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【ホロスコープ】ディセンダントを徹底解説!特別な他者とは?【感受点別】

【ホロスコープ】ディセンダントを徹底解説!特別な他者とは?【感受点別】

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!

復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。

これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。

ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。

ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。


今回の講座は「ディセンダント(DSC/DC)」です。

ディセンダント(DSC/DC)は、「特別な他者との関わり」「人間関係との関わり方」を表します。

ディセンダント(DSC/DC)、アセンダント(ASC/AC)とセットで考えると、自己理解が進むはずです。


それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!

感受点とは

感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。

感受点に、以下のようなものを意味します。

  • 太陽系10天体・小惑星
  • 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
  • 計算上のポイント
    ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
    パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
    ダークムーンリリス、
    トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc


感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。


ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。

これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。


実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。

惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。


今回解説させていただく「ディセンダント(DSC/DC)」は、「他者に向ける意識」を表す感受点です。


ここでも「二元性の原理」の話を取り上げますが、「自意識」が芽生えた時には、セットとなる「他者意識」も同時に生まれます。

陰陽の関係のように、あなたが生まれた瞬間、あなたを養い、補い、導く人や人間関係がこの世に生まれるのです。


ディセンダント(DSC/DC)は、アセンダント(ASC/AC)と同じように、宇宙から与えられた個性であり特徴。

あなたの人生に、どのような人たちが現れ、またその人たちとどのように関わり、何を学ぶのか、といったことを、ディセンダント(DSC/DC)から見出すことができるでしょう。


その他の感受点に関しても、随時解説させていただきますので、徐々に理解を深めていってくださいね!

日が沈む地点とは?

アセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)は、ホロスコープの横軸を作り、南半球(上部) を昼 (意識の世界)・北半球 (下部) に分けます。


ディセンダント(DSC/DC)は、あなたが他者と合流する地点ともいえるでしょう。

日が沈むまでの時間、私たちは意識的に動くことができます。


アセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)の横軸は、「個人の軸」です。

なぜならどちらの地点も、あなたが主体となっているからですね。


西の地平線は、あなたが人生にもたらされる、または必要とする他者との関わりであり、あなたが先天的に持っている他者との関わり方 (特徴) が用意されている、ということ。

ディセンダント(DSC/DC)は、第7ハウス(室) の境界線 (ハウスカスプ) でもありますので、あなたにとっての「特別な他者」の特徴も表しています。


またディセンダント(DSC/DC)は、アセンダント(ASC/AC)で表されるあなたの個性や特徴が、「どのように他者に受け入れられるか」ということも示す重要な地点です。


アセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)の関係性は、「原因」と「結果」という風にも表現できます。

ディセンダント(DSC/DC)は、あなたが起こした言動によって、他者からどのようなフィードバックが得られるか、という点で大変重要です。


私たちには「個性」があり、個性は「癖 (パターン)」を持っています。

ディセンダント(DSC/DC)が示す他者との関わり方は、あなたがご自身を客観的に見るための指標となるのです。


日の昇り・沈みは、キャッチボールが弧を描く様子と似ています。

「沈む」とは、あなたからボールが離れ、相手に受け取られるということです。


私たちは生きている以上、必ず他者が必要となりますので、他者との関わり方を知ることは大変重要なことといえるでしょう。

ディセンダント(DSC/DC)が示すもの

ディセンダントはホロスコープ上で、「DSC」や「DC」と表記されます。


鑑定ソフトや鑑定士によって使われる表記名が異なりますが、どのような機会でも判別できるように、この講座ではすべてを表記することにしました。


ディセンダント(DSC/DC)が持つ意味は、以下の通りです。

  • 他者との関わり方
  • 他者・社会・周囲への働きかける癖・傾向
  • (自分が求める) 自分を補う人の特徴
  • 特別な他者:恋愛の相手・結婚相手の候補
  • 一対一で関わる人・縁がある人
  • ビジネスパートナー・支援者
  • 刺激を与える人
  • 才能を開花させる手伝いをする人
  • 敵・ライバル
  • 社会性を伸ばす存在
  • 認めてもらいたいと願う人の特徴
  • お互いに求め合う人の特徴
  • 共同作業に叶う人の存在・特徴 etc

この占星術講座では、「特別な他者」という変わった表現がよく出てきます。


この「特別な他者」とは、あなたが個人的に必要とする存在で、社会性にまで影響を与える存在です。

何らかの影響を与える人は、恋愛相手や結婚相手の候補だけに限られません。


第7ハウス(室)は、結婚のハウス(部屋)ですが、ディセンダント(DSC/DC)はもう少し広い意味で、あなたにとって必要な人とその人の特徴を表します。


ディセンダント(DSC/DC)が表す主な意味は、あなたが主体でありながら、あなたに影響を与える他者の存在と、その人との関わり方を教えてくれるのです。

「特別な他者」がいてくれるお陰で、私たちは孤独を独り占めし、偏った価値観で生きることなく、人生を発展させることができます。

この「発展」という言葉は、ディセンダント(DSC/DC)にとって大変重要な言葉です。

時間と空間を定義する点星点

点星点としてのアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの地点は、ホロスコープを4分割する重要な位置です。


これらは他の感受点と区別するために、「点星点」と呼ばれます。

これらの4つの点星点の境界線を、以下にまとめました。

  • アセンダント(ASC/AC):東の地平線・東の方角
  • MC:天頂・南の方角
  • ディセンダント(DSC/DC):西の地平線 / 下降点・西の方角
  • IC:天底・北の方角


