「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。
今回の講座は「アセンダント(ASC / AC)」です。
アセンダント(ASC / AC) は、あなたのホロスコープはもちろんのこと、人生の方向性や起点となり、生涯を通して重要視されるポイント。
それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!
感受点とは
感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。
感受点に、以下のようなものを意味します。
- 太陽系10天体・小惑星
- 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
- 計算上のポイント
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
ダークムーンリリス、
トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc
感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。
ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。
これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。
実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。
惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。
今回解説させていただく「アセンダント(ASC / AC)」は、「生命の出発点」や「人生の始まり」を意味する感受点です。
「始まりを知ること」は、動機や方向性を知る上で、大変重要になります。
その他の感受点に関しても、随時解説させていただきますので、徐々に理解を深めていってくださいね!
生命の上昇
アセンダント(ASC / AC)は、別名「上昇点」と呼ばれます。
アセンダントは英語でAscendantと書き、ascend(上昇する)に関係する名詞 / 形容詞。
アセンダントを最も端的に表す言葉は、「日の出」や「日が昇る」という現象です。
占星術は大宇宙・大自然を解釈し、自身の人生との因果関係を解き明かしたり、情勢や時代の流れを読み解く(理解する)ために使われます。
先ほどアセンダント(ASC / AC)を「起点」や「生命の出発点」と表現しました。
あらゆる現象には必ず「原因」と「結果」、そしてその間にはプロセスが存在します。
ホロスコープに示されるアセンダント(ASC / AC)は、あなたの人生の「上昇点」にどのような意味が託されているかを教えてくれるでしょう。
ホロスコープリーディングにおいて、アセンダント(ASC / AC)は惑星や星座、ハウスとともに重要視される感受点です。
始まりを知ることは、方向性を自覚することを促してくれます。
アセンダント(ASC/AC)が示すもの
アセンダントはホロスコープ上で、「ASC」や「AC」と表記されます。
鑑定ソフトや鑑定士によって使われる表記名が異なりますが、どのような機会でも判別できるように、この講座ではすべてを表記することにしました。
アセンダント(ASC / AC)が持つ意味は、以下の通りです。
- 第一印象・外見
- 肉体の特徴
- キャラクター(強く表れ、認知される特徴)
- 表向きの顔・他者や他人に見せる顔
- 基本的な行動パターン・行動原理
- ペルソナ(仮面)・見せかけの顔
- 生まれながらに持っている生き方
- 物事の始まり・起点・スタートライン
- 自分と世間(社会)を結ぶライン・扉
- 太陽と月の性格が表れる出口・扉
占星術に限らず、太陽と月は二元性の根本的な原理です。
ホロスコープにおいて、太陽と月は「ライツ」と呼ばれます。
事象の動機や原因をはじめ、人物像を見極める時、アセンダント(ASC / AC)は太陽と月とともに重要視される感受点です。
アセンダント(ASC / AC)はあらゆる場面で、「生まれて出る姿」を教えてくれる重要なポイントといえるでしょう。
時間と空間を定義する点星点
点星点としてのアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの地点は、ホロスコープを4分割する重要な位置です。
これらは他の感受点と区別するために、「点星点」と呼ばれます。
これらの4つの点星点の境界線を、以下にまとめました。
- アセンダント(ASC/AC):東の地平線・東の方角
- MC:天頂・南の方角
- ディセンダント(DSC/DC):西の地平線 / 下降点・西の方角
- IC:天底・北の方角
あらゆる物質は「球体」を最小単位として持っています。
球体という形は、エネルギーが還元や、外部からの影響の吸収を行う上で最も最適な形なのです。
宇宙空間では、時間や、上下左右といった空間的な制約制限がありません。
ただあるのは、「働き」そのもので、その働きは膨張と収縮を繰り返します。
それは非物質世界の表れのようにも捉えることができるでしょう。
