「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。
今回の講座は「アンチバーテックス」です。
アンチバーテックスは、「自分に課す約束」としての役割や義務で、それらによって見えて来る「人生の目的」といえます。
ただ目的を知るだけでは「原石」ですので、アンチバーテックスそのものの意味としては、「人生の目的の原石」と表現させていただきますね。
前回の講座ではバーテックスを、「世界との約束」としての役割や義務と解説しました。
「アンチ」とは「anti:反する、反抗する」という意味で、「アンチバーテックス」は、その役割や義務によって生まれる「目的」です。
何度もお伝えしているように、物質世界では制約・制限によって、「枠」が設けられ、その枠組みの中で自由と不自由が生まれます。
私たちにとって自由とは、与えられるあらゆる恩恵であり、制約・制限。
一般的な捉え方は異なりますが、不自由とは、私たちにとって「意志」を見出すための恩恵であり、制約・制限なのです。
アンチバーテックスは、バーテックスとともに、あなたが宇宙とともに人生を共創するための感受点。
ホロスコープは平面(二次元)ですが、感受点によってその景色に奥行きが出てきます。
アンチバーテックスは、あなたが世界に生きることを求められる上で、あなたが世界の中に存在感を発揮していくための「人生の目的」を見出させてくれるでしょう。
アンチバーテックスはドラゴンポイントと同じく、実在しない計算上の感受点で、バーテックスと対となる感受点。
次回のバーテックスの講座と合わせて、ホロスコープリーディングの理解を深めてください。
それでは今回も、最後までお付き合いください!
感受点とは
感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。
感受点に、以下のようなものを意味します。
- 太陽系10天体・小惑星
- 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
- 計算上のポイント
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
ダークムーンリリス、
トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc
感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。
ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。
これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。
実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。
惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。
今回解説させていただく「アンチバーテックス」は、前回の講座の「バーテックス」と対になってできる、「あなたと宇宙の関係性」を表します。
これまでの講座で、「あなたは小宇宙」であり、大宇宙と「相似形」にあるとお伝えしてきました。
またあなたの人生は、宇宙との共創によって成り立っているともお伝えしています。
アンチバーテックスとバーテックスの関係性は、あなたの人生と大宇宙の創造活動が互いに影響し合っている、ということです。
言い換えれば、大宇宙があなたに与える恩恵や試練は、あなたの人生に目的や成果となり、それらは大宇宙にとっての資源となる、ということ。
バーテックスとアンチバーテックスは、太陽の軌道と、ICとMCの縦軸に関連している感受点であるため、その影響力は生涯に渡って続きます。
アンチバーテックスは、天底(IC)と天頂(MC)と黄道の交点で、アンチバーテックスはホロスコープの左半球に表れます。
これが何を意味しているのかといいますと、「与えられた資源や環境」から、自分の人生を導く目的を見出すことができる、ということです。
ホロスコープの左半球は、アセンダント(ASC/AC)が代表するように、あなたの自我意識の領域で、アンチバーテックスは内面に見出される要素。
私たちは宇宙から、生まれながらに「人生の資源」を与えられ、それらを使って人生をデザインし、経験という宝物を獲得していきます。
「人生経験」を端的に表現するとすれば、「全体性への理解を進めること」です。
最初は自分の人生に精一杯であっても、他者と関わることを余儀なくされ、いつの間にか社会の中に生きていていくことになるのが、私たちの人生というもの。
アンチバーテックスは、世界から繰り出されるあらゆる出来事によって、自意識が意識され、「自分の人生の軸」である「目的意識」を思い起こさせるのです。
日々何の刺激や変化も無ければ、私たちに向上心は生まれないでしょう。
一見「迷惑」や「試練」、「面倒事」と思われるあらゆる出来事は、すべてあなたの人生の彩りを豊かにするための要素です。
それらの要素は、あなたが経験することで、それらの役割が果たされます。
あなたがご自分の人生に起こる出来事に対して、否定的であったり、消極的である時、あなたは恩恵を「不幸」と受け取ってしまうかもしれません。
ですが物事の解釈は、私たちに委ねられています。
自らに与えられた環境や要素を受け入れなければ、受け入れない形式が続いていくだけです。
重要なことは、「文句を言いながら」でも、自分の人生に何かしらの目的意識を見出すこと。
歩みを止めなければ、それ相応の手応えが得られるからです。
ですから「人生に失敗はない」や「諦めることだけが失敗である」という言葉があるのです。
アンチバーテックスは、あなたが大宇宙と一緒に人生を作っていて、主導権が自分にあることを自覚するための「目的」を教えます。
ですからバーテックスに表される、あなたの役割や義務という約束を果たす過程において、あなたは人生の目的に気づいていくのです。
あなたはバーテックスによって、目的(アンチバーテックス)を探ることができる、ということですね。
あなたの人生は、あなた自身のために用意された舞台ですが、同時に、他者も参加することができる空間です。
あなたがご自分の人生に目的意識を持つことは、他者に対して機会を与えることにもなるでしょう。
このように、アンチバーテックスとバーテックス、あなたと大宇宙の関係性は、「恩恵」と「制約・制限」という両面性を持っています。
どちらの側面が欠けても、あなたの人生は成立しません。
ですから大宇宙は決して、あなたを意地悪していませんし、それ以上に、あなたがご自身の人生に責任と自由の両方を持てるようにと、働きかけてくれています。
アンチバーテックスは、単に「与えられること」に反抗する意識ではありません。
あなたが大宇宙から与えられる恩恵と制約・制限を活用して、「与える自分になるための目的」を教えてくれる感受点が、アンチバーテックスなのです。
アンチバーテックスとは何か?
先ほどアンチバーテックスは、天底(IC)と天頂(MC)と黄道の交点で、アンチバーテックスはホロスコープの左半球に表れる、とお伝えしました。
黄道は太陽の軌道ですから、アンチバーテックスとバーテックスは、太陽という生命力や意志が反映されている感受点です。
繰り返しになりますが、アンチバーテックスとバーテックスは、太陽(意志)に関わる感受点です。
「意志」という言葉は、生き方や生き様そのものを表し、簡単に曲げたり、放棄したりされるものではありません。
私たちの意志は、経験によって徐々に形作られ、核となる信念が原動力となります。
ですから意志という言葉は、あまり簡単に使える言葉ではなく、人生とともに育っていくものといえるでしょう。
アンチバーテックスが示す意志や目的意識は、あなた自身に自覚される必要があります。
そのため大宇宙は、あなたの人生にとって最も相応しい環境を与えるのです。
あなたは人生を歩みながら、徐々に「自力」や「実力」をつけて、自己実現を叶えられるようになってきました。
ただどこかで、「目に見えない力や働き」や「導き」といった「他力」の存在を無視することはできなかったはずです。
アンチバーテックスは、あなたの人生が、あなた自身だけで成り立っているのではない、と教えてくれます。
またそれと同時に、あなたは他力や意図しない出来事によって成長し、人生において重要な目的意識が見出されることも教えてくれるのです。
私たちが最も生きやすい在り方は、自分自身と他者を信頼している時であり、揺るぎない安心感によって、自分の人生を肯定的に起きること。
これは言い換えれば、「与えたあらゆる要素を受け入れること」といえます。
アンチバーテックスは、単に「反抗的な自意識」や「自意識過剰」を表す感受点ではありません。
「全体性」を意識し、社会の中で「主体性」を持ち、他者との繋がりを通して、太陽としての輝きを発揮するための「原石を磨く重要性」を教えてくれるでしょう。
その原石とは、あなたの生まれ育った環境であり、あなたに備わった能力や才能、あなたの人生の価値観です。
磨かれることなく放置された原石は、眠ったままであれば、内に秘めている可能性が発揮されることはありません。
そのため生き方や在り方に影響を与えます。
私たちは知らないことを知り、理解を進めることで、器を広げていくことができますから、「人生の目的」を知っていることは、揺るぎない安心感に繋がるはず。
そして安心感はいずれ、「自信」となって、あなたの意志を支えてくれるでしょう。
運命と宿命
バーテックスとアンチバーテックスは、「運命」や「宿命」という言葉で語られることが多いです。
この西洋占星術講座のテーマは、一貫して、占星術を活用し、「自分の内面」や「自分の人生」を認めることです。
ですからあなたの意識が、妄想的なスピリチュアリズムに傾倒したり、運命論や宿命論にハマってしまわないように設計しています。
バーテックスとアンチバーテックスを、「あなたと世界の約束事」と表現した理由は、あなたの人生が宇宙との共同創造だからです。
その共同創造を、形式的・概念的・観念的な言葉で表現することは、あなたと世界の意志を軽んじるのではないか、と感じています。
そのためこの西洋占星術講座では、バーテックスとアンチバーテックスを運命論ではなく、「宇宙との対話」と表現させていただいている次第です。
アンチバーテックスが示すもの
アンチバーテックスは、あなたが大宇宙から得た資源や環境の中から見つけ出す「目的意識」や「意志」を表します。
「目的」とは、最初から全体像が見えない、また、抽象的である、という要素を踏んだ言葉です。
それに対して、「目標」とは、具体的な道のりが明確で、手段を見つけやすい状況を表します。
ですから私たちは、「人生の目的」に向かって、目標がもたらす現実的な経験を積んでいくわけですね。
アンチバーテックスは、「与えられた世界」の中から「主体性」を見出すために有効な感受点です。
私たちが生まれた時、既に世界は機能していたため、私たちは世界に順応する必要がありました。
ですが私たちは、他者や世界が求めることに従っているわけではありません。
私たちには理性と感情、自我もあれば、意識が備わっていて、欲望や願望を持つことで、現実創造を体験することを望む存在です。
あなたがこの世に生まれた理由は、あなたが個性を発揮しながら、世界と共同で時代を作っていくためでもあります。
アンチバーテックスは、「与える立場」から「与える立場」になる上で重要な、「目的意識」が発揮される要素を教えてくれるでしょう。
アンチバーテックスが持つ意味や象徴を、表現を変えて以下にまとめました。
- アンチバーテックスは、「目的意識」を象徴する
- アンチバーテックスが表す「目的」とは、環境や経験によって見出される
- アンチバーテックスは、環境や状況を通して、目的意識が培われることを教える
- アンチバーテックスに見出される目的意識は、自己実現において重要な要素になる
- アンチバーテックスは、「意志を行動に移す」重要性を教える
- アンチバーテックスは、肯定的な生き方を促す
- アンチバーテックスは、「無意識の力」を自意識(現実)で再現する重要性を示す
- アンチバーテックスは、意志によって現実が変わり、他者貢献が果たされることを教える
- アンチバーテックスは、目的を自覚するために用意された、大宇宙からの道筋を示す
- アンチバーテックスは、バーテックスとともに、「宇宙との共同創造」を意識する転換点となり得る
アンチバーテックスが「運命」や「宿命」という言葉で説明される理由は、私たちが人生に翻弄されることにあります。
明日という日が、今日と同じようにやって来る、そんな風に思うことは至って自然なことです。
なぜなら昨日も太陽は昇ったように、今日も太陽は昇ったのですから。
アンチバーテックスを読み解く時、私たちは「非力な自分」に気づきます。
あなたは自分自身が世界の中心だと思いたいと同時に、その思いを揺さぶるかのように、圧倒的な力で捻じ伏せられる現実を体験してきたのではないでしょうか?