あらゆる物質は「球体」を最小単位として持っています。

球体という形は、エネルギーが還元や、外部からの影響の吸収を行う上で最も最適な形なのです。


宇宙空間では、時間や、上下左右といった空間的な制約制限がありません。

ただあるのは、「働き」そのもので、その働きは膨張と収縮を繰り返します。

それは非物質世界の表れのようにも捉えることができるでしょう。


ですが物質世界ではそうはいきません。

あらゆるものが個々の働きを果たすためには、時間と空間が必要になります。

時間は物事の変化を示し、空間は変化のプロセスを促す環境といえるでしょう。


「制約」や「制限」と聞くと、ネガティヴな印象が先行しがちですが、実はそうではありません。

枠組みや規定がなければ、あらゆるものは漂い、いつまで経っても成果や結果に辿り着けないのです。

ですからアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの点星点は、時間と空間を定義する地点として、重要視されるのですね。

境界線とハウス

ホロスコープリーディングにおいて、惑星や小惑星・星座とハウスが重要である、お伝えしてきましたね。

ハウスの解説を後の方に準備した理由は、惑星や小惑星を含むすべての感受点を説明してからの方が、理解が進みやすいからです。


ただディセンダント(DSC/DC)やその他の点星点を説明する上で、ハウスを省くことはできませんので、点星点とハウスの関係について解説させていただきます。


4つの点性点は、「境界線」の役割を果たしています。

星座とハウスの数はともに12つで、ホロスコープではハウスは内側の円に、星座は外側の円に描かれているのが分かりますね。


ディセンダント(DSC/DC)を含める4つの点星点は、ハウスに切り込む「境界線」として描かれます。


ホロスコープの出し方は多種多様です。

ディセンダント(DSC/DC)=第7ハウス(室)と定義する方法がありますが、一般的に見られるホロスコープは、点星点と星座の境界線は合致しません。

ハウスについての詳しい解説は後の講座に譲るとしますが、ここでは少し「ハウスカスプ」という概念をお伝えしたいと思います。

ハウスカスプ

占星術においてディセンダント(DSC/DC)は、必ず第7ハウス(室)です。

ですがハウスに対応する星座の「始まり」は、必ずしも見た目で分かる星座にはなりません。


先ほどから「始まり」や「起点」が重要、とお伝えしているように、ハウスの意味を正確に捉えるためには、ハウスの始まりの星座が重要です。


そのハウスの始まりを「ハウスカスプ」と呼び、ハウスを読む解く時は、ハウスカスプの星座を活用しなければいけません。


少しややこしいですね。


4つの点星点とハウスは、時間と場所によって定められるため、動きません。


動くのは、あらゆる感受点と星座のみです。


先ほどもお伝えしたように、ディセンダント(DSC/DC)は境界線としての役割を持ちます。


東と西の地平線・南と北の地平線はセットとなって、ホロスコープ(360°の環)を4分割して境界線を設けるのです。


そのためアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICは、特別な縦と横の軸でホロスコープを十字に切ります。

これら4つの点星点を「アングル」と呼び、今回解説しています ディセンダント(DSC/DC) は、第7ハウス(室)の起点のアングルです。

アングルに関してはハウスの講座で詳しく解説させていただきますが、頭の隅に置いておいてください。


ホロスコープを見ていただくと分かるように、 ディセンダント(DSC/DC) は必ず第6ハウス(室)と第7ハウス(室)を切り分ける境界線として機能します。


ですが星座はどうでしょうか?


ディセンダント(DSC/DC)を含めた4つの点星点やハウスは、星座の途中に食い込んでいませんか?


これは惑星や星座が自然現象として動き、点星点やハウスなどの境界線が人為的だからです。


私たちは、常に大宇宙や自然に寄り添うことでしか生きていけません。

占星術・ホロスコープリーディングは、人類が工夫を凝らして編み出した、自然の働きと人間の概念を限り無く擦り合わせることで完成しました。


繰り返しになりますが、ディセンダント(DSC/DC)は、第7ハウスを決め、ハウスカスプの星座を決定する境界線です。

ハウスのシステムについては、また後の講座で解説しますが、少しでも点星点とハウスの関係を理解していただけたでしょうか?

他者との共同作業が発展を実現する

ディセンダント(DSC/DC)は、4つの点星点のうち、「発展期」を表します。

もちろん1人で達成することができるものは沢山ありますが、1人のマンパワーよりも、複数の力が集まる方が、達成感も成果も膨れ上がるものです。


そのため他者からの援助や協力、また特別な関係性は、私たちの人生を飛躍的に発展させる、という風に考えることができますね。

4つの点星点は、ホロスコープ上で十字を作り、縦軸と横軸が固定されています。


これは時間の経過や概念ではなく、宇宙・自然の道理である「二元性」・「対極性」を表している、と考えることができるでしょう。

ディセンダント(DSC/DC)は、他者が存在することで生まれる発展のヒントを教えてくれます。


以下に、点星点の流れをまとめました。

  1. 出生 / 起点 = アセンダント(ASC/AC)
  2. 育成 / 土台 = IC
  3. 発展 / 構築 = ディセンダント(DSC/DC)
  4. 成功 / 達成 = MC

