「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
ホロスコープを読み解く上で、① 星座、② 天体、③ ハウスの3つは特に重要です。
占星術において、天体は主要なキャラクターです。
今回も太陽系10天体について解説させていただきます!
太陽系に存在する星たちは、必ず自分の役割を持ち、今日も宇宙全体の創造活動に貢献しています。
もちろん宇宙全体の中には、あなたも入っていますし、あなたが関わっている人すべての人も一緒です。
個々の天体が持つ力は、宇宙の働きが成り立つために分配されています。
そしてどの天体がどのような力を発揮するのかは、あなたのホロスコープに詳しく描かれているのです。
それでは、ホロスコープを読み解き、あなたがご自分の魂の計画を知る上で大切な、あなたの太陽の役割を見ていきましょう。
今回は天体別の解説の第4となる、太陽の解説です。
どうぞ最後までお付き合いくださいね!
太陽の基本情報
太陽系の中心核としての太陽は、私たちの人生でも核としての役割を持ちます。
下記に基本情報をまとめました。
- 太陽は、太陽系を中心にある恒星である
- 太陽は太陽系を引き連れ、宇宙を巡っている
- 太陽の公転周期は、約356日(365日5時間48分46秒)
- 太陽の自転周期は、約1日 (23時間56分4秒)
- 太陽の イングレス(星座の移動)は、二十四節気に対応している
- 太陽は個人の生命力と、魂の輝きを表す
- 太陽のナチュラルサインは、獅子座
- 太陽が対応する中年期に、人生の学びと喜びの「手応え」を発揮する
- 太陽は内的世界の体現と、他者からの認識が合致する天体である
- 太陽は中年期にかけて育てていく要素である
*天体は大きく分けて、① 個人天体、② 社会天体、③ トランスサタニアンに分かれます。
太陽の年齢領域
占星術には、「年齢領域」または「年齢域」という考え方があります。
太陽系10天体すべてが、人生のステージ・成長段階に対応しているということです。
太陽の年齢領域は26~35歳です。
前回の金星の講座までで、「水星と金星は太陽と連動している」とお話しました。
また月が人生の出発点であり、無意識・内面世界の領域です。
私たちは物心ついた時から、あらゆる事柄を覚え、学び、経験則や判断基準を培っていきます。
つまり、私たちは自分自身が何者で、どんなことを成し遂げる存在かを、月・水星・金星の年齢領域で学ぶことが必要になるわけなんですね。
「あなたには無限の可能性がある」
「自分のことが1番分かる」&「自分のことが1番分からない」などの言葉はよく見聞きされるでしょう。
これらの言葉は、占星術の惑星の働きや定義に照らし合わせることによって腑に落ちるはずです。
太陽の年齢領域は、「働き盛り」の時期と言えます。
そこで太陽の生命力や輝きを分けて考えてみましょう。
太陽の生命力・エネルギー・輝きの細分化
あらゆる物事は、様々な見方をすることができますし、細かく分けることで全体像が浮かび上がってくるものです。
- 自己実現のための働き、魂の計画遂行のエネルギーの源泉
- 他者への影響・奉仕の働き
- 大宇宙全体の中の星の1つとしての働き
宇宙の理・占星術のシステムに「トリニティ」が働いていることをお伝えしてきましたね。
少し難しい表現を使うと、3つの要素は、① 主体、② 客体、③ 全体という風に分けることができます。
太陽は主体性を表す天体ですから、私たちの「主体性の経験」は35歳がピークになる、と考えられるでしょう。
流行り廃りではありませんが、私たちの動機や感情は移ろうもの。
私たちは年齢を重ねる毎に、自分の存在と、他者との関係性に対する主義・主張、思考、感情、捉え方が変わっていきます。
自然の摂理として、「すべてのものは変化し続ける」というものがありますが、太陽という爆発的なエネルギーを持つ惑星でさえ、いつかは寿命を迎えます。
太陽はどこに向かって太陽系全体を引っ張り、自分自身を輝かせるのか、ということは、私たち自身の人生と生き方と同じなのです。
太陽は太陽系を照らす最も重要な惑星であり、占星術においても、私たちの核になる天体なので、他の天体よりも深掘りして解説させていただきますね!