ホロスコープの中心には、地球が描かれています。
またホロスコープを見ている「あなた」は、どこから宇宙を見ているのでしょう?
その視点はきっと、あなたの意識であり、360度の中の1つの角度かもしれません。
私たちはどうあがいても人間ですし、それゆえに大変素晴らしい存在でもあります。
アンチバーテックスは、あなたが人生に目的を持つ重要性を教えつつ、その目的を見出すために、与えられた環境で生きるしかないことを悟らせるかもしれません。
それを私たちは「理不尽だ」という気持ちになり、「非力さ」や「無力さ」を感じてしまうのです。
ですが私たちは、課題や試練という制約・制限を受け入れながら、自分には「生きる力」があることを知ります。
無自覚・無意識にできることよりも、恐怖や勇気を必要とすることを経験することの方が、より困難です。
私たちは「どのように人生を生きるべきか」という命題を前にした時、「与えられたこと」をまずこなさなければ話が進みません。
ですからまずは、与えられた人生のプロットから、あなたの心に引っかかるものを探しましょう、ということが占星術の提案です。
バーテックスの講座でもお伝えしましたが、あなた自身を見つめることを止めないでください。
希望と絶望のどちらにも、良い悪いはないように、世界があなたに求める役割や義務は、ちゃんとあなたの人生を照らす要素なのですから。
この「二項対立的な葛藤」を超え、人生や現実をありのままに見るために、占星術をはじめ、様々な学問が存在しています。
あなたの人生を輝かせることができるのは、あなた自身です。
そしてあなたがご自身の太陽を獲得しようとする生き様が、他者貢献や世界貢献、宇宙貢献になります。
アンチバーテックスは、あなたの人生における1つの「避けようがない流れ」を受け入れた上で、人生をより豊かにするための指針となる感受点です。
避けようがない流れを前にして、あなたは受け入れることで、「試練」を「恩恵」に変えることができます。
なぜならあなたは、この人生に目的を見出すことで、世界に貢献していること、また宇宙と人生を共創していることに、「確信」を持つことができるからです。
その確信のヒントがホロスコープに隠されていて、その一端として、アンチバーテックスが肯定的な人生の捉え方を教えてくれるでしょう。
アンチバーテックスを決定づける4つの要素
これまで長々と説明を続けてきましたが、アンチバーテックスを理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。
アンチバーテックスの重要性を知るための4つの要素を、以下にまとめました。
- アンチバーテックスの星座
- アンチバーテックスに近い惑星や小惑星
- アンチバーテックスとアスペクトを取っている惑星や小惑星
- アンチバーテックスのサビアンシンボル
アンチバーテックスとバーテックスは、他の感受点と違い、ハウスによる影響が少ないとされています。
その理由は、日本の地理により、日本人が持つアンチバーテックスとバーテックスが位置するハウスが限られるからです。
冒頭で、アンチバーテックスはホロスコープの東半球に、バーテックスは西半球に、位置するとお伝えしました。
アンチバーテックスとバーテックスの軸は、ICとMCの軸と太陽の軌道(黄道)の交点から導き出されますので、自然とハウスも分割されます。
ハウスの内訳は、アンチバーテックスが第10・11・12・1・2・3ハウス(室)で、バーテックスが第4・5・6・7・8・9ハウス(室)です。
ハウスに関しては、感受点の講座の後に解説しますので、楽しみにしてくださいね。
アンチバーテックスとバーテックスは、それぞれICとMCの軸を境に表れますから、見つけやすいでしょう。
より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。
星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、バーテックスの度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。
アンチバーテックスとバーテックスのサビアンシンボルを読む場合、他の感受点と違い、+1度足さずに、そのままの度数で読む必要があるとされています。
これはドラゴンポイントと同じですね。
度数は四捨五入をし、切り捨てるだけで、繰り上げない度数のサビアンシンボルをチェックしてください。
ただ前後のサビアンシンボルを読むことで、流れが分かりますから、他の感受点と同様に、3つの度数のシンボルをチェックすることをおススメします。
アンチバーテックスとバーテックスは、対の感受点です。
これら2つの感受点は、あなたの「主体性」と「客体性」を象徴しています。
アンチバーテックスは、人生の目的を見出すための「客体性」です。
自分の人生の意味や意義を知ろうとする時、私たちは一端「自意識」から出る必要があります。
その「自意識の外」を体験させてくれるものが、他者の存在であったり、人生の出来事というわけですね。
目的は決して「思い込み」や「自惚れ」、「従順さ」によって自覚されるものではありません。
人生の目的を感じさせてくれる存在やキッカケ、要素に出会うために、私たちは内面の世界から出て、行動という現実創造をします。
私たちが行動を起こす時、何らかの動機や意図、意志や欲求があるはず。
あなたにそれらを引き起こさせるものが、大宇宙からの恩恵としての、環境や状況と捉えると、やはり人生に無駄なことは起こるはずがないのです。
人生は描き続けるデッサン
先ほど「私たちが生まれた時、既に世界は機能していた」とお伝えした通り、私たちは誰もが大宇宙から、創造活動を繋ぐ役目を与えられています。
宇宙の創造活動を端的に表現するなら、「変化=循環」です。
この変化と循環の両面性は、物質世界で即時体験することができません。
私たちは生まれた時、「月の年齢領域」で世界に対する価値観を作り、そこから「自意識」を育てることから人生が始まります。
幼い頃の脳が「スポンジ」のように情報を吸収すると言われるゆえんは、月の世界には境界線が無いからに他なりません。
そしてそこから私たちは、自意識を育てていき、「自分の人生」という未知のデッサンを始めていきます。
これまでの講座で、人生を「登山」や「ゲーム」、「道」に例えてきました。
なぜ今回は「デッサン」という言葉を使ったかといいますと、私たちの意識は、外面の世界を常に見えているからです。
もし私たちに視覚が無ければ、私たちは模倣・真似をすることができません。
確かに「個性」として、身体的な障害を持って生まれたり、人生のどこかで身体的機能を失う人もいます。
ところが誰もが視覚という機能を持っていなければ、「喪失」に対する恐怖心は抱かなかったことでしょう。
話が少し逸れましたが、人生というデッサンは「リセット」ができません。
誰もが幼稚な絵からスタートし、徐々にテクニックを覚えていき、「自分らしさ」という独創性や個性を発揮していきます。
傍から、客観的に見れば、私たちの人生というデッサンは、混沌としているでしょう。
「どうしてそれを描こうと思ったの?」
「どうしてここに描こうと思ったの?」
「どうしてあなたはそれを描こうと思ったの?」
私たちはいつだって、自分の人生に真剣です。
悩み事や心配事、嬉しいことも悲しいことも主観によって生まれます。
「人生というデッサン」は、美しさも醜さ、幼稚さや聡明さ、荒々しさや繊細さなど、端から端までのグラデーションを描いていくことです。
あなたの中にある美しさは、誰かのデッサンにとって眩い景色にもなれば、受け入れがたく、拒否したくなる程の嫉妬を起こさせる要因になるかもしれません。
ですが私たちは誰かのために、自分の人生のデッサンを変更(犠牲)することはできませんから、「事実を認める」ことを続けていきます。
また私たち自身も、他者のデザインに対してあれやこれやと言うことはできても、実際的には何の権限を持っていないことを自覚すべきです。
私たちは与えられた資源を使って、自分の人生を開拓し、過去には思いつかなかった景色を生きていきます。
重要なことは、与えられた道具を使って、思いのままに描きながら、思い通りにならないことも含んでデッサンになるということです。
デッサンの進行具合や満足度は、人それぞれによって違って当然。
また人それぞれ描きたい世界観が似ていても、実際に同じものになることはないでしょう。