ディセンダント(DSC/DC)は、他者との関係性だけでなく、他者との共同作業によって人生が発展することを示しています。


あなたにとって「最も相応しい人」が、ディセンダント(DSC/DC)に表されるのです。


「ご縁」という言葉がありますが、あなたにとってご縁のある人は、「宇宙が定めたタイミング」で出会うことになるでしょう。

その特別な人は降って沸いて現れるわけでも、部屋にひきこもっていても出会えるわけではありません。


ですがそういった時期を含め、「天岩戸隠れ」(ひきこもりの時期)を終えた時に、自分から見つけに行く、という解釈もできるでしょう。


あなたがどのような人生の歩み方をしているのかに問わず、宇宙はあなたに相応しい人を用意し、出会わせようとしています。

あなたがディセンダント(DSC/DC)に表される意味を知ることで、あなたは人生を発展させることができるヒントを受け取ることができるでしょう。


その関係性は、雛鳥がエサを待つような受け身ではなく、自分から能動的に働きかけることで成り立ちます。

特別な他者を前にすれば、あなたはどうしても動かざるを得なくなるはずです。

時に半ば強制的な出会いや共同作業もあるかもしれません。


ですが予めディセンダント(DSC/DC)の要素を知っておくことで、宇宙が悪戯に、あなたの人生に不必要な他者を登場させるわけではないことが分かります。

繰り返しになりますが、私たちは決して1人で生きてはいません。


そして私たちは人生を懸けて自分自身を認めていくとともに、他者の存在も認めていき、その過程に、他者との共同作業と人生の発展がもたらされるのです。

向こう岸に見える別の私

ディセンダント(DSC/DC)は、最も客観性が培われる地点です。

この占星術講座では、「私は私、あなたはあなただからこそ、全体が成り立つ」という表現をお伝えしています。


ディセンダント(DSC/DC)は「私が私であるため」に必要な客観性を表し、その客観性は他者と関わることで身につく、といえるでしょう。

「向こう岸」というと、「決して辿り着けない場所」というようなニュアンスを感じませんか?


ですがアセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)の横軸は、限り無く現実的です。

あなたがこの世に生まれた瞬間、あなたを必要とする人や出来事も生まれます。


なぜなら1つの要素には、必ず対となる要素がセットだからです。

ディセンダント(DSC/DC)は、他者と関わることで見つかる、「自分だけでは見えない私」を教えてくれるでしょう。


「ジョハリの窓」をご存じでしょうか?

私たちは誰でも、自己認識や自己理解の領域があります。

  1. 自分だけが分かる私
  2. 他者が分かる私
  3. 自分と他者が両方分かる私
  4. 自分にも他者にも分からない私

アセンダント(ASC/AC)が1の自己認識・自己理解だとすれば、ディセンダント(DSC/DC)が2の認識です。

ですから私たちは自分を知るためには、他者に「まだ知らない私」を教えてもらう必要があります。


私たちは一生を通して「孤独」や「個の意識」と付き合っていかなければいけません。

ですがそれは決して不幸だとか、惨めであるということではありません。


なぜなら私たちは、「全体の私」を自分や他者、心(内面の世界)、社会(外面の世界)の領域に分け、それらを1つずつ体験し統合していくことが、喜びであり、学びであるからです。


更に付け加えますと、他者にとってあなたはディセンダント(DSC/DC)の地点に立っています。

そのためあなたは特別な他者と、「鏡合わせ」の役割を果たし、お互いに人生を発展させていく、という構図が成り立つのです。

特別な他者とは?

「特別な他者」とは、あなた個人の人生にインパクトを与え、自覚の有無に関わらず、あなたの根本的な特徴や癖、社会性を教えてくれる存在です。

先ほど、「あなたは誰かのディセンダント(DSC/DC)の地点に立っている」とお伝えしました。

ディセンダント(DSC/DC)を映してくれる他者から、あなたはアセンダント(ASC/AC)を更に自覚することになります。

また他者の存在は、IC(内面)とMC(外面)の自分像を明確にする影響力を持つため、「特別な人」は大変貴重な存在なのです。

「適材適所」と「多様性」が相まって、私たちの人生や現実は非常に複雑で、且つ、青天井の可能性に満ちています。

「特別な他者」となる人は、プライベートや仕事、ライフワークといった領域に足を踏み入れる人です。

あなたと特別な他者の関係性は、常に対等ではないことも少なくありません。

あなたの成長を助けてくれる人が現れ、役目を終えたら去って行ったり、また戻って来たり、と人と人との繋がりの在り方は実に様々です。


ただ心に留めておきたいおきたいことは、人は必ずお互いに変化をもたらし、その変化をもたらす関係性も変化する、ということ。


私たちは「特別なモノ」に対して、愛着・執着を抱きます。

それ自体に善悪はありませんが、他者に自分の願望通りに動いて欲しい、と求める時に他者との関係性にヒビが入り、本来の繋がりが損なわれてしまうでしょう。


ディセンダント(DSC/DC)は、宇宙があなたに用意している「特別な他者」を教え、あなたは他者との関わりによって、自己理解を進めていきます。

それは無自覚・無意識であった内面が、他者の存在によって見えるようになるからです。


また私たちの意識が広がると同時に、他者の内面の見えない部分にも意識が向くようになるでしょう。

この世はある意味、光と闇の追いかけっこです。

光と闇を擦り合わせるためには、それなりの時間がかかります。

それはあなたが他者との関わりで、「喜怒哀楽」という言葉だけでは表現し切れない、特別な体験の積み重ね、まさに人生という歴史といえるでしょう。


「特別な他者」とは、あなたがこの世に生まれたからこそ存在し、その人にとってもあなたは特別な他者です。


他者同士が深く繋がる時、そこには「契約」や「結婚」といった社会的な信頼が生まれます。

内面と外面の世界は繋がっていますし、この世は物質的な指標によって手応えを感じることができますから、自然なことといえるでしょう。


この占星術講座では、「運命の人」という言葉はあまり使いません。

なぜなら私たちが出会う人たちは皆、運命の人だからです。

その運命の人は、苦手な人であったり、憧れの人、怖いけれど信頼できる人、友だちだけれど稀にしか合わない人など、色んな特徴や条件を持って現れます。


その中で最も「運命力」が強い人が、「特別な他者」といえるでしょう。

特別だからこそ、あなたは多くの刺激を得たり、激しい感情を覚えたり、人生を大きく変える決断を下することになるのです。


ディセンダント(DSC/DC)を知ることで、あなたは知らなかったご自身が、他者によって表されることを知り、また再確認することができます。

「人生は一生勉強だ」といわれるのは、私たちが他者と関わる限り、学び続ける伸び代が見つかる、ということなのでしょう。

人生の発展は、必ず他者の存在によって成り立つ、ということをご理解いただけたら幸いです。

ディセンダント(DSC/DC)を決定づける3つの要素

これまで長々と説明を続けてきましたが、ディセンダント(DSC/DC)を理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。