ですが物質世界ではそうはいきません。
あらゆるものが個々の働きを果たすためには、時間と空間が必要になります。
時間は物事の変化を示し、空間は変化のプロセスを促す環境といえるでしょう。
「制約」や「制限」と聞くと、ネガティヴな印象が先行しがちですが、実はそうではありません。
枠組みや規定がなければ、あらゆるものは漂い、いつまで経っても成果や結果に辿り着けないのです。
ですからアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICの4つの点星点は、時間と空間を定義する地点として、重要視されるのですね。
先ほどからお伝えしているように、アセンダント(ASC/AC)は、物事の始まりを示します。
あなたのホロスコープに示されるアセンダント(ASC/AC)は、あなたという存在の誕生が意味のあることだと教えてくれるのです。
境界線とハウス
ホロスコープリーディングにおいて、惑星や小惑星・星座とハウスが重要である、お伝えしてきましたね。
ハウスの解説を後の方に準備した理由は、惑星や小惑星を含むすべての感受点を説明してからの方が、理解が進みやすいからです。
ただアセンダント(ASC/AC)やその他の点星点を説明する上で、ハウスを省くことはできませんので、点星点とハウスの関係について解説させていただきます。
4つの点性点は、「境界線」の役割を果たしています。
星座とハウスの数はともに12つで、ホロスコープではハウスは内側の円に、星座は外側の円に描かれているのが分かりますね。
アセンダント(ASC/AC)をはじめとする4つの点星点は、ハウスに切り込む「境界線」として描かれます。
ホロスコープの出し方は多種多様です。
アセンダント(ASC/AC)=第1ハウス(室)と定義する方法がありますが、一般的に見られるホロスコープは、点星点と星座の境界線は合致しません。
ハウスについての詳しい解説は後の講座に譲るとしますが、ここでは少し「ハウスカスプ」という概念をお伝えしたいと思います。
ハウスカスプ
占星術においてアセンダント(ASC/AC)は、必ず第1ハウス(室)です。
ですがハウスに対応する星座の「始まり」は、必ずしも見た目で分かる星座にはなりません。
先ほどから「始まり」や「起点」が重要、とお伝えしているように、ハウスの意味を正確に捉えるためには、ハウスの始まりの星座が重要です。
そのハウスの始まりを「ハウスカスプ」と呼び、ハウスを読む解く時は、ハウスカスプの星座を活用しなければいけません。
少しややこしいですね。
4つの点星点とハウスは、時間と場所によって定められるため、動きません。
動くのは、あらゆる感受点と星座のみです。
先ほどもお伝えしたように、アセンダント(ASC/AC)は境界線としての役割を持ちます。
東と西の地平線・南と北の地平線はセットとなって、ホロスコープ(360°の環)を4分割して境界線を設けるのです。
そのためアセンダント(ASC/AC)・MC・ディセンダント(DSC/DC)・ICは、特別な縦と横の軸でホロスコープを十字に切ります。
これら4つの点星点を「アングル」と呼び、今回解説していますアセンダント(ASC/AC)は、第1ハウス(室)の起点のアングルです。
アングルに関してはハウスの講座で詳しく解説させていただきますが、頭の隅に置いておいてください。
ホロスコープを見ていただくと分かるように、アセンダント(ASC/AC)は必ず第1ハウス(室)と第12ハウス(室)を切り分ける境界線として機能します。
ですが星座はどうでしょうか?
アセンダント(ASC/AC)をはじめとする4つの点星点やハウスは、星座の途中に食い込んでいませんか?
これは惑星や星座が自然現象として動き、点星点やハウスなどの境界線が人為的だからです。
私たちは、常に大宇宙や自然に寄り添うことでしか生きていけません。
占星術・ホロスコープリーディングは、人類が工夫を凝らして編み出した、自然の働きと人間の概念を限り無く擦り合わせることで完成しました。
繰り返しになりますが、アセンダント(ASC/AC)は、第1ハウスを決め、ハウスカスプの星座を定義する境界線です。
ハウスのシステムについては、また後の講座で解説しますが、少しでも点星点とハウスの関係を理解していただけたでしょうか?
人生の方向性
アセンダント(ASC/AC)は、第一印象や見せかけの顔、基本的な行動パターンを表す、とお伝えしましたね。
私たちが生まれた時、既に世界には沢山のルールがあり、私たちを育ててくれる環境が用意されていました。
アセンダント(ASC/AC)は、世の中や人生を生きていく上で、先天的に与えられている「処世術」のようなところがあります。
先ほどアセンダント(ASC/AC)は、「第1ハウス(室)と第12ハウス(室)の境界線」と説明したように、私たちはアセンダント(ASC/AC)の素質を抱えて生きていくのです。
そうなりますと、ハウスは別として、アセンダント(ASC/AC)に重要な影響力をもたせる要素を知る必要があります。
アセンダント(ASC/AC)に影響を与える要素は、太陽系10天体や小惑星と、星座です。
惑星・小惑星と星座の、点星点との重要な関係性は、主にアスペクトと星座の位置によって読み解くことができます。
アスペクトについても、ハウスの講座の後に詳しく解説させていただきますね。
目指すべき私とは?