それはデッサンを続けていくと、必ず内なる声との対話が必要となるからです。
あなたの内なる声は、奇抜さや分かりやすさを促すのではなく、「自分が本当に描きたい景色」が何なのかを尋ねてくるでしょう。
その時に最も重要なことは、「素直さ」です。
いつ実現できるかは分からないけれど、自分に叶えてあげたい願望を持ち続けること。
それは「自愛」という名の素直さといえるでしょう。
私たちは誰もが、生まれ育った環境によって、選択肢や価値観を誘導されてしまうものです。
それらの影響力や支配力を、意志の力によって塗り替えていくことが、人生のデッサンということですね。
アンチバーテックスは、大宇宙とあなたの魂が合意した「人生のデッサン」を実現していく上で、「描きたい景色」を描く目的を示します。
その目的とは、あなたの生き方・在り方の表れるでしょう。
- 無意識の行動・発言
- 内面に起こりやすい感情、癖、パターン
- 思考の癖・パターン
- 陥りやすい状況
- 状況に対する態度、振る舞い、反射的な対応
- 与えられやすい状況
- 環境
- 遭遇しやすい他者との関係性
- 思考と感情、行動のバランス・アンバランス
- 願望と恐怖の傾向
- 人生・自分に対する期待
- 他者・現実に対する期待 etc
あなたはアンチバーテックスによって、ご自分が人生で「何を描けるか」という現実性と、「何を描きたいか」という精神性のうち、後者の精神性を教えてくれます。
それが「主体性」であり、「意識という光」です。
無意識の状態や受け身の姿勢、与えられることを待っているままであれば、あなたのデッサンはどんどん個性を失っていきます。
それだけでなく、色が失われ、デッサンをするあなた自身からも活力は失われていくでしょう。
ですからご自分を認めることが、人生を豊かにするというのは、主体的・意識的な生き方・在り方によって、現実創造がされる、ということなのです。
もちろん人生のデッサンは、何の制約・制限も無く、好き勝手にできるわけではありません。
また「自分なりの描き方」も、時間がかかってようやく分かり始めてくるものでしょう。
一生は長いようで短いようですが、肯定的にな生き方は、「成るように成る」と「成るようにする」という相反する意識を持つことです。
焦っても急いでも、望んでも求めても、人生や現実が思い通りにならない理由は、あなたが自分勝手だからではなく、あなたが世界と共同で人生を共創しているからなのですから。
自分を見つけるために世界を受け入れる
「与えられること」は、単に「受け取ること」ではなく、形や手段は違っても、「与えること」に繋がっていきます。
私たちが生まれた時、誰かに世話をされる必要がなければ、両親や家族の存在は必要なかったことでしょう。
人生が私たちにあらゆる要素を与える理由は、私たちが自分自身を見出すために他なりません。
先ほどアンチバーテックスが示す「描きたい景色」が、あなたの生き方や在り方に表れる、とお伝えしたのは、このためです。
私たちが意志の力を培っていけるのも、先に「与えられる経験」をするからであって、私たちが非力・無力であるからではありません。
与えられる経験は、あなたが与えられる経験をするためのバロメーターになるだけでなく、あなたの「表現方法」になります。
人生や現実を認める本質は、内と外が繋がっていることを知った上で、その時々の状況や立場を見極めることを促すことにあるのですから。
あなたのホロスコープに示されるアンチバーテックスは、あなたが孤独に人生を生きているのではなく、必ず他者の存在や大宇宙からの導きがあることを意味しています。
あなたの人生は、与えられることから始まり、徐々に自意識に芽生え、あなたは与えることの大変さと喜びを交互に味わっていくことでしょう。
この「二元性・対極性のラリー」は、あなたと他者、あなたと大宇宙の対話です。
ですから「仕組まれた運命・宿命」という堅苦しい概念で、あなたの人生を窮屈なものにする必要はない、とこの占星術講座ではお伝えしています。
与えられたものを与えるものに変える力
私たちは知っていることしか思い浮かべる(イメージする)ことができません。
ですから反芻や再現をして、馴染みのある状況に親近感や安心感を覚えようとします。
恒常性(ホメオスタシス)は単に、危機回避や現状維持のためにあるだけでなく、その状況を必要とする人に、与えられることを意味していることも覚えておきたいことです。
アンチバーテックスは、あなたが実現したい現実に、必要な状況や環境を教えてくれます。
私たちが意識的になれば、与えられた環境や状況を活用して、同じことの繰り返しの現実や想定内の現実から、納得できる現実に変えることができるのです。
結果が同じだとしても、自発的に行動(挑戦)した場合と、状況的に促されるがままに現実を見送る場合とでは、「手応え」が異なります。
結果が出るまでの過程(プロセス)は、私たちを成長させ、新しい可能性を垣間見させてくれるため、現実に変化をもたらそうとする「意志」や「意図」が重要です。
「変えること」に意味があるのではなく、「自分自身で現実を創る」という意識が、私たちを豊かな人生に導いてくれます。
繰り返しになりますが、その豊かな人生観とは、あなたが大宇宙と人生を共創しているということです。
あなたはホロスコープから、あなたの人生や生き方の「特徴」や「傾向」、人生のもたらされる要素を読み解くことができます。
それらの要素は、あなたに意識的・主体的に生きる可能性と期待を与えてくれますが、「自意識過剰」や「慢心」にならないための予防線にもなるでしょう。
また「与えられる経験」は、時に「被害妄想」や「被害者意識」に繋がり、穿(うが)った物の見方になることもありますから、客観性が必要になります。
「親切のつもりで」や「相手のためを思って」という気持ちで起こした行動は、時に好ましい結果にならないこともありますね。
ですがそれさえも、思い込みや偏見、思い違いといった価値観が外れ、あなたの視野が広がるキッカケですから、あまり落ち込まないでください。
「与えること」は、プレゼントを贈る時のように、相手の反応がどのように返ってくるかが分からないため、勇気が必要になるものです。
そのため「予定調和」や「同調圧力」、「慣習」に倣って、あなたは独創性や個性を発揮できないこともあるでしょう。
アンチバーテックスは、そのような状況や環境で、あなたがどのように自分自身を保てばいいかを教えてくれます。
あなたの人生には、あなたに必要な出来事が、それもあなたの意志・意識を輝かせるためのキッカケしか起こりません。
「文句を言いながら」でもいいですから、与えることを止めないでください。
私たちは、「自分の思い通り」に人生や他者が動いて欲しいと思いながら、同時に想定外の反応に感動したりもします。
あなたの主観や主体性は、他者もそうであるように、常に絶対である必要はありません。
1つひとつの出来事から、何か1つでもヒントが得ることができればそれでいい、という楽観的な姿勢も必要になるでしょう。
そしてあなたの純粋さや素直さは、瞬間的な魔法にはならなくても、必ず誰かを温め、励まし、労り、一時的であっても大きな助けになるのです。
アンチバーテックスは、あなたの人生において、あなたが目的や意志を見出す際の指針になります。
その指針は、あなたが関わる人すべてに影響を与えますから、あなたが意識の光を増す毎に、あなたは与える力を増していくことでしょう。
「影響力」を持つことは、喜ばしいことでありながら、恐怖の原因にもなり得ます。
ですが何もしない選択(現状維持)の時でさえも、変化の無いことの安心感と、成長や変化の無いことに対する罪悪感や退屈観も生まれるものです。
あなたの人生は、あなたの捉え方によって、いかようにも変化・変容していきます。
大宇宙があなたに望むことはただ1つ。
あなたが太陽の輝きを持つことで、あなた自身だけでなく、あなたに関わる人すべてに、その輝きを行き届くことです。
そのためあなたがご自身を認めることは、他者への希望となるだけでなく、大宇宙への恩返しになります。
ですからあなたに与えられた現実や環境、状況には、必ず「希望」という可能性があることを忘れないでください。
あなたがその可能性を見つけ出すことで、あなたはご自身の人生を創造する力を自覚することができます。
その自覚を持って、あなたは自己信頼を通して、他者を信頼し、大きな心で人生を歩んでいけるでしょう。
それはあなたが大宇宙から与えられた、人生の主人公としての振る舞いや活躍なのですから。
【星座別】あなたの人生の目的の原石とは?