ディセンダント(DSC/DC)の重要性を知るための3つの要素を、以下にまとめました。

  1. ディセンダント(DSC/DC)の星座(ハウスカスプの星座)
  2. ディセンダント(DSC/DC)に近い惑星や小惑星
  3. ディセンダント(DSC/DC)のサビアンシンボル

より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。


星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、ディセンダント(DSC/DC)の度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。

ディセンダント(DSC/DC)の星座の度数は重要ですので、できる限り出生時間を把握してくださいね。

人によっては、ディセンダント(DSC/DC)付近に沢山の惑星や小惑星が集まっているかもしれません。


またディセンダント(DSC/DC)のハウスカスプの星座の支配星があり、その星座の影響力が強く出ているかもしれません。

どのような場合であっても、「あなたらしさ」や「あなたの人生の方向性」、また「あなたの魂の計画」が表現されているだけです。

あなたはディセンダント(DSC/DC)を知ることで、自分自身を認める作業を進めていくことができるでしょう。

【星座別】ディセンダント(DSC/DC)が示す他者との関係性

ディセンダント(DSC/DC)の星座は、ハウスカスプによって決まります。


この物質世界では、「私とあなた」という境界線があることで、お互いに刺激と変化を与えることができます。

この境界線は、「決めつけ」ではなく、事実を端的に伝えるものです。


またディセンダント(DSC/DC)のハウスカスプ(境界線)の星座の度数が、あなたにとっての特別な他者の特徴や、あなたのその人との関わり方を教えてくれます。

ネイタルチャートを出すと、機械やソフトが計算をし、ハウスカスプ表を出してくれますのでご安心くださいね。


星座と点星点を掛け合わせることで、あなたのディセンダント(DSC/DC)の特徴を炙り出すことができるでしょう。

ディセンダント(DSC/DC)は、アセンダント(ASC/AC)とセットに考えるべき地点です。

「鏡合わせの間柄」は、真反対の星座(性質)を表します。


ディセンダント(DSC/DC)の星座を知ることで、よりアセンダント(ASC/AC)の性質を知ることができます。

ディセンダント(DSC/DC) × 牡羊座

ディセンダント(DSC/DC)が牡羊座の場合、アセンダント(ASC/AC)は客観性を重んじる天秤座です。

ですからディセンダント(DSC/DC)、つまり他者が持つ独創性を求めるのです。


牡羊座のディセンダント(DSC/DC)は、あなたが得たいと考えている情熱を表しますので、他者の意見を信頼する傾向が強いでしょう。

天秤座は客観性や対等であることを重要視しますので、ディセンダント(DSC/DC)で求める特別な他者は、自己主張や自分軸がハッキリしていることが多いはずです。


ということは、あなたは牡羊座の要素を持つ他者によって、成長する機会が与えられる、ということになりますね。

牡羊座のディセンダント(DSC/DC)は、あなたの内面にはあなただけの願いがあることを教えています。


それは他者との深い関わりによって自覚されるものですから、あなたの価値観を揺り動かす人に対してオープンになってください。

「袖振り合うも他生の縁」はすべての人に共通しますが、ディセンダント(DSC/DC)は、あなたが他者から得られる、本質的な刺激や変化、キッカケや気づきを教えてくれます。


内なる情熱は、自覚してからが勝負。

なぜなら周囲に意識を合わせ、調和を重んじることに慣れていた自分とは、正反対の自分を出すためには勇気が必要だからです。


その勇気は、あなたにとっての特別な他者が教えてくれるでしょうし、勇気を出さなければいけないことを悟らせてくれるでしょう。

ディセンダント(DSC/DC) × 牡牛座

ディセンダント(DSC/DC)が牡牛座の場合、アセンダント(ASC/AC)は他者との深い繋がりを重視する蠍座です。

ですから牡牛座のディセンダント(DSC/DC)は、意識を自分に戻し、自分の価値観とペースを大事にする感覚や環境を求めます。


正反対の性質は引き合うものの、交わり切ることが無く、磁石のS極とN極のように強く弾き合うでしょう。

牡牛座にとって「本当の満足感」は何か?ということを追求する星座です。


牡牛座のディセンダント(DSC/DC)は、他者に害されることなく、自分自身を満たす方法を他者から教わります。

「特別な他者」は、自然体でいることや自分の欲求に素直であるため、その在り方が魅了的に映るのです。


また牡牛座は「物質的な豊かさ」を象徴する星座。

自我意識(エゴ)で物質的な豊かさや価値を望む場合、それは執着や欲望になる傾向が強まります。


ですが向こう岸であるディセンダント(DSC/DC)に、豊かさや価値を望む場合、それは他者から得られる恩恵や、他者とは利害関係や損得勘定を超えた繋がりを望むでしょう。

ディセンダント(DSC/DC)に牡牛座があることで、「豊かさや価値はコントロールすることができない」、ということを悟るからです。


ですから「真の豊かさ」とは、独り占めしたり、人から奪うことではなく、分け与えたり、新たに創造したり、循環の中に身を置くことといえるでしょう。

そういった満足感を実感するためには、必ず自分自身を十分に労り、満たしてあげることが重要になります。

その満足感は、「身体性」や「物質性」にとって得られるでしょう。


身体や物質は、精神性やエネルギーの「器」ですから、喜びや幸せを受け取るためには、器を労わる必要があります。

頭で考え過ぎたり、内省を追求することも大事である一方、体感や感性によって、器である身体と心を繋げることも非常に大切なのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 双子座