太陽が象徴するもの・キーワード
太陽の象徴
太陽の象徴は、主に3つあります。
- 意志、主体性、自己実現、行動様式
- 男性性・父/父性・夫
- 個性・生命力・輝き
太陽の基本情報で、「太陽は中年期にかけて育てていく要素である」と書きました。
太陽の意義を更に深めるために、もう少し別の表現をさせていただきますね。
「私たちは自分の太陽の姿も形も、働き方を知らない」
巷では、「私たちは創造主である」という風な表現を見かけますが、少し解釈を付け加えさせていただきますね。
「私たちは創造主であることを再現する存在である」
私たちが生きる人生・世界は、物理次元という空間と時間という枠の中にあります。
あらゆる可能性やエネルギーに制約・制限をつけて、「再現」や「実現」を体験する存在が私たちです。
太陽の存在も同じで、私たちは一歩一歩、その時代の流れに合わせて人生を生きることで、自分の宇宙を表現し、大宇宙に反映されていきます。
そもそも私たちが自分の存在や使命を知らないことこそが、「可能性の再現と体験」の核となる条件なのです。
私たちが完全に自分自身を知り、掌握できる日は来ないかもしれません。
ですが「無意識の領域」に光を当て、「意識の領域」を増やしていくことが、私たちが自分自身を輝かせ、また周りを照らしていくために大変重要なことなのです。
少し前置きが長くなりましたが、3つの象徴を見ていきましょう。
意志・主体性・自己実現、行動様式
私たちを動かすものは、理性と感情の2つですが、これら2つの根っこには「意志」や「主体性」が働いています。
「私という存在があるために宿った何か」という曖昧な表現になりますが、私たちの行動原理や心理構造は、この「何か」に帰結するのです。
それを「魂」や「働き」という風に表現することもできますし、「生命力」という言い方もできるでしょう。
占星術では、あなたの太陽は、あなた自身の人生を照らす「原動力」であると表現するのです。
また太陽の要素は、意志や主体性という抽象度の高いところから、日常的な行動様式にも表れ、次第に自己実現に結びついていきます。
私たちに「自分自身を知りたい・認められたい」という承認欲求があることは事実です。
ですがそれと同時に、承認欲求や我欲を超えて、他者との分かち合いや全体への貢献への欲求もまた、私たちに備わっています。
ただ私たちはまず、自分自身で立つことを学び、体験することが必要になり、そのために欲望や感情を原動力にすることができるのです。
男性性・父/父性・夫
端的に言いますと、男性性や父性、プラスの働きと役割とは、「外側への働きかけ」や「具体性」を意味します。
ですから女性に太陽があっても不思議ではありませんし、太陽が月よりも勝っている、ということもありません。
宇宙や真理には優劣はなく、また私たち人間が考える損得勘定や善悪の基準も無いわけですね。
ただ太陽の機能として、男性の太陽と女性の太陽の働きに違いがあります。
私たちが持つ「性」の働きや役割に対する意識が、これからの時代の注目ポイントになっていきます。
占星術に限らず、女性が家庭に入って母/妻になることで、夫に「自身の太陽の要素を明け渡してしまう」という話は、性エネルギーの話としては有名です。
ですから「女性の社会進出」や「女性の地位向上」という時代の流れは、女性の中にある太陽の働きの発現を意味します。
太陽が象徴する「男性性」、「具現化」、「外へのベクトル」は、性別に関わらず、私たち1人ひとりに必要な要素なのです。
個性・生命力・輝き
太陽によって、私たちの生きる根源的なエネルギーが供給されます。
これは占星術では、「太陽星座」や「太陽のあるハウス」で顕著に表れるものです。
「私らしさ」というものは、「動き」と「静けさ」の両側面があり、「自然体」とは、私たちが自分自身を肯定する時に表れます。
日が昇り、沈むように、私たちの心身の状態は一定ではありませんね。
ですから私たちは、「私らしさ」や「自然体」というものを、少しずつ発見していき、また他者や社会から認識されていきます。
そう、私たちの個性や生命力、輝きとは、まず自分自身の「あるがままを認めること」から始まるのです。
惑星/天体・星座・ハウスの3つの要素から、あなたの個性・生命力・輝きの概要が浮かび上がってきます。
「浮かび上がってくる」というのは、私たちは知識や情報を知っただけでは、経験や身にならならず、「検証」や「内省」、「内観」といったことが必要になります。
とはいえ、ホロスコープに表される太陽には、あなたの存在の全体像や魂の計画の一端が表されますから、どうぞこの講座を活用してくださいね!
太陽に関するキーワード
補足として、太陽に関するキーワードをまとめました。
- 時間と成長
- 星座の特徴と、その他の星座を成り立たせる
- 自分を認め、他者に認められる
- 内的世界と社会性の両立
- 無意識に対する意識の領域
- 生き甲斐・やり甲斐
- 他者への「自分なりの」影響力
- 心身の健全さと強度
- 生きる力、実力、自分の存在を成り立たせる働き etc
更に深掘りすると、以下のような表現ができます。
- 判断力・意思決定力の成熟
- 社会における立場・役割の確立
- 適切なエネルギーの使い方の確立
- 能力や才能を活かし、正当に評価・認識されるための働き
- リーダーシップと、自己主張、勇気
- 純粋な喜びと、それを他者に分け与える器
- 自我意識や欲望、支配欲の経験とコントロール
- 人生の計画や自己実現への欲求
- 時間と時代、世代の認識と、自分の立ち位置
- メタ認知と客観性への挑戦 etc
太陽の年齢領域である35歳を過ぎたからといって、太陽の影響力や生命力が衰えることはありません。
太陽は必ずあなたの「核」であり、あなたの人生を輝かせるエネルギー源です。
ただ年齢領域が次の天体へと移る時、意識や活動の領域が広がり、その時に降りかかる試練や課題が変わっていきます。
「神様は乗り越えられない試練は与えない」という表現がありますね。
その人の太陽が最も輝くために、人によっては、人生に苦難が多いということもあるでしょう。
ですがどのような場合であっても、私たちは自分の太陽を輝かせ、その輝きをもって、周りを照らす使命から外れることはありません。
あなたは占星術を活用することで、「自分の活かし方」を発見し、あなたが自分自身を活かすことを実践することで、宇宙はあなたにより一層の輝く機会を与えてくれるのです。
占星術における太陽の存在感と意義
西洋占星術だけでなく、あらゆる占術で太陽は「要」となる存在です。
天体望遠鏡も無かった時代から、神話や宗教には太陽が登場します。
占星術において、太陽と月は「ライツ」と呼ばれ、最も重要な天体です。
月は地球の衛星で、惑星ではありませんが、地球にとっては保護の星であり、太陽の対の役割を担っています。
太陽星座占いは有名ですが、占星術は単なる12通りの占いではありません。
ホロスコープは、あなただけの羅針盤で、その解読法には数々の要素が存在しています。
それでは、太陽の重要性に関わるポイントを挙げていきますね。
- 太陽星座
- 太陽星座の性 (男性星座 or 女性星座
- 太陽星座のエレメンツ (火・土・風・水)
- 太陽星座のクオリティ (活動宮・不動/固定宮・柔軟宮)
- 太陽のあるハウス
- 太陽が持つアスペクト
- 太陽が支配する【獅子座】の状況
- 太陽が、東半球・西半球のどちらにあるか
- 太陽が、ホロスコープを四分割し、【東・南・西・北】のどの位置にあるか
- 太陽が、アセンダント・MC・ディセンダント・ICのどれに近いか etc
あなたはたった1つの天体や星座、ハウスを知るだけで、占星術がいかに宇宙の理を表現しているか、という奥深さを思い知らされるでしょう。
占星術を【深楽しく】する絶対条件は、ズバリ、「あなた自身を知る」ためにホロスコープを解読していくことです。
慌てず急がず、1つひとつの要素を繰り返し見ていくと、必ず身についていきますから、あなたのペースで進めていってくださいね!