この西洋占星術講座では、アンチバーテックスを「世界に秘められた人生の目的の原石」と表現させていただきます。
別の表現をすると、「自由意志」や「確固たる信念」となります。
アンチバーテックスを読み解くポイントは、星座とその支配星、サビアンシンボル、そして他の感受点とのアスペクトです。
その中で、バーテックスの星座とその支配星が、あなたの世界との約束を最も掴みやすい要素。
星座はホロスコープを外円で閉じる役割を持っていますので、大変重要な要素です。
アンチバーテックスとバーテックスは対の感受点ですが、それぞれ意味合いが異なりますので、他の感受点の講座とは違う形で解説させていただきます。
ホロスコープリーディングに慣れていくと、星座が与えてくれるメッセージに深みが増していきますので、是非引っかかる言葉を見つけてくださいね!
それでは星座別に、アンチバーテックスのメッセージをお伝えしていきます。
アンチバーテックス x 牡羊座
牡羊座・アンチバーテックスが示す「人生の目的となる原石」は、「欲を持つこと」です。
牡羊座は火星座ですから、内なる欲求を素直に表現することが得意な星座。
私たちは欲を持つことによって、行動を起こし、自分で設定した目標をクリアしていき、人生の目的へと向かっていくことができます。
「エゴはいけない」や「欲望は手放さなければならない」という言葉がありますが、それが真実であれば、私たちはロボットになってしまうでしょう。
牡羊座・バーテックスは、欲が目標を作る原動力になったり、希望を持つこと、または行動を起こすことで現実に変化が起こることに喜びを感じます。
それは牡羊座が始まりの星座であり、物事における「原因」や「動機」という重要な立ち位置を示しているからです。
牡羊座・アンチバーテックスは、人生において、自分自身の意志の力が試されている、といっていいでしょう。
意志の力は、欲望や欲求無くしては実現されません。
強欲や過度な自己中心的な在り方は迷惑なだけですが、本来的な欲望や欲求は、私たちを活かし、成長させる要因であることを認めることが大事です。
牡羊座・バーテックスは、意志の力によって現実が創造される体験をする必要があるため、人生から欲望を持つことを認めることを促されます。
これは言い換えれば、自分自身の欲望に対してオープンになることが学びになるでしょう。
アンチバーテックスが牡羊座の場合、バーテックス(世界との約束)は、天秤座。
天秤座・バーテックスは、自分自身の在り方を、他者への意識によって調整するため、自己中心的な意識が希薄です。
天秤座・バーテックスの意識は、他者や外の世界に向いているのに対して、牡羊座・バーテックスは自分自身や内面の世界に向いています。
あなたには、この相反するベクトルが引き合うことで、主体性と客体性の両面を学び、人生を豊かにしていくのです。
牡羊座・アンチバーテックスは、自分自身を受け入れた等身大のあなたが、他者や世界と繋がることを大きな目的としています。
あなたがご自分の欲望や欲求を手懐け、他者に伝わるように表現ができる時、あなたのアンチバーテックスの役割が実を結んでいるといえるでしょう。
牡羊座・アンチバーテックスのキーワード
- 欲望
- 欲求
- 自立・独立
- リーダー
- 本能
- 0からのスタート
- 勇敢
- 挑戦
- 行動力
- 勝負
- 新天地
- 真っすぐ
- 素直さ
- 自己表現
アンチバーテックス x 牡牛座
牡牛座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「自分の感覚に自信を持つこと」です。
牡牛座は自分自身の感覚を基準として世界を見て、体験の中に真実を見出す星座。
私たちの五感は、衣・食・住を満たしながら、感覚的な豊かさを享受するために与えられている気管(機能)です。
また私たちは他者が知らない体験を伝えることで、他者に選択肢を与えることができます。
牡牛座は自分の意見や主張を絶対するのではなく、自分自身の感覚や感性を信頼することで、自分の意思決定や選択に自信を持つことができるといえるでしょう。
牡牛座・アンチバーテックスは、自分の感覚に自信を持つことによって、内面にある真実を掴みます。
言い換えれば、それは「美しさ」や「豊かさ」であり、「今、この瞬間」の実感となるでしょう。
私たちは誰もが肉体という物質性を与えられ、その恩恵を当たり前に感じているものです。
ですがこの「当たり前」の意識状態を再確認する時、私たちは1つひとつの身体の動作と、物質的な豊かさや満足感の繋がりを知ることができます。
例えば断食は、通常の食生活から離れることで、食や大自然の恵みを再確認させてくれますね。
牡牛座・アンチバーテックスは、「当たり前」の感覚を当たり前で済ますことなく、「有り難さ」に敏感になり、その感覚に自信を持つことが学びとなります。
日常に自信と安心感があることで、あなたは他者に対して大らかに接することができるでしょう。
私たちが不平不満を抱くことは、一時的な感情や主観的なジャッジにより、目の前の現実や他者との繋がりを分断してしまうことにあります。
ですから自分の内面に自信を持つことは、自分自身を満たすことはもちろん、人生をデザインする上で繋がるのです。
アンチバーテックスが牡牛座の場合、バーテックスは蠍座。
蠍座・バーテックスは、他者や世界を受け入れることにより生まれる感情を認め、表現することにエネルギーが向けられます。
その境地は、主観を軸にした、主体(自己)と客体(他者)の交わりです。
牡牛座・アンチバーテックスは、自分自身の感覚と感性を信頼することで、他者との交わりが十分に行えるようになります。
こういった境地が自然に行えることが、自己信頼と、他者からの信頼の獲得になるのです。
牡牛座・アンチバーテックスは、「自分が良ければいい」という精神ではなく、「自分が良いと感じるもの」によって、他者も満たされることを望みます。
牡牛座・アンチバーテックスは、「体験」という事実によってのみ、他者に真実を伝えることができるのです。
世の中には真実を知りたい人で溢れていますが、体験を伴わない言葉や表現は、ただの情報にしか過ぎません。
そのため自分自身の感覚・感性に自信を持つことができている時のあなたは、横柄に振る舞うことも、誇張することも必要としないでしょう。
あなたがそういった自然体の在り方を身につけることが、あなたの人生を豊かにしていくのです。
牡牛座・アンチバーテックスのキーワード
- 物質性
- 体感・実感
- 五感
- 納得
- 満足
- 価値
- 質
- 地に根を張る
- マイペース・ペースを守る
- こだわり
- 実体験
- 感覚への信頼
- 安心感
- 大らかさ
- 証拠
- 生き甲斐
- 日々の積み重ね
- 自分を満たすこと
アンチバーテックス x 双子座
双子座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「言葉の力を実感すること」です。
言葉は人や物事を動かすだけでなく、「真理の表現」としても機能しています。
私たちは日常的に使っている言葉の背景には、目に見えない働きが渦巻いていることを意識しません。
意識しないというよりは、無自覚・無意識の働きを処理していては、日常生活がままならないからです。
ただ言葉によって、現実や他者との関係性に変化が起こることを体験すると、言葉の遣い方や表現に興味を持たざるを得なくなります。
双子座が持つ好奇心は、「変化」が起こる原因や過程(プロセス)による興味関心です。
物事は何の因果も無く起こり、結果を残すことなく消えてしまうことはありません。
双子座・アンチバーテックスは、言葉の力を実感し、自分の裁量を見極めることが学びとなります。
言葉に無頓着である時、私たちは原因と結果の関係性を軽んじているといってもいいでしょう。
双子座は、自分自身が主体となり、興味の対象を複数持ちながら、日常的な刺激と変化を楽しむ星座です。
「口は災いの元」という諺がありますが、裏を返せば、「口は幸せの元」になります。
双子座・アンチバーテックスは、言葉の力を知り、自分だけでなく、誰もが言葉によって人生を豊かにすることができることを証明していくでしょう。
アンチバーテックスが双子座の場合、バーテックスは射手座です。
射手座・バーテックスは、あらゆる挑戦や探検、遠征によって多くの知識を獲得し、精査することで、内的に真理や真実を獲得することが学びとなります。
双子座と射手座は、遠い近いの横軸と、浅い深いの縦軸の関係性にありますが、どちらも重要です。
双子座・アンチバーテックスは、近場や日常に関心を持ち、「最小単位」として、言葉が重要であることを体感的に知っています。
ですから双子座・アンチバーテックスは、「言葉が現実化する」という経験によって、身の回りの人を感化していくでしょう。
あなたがご自分を表現する時、必ず言葉が必要になります。
またあなたは言葉によって他者を理解し、人生をデザインするはずです。
そのため「言葉の力を実感すること」は、あなたの好奇心を満たすだけでなく、自信と安心感を持って人生を歩んでいくことに繋がります。
双子座・アンチバーテックスのキーワード