ディセンダント(DSC/DC)が双子座の場合、アセンダント(ASC/AC)は専門性や特定の分野を追求する射手座です。

ですから双子座のディセンダント(DSC/DC)は、「専門性」や「神秘性」といったある種の「偏り」から解放されて、自由に振る舞うことを求めます。


星座が持つ「自由」の定義は、それぞれ異なるものです。

動き続けることも自由ですし、心の安定の中にも自由は見出すことができます。

私たちがこだわる個人的な自由は、全体性の自由の一部、といえるでしょう。


双子座のディセンダント(DSC/DC)は、頓着なく動き回り、フットワークを軽くして、人とと関わりたいと願う、好奇心旺盛さを表します。

この好奇心旺盛さは、他者にはそれぞれ独自の価値や独創性があることを見つけ出す才能ともいえるでしょう。


ただ見つけるだけでなく、他者にその才能を自覚させ、そして自分自身に吸収します。

双子座のディセンダント(DSC/DC)は、こういった発見や変化が、人の心を動かすこと、またその能力を自身の中に見出し、他者とともに体験したい、と望むのです。


他者との関わりは、どのような関わり合いであっても、刺激や変化がつきものですよね。

双子座のディセンダント(DSC/DC)は、自身を変えるような価値観を持つ人に魅力を感じます。


それは「物知り」や「博識」という言葉が似合っていますが、言葉や情報を自慢やマウントのために使うのではなく、「知る喜び」や「教える喜び」のために使う価値観です。

私たちが根拠の無い批判や非難をする時は、高い確率で自身を守ることが動機となります。


双子座のディセンダント(DSC/DC)は、自身に慢心することなく、他者を受け入れることが、次々と喜びを引き寄せることを教えてくれるのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 蟹座

ディセンダント(DSC/DC)が蟹座の場合、アセンダント(ASC/AC)は責任や社会性を司る山羊座です。

ですから蟹座のディセンダント(DSC/DC)は、社会的な評価や関わりから離れ、緊張やプレッシャー、終わりのない実務から解放されることを望みます。


蟹座は大らかで優しい星座ですが、本当に心を通わせることができる人を選ぶ星座です。

私たちが玄関で靴を脱ぐように、蟹座は他者に「社会的な仮面」を拭いでもらわなければ、深く関わることはしません。


蟹座のディセンダント(DSC/DC)は、他者に受け入れてもらえる、認めてもらえる自分を見つけることが、人生を発展させることを教えてくれます。

「特別な他者」は、あなたを受け入れる存在であり、あなたが価値のある存在であることを教える存在です。


また受け入れられる体験は、あなたに他者を受け入れる喜びを教えてくれるでしょう。

その喜びは、社会的・対外的な仮面を、能面から素敵な装飾が施されたマスクに変身させ、ルールや真面目さだけでなく、内面性が溢れることで、より信頼性が増していくのです。

蟹座のディセンダント(DSC/DC)は、自分自身と他者が同時に安らぐ時間と空間を求めますから、心の拠り所となる環境は、価値観が似ている人と創っていくでしょう。


蟹座の支配星は月で、日常生活の心理状況や気分がかけ離れる人とは、長く関わることができないからです。


どのような関係性を持とうと、そこには必ず価値観が作用します。

蟹座のディセンダント(DSC/DC)は、オンとオフを切り替え、生き生きと振る舞う自分と、鎧を脱いで自然体で息をする自分の両方が共存することを願うのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 獅子座

ディセンダント(DSC/DC)が獅子の場合、アセンダント(ASC/AC)は理想や独創性を象徴する水瓶座です。

ですから獅子座のディセンダント(DSC/DC)は、「ありのままの自分」を表現する喜びの実感を望みます。


私たちは時と場合によって、「顔(仮面)」を使い分けますが、根本的な心は変わりません。

そのため自尊心や自己肯定感によって、自己理解はもちろんのこと、他者に見せる自己表現には差が出るものです。


獅子座のディセンダント(DSC/DC)は、何ものにも影響されない生命力を発揮することに対して、強烈な憧れを持つ一方で、認められないかもしれないという不安を抱いています。

その不安は、自意識という一方からの判断・認識であるため、ありのままの姿を認めてくれる特別な他者の存在は、あなたの生命力の輝きを爆発的に増大されるでしょう。


獅子座は人生を楽しむことを象徴する星座で、やること成すことが、他者に影響を与え、それらが認められることに敏感です。

そのためどこか「演出する自分」を意識させられますが、それもまた「別の顔(仮面)」であるとともに、独創性が発揮されている証拠。


水瓶座のアセンダント(ASC/AC)は、獅子座が持つ大きな影響力を受け入れることで、他者を受け入れる器を育てます。

正反対の星座同士は、互いを補完し合う間ですから、特別な他者との関わりは、対立や葛藤ではなく、「融合」や「統合」です。


獅子座のディセンダント(DSC/DC)は、他者に受け入れてもらうことで、自身を受け入れ、他者に影響を与えることに自信を持つことができます。

この境地はあなたに、別々の顔を持ってもいいこと、また七変化を楽しむことで、より人生が豊かになることを教えてくれるでしょう。

特別な他者からの理解は、自分事で収まることなく、多くの人を感化し、勇気づけるのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 乙女座