【12星座別】太陽の意味
あなたのホロスコープでは、太陽はどの星座にありますか?
天体は必ずどこかの星座に位置し、占星術では 太陽星座と呼びます。
多くの天体が1つの星座に集中していることもあれば、バラバラに散らばっていることもあるでしょう。
10天体がどの星座にあり、天体同士の繋がり方を知ることで、ホロスコープはあなたの魂の計画を教えてくれます。
天体と星座の関係は、あなたの顕在意識と潜在意識の両方に影響し、その影響力を自覚できるかどうかは、天体によって異なります。
それでは、太陽星座の意味を見ていきましょう!
太陽 × 牡羊座
占星術では、牡羊座に太陽が入る春分点から1年がスタートします。
牡羊座は星座の始まりだけでなく、物事の始まりを意味することから、「自我意識」にキーワードです。
あなたのホロスコープで、太陽が牡羊座にあれば、「主体性」が強いと言えます。
その傾向は幼少期から見られることもあれば、徐々に顕在化する場合もありますが、太陽星座・牡羊座は、バイタリティに溢れた行動様式を示す人でしょう。
牡羊座のルーラーは火星ですから、負けん気が強い部分や、リーダーシップを取ろうとする気質がありますが、それは自然ですからいかんなく発揮すべきです。
「我を通す」とは、時に邪見に扱われますが、しっかりと主義・主張や動機が明らかで、その純粋な姿勢は注目を集めます。
これこそ「火」の要素であり、私たちの誰もが持つ「具現化のための働きかけ」の根源と言えるのです。
牡羊座の向いには、天秤座が位置して、牡羊座は「主体性」、天秤座は「客観性」を表します。
太陽星座・牡羊座の人が、自身の主体性とエネルギーを活性化するには、天秤座が持つ客観性を参考にすることが重要です。
客観性とは、「自分では見えない」部分だからこそ、太陽星座・牡羊座には必要不可欠な要素であり、自身の輝きから生まれる影の部分を見ることは、全体のためにもなります。
牡羊座の太陽は、暗闇を「意志」によって照らす純粋さを持ち、だからこそ多くの人に勇気を与えると言えるでしょう。
太陽 × 牡牛座
牡牛座は「身体性」と「体感」の星座です。
あなたの太陽が牡牛座にあれば、あなたは「自分自身の身体や感覚を通して」経験することに重きを置くはず。
「経験」とは、ただ知っていることだけでなく、「体感」が伴うもので、牡牛座は外から刺激を受けることで、内面で起こる変化を即座に汲み取るのです。
ですから牡牛座に太陽がある場合、物質への興味や、物質から得られる体感や喜びに意識が向きます。
赤ちゃんが身の回りの物を口に運ぶように、太陽星座・牡牛座はテリトリーに入って来た物を、好き嫌いや快・不快の選別をする頑固さ・素直さを発揮するでしょう。
牡牛座のルーラーは金星で、金星が「愛の星」ですが、まずは「自分自身への愛」を発揮し、自分が満たされることで、周りにも恩恵を分配します。
自分のペースを守り、物に囲まれることに安心感を覚えますが、それ故に周りとの歩調が合わなかったり、悩みが出て来ることもあるかもしれません。
牡牛座太陽は、真反対の蠍座が持つ「俯瞰」や「他者との関係性における内省」を意識することが重要です。
牡牛座の「自分のための執着」やそれによる行動は、自分のコンフォートゾーン外の可能性や選択肢を狭める可能性があります。
物質欲や物、情報に埋もれてしまうと、私たちは「本当に欲しいモノ」を見失ってしまうことがあるからです。
牡牛座太陽は、「他の人はどうしているか?」を知り、自身で試すことで、蠍座的な「融合」や「他者を含めた執着」を体験することができるでしょう。
太陽 × 双子座
双子座はコミュニケーションや知的好奇心の星座です。
太陽星座が双子の場合、お喋りが好きであったり、フットワークが軽く、色んなことに挑戦して、幼少の頃から「自分を飽きさせない」傾向が強いと言えるでしょう。
「双子」という名前の通り、複数の事を同時に行うことが得意で、むしろその方が依存先からの刺激で、「好奇心の風」が活性化します。
「風」とは情報であり、思考であり、人間関係の中にある流れです。
双子座太陽が持つ輝きは、色んなことを知り、試し、伝えるサイクルによってその輝きを増します。
他のすべての星座と共通することですが、自分の「ペース」や「スタンス」がいつも受け入れられるわけではありません。
ですから双子座太陽が更に輝くためには、真向いの射手座が持つ「経験に裏打ちされた知識」や「深い対話力」、「探究心」が参考になります。
双子座のルーラーは水星で、動きが大変早い天体で、その象意は双子座に最も表れています。
双子座の軽やかさと無邪気さは、周囲を明るくし、色んな可能性に気がつかせるムードメーカーと言えるでしょう。
だからこそ「相手の都合」や「深掘り」、「継続」といったことを学ぶことで、どこへ行っても頼りにされるはずなのです。
太陽 × 蟹座
蟹座は外の世界の旅から帰って、内的世界を楽しみ、守ろうとする星座です。
これは月が蟹座のルーラーで、意識だけでなく、言動を内へ内へと引っ張る「引力」が働くから、と表現できます。
蟹座太陽のあなたは、「感情」や「連帯感」、そのための言動に意識が向き、「安心感」や「温もり」がキーワードがなるのではないでしょうか?