- 知的好奇心
- 刺激
- 情報
- 言葉
- 会話・対話
- キッカケ
- 思考
- 連続性・連鎖的
- 柔軟性
- 軽いフットワーク
- 気軽さ・軽やかさ
- 蓄積
- 知識
- 積極性
- 学び
- 発見・気づき
- ネットワーク
- パイプライン
アンチバーテックス x 蟹座
蟹座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「寛容性を育てること」です。
寛容性という言葉を言い換えれば、「大らかさ」や「懐の深さ」となりますが、更に言えば、「様々な愛を受け入れること」になります。
蟹座は月を支配星に持つため、「心の安定」や「安らぎ」を重要視する星座です。
蟹座・アンチバーテックスは、どのような状況においても、自分自身の意識次第で、現実や日常に安らぎや心地良さを見出すことができることを学びます。
寛容的であることは、甘やかすことや放任主義であることと同じではありません。
蟹座は「一方的な優しさ」や「都合のいい愛」を信頼せず、心を満たしてくれる優しさや愛にのみ心を開く星座です。
蟹座・アンチバーテックスは、自分が自分で生まれたこと、また生かされていることが「大宇宙の愛の証」であることを知るために、人生を生きていきます。
私たちは小宇宙ですから、他者の存在によって、大宇宙の愛や恩恵を享受することができ、このことは「幸運」と呼べるでしょう。
私たちの心は、八方美人であればあるほどに、負荷や無理が生まれてしまい、自分自身を満たすことができなくなってしまいます。
蟹座・アンチバーテックスの学びである「寛容さ」は、必要な人に愛を届けることによって身に付いていくものです。
また与えた愛は、受け取ることによって成就し、蟹座の心は満たされます。
ですから蟹座・アンチバーテックスは、「愛の与え合いの経験」により、心を磨き、人生を豊かにしていくといえるでしょう。
アンチバーテックスが蟹座の場合、バーテックスは山羊座です。
山羊座・バーテックスの学び(世界との約束)が父性愛ならば、蟹座・アンチバーテックスの学びは、寛容性という名の母性愛となります。
蟹座と山羊座は、その他の星座の関係性と同じように、内面と外面の世界の調和の関係です。
蟹座・アンチバーテックスは、自分自身を愛するために他者を利用するのではなく、自分自身が大きな愛の器となり、他者を受け入れる経験をしていきます。
その経験によって、寛容性は育ち、またあなたの愛によって育てられ、満たされる人がいるのです。
蟹座・アンチバーテックスは、母性愛という深淵なる心の豊かさが、自分の内面にあることに気づくことで、人生に喜びを感じることができるでしょう。
蟹座・アンチバーテックスのキーワード
- 心
- 受け入れることが与えること
- 情緒
- 安定
- 安らぎ
- 寛容性
- 受容性
- 愛への渇望
- 愛への憧れ
- 絆
- 素直さ
- 純粋さ
- 無垢
- 育てる
- 慈しみ
- 繋がり
- 諦めないこと
- 健全な献身力
- 器
- 感受性
- 与えることと受け取ることは表裏一体
- 鏡
アンチバーテックス x 獅子座
獅子座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「影響力を持つことを受け入れること」です。
獅子座は良くも悪くも注目され、評価の対象となりやすく、その理由は支配星である太陽の生命力・エネルギーにあります。
獅子座は人生を積極的に楽しむ星座であるとともに、周りを巻き込む影響力を持つ星座です。
獅子座・アンチバーテックスは、自分の内面には、「磨けば磨くほど輝く可能性」があることを知り、分け隔てなく自分自身を活かすことを学びます。
分け隔てなく自分自身を活かすとは、「影響力」を持つことです。
あなたはご自分の言動や振る舞いが、他者に影響を与えることを知るだけでなく、どのようにその影響力を扱えばいいかを学んでいくでしょう。
獅子座の影響力は、意志の力によって高まり、その力は自己信頼によって育ちます。
獅子座の本来的な役割である、人生を積極的に楽しむとは、自分自身を信じるように、他者を受け入れることです。
あなたが身の回りの人を信頼する時、あなたは心をオープンにすることができます。
つまりあなたにとっての「影響力を受け入れること」とは、自分自身と他者を信頼することによって成り立つのです。
獅子座・アンチバーテックスが学ぶ「意志の力」とは、影響力によって自身を育て、他者を導くこと。
あなたを慕う人にとって、あなたは未来のセルフイメージを重ねる対象になります。
あなたがご自分を表現することで、他者は自分自身に希望を見出すキッカケを掴むことができるでしょう。
その「偉業」ともいえる影響力を、あなたは受け入れながら、人に影響を与えることさえも楽しんでいけるのです。
アンチバーテックスが獅子座の場合、バーテックスは水瓶座になります。
水瓶座・バーテックスは、自身が持つ影響力を自覚し、証明する必要がありません。
その代わりに、自身が持つ独創性を貫く学びを持っています。
獅子座・アンチバーテックスの学びは、自らの影響力を認めることにあるのに対して、水瓶座・バーテックスは他者の独創性を認めることが学びなのです。
獅子座と水瓶座の軸は、自身と他者の内面世界と現実を結ぶ軸ということですね。
獅子座・アンチバーテックスは、自分自身を信頼することが、世界への貢献になります。
で
すからあなたは、経験と他者との繋がりを通して、自分自身を愛しながら、秘められた可能性と影響力を存分に発揮していってください。
自己信頼と自愛こそ、あなたの内なる太陽を輝かせ、影響力という光によって、あなたは他者の小宇宙に輝きを届けることができるのですから。
獅子座・アンチバーテックスのキーワード
- 意志
- 自信
- 存在感
- カリスマ性
- 輝き
- 煌めき
- 自己受容
- 自己肯定
- 熱気
- 自己信頼
- 自愛
- 伝染
- 伝播
- 伝導
- 牽引
- 唯一無二
- 威風堂々
- 目覚め
- インパクト
- 叫び
- 経験値
アンチバーテックス x 乙女座
乙女座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「現実に精神性を見出すこと」です。
乙女座は土星座であり、持ち前の堅実さを発揮し、現実主義や完璧主義を目指す星座。
乙女座には、世界や構造、システムの中に入り込み、義務をこなすことで、自身の能力はもちろん、存在意義を実感する、というところがあります。
乙女座・アンチバーテックスの学びは、物事に向き合うだけでなく、物事を通して自分自身の在り方を見つめ、内面にある精神性に意識を向けることです。
「スピリチュアル」や「悟り」という言葉は、どこか「超越的な境地」や【特別な手段」を連想させることが多いかもしれません。
ですが私たちの日常にこそ、私たちが求める「真理」が潜んでいます。
乙女座は堅実的な星座ですが、同時に繊細さを発揮し、配慮や思慮深さを発揮する星座です。
乙女座の支配星である水星は、金星とともに太陽の秘書的なポジションで、順行と逆行を繰り返し、常にメンテナンスを繰り返します。
ですから乙女座は行動面で、水星の試行錯誤の様子を端的に表現している星座といえるでしょう。
乙女座・アンチバーテックスは、他者や世界と繋がる時、自身の変わらない在り方や、安定的な結果によって信頼を獲得します。
私たちが他者から信用される時、そこには「担保」となるものが必要です。
それが乙女座の場合、律義さや業務を必ず遂行する堅実さ、または伝達や報告を絶やさず、よく身の回りを見ている配慮といえます。
乙女座・アンチバーテックスは、人生が日々の積み重ねであることを確信しているため、「手を抜く」ということができません。
「頑張り過ぎないことが大切」といわれますが、ある意味、「自分の中の限界」を知っておくことも大切です。
「やってみなければ分からない」ということも、また現実なのですから。
乙女座・アンチバーテックスは、自身がなぜこんなにも「真面目」に現実と向き合っているのか、ということを考える時、精神性への扉が開きます。
乙女座的な「悟り」は、「自分がやっていること」という現実が、精神性を高めていること、また他者の役に立っていることを確信することです。
私たちは存在しているだけで、価値がありますが、成果や結果が見られない時には、そういった気持ちを抱くことができないのが現実。
ですから乙女座・アンチバーテックスは動けば動くほどに、現実性と精神性を擦り合わせていき、どちらもが現実を成立させていることを納得できるのです。
アンチバーテックスが乙女座の場合、バーテックスは魚座。
魚座・バーテックスは、現実性と精神性を調和させることが学びです。
乙女座は現実から精神性を、魚座は精神世界から現実を見ることで、「現実への繋がり方」や「精神性の表現の仕方」を学びます。
自身が学んだことは、タイミングや規模の差はあれ、他者に影響を与えるもの。
魚座・バーテックスは、日常に直観的・霊的な要素を表現すればするほど、現実から答えが返って来る答えを得ます。