ディセンダント(DSC/DC)が乙女座の場合、アセンダント(ASC/AC)は感受性や直感を象徴する魚座です。

ですから乙女座のディセンダント(DSC/DC)は、計画や段取り、ルールや規律によって人生や日常生活を整うことを学びます。


乙女座は土星座で、支配星は水星であるため、物事を円滑に運ぶために知恵を使い、日々のルーティンを守って、道筋を明確にする星座です。

私たちは身体と心、自己と他者のどちらも尊重しなければなりませんが、「楽」な方向にながされてしまうことが多いですよね。

魚座は「境界線」や「実利害」にこだわらない星座であるため、他者や周囲と繋がることで、地に足をつけて生きる術を学びます。


ですから乙女座のディセンダント(DSC/DC)、「地に足をつけていきる自分」を実現したいと願うのです。


特別な他者によって、私たちは苦手なものを意識させられたりもしますが、その体験によってより善い自分像を実感することができます。

乙女座のディセンダント(DSC/DC)は、人に流されない自分軸や、自己主張を大切にすること、そして物事をうやむやにしないことが大切であることを教えてくれるでしょう。


私たちの思考や感情は、絶えず他者や世間に影響されていますから、本来の願望や欲求に気づきにくかったり、不感症的になってしまっていることもあります。

そのような状態を解消するためには、1つひとつの事柄を拾い上げ、整理整頓するように自覚・認識することが必要です。


乙女座のディセンダント(DSC/DC)は、全体の循環を保つためには、日々の積み重ねが大切であることを教えてくれるのですね。

ディセンダント(DSC/DC) × 天秤座

ディセンダント(DSC/DC)が天秤座の場合、アセンダント(ASC/AC)は自己決定や自我意識を象徴する牡羊座です。

ですから天秤座のディセンダント(DSC/DC)は、調和的な関係性や成果のために、自身の欲求や主張を鎮め、事の成り行きを冷静に見ることを学びます。


情熱や知的好奇心が生まれることは大変素晴らしいことです。

ですが宝石は磨かれることで美しさを放つように、内面で生まれた種や原石は、そのままの状態では本来の美しさは見出されることはありません。


そのような場合、必要な視点は「我慢」という後ろ向きな姿勢ではなく、「洗練」という肯定的な態度です。

天秤座のディセンダント(DSC/DC)は、誰もが平等に扱われるべきであることを信念に掲げ、不毛な争いや根拠の無い自己主張は収めるべきである、と教えてくれます。


私たちの思考も感情も、生まれた瞬間には爆発的な力を持ちますが、時間が立てばその勢いは衰えてしまうことがほとんどです。

だからといって、生まれ出た可能性が無駄に終わる、ということではありません。


そのような時、天秤座のディセンダント(DSC/DC)は、理性的で、寛容的な他者との対話によって、種や原石が健やかに育つための時間が必要であることを示しています。


勢いも情熱も、自我意識も大切であるように、成熟も冷静さも、全体性もセットで重要なのです。


私たちの意識は、どこまで広げることができますし、特別な他者は意識の拡張とともに、人生の発展を助けてくれるでしょう。

その場合に必要なことは、相手の話だけでなく、心や感情にまで意識を向けることです。


他者があなたに心を開いている、という事実は、あなたを認めているとともに、あなたに無限の可能性と信頼を持っている証なのですから。

ディセンダント(DSC/DC) × 蠍座

ディセンダント(DSC/DC)が蠍座の場合、アセンダント(ASC/AC)は身体性の満足や物質的豊かさを象徴する牡牛座です。

ですから蠍座のディセンダント(DSC/DC)は、誰かとの深い繋がりが無くても、自分自身を満たすことができる境地を願います。


物質性と精神性は相対するもののようですが、決して対立しているのではなく、支え合っている関係性です。

牡牛座は体感や物質的価値を重視するのに対し、蠍座は表現し難い感受性や霊的感性に意識を向けます。


こういった正反対のエネルギーや意識のベクトルは、私たちを混乱させもしますが、深い理解や安らぎの境地に至るための大きな学びです。


蠍座のディセンダント(DSC/DC)は、深い内省や他者への献身を糧として生きますが、もしそれが独りよがりであったり、他者の納得や関心が得られなかった場合はどうでしょうか?

蠍座は主観によって身を滅ぼしもしますし、他者が窮地から脱出する助け舟となる力も持っています。

蠍座の支配星は冥王星で、圧倒的で抗うことができない働きを司り、蠍座を鍛えますが、強靭な精神力でその試練に応えようとするのが蠍座です。


ただそういった閉鎖的で内向きの意識に没頭することで、蠍座は物質的な豊かさから離れ、他者との距離も離れてしまい、精神の海で溺れてしまうことがあります。

そういった際に蠍座を癒すものは、「今・この瞬間」に意識を向け、ありのままの自分を受け入れることです。


それは、他者に自身の等身大の姿を惜しげも無く見せる、牡牛座的な在り方といえるでしょう。


蠍座のディセンダント(DSC/DC)は、過度に精神性を追求したり、他者への過度の期待と執着を和らげる必要があるのです。

欲求や欲望は無限に生まれて来るものですが、それさえも良しとしながらも、現状の自分自身を認めた上で、満たすことが「孤独」や「葛藤」を受け入れることに繋がります。

物質や身体を持てるということは、大変ありがたく、喜ばしいことです。


ですから蠍座のディセンダント(DSC/DC)は、物や身体を使って、大いに人生を楽しむことで、自分自身を満たし、日向にいながらも軽やかに世界を見つめることができるでしょう。

「特別な他者」は、あなたがご自身と上手く付き合ってくれることを願います。

自愛が溢れることでしか、私たちは他者を愛することはできないでしょう。


そして自分自身を満たすことを覚えた時、本当の意味で、「特別な他者」との深い繋がりが生まれるのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 射手座