牡羊座~蟹座は、星座物語の1章とも表現できるのですが、その中で蟹座は「感情」の大切さを感じ、また伝える役割を担っています。
感情は不変ではないどころか、常に変化するもの。
ですが蟹座太陽は、平穏な精神状態や防衛心があってこそ、新たな行動に出られる、というような気質を持っています。
牡羊座の自我意識と同様に、蟹座の「保護」や「安心」への強い気持ちは、時に自分を苦しめ、周りとの温度差を生じさせてしまうこともあるでしょう。
太陽は「自分自身を肯定することで輝きを増す」ということをお伝えしましたが、蟹座太陽は、時に「攻めこそが最大の守り」という体験や挑戦を自分に許すことが必要になります。
蟹座の真反対の星座は山羊座で、「社会性」や「義務」といった要素を打ち出す星座です。
蟹座は「家」や「家庭」、「身内」を表しますので、時に外に出て刺激を得ては持ち帰り、自分のコンフォートゾーンのアレンジをすることで、人生が拓けていきます。
「他者からの目線」へと踏み込んで、実際に自分の価値観にメスを入れることで、自分の知らない世界が、全く「怖いない」ということを知ることができるからです。
太陽 × 獅子座
牡羊座の火が一回り成長し、より高い影響力を持つのが獅子座です。
獅子座は太陽のナチュラルサインですから、獅子座太陽のバイタリティは、他の11星座にある太陽よりも強くなります。
とはいえ、獅子座太陽が「この世のすべてを支配する」ということや「誰よりも人気で支持される」ということではありません。
あくまでも「性質」の強弱で、その他の天体との絡みや、輝く場所やテーマが異なります。
獅子座太陽のあなたは、自己実現への意識だけでなく、身内を守る意識も強いはず。
蟹座で身内への感情を経験し、自我意識(炎)に感情(水)の意識が加わることにより、「他者を含める」という意識が備わっているのが獅子座です。
またしても注釈になりますが、獅子座以前の星座が「単純」であるとか、「未熟」ということではありません。
私たちの誰もが、同じ役割ができるとしても、誰もがやりたいのか?と言うと、そうではありませんよね。
男性性と女性性の働きのように、「質」や「働き」とは、私たちそれぞれに与えられたもので、当事者が「良し」とするものです。
また獅子座太陽は、「喜び」や「興奮」の体験を誰よりも好む傾向があります。
主体性を持って行動することにも、誰かのために行動することにも、喜びや興奮が無ければビクとも動かないかもしれません。
そんな獅子座の真反対には、水瓶座が位置していて、水瓶座は「広範囲や社会的な喜び」という象意を持ちます。
自意識や身内を盛り上げることも大切ですが、別の可能性や選択肢を採用することによって、獅子座太陽は、より広範囲にその輝きを届けることができるでしょう。
「個人の喜び」を追求することは、獅子座太陽にとって当たり前かもしれません。
ですが「個人を含めた、もっと広い喜び」というものが、この世界にあることを覚えておいてくださいね。
太陽 × 乙女座
牡牛座の持つ「体感」や「感性」に、「きめ細やかさ」や「他者の状況への理解」が加わったのが乙女座です。
獅子座の象意である「個人の喜び」を経て、乙女座は「義務」や「責任」に焦点を当てる星座。
乙女座太陽のあなたは、真面目で、実直、冷静な面が際立っているかもしれません。
また乙女座太陽は、整理整頓、分析、責任の所在や得手不得手をハッキリする、といった面も持ちます。
牡牛座に続いて、土星座である乙女座は、自分のテリトリーを守り、自分の体感や感性に従順。
とはいえ乙女座のルーラーは水星なので、牡牛座と違って、テキパキと動き、要領が良いという面もあって、事務的な対応が目立つこともあります。
それは自分と他者のやるべきことを分け、「境界線」を明確にすることで、責務や関係性が保たれるからです。
乙女座の真反対には、魚座が位置しています。
魚座には「曖昧さ」や「共感」といった象意があり、乙女座の「完璧主義」や「潔癖」なところと相反するでしょう。
ですが「苦手意識」や「反抗」といった意識や、瞬発的・生理的な反応は、他の星座の相性すべてが持つものです。
占星術では特に、「自分・主体性」と「他者・客観性」や、「目に見えるもの」と「目に見えないもの」などの「交わり」を意識させます。
乙女座太陽は、「~するべき」という責任を掲げ、また自分と他者に課すことで、ストレスが生まれるため、注意が必要なのです。
乙女座は、12星座の半分の6番目の星座で、太陽としての気質として「自我の領域」に留まっている、ということを付け加えさせていただきます。
太陽 × 天秤座
天秤座には「契約」や「正当性」、「客観性」といったキーワードがあります。
主体性と客観性を天秤にかける天秤座太陽は、「一対一」や「自分対社会」という意識が強いと言えます。
「バランス感覚」や「均一性」が、天秤座にとって重要になるわけですね。
見方を変えれば、「見られる私像」というものが強いため、社交的で、品位を自分に求め、また他者にも求める傾向があります。
これは乙女座までの「個人主義から一歩出た社会性」と表現することができます。
天秤座の「芸術性」や「美的センス」が評価されるのは、ルーラーが金星であるためです。
金星は牡牛座のルーラーでもありますが、天秤座は「社会的な美」に通じ、他者との関わりを重んじます。
そのため「主体性」や「自分の本音」といったものが希薄になる傾向があるのも事実です。