そういった経験が、やはり「現実を善く生きること」こそが、自身と他者を幸せにするのだと確信させるでしょう。
乙女座・アンチバーテックスが人生に「手応え」を感じる時は、堅実に生きていることに対する「報い」が与えられる時です。
その「報い」とは、常に日常にあります。
あなたが日常を丁寧に生きることが、あなたが精神世界に貢献している証拠です。
ですからあなたは日常を愛し、ご自身に与えられている事柄を丁寧にこなしてください。
あなたの人生の目的の原石とは、あなたが日常に「精神性」を感じること。
それはどっぷりとスピリチュアルにハマったり、修行をすることではなく、日常に与えられた「豊かさ」を噛み締めることなのです。
乙女座・アンチバーテックスのキーワード
- ルーティン
- ルール
- 模範・規範
- 整理整頓
- 段取り
- 分析
- 理性
- 手段
- 繊細さ
- サポート・献身
- 現実主義
- 完璧主義
- 外側から見える内部
- 物質性からのアプローチ
- 積み重ね
- 試行錯誤
- トライ&エラー
- こなす
- 勤勉
- 実労働
- 体現
- 行動
- 分別
- 秩序
- 器
アンチバーテックス x 天秤座
天秤座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「他者との合意」です。
天秤座は「客観性」という「外から見る意識」を重要視する星座。
風星座である天秤座は、理性によって調和をもたらそうと、自意識を控えめに表現します。
天秤座にとって「他者との合意」は、自身の努力が報われ、感性が評価されている証拠です。
「私が思う美しさ」が主観で、「誰もが見せられる美しさ」は客観の集合体ともいえます。
天秤座の感性や感覚は「黄金比」のように、非の打ち所の無さを目標としているといえるでしょう。
天秤座は牡牛座と同じく、金星を支配星に持ちますが、天秤座は他者との合意によって喜びを得ます。
これは天秤座が12星座の7番目の星座で、他者との関わりに重要性を感じる立ち位置だからです。
また数字の7は、孤独な立場や境地を表します。
天秤座が持つ美しさは、自身を中心としてではなく、他者との関わりの中で生まれ、その美しさが成果や褒美として返って来ることで成り立つのです。
天秤座・アンチバーテックスは、自身のオリジナル美しさを探すために他者と繋がることを学びとするでしょう。
私たちの人生は、どこに着眼点を持ち、どこから攻略しようとするかは、私たちの生まれ持った「星回り」による影響が大きいといえます。
そういう意味では、天秤座は「周り回って」自分自身を見つける星座です。
それが良い・悪いではないことは、あなた自身がよくご存じかと思います。
ですから「主体性」は育てるもので、他者からヒントを得て、自分軸を確立していくことは決して恥ずかしいことではありません。
アンチバーテックスが天秤座の場合、バーテックスは牡羊座です。
牡羊座・バーテックスは、「選択」や「欲求」に自信を持つために、周囲から経験や学びを与えられます。
それに対して天秤座・アンチバーテックスは、自ら周囲に経験や学びを取りに行く、という生き方になるでしょう。
牡羊座・バーテックスと天秤座・アンチバーテックスにとって、「主体性」と「主体性」は、人生をかけた自己の成長のテーマ。
天秤座・アンチバーテックスは、自分自身に主体性を生み出そうと、他者や世界へと向き合おうとするのですね。
それが「他者との合意」という結びつきや成果、美しさに繋がります。
ですからあなたがご自分の感性・感覚を、他者や世界のために使うことは、結果的にあなた自身を満たすことになることを覚えておいてください。
あなたの人生の目的は、常に人との繋がりの中にあり、そこから見つけた原石は、あなたを満たし、そして再度世界にその美しさを返すことになるのです。
天秤座・アンチバーテックスのキーワード
- 社交性
- 客観性
- 釣り合い
- 折り合い
- 交渉
- 合意
- 存在の鏡
- 理性
- 客観性
- 評価
- 普遍性
- 知性
- 美徳
- 感性
- 意思を汲み取ること
- 謙虚さ
- 尊重
- 正義・正義感
- 平等
- 美しさ
- 均等
- 調和への努力
アンチバーテックス x 蠍座
蠍座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「自己変容を受け入れること」です。
蠍座は「生まれ変わり」や「濾過(ろか)」といった言葉がよく似合う星座で、内面に爆発的なエネルギーを溜め込む星座。
蠍座にとって重要となるエネルギーは「感情」です。
この西洋占星術講座では、「グラデーション」という言葉を多用している理由は、私たちの思考や感情は常に変化しているからに他なりません。
蠍座は外から見れば、ポーカーフェイスであったり、多重人格的な言動が見られますが、内面には言葉では表現することができない変容が繰り広げられています。
蠍座・アンチバーテックスは、自身の成長・進化は、自身が台風の目となって、感情の渦に飲み込まれることが学びです。
私たちの誰もが、自分自身を知り、表現するためにこの人生を生きています。
また私たちにとって「感情」とは、「体験するもの」であって、「私たちそのもの」ではありません。
そのことを知りながらも、蠍座は感情の渦に飲み込まれる体験を選ぶ星座です。
感情を体験するということは、感情が生まれる体験をして、観察し、認める、という一連の過程(プロセス)がセットとなっています。
蠍座・アンチバーテックスは、感情の誕生から昇華を受け入れることで、自分自身の内面の奥深さを学ぶのです。
蠍座は行動力を司る火星と、抗うことができない変化を促す冥王星を支配星に持ち、内面的な変化・変容を表現することを約束された星座。
また蠍座は水星座のため、感情が起爆剤となり、人生の豊かさは内面的な幸福度に左右されることを知っています。
蠍座・アンチバーテックスは、世の中にはコントロールできることよりも、コントロールできないことの方が多いことを認めながら、人生を俯瞰するのです。
感情とはコントロールするものではなく、知り、観察し、認めることで、成就するもの。
それはまるで、子育てのようで、「認めること」の重要性を教えてくれます。
アンチバーテックスが蠍座の場合、バーテックスは牡牛座です。
牡牛座・バーテックスは、自分自身を満たすことが、直接的・間接的、短期的・長期的に他者や社会への貢献になります。
そのために、自分自身の体感が真実としなければいけません。
それに対して蠍座・アンチバーテックスは、感情を真実として成就させることで、内面をクリアにしていくことを学びます。
そのため蠍座・アンチバーテックスは、他者から意見や助言、内的変化のために力を求められることが多いでしょう。
あなたの「素直さ」は、誰も差別することなく、真実のみにベクトルを向けられています。
その眼差しは、見る人によって「優しさ」として映ることもあれば、「怖さ」として映ることもあるでしょう。
ですがそういった評価を気にすることなく、あなたは真実のみを表現していくはずです。
その表現は、人と異なるかもしれませんが、あなたの表現が世界に漂う感情を昇華していくでしょう。
ですからあなたは、内面に起こる感情を認め続けてください。
怖くても孤独でも、あなたは自己変容を受け入れ続け、他者のために心を尽くしながら、ご自身の中にある爆発的なエネルギーの力強さを自覚していくでしょう。
あなたの言葉が、感情が、表現が、この世界を癒す種となります。
その種が芽吹く時は、あなたが脱皮する時と共鳴するのですから。
蠍座・アンチバーテックスのキーワード
- ギャップ
- 秘密
- 感情の成就
- 癒し
- 生への執着
- 性からの応え
- 見守り
- 見限らない
- 隠し事
- 愛への執着
- 集中力
- 孤独・孤高
- 鋭い眼差し
- 洞察力・観察力
- 忍耐力
- 欲望・強い欲求
- 依存・共依存
- 支配欲
- コントロール
- 密着
- 官能
- 感応
- 毒
- アメとムチ
- 生まれ変わり・変容
アンチバーテックス x 射手座
射手座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「言葉で語られない真理を見つけること」です。
射手座は真理探究や専門知識の星座であるとともに、楽観性や冒険心、留まることを知らない意識の拡大を司る星座。
私たちにとって、知識は知恵を掴むための手段であり、ヒントです。
ですが言葉や情報を得ていくうちに、手段やヒントを得ることが目的となり、本来求めているはずの知恵に背を向けてしまうことがよくあります。
射手座は木星を支配星に持つため、意識を拡大する作用が大きく働く星座です。
その意識は、「遠くにある知識」を得ることで、真理や知恵を掴むことに繋がります。
また射手座は火星座で、「動けば動くほど」にヒントや結果が得られることで、変化に対して肯定的です。
射手座・アンチバーテックスにとって、人生を生きるということは、「言葉でさえ表現できない真理」が何であるかを探り続けることといえます。
世界には沢山の掘り出し物や宝物が存在していて、それらが存在している理由を自分なりに知ることで、「真理」が何であるかを知ろうとする。