ディセンダント(DSC/DC)が射手座の場合、アセンダント(ASC/AC)はコミュニケーションや知的好奇心を司る双子座です。

ですから射手座のディセンダント(DSC/DC)は、特定の分野や興味に関わり、世界を成り立たせている真理を掴みたいと願います。


私たちは抽象的なことや高度な知識、未知の世界に出会った時、興奮と探究心が芽生え、「答えを知りたい」と強く考えるものです。

射手座は、神秘性や学問に精通し、その探究心に応えられるだけの身体性を持ち併せている星座。

射手座のディセンダント(DSC/DC)は、物事を広く深く捉えることを目標としていますから、興味関心があることを追求しようします。


その姿勢は前のめりで、バイタリティーに溢れていて、楽観性が人生の展望を明るくするでしょう。


私たちと専門知識や宗教、宇宙の神秘などの関係性は、直接的な影響を持つ人もいれば、間接的な影響に留まる人もいます。

射手座のディセンダント(DSC/DC)が奥に入り込んでいく流れであれば、双子座は横に広がっていく流れです。


射手座のディセンダント(DSC/DC)にとっての「特別な他者」は、記憶や感情に残らない情報で日常を済ませるのではなく、深い理解と知恵への情熱の火を灯すでしょう。

日常的に役に立つ情報と、限定された状況で活用される情報とでは、関わる人の質は変わりますし、前者の方が受け入れられやすかったりするでしょう。

ですが、専門性や目には見えない事柄を真剣に追及する人は、稀有な存在であり、重宝されます。


射手座のディセンダント(DSC/DC)は、情報をただの知識に終わらせるのではなく、人を豊かにする知恵にまで昇華させることに精を出します。

人に豊かさをもたらしたい、その公の利他心は、「特別な他者」との出会いによって生まれるでしょう。

ディセンダント(DSC/DC) × 山羊座

ディセンダント(DSC/DC)が山羊座の場合、アセンダント(ASC/AC)は親和性や家庭を象徴する蟹座です。

ですから山羊座のディセンダント(DSC/DC)は、社会的な実績や信頼によって、人生に華やかさと豊かさがもたらされることを願います。


山羊座のディセンダント(DSC/DC)にとって、「特別な他者」は、誰もが社会に求められていることを理解させてくれる存在です。


またその存在は、あなたを社会的な成功に導くため、手を変え品を変え助言を与えてくれるでしょう。

思考と感情に優劣はありませんが、社会的な場面では、常に思考の方が優勢に働きますし、そのように周りからも求められます。

これはいくら自己都合を追求しても、他者との足並みが揃わないからです。


何より物質社会は、ルールやシステムによって支えられています。

山羊座は長期的に計画・実行し、1つひとつの成果を確実に出すことを大事にする星座。


そのため山羊座のディセンダント(DSC/DC)は、自分自身も社会の一員であることや、社会貢献ができる自分自身への強い憧れを抱きます。

なぜなら社会的に成功している方が、自身にとって大切なものを守る手段が増えるからです。


山羊座にとって感情や家庭の存在は、盲点となりやすく、見栄や虚勢を張ってしまうこともあるでしょう。

それでも山羊座のディセンダント(DSC/DC)にとって、精神的自立は、社会的成功によって成し遂げられます。


裏を返せば、心を安定させることだけに集中したり、自分に同調してくれる人とだけ関わっていても、偏った成長しか得られないのです。

そういった意味では、山羊座のディセンダント(DSC/DC)は、最も人との繋がりの中で成長し、「特別な他者」の存在を頼もしく思うでしょう。


人の中で生き、人の上に立つことは、勢いや勇気だけでは成し得ることではないのですから。

ディセンダント(DSC/DC) × 水瓶座

ディセンダント(DSC/DC)が水瓶座の場合、アセンダント(ASC/AC)は自己表現や意志の実現を司る獅子座です。

ですから水瓶座のディセンダント(DSC/DC)は、自分という存在に確固たる自信を持ち、独創性の発揮を実現することを求めています。


獅子座が場所を選ばずに活躍するとすれば、水瓶座は環境を選んで活躍し、単独で負け戦に出かけていくようなことはしません。

「多様性」や「個の時代」という言葉が注目されるようになってきましたが、こういった新しい価値観は定着するまでに時間がかかります。


なぜならこれまでの土の時代は、「支配」や「従属意識」が強く、私たちがぞれぞれに独立しようという意識が芽吹くことがなかったからです。


そういう意味では、水瓶座のディセンダント(DSC/DC)は、個人主義を目指す人のお手本となります。


水瓶座の支配星は天王星で、テクノロジーを駆使したり、常識に囚われていない人を見つけは、繋がりを作り、人生と現実に可能性を見出そうとするでしょう。

水瓶座のディセンダント(DSC/DC)は、自分の理想に確信を持っていて、その理想は自分だけのものではない、とも考えているため、世間や時代、そして人をよく見る星座です。


