では当たり前だと思っているセンスが、他者の心を動かすことにもなります。
金星は、他者が喜ぶ姿を見ることに幸せを感じますので、喜びを共有したり、他者に新しい価値観を与えることで、豊かさを膨らませることができるでしょう。
第2ハウス(室) × 太陽
第2ハウス(室)の太陽は、「自分を豊かにすること」に意識を注ぎます。
物質・精神の両側面において、「満たされる実感」が「生きている実感」を生むため、自分を豊かにする意識は、自尊心や自信、自己信頼と自己肯定に繋がるのです。
豊かさを象徴する第2ハウス(室)に太陽があることで、自分自身の振る舞い次第で、大きな財を築くことができます。
また第2ハウス(室)の太陽は、基本的には、安定的な財力や経済力を持つといわれていますし、独立や専門的な職業で、大きく成功することもできるでしょう。
太陽は、日陰や暗闇を連想させる「貧困」とは真逆の性質を持ちますから、自分自身を貧しい状態にすることは許せません。
そのため自分の頭脳と行動力を駆使し、自身のバイタリティを損なうことを避けるでしょう。
太陽は「父親」の象徴でもあるため、父親や父方の家系、または年長者からの援助が入ることもあるかもしれません。
ただ太陽は主体性の星ですので、「無いものねだり」や「被害者意識」といった行為や在り方は、自身の輝きを失わせることになります。
第2ハウス(室)の太陽は、自分自身の状況に見合った、最大限の楽しみ方をし、常に活力を満タンにすることが、豊かさへの王道になるでしょう。
第2ハウス(室) × 火星
第2ハウス(室)の火星は、「勢い」と「成果」に意識を注ぎます。
そのため第2ハウス(室)の火星は、終身雇用や拘束時間の長い仕事を嫌い、自分の意志で集中的に成果を得るために、衝動的、または勢いで行動を起こす傾向が強いです。
火星は情熱(意志)と行動力を与える天体ですから、豊かさを得たいという願望が生まれた時から、長い時間が必要になることが苦痛になるのかもしれません。
第2ハウス(室)の火星は、強欲にはなりませんが、経済力が無い時でも、後先考えずにお金を使う気質を持つため、衝動を抑えることを学ぶ必要があります。
第2ハウス(室)の火星は、自身の性格や気質を抑えられずに、一時期は極度の貧困さを味わう恐れがあるといわれる組み合わせです。
それさえもバネにする生命力を持ち併せていますので、希望を捨てず、可能性やチャンスを待つことが重要になります。
火星は前へ前へと進むだけでなく、「変化」や「成長」、「刺激」を好みますので、日常に学びや楽しみを持つことが、第2ハウス(室)の火星の「豊かさの投資」となるでしょう。
自分に与えられている勢いと活動力を、一時的な衝動や満足のためだけではなく、他者を喜ばせたい、大切な人のために頑張りたい、という意識が豊かさを引き寄せます。
第2ハウス(室) × 木星
第2ハウス(室)の木星は、「豊かさの拡大」に意識を注ぎます。
木星は社会天体ですので、独立精神と社会性が身に付いた、中年期以降に大きな影響を持つ天体です。
第2ハウス(室)の木星は、自己投資した分だけ、後にリターンが返って来る、という性質を持っています。
また木星は楽観性と肯定的な生き方、大らかさが持ち前の特長ですから、その時々に巡って来る縁を大事にし、足元を固めていくことが重要です。
木星は拡大と拡張、視野の広さと経験の積み重ねを促しますが、計画性の無さや気分による散財、「借金」さえも増やしてしまう恐れがありますので、注意が必要になります。
そして木星は、専門分野で財を成しますので、知的好奇心に従い、見聞を広め、あらゆる可能性の存在を知っておくことが、向上心と後の大きな成功に繋がるでしょう。
木星と土星は正反対の性質を持つため、第2ハウス(室)の木星は、土星の力を借りることで、経済状況や豊かさの構築のための突破口を見出すことができます。
第2ハウス(室) × 土星
第2ハウス(室)の土星は、「堅実さ」に意識を注ぎます。
土星は「収縮」や「自律」といった性質を持ち、計算や計画、自分の身の丈にあった行動を選択させる天体。
また土星は社会天体で、100年ほど前では、人の一生の時間を支配するといわれていました。