西洋占星術に限らず、太陽は最も注目される天体(惑星)です。
西洋占星術では、太陽は「自己実現の星」とされていますが、実はアセンダント(ASC/AC)も自己実現に関わっています。
「自己実現」は、主に以下の3つに分類することができるでしょう。
- 太陽(星座):獲得していく・実現させていく私
- アセンダント(ASC/AC):生まれながらに持ち、生涯をかけて発揮し続ける私
- MC:時間の経過・経験・精神性によって実現される「社会的な私」
太陽の星座は、徐々に発揮され、また培っていく生き方です。
その点アセンダント(ASC/AC)は、生まれながらに持っている特徴であり、輝き方。
またMCは、成長し、社会的な評価や信頼を得る立場になった時の自己実現といえます。
家庭での私もいれば、社会での私、また内面の・自分だけの私など、私たちには様々な顔があることが自然です。
アセンダント(ASC/AC)は、私たちが他者や世間、社会に見せる自然な顔であり、気楽な私の状態、無自覚で発揮される私。
アセンダント(ASC/AC)は成長させるというよりは、元々存在が許されている証であり、「生まれて来た時点で達成された私」とも表現することができます。
その他の2つの自己実現は、努力や時間の経過、他者との繋がりが必要となり、苦労と喜びを経て実現され、認知される「意識的な私」といえるでしょう。
私たちは本来どのような顔を持ち、どのような生き方をすることも許されています。
西洋占星術・ホロスコープリーディングを活用することで、私たちが成し遂げたいと願っている「私」を知ることができるのです。
太陽については天体別の解説を、MCについては後の講座を参考にしてください。
アセンダント(ASC / AC)を決定づける3つの要素
これまで長々と説明を続けてきましたが、アセンダント(ASC/AC)を理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。
アセンダント(ASC/AC)の重要性を知るための3つの要素を、以下にまとめました。
- アセンダント(ASC/AC)の星座(ハウスカスプの星座)
- アセンダント(ASC/AC)に近い惑星や小惑星
- アセンダント(ASC/AC)のサビアンシンボル
より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。
星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、アセンダント(ASC/AC)の度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。
アセンダント(ASC/AC)の星座の度数は重要ですので、できる限り出生時間を把握してくださいね。
人によっては、アセンダント(ASC/AC)付近に沢山の惑星や小惑星が集まっているかもしれません。
またアセンダント(ASC/AC)のハウスカスプの星座の支配星があり、その星座の影響力が強く出ているかもしれません。
どのような場合であっても、「あなたらしさ」や「あなたの人生の方向性」、また「あなたの魂の計画」が表現されているだけです。
あなたはアセンダント(ASC/AC)を知ることで、自分自身を認める作業を進めていくことができるでしょう。
アセンダント(ASC / AC)に近い天体
占星術・ホロスコープリーディングでは、「度数」に重要な意味を置いています。
ホロスコープは、あなたという小宇宙を「360°の円環」に表したもので、その中に描かれる要素にはすべて意味がある、という考え方が前提です。
天体や点星点が持つ影響力や特徴は、星座の度数から読み取ることができます。
あなたが出生ホロスコープ(ネイタルチャート)を出すために、出生時間と出生場所が必要だったのは、天体の位置だけでなく、星座の度数を導き出すためなのです。
アセンダント(ASC/AC)の星座の度数(サビアンシンボル)が重要なことは分かりましたね。
次に重要となるものが、アセンダント(ASC/AC)に近い距離に位置する天体です。
アセンダント(ASC/AC)に最も近い天体を、「上昇星」と呼びます。
アセンダント(ASC/AC)と同じ星座にあっても、あまりに離れた度数の天体を考慮にいれることはできません。
アセンダント(ASC/AC)に近い位置にあり、強い影響力を持つ天体は、アセンダント(ASC/AC)と5°前後とされていることが多いです。