ですから水瓶座のディセンダント(DSC/DC)にとって、「特別な他者」は、新しい価値観を教えてくれたり、一緒に模索してくれる存在といえるでしょう。

はたまた「条件付け」で人を判断したりせず、他者を信頼する時は、「存在としての信頼」を示し、固い絆で結ばれます。


支配する者と支配される者の間には、埋めることができない壁がありますが、水瓶座はその壁も、両者の足元の梯子も落としてしまうでしょう。


誰もがこの地球に生かされ、時間という有限の財産は絶え間なく失われていく、それが生きとし生けるものの共通の、そしてたった1つの約束事です。

それにも関わらず、不公平さや偏見によって、人生が損なわれる現実があります。


あらゆるものは破壊と再生のプロセスを辿りますが、根付いたものを覆すためには、固い意志と自覚によって、自分の人生を創造する覚悟を持つことが大前提です。

水瓶座のディセンダント(DSC/DC)は、個人主義で人生を謳歌しようとするだけではなく、互いに自立し合って、支え合う社会を理想としています。


「誰かの夢」は、共有することで「みんなの現実」になりますから、「自己信頼」と同じだけ、信頼を向けられる人との出会いと協力が人生を発展させるのです。

ディセンダント(DSC/DC) × 魚座

ディセンダント(DSC/DC)が魚座の場合、アセンダント(ASC/AC)は義務や分析を象徴する乙女座です。

ですから魚座のディセンダント(DSC/DC)は、他者と感情によって繋がり、共感や連帯感をもって、調和を実感することを望みます。


私たちは「我慢」を覚え、感情を抑えることを叩き込まれてきました。

同じ教育や社会システムで生きながら、上手く自分の世界を構築できる人と、ルールや他者からの影響に押しつぶされ、自分の感情まで見失ってしまう人に分かれます。


魚座のディセンダント(DSC/DC)は、義務やルールに心まで支配されることを嫌い、人は心の豊かさによって生きるべきである、と訴えています。

そのため魚座のディセンダント(DSC/DC)にとっての、「特別な他者」は、常識的な言葉や従属させようとする表現は口にせず、感情を包み込んでくれる存在です。


その存在は、贅沢や特別な条件付け、社会的なステータスだけを持ち上げるのではなく、「心」や「喜び」にフォーカスを当て、エネルギーを与えてくれるでしょう。


よく目に見えるものしか信じない人が、霊的な働きや真理探究に目覚める、という話があります。

それは珍しいことではありませんが、当事者とその人の周りの反応としては、世界がひっくり返るようなインパクトがあるはずです。


魚座は物質はいつか形を失う定めにあるからこそ、物質が本来の働きができるように、心から望むものにエネルギーを注ぐ星座。

私たちは自分を騙すことはできませんし、心はいつでも正直です。

心で嫌だと思っていることは我慢することはできても、いつか限界が来るでしょう。


「苦労は買ってでもすべき」という表現がありますが、不必要で、非人道的で、心を害するような経験は苦労ではないのです。


魚座のディセンダント(DSC/DC)は、心から繋がり、認め合う人との現実を楽しみ、その輪を広げることを望んでいます。

それは絵空事や現実逃避ではなく、私たち人間に備わっている心への恩返しです。


物質的な価値観や自分以外からの要求に、「人生のハンドル」を奪われている時、私たちの生命力は隠れてしまいます。

人生を一気に変えることはできませんが、日々の自分の感情を認め続けること、また他者と心で繋がることは不可能ではないのです。


魚座のディセンダント(DSC/DC)は、「心を育てること」が、人生の使命の1つであることを訴えています。

最初は誰もが心を開くことを躊躇いますが、心が通じ合った時、時間を巻き戻したいほどの喜びが待っているのです。

【まとめ】ディセンダント(DSC/DC)

今回は感受点の第2弾として、ディセンダント(DSC/DC)について解説させていただきました。


ディセンダント(DSC/DC)を説明するにあたって、ホロスコープのシステムの説明も必要になるため、少しややこしい部分もあったかもしれません。

ですから最後に、ディセンダント(DSC/DC)の重要事項を以下にまとめました。

  • ディセンダント(DSC/DC)は、点星点・感受点である
  • ディセンダント(DSC/DC)は、ハウスを決める重要な地点(西の地平線)である
  • ディセンダント(DSC/DC)は、ホロスコープ上で第7ハウス(室)を決める地点である
  • ディセンダント(DSC/DC)は、「特別な他者」の特徴を表す
  • ディセンダント(DSC/DC)は、他者との関わりから表れる「客観的な私」である
  • ディセンダント(DSC/DC)は、特別な他者との関わり方を表す
  • ディセンダント(DSC/DC)に近い天体は(オーブ5°前後)、大きな影響力を持つ
  • ディセンダント(DSC/DC)は、他者によってもたらされる「人生の発展」を示す
  • ディセンダント(DSC/DC)は、自我意識の拡張するために最も必要な要素を示す


ディセンダント(DSC/DC)は、私たちの人生に与えられる「他者という存在のありがたさ」を見出すための指標となります。

私たちは最初、「自我意識」によって人生を攻略しようとしますが、他者や社会と出会うことで、自我意識の限界を知り、降参せざるを得なくなるものです。


「我が強い」ということや、「エゴ」そのものには、善悪は存在しません。

ただあるものは、「原因と結果」であり、私たちによる「解釈」や「意味づけ」です。

「他人に迷惑をかけずに我を押し通す」ということは不可能でしょう。

だからこそ私たちは他者と関わり、対話をし、妥協や調和的な解決策を探します。


ディセンダント(DSC/DC)は、あなたが自我意識を発展させるために必要な要素を教えてくれるでしょう。

それは「特別な他者」が持つ要素かもしれませんし、あなたにとっての苦手意識の克服、自分が自分であるために必要で、他者から与えてもらう要素かもしれません。


今回の講座内で、「ジョハリの窓」をご紹介しましたが、私たちはどこまでいっても自分自身をはじめ、あらゆるものを完全に掌握することはできないものです。

ですが1つひとつ理解を進め、現実的に行動を起こそうとする時、外面の世界は必ずフィードバックを与えてくれます。


肯定的に生き続けることは、言い換えれば、自分自身を知り続けようとすること、といえるかもしれません。


私たちは自分の視点や価値観から離れ、他者と関わり、その人から知らなかった世界の断片を知ることができます。

それこそ「人生の発展」の起爆剤であり、コンフォートゾーンを出ることで得られる成果といえるでしょう。


自分を客観的に知りたい時、頼りになるのは身近な人です。


あなたたちは自分の顔を鏡でしか見ることができません。

鏡で見たとしても、それは他者からの視線や目線にはなりませんから、「自分では見えないあなた」は直接教えてもらうしかありませんね。


占星術やホロスコープをキッカケに、あなたが肯定的に他者と関わるために、自己理解や自己分析を進めて行っていただければ幸いです。


次の講座では、縦軸のアングルの1つである「IC」を解説させていただきます。

それでは今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。


次の感受点別「IC」でお会いしましょう!

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