牡羊座と天秤座が向かい合っていることは既にお伝えしましたので、天秤座太陽が取り入れるべきは、やはり「主体性」や「自我意識」、自己主張の根本である「本音」になります。
自分に正直であることは、時として「わがまま」と見受けられることもあり、天秤座太陽にとってそれは受け入れがたいのかもしれません。
とはいえ、苦手意識は「無意識に感じていること」や「当たり前になっていること」であったりするため、他の星座同様に、自身の影の部分を見ることは重要になります。
太陽 × 蠍座
蠍座には「本質」や「洞察」、「再生」や「破壊」、「変容」といったキーワードが与えられていますが、それらを集約すると「没入」や「集中」という言葉になります。
天秤座で社会性を身につけ、今度は内的に探究するのが蠍座太陽の大きな特徴であり、それは他者を巻き込んでの「自己変容」に至るでしょう。
蠍座に備わっている「奥へ入り込む」性質は、感情を司る水星座と、女性星座であること、ルーラーが冥王星であることが絡み合っています。
またサブルーラーとして火星があるため、心身ともにバイタリティがあり、忍耐強くもある一方で、攻撃性や凶暴性がある星座。
「隠れたもの」や「隠されたもの」への意識や関心が深いため、他者への執着や依存、自身への猜疑心などをこれでもか、というくらいに検証するのも蠍座の特徴です。
蠍座は感情表現が苦手である一方、他者の感情には敏感で、相互理解や共感を超えた深い関係性を目指します。
双子座太陽の解説でお伝えしたように、「自分が思っていること」が相手に伝わるか、理解してもらうかは分かりません。
ですが蠍座は、同じ価値観を共有し、強く結ばれることを強く願い、その通りの言動をすることで、孤独や疎外感を感じやすい星座です。
蠍座の真反対には、大地の恵みや豊穣を象徴する牡牛座が位置しています。
牡牛座は「自身を満たすこと」に意識が向き、他者に強要しないため、蠍座が抱きやすい「不平不満」や「孤独感」といったものには無縁です。
太陽が太陽系の中心ですが、冥王星は太陽系の最も外側から働きかける天体のため、蠍座は冥王星の「強制的な圧力」を真に受けないようにする必要があります。
冥王星の圧力とは、「執着」や「自己破壊衝動」で、「0か100か」という強い欲求で自滅しないことが大切なのです。
蠍座の解説だけ長くなっていますが、蠍座が持つ力はそれだけ強いということですね。
扱いにくさや秘密めいた雰囲気がある蠍座は、心に平穏を築き、「孤独」によって自分や他者を害さないアクションによって、人生は拓かれていくでしょう
太陽 × 射手座
射手座は、「自由」や「研究」、「楽観性」などのキーワードを持つ星座です。
蠍座が内的世界で溜め込んだエネルギーを、射手座は外の世界で発散しようとするため、射手座は外交的で、大変活発。
ルーラーに木星を持ち、心身ともに健全で、楽観主義が相まって、動けば動くほど、多くの可能性と選択肢が与えられます。
射手座太陽は、「文武両道」でフットワークも軽く、「愛されキャラ」になることが多いでしょう。
星座の物語は、常に「内」と「外」を交互に旅するのですが、射手座が最も自由な冒険家と言えるでしょう。
ただ見通しが甘かったり、大風呂敷を広げ過ぎる傾向があるため、収拾がつかなくなることがあり、「無責任」や「冷淡」といったレッテルを貼られることもあるかもしれません。
射手座の正反対には、双子座が位置しています。
射手座もコミュニケーションは得意ですが、深い話や専門的な話になったり、相手の関心や都合をおかまいなしにすることがあるため、「対話の仕方」に要注意となります。
一見双子座は自分の好きなことばかりを話し、動き回ると思われがちですが、そうではありません。
他者の返答や応答もきっちり、自分の知的好奇心を満たしてくれることを知っているため、双子座は相手の話もちゃんと聞くからです。
射手座太陽もまた、自身の輝きによって生まれる影の部分や、自分が何によって輝けるのか、といったことに注意を向けることが大切になるでしょう。
太陽 × 山羊座
山羊座は、「具現化」や「堅実」、「組織」などがキーワードになる星座です。
牡羊座や獅子座が持つ、身内や個人主義的なリーダーシップではなく、山羊座太陽は「組織的」、または「社会的」なリーダーシップを発揮します。
太陽は太陽系の中心ではありますが、物質世界を固め、具現化の力は土星に与えられているのです。
山羊座太陽は、ルールや規範、社会的評価などに強い意識が向き、公私ともに「お堅い自分像」がつきまといます。
そのため山羊座太陽は、「献身」のために自らを働かせることで、そのために自分や他者に厳しくなる傾向があります。
自分を社会性で染めることが当たり前になることで、ワーカホリックや頑固になったり、素直になれなかったりします。
山羊座太陽は、社会性を高めることによって、感情を見失いがちですが、社会的な影響力や発言力が強いことで、息抜きや逃げ道を作ることが大切になるでしょう。
山羊座太陽は、年齢に関係無く責任感が強く、長期的な計画を立てて努力し、確実に目標を達成する力を持っています。
ですが心を満たすこと、心身のバランスを保つこと、周りとの調和などを後回しにしがちです。
山羊座の真反対には、蟹座が位置しています。
蟹座は、家族や家庭、身内に対する献身や保護に意識が向けるとともに、自身の精神状態を保つことも大切にする星座です。
山羊座が「社会的な身内」を優先しがちな傾向があるため、家や家庭、そして自分の心をないがしろにして、後になって孤独や疲労に打ちのめされることを危惧すべき。