それが射手座の本来的な在り方といえるでしょう。
射手座・アンチバーテックスは、真理は内的な理解によってもたらされると確信しています。
そのため様々な体験をして、自分の頭と足で多くの知識を得て、深い納得や理解に辿り着こうとするのでしょう。
射手座・アンチバーテックスは、世界を研究材料にしながら、自己理解を進めていきます。
その研究と自己理解は果てしないかもしれませんが、進み続けることことそが、あなたが人生の手応えに直結し、人生の豊かさをもたらす生き方です。
アンチバーテックスが射手座の場合、バーテックスは双子座。
双子座・バーテックスは、日常生活や普遍的な出来事に真理を見出すことを学びとしています。
言い換えれば、射手座・アンチバーテックスは遠いところや難解なものに、真理や答えを求めるといえるでしょう。
射手座・アンチバーテックスは、言葉よりも「働き」や「法則」に関心を持ち、双子座・バーテックスは、言葉がもたらす変化に関心を抱きます。
双子座と射手座の関心の軸は、自己と他者・世界を結ぶ意識の対象です。
射手座・アンチバーテックスは、世界が自分を含め、多くの人を生かしている大いなる力や働きを見極めようとする、研究家と呼べるかもしれません。
あなたが気になることに積極的であること、自分を知るために世界を知ろうとする姿勢、そして他者との繋がりの意味を探ること。
どれもあなたを成長させ、絶え間無い人生の変化をもたらすキッカケとなるでしょう。
ですから興味を持つこと、追究すること、歩み続けることを止めないでください。
あなたは発見によって自分自身を楽しませながら、他者に多くの発見と喜びをもたらす存在です。
あなたの楽観性と探究心が、人生を拓いていくのですから。
射手座・アンチバーテックスのキーワード
- 学問
- 言葉では表現できないこと
- 憧れ
- 弓
- 的
- 問い
- 哲学
- 神秘
- 信仰・宗教
- 真理
- 普遍性
- 海外・外国
- 遠い場所
- 遠征
- 真実への興味・関心
- 駆動
- 発展性
- 楽観性
- 寛容性
- 自由
- 解放感
- 自己探求・真理探究
- 旅・冒険
アンチバーテックス x 山羊座
山羊座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「物質的な豊かさを得る力を得ること」です。
山羊座は、この世の物質的な豊かさを生み出す仕組みを司る星座で、土星座の最終段階の星座でもあります。
山羊座が持つ「再現性」や「着実性」は、現実や物質が与える豊かさを他者と共有し、永続させるために発揮される特性です。
そのため山羊座には、長期的な計画と実行力が与えられています。
山羊座・アンチバーテックスは、物質的な豊かさを獲得するために自身に厳しさを求めざるを得なかったはずです。
それは状況的に必要であったり、家族や他者から求められることで生まれた自律だったのではないでしょうか?
山羊座は物質世界を支配し、管理する土星を支配星に持つため、「社会性」や「枠組み」に強い関心を持ちます。
山羊座・アンチバーテックスは、自分自身が枠組みの中に入り込むだけでなく、それを監督する側にまで成長することで、物質的な豊かさの意味を知るでしょう。
物質的な豊かさは、私たちの欲望を教えるだけでなく、欲望によって生まれるあらゆる感情をもたらします。
自制できない者は欲望に踊らされ、自分自身だけでなく、他者も現実も見失いますが、欲望を体験し、ある意味限界を知った者は、欲望を捨てる道を選ぶでしょう。
私たちの感情が「認められること」を求めるように、欲望は「求められること」を求めます。
ですが感情と欲望の違いは、「終わり」が無いこと。
欲望は際限なく生まれ、支配欲を高め、他者の人生や選択に強く影響力を持つことがあります。
そのため山羊座・アンチバーテックスは、物質的な豊かさが持つ影響力に対する経験によって、自身と他者を導く経験を積むことになるのです。
山羊座・アンチバーテックスは、他者と豊かさによって繋がることを実現することを望みます。
そのため山羊座・アンチバーテックスは、実利や社会的な評価を重視するでしょう。
ですがそれは「地に足をつけること」や「真に現実を生きること」をことさら大切に思うからです。
山羊座が論理性や現実性を重んじるからといって、感情を軽んじているわけではありません。
むしろこれまでの歴史や現状を見れば、現実的な豊かさが無ければ、心が休まることはないのですから。
ですから山羊座・アンチバーテックスは、物質的な豊かさを得ることを楽しむ必要があります。
楽しむためには、知識も知恵も必要となり、また社会性や他者への配慮も必要となるでしょう。
山羊座は人の上に立つことが多く、俯瞰的な視点を持って人を導く役割を与えられやすい立場でもあります。
アンチバーテックスが山羊座の場合、バーテックスは蟹座です。
蟹座・バーテックスは、感情を育み、大切な人に対する愛を表現し、受け取ることが学び。
それに対して山羊座・アンチバーテックスは、豊かさを実現し、自分の大切な人と共有するための力をつけることが学びなのです。
蟹座と山羊座の軸は、物質と精神の豊かさのグラデーションといえるでしょう。
そのため山羊座は、物質世界で体験できる豊かさを存分に体験し、理性と欲望を活用しながら、ご自身の力で現実創造をすることを楽しむことが大事です。
あなたがご自身の人生を楽しむことは、物質的な豊かさがこの世に行き渡ることを意味します。
あなたが現実を直視し、また他者を導くために、あなたの懐の深さが試され続けていくのでしょう。
あなたの人生は、常に豊かさを分配し、喜びを分け合うためにあります。
他者と物質的な豊かさで繋がるためなら、あなたの頑固さや厳しさはとても素晴らしいことなのです。
ですからご自身を労わることを忘れないでください。
あなたの物質的な豊かさは、ご自身の身体も含まれますし、豊かさには物質的な側面と精神的な側面の両面性があります。
そしてあなたは何のために豊かさを築いているのかを、常に覚えておいてください。
あなたが築く豊かさは、常にあなた自身と他者の心の豊かさにつながるのですから。
山羊座・アンチバーテックスのキーワード
- 物質的豊かさ
- 現実化
- 豊かさの意味
- 堅実
- 真面目
- 理性
- 計画
- システム
- 仕組み
- 責任
- 長期的視野
- 時間
- 過程(プロセス)
- 指導
- 管理
- 伝統
- 循環
- 父性
- 男性性
- 形・器
- 城
- 重力
- 再現性
- 監督
- 固定・定着
- 信用と信頼
- 権威・権限
- 愛と豊かさの分配
アンチバーテックス x 水瓶座
水瓶座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「独創性の自覚」です。
水瓶座を表現する際、天才性や奇才という言葉がよく使われる理由は、水瓶座が「変化」や「変革」のエネルギーが与えられているからに他なりません。
水瓶座は風星座の最終段階で、歴史や伝統をアップデートし、新しい現実と世界を創造する流れを創る役割を与えられています。
水瓶座は支配星に天王星を持ち、トランスサタニアンという、現実性や物質性への執着と価値観を超えたエネルギーを与えられているのです。
水瓶座・アンチバーテックスは、楽しみのために独創性を発揮するだけでなく、他者と個性を称え合うために個性を発揮します。
それは水瓶座が、「他者と健全に繋がる」ということに多大な関心を持っているからといえるでしょう。
健全さな関係性とは、互いが自立し、お互いが素直でいられる間柄です。
水瓶座は12星座の11番目の星座であり、物質性からの脱却のための価値観や世界観を持ち出す立ち位置にあります。
私たちは誰もが、物質性(身体性)を手放して、精神世界へと旅立つことが定められた存在です。
ですから現実に起こる出来事(ドラマ)に没入し、価値観という思い込みに囚われることで、大宇宙や大自然との繋がりが失われてしまいます。
水瓶座・アンチバーテックスは、「自由」や「理想」を実現するために、自身の内面にある独創性を自覚することで、「囚われ」から脱却していくでしょう。
その理由は、私たちが特定の執着やレッテルを持つことで、「不自由さ」を生んでしまうからに他なりません。
私たちの人生は、あるがままに生まれ、あるがままが分からなくなり、再度見つけていく物語といえるでしょう。
ですから執着や欲望は1度は体験しなければいけませんが、体験すれば、それほど重要ではなかった、その境地が重要なのです。
水瓶座・アンチバーテックスは、自由や理想が、独創性や個性という「ありのままの自分」によって生まれることを理解しています。
同調や協調は、干渉や支配と紙一重であることが多いことも事実。
ですから私たちは、自分の欲望や感情に素直であることが大変重要なのです。
欲望や感情、主張の表現や伝達に関しては、配慮や工夫が必要になりますが、自分自身に対しては、何の遠慮も必要はありません。
他者を傷つけず、支配しない在り方は、水瓶座的な在り方といえるでしょう。
アンチバーテックスが水瓶座であれば、バーテックスは獅子座です。