日本でいうところの老後・老年期が、人は自身の人生から、それまでの生き方と在り方の報酬(結果)を受け取る時期といわれています。
人のために生きて来た人は人に囲まれ、自己中心的に振る舞い続けてきた人は孤独を味わうなど、それまでの総決算が訪れる、というのが土星の怖いところかもしれません。
第2ハウス(室)の土星は、浪費や無駄な贅沢を避け、身も心も貧しくなる状況を許さないため、自制心と堅実さを持つことを心掛けます。
節約や貯金、また、可能な範囲での自己投資をすることで、人生を長期的に豊かに生き、身体が動かなくなる時のための余力を蓄えようとするでしょう。
第2ハウス(室)の土星は、火星と同様に、自分の都合であれ、家族の都合であれ、貧困を体験する暗示を持っています。
ただ土星は、「必ず収穫を得る」という固い決意を持つため、加齢とともに、豊かさは増加していくでしょう。
土星は「他者を導くこと」や「他者を教えること」によっても、才能が開花し、他者からの信頼を得て、その後に恩が返されることもあります。
自分自身に起きた不運や悲劇を糧とし、他者に手を差し伸べようとする心が、物質・精神の両面の豊かさを呼び寄せるでしょう。
第2ハウス(室) × 天王星
第2ハウス(室)の天王星は、「独創性」に意識を注ぎます。
独創性とは、単に他人と異なることではなく、目的や方向性が同じでも、考え方や着眼点、思い入れ、どのような個性でも惜しみなく表現する、といった「自由な在り方」です。
天王星はトランスサタニアンであり、「転換」や「突然の変化」を司る天体で、豊かさの価値観が、固定概念や価値基準に囚われない意識を与えます。
第2ハウス(室)の天王星は、安定や無駄な我慢を嫌い、従属的な働き方や価値観を避ける傾向が強いため、財力や経済力の波が激しいようです。
天王星はテクノロジーや電気製品を司るため、専門分野で人脈を広げ、コミュニティーを作り、信頼と実績によって豊かさを得ることができます。
第2ハウス(室)の天王星は、浮き沈みを経験しながらも、あらゆる状況や経験を受け入れる度量を持ち、常に突破口と希望を失いません。
第2ハウス(室)の天王星に必要なことは、自分自身を楽しませることを追求し、常に新しい時代の変化を取り入れることです。
第2ハウス(室)の天王星は、起業や独立の暗示もありますが、衝動的・破滅的な行動に出て、未来に意識を囚われ過ぎないように注意が必要となります。
専門性と好奇心が相乗効果をもたらしますので、自分の金脈を見つけたい場合には、市場調査と世論の動向、自身の興味関心を整理してみましょう。
第2ハウス(室) × 海王星
第2ハウス(室)の海王星は、「思い入れ」に意識を注ぎます。
海王星はトランスサタニアンで、物質性から意識を逸らし、曖昧な状態に誘い、精神世界を探索するように働きかける天体です。
第2ハウス(室)の海王星は、最も地に足のつかない金銭・経済感覚を持っているといえるでしょう。
海王星は魚座の支配星ですから、自力では到達できない世界観から直感を得て、試行錯誤の末に、非日常的・仮想的な感覚を表現・再現させようとします。
この感覚が健全に働かせることができれば、物質的な豊かさに繋げることができますが、海王星は地道さや泥臭さ、段取りを振り払うような気質を持ちため、辛抱が必要です。
物質世界における、自己表現や芸術、自己実現や独創性は、緻密な計画やリサーチ、マーケティングが功を奏している場合がほとんど。
そのため精神性に傾き過ぎず、一時的な高揚感や他者への憧れで、詐欺や自己啓発、新興宗教、スピリチュアリズムにハマらないように注意が必要です。
物質世界という現実を生きる醍醐味は、自分自身の成長と他者との関わりを経験することにありますし、物質的な価値や執着を否定すべきではありません。
第2ハウス(室)の海王星は、健全に生きることや、物質的な豊かさの有り難さ、自分の才能を活かすことを考えるうちに、物質性と精神性の乖離を起こしてしまう恐れがあります。
そういった精神的・状況的な不安定さに陥らないように、他者と対話をする機会を持ち、選択肢を多く持つことが重要になるでしょう。
第2ハウス(室)の海王星は、芸術や幻想性、理に適った真理探究の分野で財を得やすいので、直感や思い込みだけを頼りにせず、学びと実感を両立させることに注力してください。