山羊座太陽は決して薄情であるわけではなく、むしろ「義理堅さ」や「情に脆い」ところがあります。
ただ不器用であったり、社会的なイメージに縛られることで、「柔らかい自分」を打ち出すことが苦手だったりするのでしょう。
ですから「内々で」相談したり、報告したり、打診したりと、一気に物事を変えたり、イメージチェンジを図ろうとせず、小さなところで変化を作ってみましょう。
山羊座は土星座の最終段階であり、物質世界を統治する大黒柱的な存在です。
だからこそ、心のケアは十分に行ってくださいね。
太陽 × 水瓶座
水瓶座は、「個性」や「革新」、「理想」といったキーワードを持つ星座です。
水瓶座太陽は、俗世間と繋がりながらも、自分のテリトリーを持つだけでなく、仲間を集う賢さや社交性、ネットワークを持とうとします。
水瓶座のルーラーである天王星は、「革新」や「理想」、「自由」のための変化を起こす天体です。
水瓶座太陽は、「新たな世界」や「可能性」に挑戦し、自分で動き、対等な関係性を築くチャレンジャーと表現することができます。
今あるものを否定するだけでなく、上手く活用し、無駄なものや不要なものは排除することは、しがらみやメンツを考えると億劫になるのが一般的です。
言葉を変えると、変化を起こすための「動機」と、外部からの同調圧力や社会的な評価を天秤にかけてみると、それ相応の仕事量や苦労、面倒がついてまわることが予想されます。
水瓶座太陽は、実に理性的に現実を受け止め、「自分で考えて動くこと」で、理想や目的が達成されることを確信し、自分の足元から変化を起こすのです。
そのため風変りな印象を受けたり、何をしでかすか分からない危うさ、何を考えているか分からない、という評価を受けることもあるかもしれません。
更に言えば、水瓶座太陽は「話が通じるかどうか」で、本音や胸の内を明かし、それが周囲に伝わるまでには時間がかかります。
当の本人はというと、優先順位通りにこなしているだけなので、特に気にしませんが、周囲は困惑することがあるかもしれません。
水瓶座の正反対には、獅子座が位置し、リーダーシップと協調性が共存させ、「個人的な欲求」を満たす星座です。
水瓶座の目論見は、社会的な喜びや、時間がかかる時代的な変化だったりするため、当事者以外にはその喜びが伝わりにくかったりするでしょう。
水瓶座や天王星の象意は、「突発」や「突然」といったことがあり、アナーキーな印象を持たれることがあるため、建前が嫌いでも、「周知」や「認知」には気を配るべきです。
「話が通じない人」は、必ずしも「知能的に理解できない」ということではありません。
概念的に知らなかった、可能性を信じられなかった、ということもあり得るのです。
水瓶座太陽は、時に「余地」を残し、自由の幅を利かせ、後々応援してもらえるように人を信頼することで、人生が拓けていくでしょう。
「今できないこと一生できない」は事実ですが、可能性を知ることで、人は賢くも、自由にもなれます。
獅子座的なリーダーシップは、「人を信頼する」という勇気を持ち、水瓶座は「あてにしない」という緊張感を緩めることで、自分と他者の関係性が発展していくでしょう。
太陽 × 魚座
魚座には「曖昧さ」や「境界線を超える」、「自我を超える」といったキーワードがあります。
魚座のルーラーは海王星で、魚座はダイレクトにその影響を受けつつ、この世界が「目に見えない働き」によって存在していることを直感しているのです。
私たち人間は、理性と感情の2つのツールを与えられ、その両方を上手く使いながら、意識や大いなる働きを繋がることを体験します。
物質主義を追求し、欲望を達成することに飽きた時、私たちは「未知なる」世界や領域、「この世の理」といった、「抽象的なもの」に意識が傾向が強まることをご存じでしょうか?
もちろん日常的に切羽詰まっている時に、夢見がちになることはできません。
ですが魚座太陽は、人生のあらゆる試練や喜怒哀楽が、「目に見えない世界」へ「還元」されることを知っているのです。
占星術もまた、その目に見えない世界への架け橋ではありますが、魚座が持つ「受容性」という女性性のエネルギーとベクトルは、あらゆるものを包み込むことができます。
魚座は水星座の最終段階であり、「この世を終わらせる」準備や「魂の成長」に意識が向いてしまうことで、高い感受性と共感力が備わっている星座です。
とはいえ魚座太陽であっても、物質世界であるこの世に生きている身ですから、何でもかんでも「目に見えないこと」で片づけることはしません。
だからこその苦悩と、他者との隔たりを経験し、それらも乗り越えられる時を心待ちにしているのでしょう。
魚座の真反対の星座は乙女座で、乙女座は曖昧さを嫌い、「再現性」を追い求める星座です。
「地に足がつかない」と言われたとして、ショックや悲観で終わらせるのではなく、物質世界を生きる醍醐味として、理性的に整合性がつく情報や対話を大切にしてください。
「この世を終わらせる」ためには、「物質と精神の統合」が必要です。
それはすべての星座に通じ、真反対の性質を取り入れることで、それぞれの星座における「統合」が可能になります。
魚座太陽は、自身の輝きを目に見える物と、目に見えない働きを掛け合わせることによって、他者を導き、そして他者と繋がることを可能にします。
太陽の影響力
太陽の影響力は、あなたが毎日体感しているように、この世を照らし、あらゆる生命にエネルギーを与えていますね。
では、占星術的な解釈はどうでしょうか?