獅子座・バーテックスは、「自身の影響力の自覚」が重要であり学びとなり、それは集団的な結びつきに発展します。
それに対し、水瓶座・アンチバーテックスは、個々が集まろうと、個性を失ったり、誰かに従う必要は無いと訴えるでしょう。
水瓶座は評価や打算に関しては無頓着であるため、自分自身の在り方を貫きます。
それは獅子座が自身と他者のために「演出する」こととは、真逆の姿勢です。
獅子座と水瓶座の軸は、個性の自覚と発揮、そして表現に関する意識を促します。
水瓶座・アンチバーテックスは、自己理解を進めながら、独創性を自覚し、臆することなく表現することが学びとなり、他者への貢献となるのです。
ですからあなたは、「素の自分」を存分に表現し続けてください。
私たちは余計な力が抜けている時ほど、多くの人に影響を与えるものです。
あなたの理想は、誰かの内面に眠っている希望かもしれませんし、今あなたの言葉や生き方は、誰かの目標や憧れになるかもしれません。
それほど独創性の自覚は重要です。
物質世界では、「認められること」によって、多くの力が生まれ、それは周りを巻き込んでいくのですから。
水瓶座・アンチバーテックスのキーワード
- 独創性
- 自己理解
- 個性の発揮
- 革新
- 貫くこと
- 自然体
- 素の自分
- 技術
- 知性
- 論理性
- 可能性
- 変化
- 博愛
- 公平
- 意志の実現
- 自由
- 多様性は自然
- 理想
- 思考実験
- 肯定
- 現実に理想を見出す
- ネットワーク
- 仲間・同志
- 新しい価値観
- 絆
- 温故知新
アンチバーテックス x 魚座
魚座・アンチバーテックス「人生の目的となる原石」は、「現実を存分に生きること」です。
魚座は、12星座の最後の星座で、水星座の最終段階の星座。
私たちは感情を体験する存在で、感情にも二極性・対極性があり、私たちは感情がもたらすあらゆる影響を楽しみ、学び続けているといえます。
魚座は海王星を支配星に持ち、物質性という「境界線」や「枠組み」を超越したところに、精神が存在していることを直観的に理解している星座です。
ですが私たちはどこまでいっても人間ですから、物質的な制約・制限と豊かさを離れることはできません。
だからこそ魚座・アンチバーテックスは、現実を存分に生きる中で、精神世界からの働きや恩恵を見出すことが学びとなります。
ただ単に感受性が豊かであったり、霊的なことに関心があるだけでは、物質性と精神性の豊かさのバランスは実現できません。
魚座はある意味、最も物質的な豊かさの有り難みを理解できる反面、その実感を得るために苦労する星座なのかもしれないです。
魚座・アンチバーテックスにとっての人生は、物質性と精神性の調和を掴むことにあります。
その境地は、決して物質性が失われたり、精神性だけを強調することではありません。
現実を生き、日常の中に多くの豊かさと神秘があることを噛み締める。
それは大げさなセレモニーやリチュアルといった、決まり事や儀式を必要としない、穏やかな自然体で居られる時間と空間に存在するものでしょう。
物質世界は、いわば「時間と空間の箱」です。
私たちが人間として生まれ、生きるからにはその箱の中を生きることに意味があります。
直感や霊的な能力に恵まれていることは、決して重荷やハンディキャップではなく、「個性」であり、「ギフト」なのです。
魚座・アンチバーテックスが持つその能力やエネルギーの源泉は、精神世界にあります。
アンチバーテックスが魚座の場合、バーテックスは乙女座です。
乙女座が現実や日常に精神性を見出し、魚座は精神性の働きに確信を持つために、現実に向き合います。
この2つの在り方はまるで、「鏡合わせ」をしているようで、実際にはどちらも現実を生き、地に足をつけている点においては全く同じ立場です。
ですから乙女座と魚座の軸は、物質世界の中での生き方や在り方を示しています。
ただ乙女座が現実を通して精神性の奥深さを掴み、魚座は精神性を通して現実の重要性を掴むだけなのです。
あなたが心を開くべき世界は、精神世界だけでなく、現実世界も含みますから、どうぞ現実を楽しむことを追求してください。
あなたが現実を受け入れ、物質的な豊かさの恩恵を認めることは、精神世界からの働きが成就することを意味します。
なぜなら物質世界は精神世界によって成り立ち、私たちが物質世界での人生を謳歌することは、精神世界への恩返しとなるからです。
ですからあなたは、目に見えない世界と同じくらいに、現実世界を大切にしてください。
私たちは誰もが現実を楽しみながら、精神世界の働きに気づくことができます。
そんな中で、あなたの学びである現実を存分に生きることは、精神世界への理解を表現し、この世に大いなる気づきをもたらすことになるのですから。
魚座・アンチバーテックスのキーワード
- 共感
- 気づき
- 感応
- 直感
- 感情・情緒
- 境界性の無いこと
- 融解・溶け合う
- 調和・統合
- 精神性
- 精神世界
- 現実世界に留まる意味
- 反転
- 浸透性
- 魂
- 感受性
- 受容性
- 寛容性
- 優しさ
- 解脱
- 非日常
- 現実に対する違和感
- 漂うこと
- 海
- 流れ
- 許し
- 超越
- 繋がり
- 連帯感
- 時間の無い世界
【まとめ】アンチバーテックス
今回は感受点の第8弾として、アンチバーテックスについて解説させていただきました。
最後に、アンチバーテックスの重要事項を以下にまとめました。
- アンチバーテックスは、天底(IC)と天頂(MC)と黄道の交点である
- アンチバーテックスは、ホロスコープの左半球に表れる
- アンチバーテックスは、人生に見出される「目的」や「意志」を表す
- アンチバーテックスは、太陽の生き方に関わる感受点である
- アンチバーテックスが示す意識は、人生の目的を見出すために、客観性を持つことを促す
- アンチバーテックスは、自己実現と他者貢献の両方を実現するための「指針」である
- アンチバーテックスが示す「人生の目的の原石」は、生き方と在り方に投影され、人格や自信、他者からの評価に繋がる
- アンチバーテックスは、個人の人生が宇宙との「共同創造」であることを教える
「こだわり」には2種類あります。
1つは「価値」や「喜び」を生み出すための感性と、もう1つは、自分を満たすための欲求です。
前者は他者に意識が向いているのに対して、後者は自分自身に意識が向いています。
どちらが良い・悪いということはありません。
ただ他者に向き合う際には、前者の方が喜ばれ、後者は自分自身を満たし、保つ時に好ましいといえます。
「与える喜び」は、他者を通して経験することができ、その経験は、あなたに自信を与えてくれるでしょう。
これら2つの意識は、私たち次第で切り替えることができることを知ると、行動や手段の取り方を工夫することができますね。
例えば接客業であれば、敬語での会話を好む人もいれば、堅苦しさを嫌う人もいます。
あなたがご自分の人生に対して素直であることは、必ずしも他者にすべてオープンでなければいけない、ということにはなりません。
大宇宙はあなたに特定の環境や状況、素材や資源を与えることで、あなたは自分の人生に目的を見出させようとしています。
それに対してあなたができることは、ご自身と人生(現実)に向き合って、認めていくことの1点です。
この世に存在する「絶対的に素晴らしい人生」は、色眼鏡で見える「隣の芝生」ではありません。
「私たちが希望と可能性を持っている、私たちなりの人生」です。
その素晴らしい人生の手応えは、大宇宙や世界、現実が与える要素を受け入れる「自分自身を受け入れること」によって実感することができるでしょう。
認めること以上に、意識の光を高める方法はありません。
あなたは占星術・ホロスコープを通じて、ご自身の人生を意識の光で照らしながら、無意識の世界からの恩恵を読み解くことができます。
時に抵抗できない力や働きによって、突然人生が変わってしまったり、他者から強烈な刺激や影響を受けることもあるでしょう。
どのような場合であっても、あなたの人生は大宇宙に導かれていることを確信していれば、「成るように成る」という境地で人生を歩んでいくことができます。
その境地は決して簡単に、すぐに掴めるものではありませんが、あなたがご自身の内面を知れば知る程に、あなたは自信と安心感が増えていくものです。
ですからこれからも、占星術が与えてくれる知恵や叡智を一端は受け取り、ご自身の人生に当てはめながら、大宇宙との共創の人生を楽しんでください。
私たちの日常や人生は、言葉と表現によって見える景色が変わります。
あなたにとって占星術が、身近な存在であるとともに、一生ものの学びとなるように、講座を続けさせていただきたいと思います。
引き続き、ホロスコープを深読みしながら、現実を生きるあなたを認めていってくださいね!
それでは、今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
次の感受点別「満たされない月・感受点ダークムーン・リリス」でお会いしましょう!
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