第2ハウス(室) × 冥王星
第2ハウス(室)の冥王星は、「変動」に意識を注ぎます。
冥王星はトランスサタニアンであるとともに、太陽系を取りまとめる星で、圧倒的な影響力を持つ天体です。
冥王星が持つ影響力とは、人生観や生き方を180度変えてしまうような、強烈さと極端さを持っています。
第2ハウス(室)の冥王星は、「極端さ」によって、経済力・金銭感覚が揺らぐ経験をし、一時的ではなく、長期的な、または、普遍的な「真の価値」に意識を注がせるでしょう。
冥王星は蠍座の支配星ですから、「変容」や「再生力」、「継承」の象意を持ちます。
そのため豊かさに関わるあらゆる意識と状況が、冥王星の影響で様変わりしてしまうのです。
それは、自力では成し得ない豊かさが降って来たり、または大損を体験したりというような、アップダウンの激しさで、非常にプレッシャーがかかる影響力といえます。
冥王星・蠍座の影響が過剰に出ることで、支配欲や強欲な意識となり、形振り構わずに金銭や財力を得ようとする恐れがありますので、自分自身を見失わないことが重要になります。
自分自身を見失わせる要因は、孤独という自分自身が要因である場合と、裏切りや妬みといった自分自身と他者を陥れる出来事など、ケースバイケースです。
トランスサタニアンの3天体は、活かすよりも流されることが多いため、主体性を促すその他の天体の力を借りることで、突破口や安全策が見つかるでしょう。
第2ハウス(室) × ドラゴンヘッド
第2ハウス(室)のドラゴンヘッドは、「豊かさを学ぶこと」に意識を注ぎます。
ドラゴンヘッドは「人生の方向性」を表し、生涯を通して取り組まざるを得ない課題です。
第2ハウス(室)のドラゴンヘッドは、自分自身を満たす「寛容性」と、現実を生きる「堅実性」、そして豊かさを創造する喜びと苦労を体験するよう促します。
ドラゴンとは「精神性」であり、物質性に向かわせる大きな働き、流れです。
どれだけ抗っても、逃げようとも、第2ハウス(室)のドラゴンヘッドは、苦労や苦手意識の先には、必ず喜びと生き甲斐があることを示しています。
第2ハウス(室)のドラゴンヘッドは、物質世界では、段階的な成長や、積み重ね、計画性、忍耐などが、豊かさを収穫するための必須課題だと伝えているのです。
私たちの人生は、無限ともいえるグラデーションの感情を、いかに多く体験し、生きている実感を得るか、が大切になります。
第2ハウス(室)のドラゴンヘッドは、生きる喜びと、豊かさを味わうこと、そして主体的・自分軸で生きる素晴らしさを体験して欲しいと、訴えているのです。
第2ハウス(室) × バーテックス
第2ハウス(室)のバーテックスは、「自分の豊かさを果たすこと」に意識を注ぎます。
バーテックスは「世界(人生)との約束」であり、自分という存在に与えられた役割や性質を発揮する、というある種、「義務に対する誠実さ」を問う感受点です。
第2ハウス(室)のバーテックスは、堅実的に生き、豊かさを築き、自分自身で実感し、「豊かさを有り難く受け取ること」の重要性を伝えています。
お金を使うにしろ、時間を費やすにしろ、意識次第で、それは浪費にもなれば、無駄遣いになってしまうでしょう。
第2ハウス(室)のバーテックスは、自分に与えられている「能力や才能という豊かさ」を発揮することが使命を果たすことである、と伝えています。
何気なく行っていること、昔から興味があること、他者にしてあげられること、それらすべては才能であり、豊かさです。
第2ハウス(室)のバーテックスは、自己肯定を深め、自分を活かすこと、そして自分を満たすことが、豊かさとは何かを自覚させるようと働きます。
労働に対する対価も、無償で手を差し伸べることも、手間も時間も要らない心地良さを見つけることも、すべては内面と外面にある可能性に気づこうとする在り方次第です。
豊かさを受け取ること、または与えること、そして創ることに思いを馳せ、今を生きるために必要な行動と、今を喜ぶための手段を探してください。
第2ハウス(室) × パート・オブ・フォーチュン
第2ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、「豊かさの創造」に意識を注ぎます。