- 太陽が12星座を移動する:季節と24節気
- 太陽が自分の太陽星座に巡って来る:サンリターン
- 父親との関係:心理的な克服
- 配偶者との関係:自分と他者の愛と争い
- 自分の人生への責任と覚悟:生命力の発揮
- 社会的立場の確立:成功と挫折の体験 etc
太陽は、日常的なエネルギーの供給はもちろんのこと、一生涯をかけて達成していく生命エネルギー、他者との関係性など、あらゆる側面で絡む大変重要な天体です。
太陽の物質的な影響は「外部刺激」と考えられますが、内的な影響は「意識」の使い方に相当します。
太陽と月が「ライツ」と呼ばれるのは、「意識の不在」によって、日常生活と人生に大きな差が生まれるからです。
太陽は内側から外側へ、膨大なエネルギーを放ちますが、私たちは自分の太陽を育てなければいけません。
それはRPGゲームのように、行動範囲を広げなければ攻略が進んでいかず、物語が展開せず、レベルが上がらないことに似ています。
反対に月は、「無意識」に引っ張る絶大なエネルギーを持ち、時にあなたから成長や可能性、チャンスを奪う働きを持っているのです。
あなたがもし、月の安心感や心地良さを重視し続けてしまったら、あなたは同じ場所に留めることになり、いつまでも幼少期の世界観が続いてしまいます。
月は確かに、日常的な心の安静を得るために必要です。
ですが私たちがいつまでも赤ちゃんではいられず、世代交代や時代の移り変わりが必ずやって来ます。
毎日、毎月、毎年、色々なことがありますよね。
身近な場所から、知らない世界の果てまで、私たちのコントロールが及ばないことが無限にあります。
ですが私たちは、自分の人生に責任を持ち、自立をし、余力や影響力によって他者に力を与える存在です。
その方法やタイミングは人それぞれですが、私たちは自身の「太陽の獲得」によって、それらはすべて実現していくことができます。
太陽の獲得とは?
一言に「太陽の獲得」と表現しましたが、簡単なことではありません。
ですが「自分自身を知ること」無しには、私たちは輝けることはないことは確かです。
ホロスコープを表面的に見るだけでは、自己分析や内観にまでは至らないかもしれません。
ですが過去の自分を思い返し、現在のご自身と向き合いながら、占星術的な確認作業を繰り返すことで、あなたの意識は強まります。
はじめから占星術の専門家になろうとはせず、「自分の人生のプロ」になっていきましょう!
太陽はあなたに、以下のようなことを教えてくれます。
- 人生のテーマ
- 自分が輝ける分野
- 太陽のエネルギーを充填する要素
- 太陽のエネルギーを奪う要素
- 自分にとっての生き甲斐
- 男性性の使うべき方向性
- 自分を認める喜びと障害
- 自分と他者を輝かせる要素 etc
太陽は太陽系の中心で、大宇宙を進んでいます。
大宇宙には方向というものが無いため、「働き」によって動いている、という表現しかできません。
また大宇宙も太陽系のネットワークも、太陽自身も自転しているため、太陽の位置は常に一定ではなく、動き続けています。
ですから私たちは、常に同じ自分である必要がありません。
去年のあなたが絶対であるわけでも、1年後のあなたが絶対である必要もないのです。
過ぎ去った時間は取り戻せませんが、過去に対する「解釈」はいくらでも、いつでも変更することができます。
それはこれからの考え方、感じ方、生き方も同じ。
あなたの太陽は、あなたが内面と向き合って、ご自身の奥を通って、大宇宙を繋がることを心待ちにしているはずです!
太陽が支配する星座に、他の天体はある?
少しテクニカルなことになりますが、今のうちにと他の天体の絡みを覚えておくと、後でホロスコープを読む解きにラクになります。
太陽のナチュラルサインは獅子座でしたね。
あなたのホロスコープでは、獅子座に天体は入っているでしょうか?
今は獅子座に天体が入っているか、いないかだけに留めておきましょう。
ハウスやアスペクトの講座の解説でより掘り下げていきますので、チェックだけしておいてくださいね。
チャートルーラーとしての太陽
まずホロスコープで重要視されるのは、① 星座、② 天体、③ ハウスです。
ハウスについては天体別の解説後に解説していきますが、今回は太陽の解説ですので、チャートルーラーとしての太陽について少し触れておきますね。
チャートルーラーとは、アセンダントの星座の支配星のことを指します。
アセンダントとは、「東の地平線」で、星が上昇していく地点です。
ホロスコープでは、アセンダントが生まれ持った性格や性質を表すため、重要視されます。
そのアセンダントに位置する星座の支配星が、チャートルーラーとなり、ホロスコープで影響力の強い天体と考えられるのです。
以下に、チャートルーラーの一覧を挙げておきますね。
- アセンダントが牡羊座:チャートルーラーは、火星
- アセンダントが牡牛座:チャートルーラーは、金星
- アセンダントが双子座:チャートルーラーは、水星
- アセンダントが蟹座:チャートルーラーは、月
- アセンダントが獅子座:チャートルーラーは、太陽
- アセンダントが乙女座:チャートルーラーは、水星
- アセンダントが天秤座:チャートルーラーは、金星
- アセンダントが蠍座:チャートルーラーは、冥王星と火星
- アセンダントが射手座:チャートルーラーは、木星
- アセンダントが山羊座:チャートルーラーは、土星
- アセンダントが水瓶座:チャートルーラーは、天王星
- アセンダントが魚座:チャートルーラーは、海王星 (と木星)
太陽が支配する獅子座がアセンダントにある場合、あなたのチャートルーラーは太陽です。
意外と意識をしていない!ということもありますので、是非チェックしておいてくださいね!