パート・オブ・フォーチュンは、自分自身と、他者・世界との豊かさの交差点、または幸運の鍵のようなものです。
第2ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、目に見える見えないに関わらず、自分自身が豊かになることが、他者への優しさに成り得る、と伝えています。
自分を満たすことを追求した結果、それがそのまま他者の潜在的な願望に応えることにもなるでしょう。
また自分がかつて経験した状況を、今まさに体験している人に出会うこともあるかもしれません。
他者と深く繋がるためには、「豊かな自分」であることが重要です。
誰かを満たしたい、喜ばせたい、幸せにしたいと願うならば、まずはある程度、自分自身に余裕と満足感、自己信頼と自己肯定が無ければいけません。
第2ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、自分の豊かさを通して、他者を豊かにすることが、更なる豊かさを呼び寄せると伝えているのです。
【まとめ】第2ハウス(室)は豊かさの本質を追求させる!
今回は、第2ハウス(室)について解説させていただきました。
第2ハウス(室)は、物質世界を生きる上で、誰もが注目しながらも、目を背けたい現実や現状、これまでの経験を映し出すハウスです。
ホロスコープにおいて、「最強」や「最高」といった言葉で表現できるものはありません。
日向があれば日陰が生まれるように、良い流れがあれば、他のところで詰まりや歪みが生まれてしまうものです。
第2ハウス(室)は、「物質的な豊かさ」が全面的に出ますが、連鎖的・自動的に、精神的な豊かさや穏やかさに直結します。
第2ハウス(室)が示す状況は、強運や惨めさ、悪運や余裕さというような、単純明快な吉凶を示すわけではありません。
自分の人生とは、自立とは、地に足をつけ、物質世界を生きるとは、本質的な自分を見出すとはどういうことかが、第2ハウス(室)の物質性が教える重要な側面です。
お金や財産は、手段や通過点であって、目的や豊かさそのもの、幸せの確定、自分軸や主体性の免罪符ではありません。
ホロスコープがどのような要素や状況を示そうと、私たちは必ず「可能性」という希望を見出すことができます。
この世に生まれ、生かされているからには、物質的な豊かさを創造する喜びを体験したい、というのが多くの人の細やかな願いでしょう。
そうであるならば、やはり「自分自身を認める」ということが重要になります。
これまでの過去と現状は、認めることでしか、豊かさや幸運、望まし変化を呼び込むことはできないでしょう。
第2ハウス(室)は、物質的な豊かさを暗示するとともに、「いかに自分という資源を活かすか」という意識を持たせるハウスです。
第2ハウス(室)は、自分自身の在り方や振る舞いを再確認させ、与えられた能力・才能・素養を見つけさせる、最も現実的なハウスかもしれません。
「自分自身を受け入れられるタイミングはいつか?」といいますと、それは現実と自分自身に真剣に悩んだ時です。
そのタイミングが掴むのは、あなた自身であり、そのタイミングを与えているのも、あなた自身。
またそのタイミングを、「今、この瞬間」にできるのもあなた自身です。
そして私たちは、現実に真に向き合おうとする時、チャンスと縁を与えられます。
何の変化も望まない時というのは、私たちが豊かさも拒否している状態なのですから。
豊かさは常に巡り巡っています。
是非ご自分を認めることで、豊かさの流れを掴んでいってください。
自分自身に素直になり、自愛を育てようとする時、宇宙は必ずあなたにチャンスを与えてくれますから。
ホロスコープリーディングは、時間をかければかけるほど、多くの気づきとヒントを与えてくれますので、是非このまま講座を読み進めてくださいね!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、次回の「第3ハウス(室)」の講座でお会いしましょう!
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