太陽とハウス
ハウスについての解説は、ハウス別の講座で行いますが、軽く太陽が入るハウスについても触れておきます。
10天体すべては、あなたの心・魂・意識の要素です。
ハウスは、あなたの人生や時間の流れ、成長段階のテーマを表します。
太陽が入るハウスに着目することで「人生における主要なテーマ」や「プライド」、「やり甲斐」を知ることができるでしょう。
太陽の年齢領域である、26~35歳は永遠ではありません。
あなたが既に太陽の年齢領域を過ぎている場合は、その頃に出会った出来事や、現在でも影響している経験はありませんか?
小さなことでも、数日間の経験でも、インパクトのある事柄は、密かにあなたの人生に影響を与えるものです。
またあなたが現在、太陽の年齢領域にあるなら、今不安に思っていることや課題は何でしょうか?
そしてあなたの心の奥底にある希望や、目標はなんでしょうか?
内面に意識を向ければ向けるほど、あなたの太陽はその輪郭を表してくれます。
これから来る太陽領域のために、ホロスコープからあなたの太陽が示す要素を知っておくことで、これからの人生の道標を導き出すことができます。
ハウスのテーマと絡めることで、人生における学びや人との関係性において、あなたにとって大切なことを教えてくれますよ!
太陽が位置する星座の度数
ホロスコープは12分割して、12つの星座とハウスが配分されているということは、これまでの講座でお伝えしましたね。
また360度の円を12分割し、それぞれの星座には更に30度の部屋があり、あなたの金星が位置する度数によって、「あなたの太陽」の特徴が分かります。
ちなみに1つの星座の度数は、0度~29.99度の間で、30度は次の星座の0度となります。
また1つの星座は、1~9度、10~19度、20~29度の3つの区分けで考えられます。
違う考え方として、5度毎にグループ分けをして、更に細分化する解説もあります。
物事は細分化することで、より深く、また明確に特徴を掴むことができますが、最初のうちは3グループに分けるところから始めてみましょう!
サビアンシンボル
サビアンシンボルとは、星座の度数の1つひとつに、意味やメッセージがあるというものです。
サビアンシンボルについては、また後の講座で解説していきますが、あなたの太陽が位置する星座の度数をまずチェックしてください。
そして、太陽の度数に+1度足したサビアンシンボルのメッセージを読んだり、その度数のサビアンシンボルの解説の中からビビッと来た言葉や表現を選びましょう。
サビアンシンボルに限らず、天体が位置する度数の前後1度、合計3度を合わせて見ると「流れ」が掴みやすくなります。
サビアンシンボルは、度数自体に関するメッセージですから、あなたの太陽と、太陽が位置する星座とハウスと絡めると、より多くの情報や閃きが沸いて来るはずです。
とはいえ、現代占星術ではホロスコープリーディングの際に活用されますから、10天体のサビアンシンボルだけでもチェックしておいてくださいね!
太陽は人生の輝きの原動力!
占星術において、太陽は生命力であり、人生の根源的なエネルギーの供給源です。
私たちは自分自身を知ることで、より自分を愛することも、公私ともに活躍することもできます。
太陽の輝きとは、自分を知り、他者のために自分の能力や才能を発揮すること、と表現することもできるでしょう。
私たちには、「すべての可能性」が与えられていると同時に、その可能性が実現するためには、あらゆる選択や決断も求められています。
あなたはホロスコープから、人生のテーマはもちろん、あなたが獲得すべき太陽の要素や、太陽が輝く条件などを知ることができます。
私たちは「意識したもの」に向かって行動することでしか、結果は得られません。
自然現象や生理的な反応のように、願望が叶うことはないのです。
そういう意味では、太陽は最も分かりにくいと言えるでしょう。
ですが私たちには、思考と感情という重要なツールが与えられています。
また思考と感情を使うことで、自分の内面世界から外側の世界へ働きかけることができ、その言動の連続が、太陽の獲得に繋がっていくのです。
そして太陽は、年齢領域を過ぎても、あなたの人生の核であることは変わりません。
いつになっても、「今」という時点が、あなたが最も若い瞬間です。
太陽の輝きは、あなたの人生と存在を成り立たせるために不可欠であり、あなたに関わる人はもちろん、大宇宙全体に影響力を持っています。
あなたがご自身のあらゆる要素を知り、認め、また新たなチャレンジをすることで、あなたはますます自分にも世界にも優しくなることができます。
まずはあなたのホロスコープを読み解き、少しでもご自身の魂の計画を知り、毎日のあらゆるヒントや気づきを探そうとすることが大切です。
なぜならこの意識そのものが、あなたの太陽の燃料になり、生命エネルギーが活性化するのですから!
今回は太陽について解説させていただきましたが、このまま残りの6天体も深く知っていきましょう!
それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次の天体別・火星の講座でお会いしましょう!
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