占星術では「この許容範囲」を「オーブ(Orb)」と呼び、天体や感受点の影響力の度合いを表します。
つまり、オーブの数(開き)が小さい方が、天体の影響を受けやすい、ということですね。
ちなみにオーブとは「球」や「宝玉」という意味です。
とはいえ、アセンダント(ASC/AC)に近い天体が1つしかない場合、その天体の影響力が「強調される」と考えても問題はないでしょう。
そこでアセンダント(ASC/AC)と、オーブ5°前後にある位置する「上昇星」を以下にまとめました。
- 太陽:力強い威厳・自信・生命力が備わっている
自意識が強い - 月:寛容的で親切さが強みになる
感情や気分に言動が左右される - 水星:コミュニケーションが得意で、人との繋がりが上手、頭の回転が早い
好奇心が旺盛であることで、せわしなさや遠慮が無いところがある - 金星:感性が豊かで、喜びを分け合う心がある
外見や物質に執着し、身分不相応な行動をすることがある - 火星:活動的で、自己主張をはっきりとし、向上心がある
対立や口論を引き起こしたり、感情をそのまま行動に表す恐れがある - 木星:大らかで、楽観的で、寛大な心によって運を引き寄せる
拡大解釈をしたり、後先考えずに行動する気概がある - 土星:忍耐強く、計画・実行・継続することが得意で、思慮深い
責任感が強すぎたり、我慢をし過ぎることで、心身を崩す恐れがある - 天王星:独創的・革新的なアイディアと行動力を持ち、人を惹きつける
神経質で、束縛を嫌い、破天荒に振る舞うことがある - 海王星:感受性が豊かで、共感力が強く、物質的な執着が薄い
繊細過ぎたり、同情心が強過ぎることで、人に流されやすい - 冥王星:強い意志を持ち、他者を巻き込んで変化を実現する力を持つ
威圧的・排他的で、極論を振りかざす恐れがある
上昇星は、チャートルーラーと並んで重要な要素です。
あなたのアセンダント(ASC/AC)に近い天体はありますか?
その天体は、あなたの人生の初期段階から大きな影響力を持っているでしょう。
またその天体の影響力は、あなたの基本的な行動パターンとして無自覚であるかもしれません。
ホロスコープを読み解きながら、ご自身のアセンダント(ASC/AC)と上昇星をチェックしてみましょう!
チャートルーラー
アセンダント(ASC/AC)の星座の支配星は、あなたのホロスコープのチャートに強い影響力を持ちます。
チャートルーラーはただ1つだけですので、アセンダント(ASC/AC)が重要であることが分かりますね。
太陽系10天体の講座で既にお伝えした通り、「チャートルーラー」です。
復習になりますが、チャートルーラーはアセンダント(ASC/AC)の星座の支配星によってきまります。
以下に支配星の求め方をまとめました。
- 牡羊座の支配星:火星
- 牡牛座の支配星:金星
- 双子座の支配星:水星
- 蟹 座の支配星:月
- 獅子座の支配星:太陽
- 乙女座の支配星:水星
- 天秤座の支配星:金星
- 蠍 座の支配星:冥王星 (火星):火星は副支配星
- 射手座の支配星:木星
- 山羊座の支配星:土星
- 水瓶座の支配星:天王星
- 魚 座の支配星:海王星 (木星):木星は副支配星
アセンダント(ASC/AC)は人生の起点ですから、アセンダント(ASC/AC)の星座とその支配星が強い影響力を持つ、と考えるのは合理的かもしれませんね。
支配星と星座は近ければ近いほど、支配星が持つエネルギーが強く出ると考えられます。
更にアセンダント(ASC/AC)の星座に、上昇星のナチュラルハウスであれば、人生を通してその天体が大変大きな影響力を持つでしょう。
人は複数の顔 / 仮面(ペルソナ)を持って生きている
アセンダント(ASC/AC)は、「与えられた要素」や「生まれたままの姿」を表します。
言い換えれば、「無自覚に表れる性格・顔」となるでしょうか。
冒頭で「見せかけの顔」や「仮面」という言葉を使ったのは、アセンダント(ASC/AC)は重要だけれども、絶対的な在り方・生き方ではないからです。
私たちの誕生は、両親や家系の流れから生まれ、その流れには物質性と精神性の両方があります。
私たちは常に「与えられたもの」を活用して生きているわけですが、ここで「本当の私」とは何?という疑問が生まれてくるでしょう。
あなたもご自身の人生を振り返ると分かるように、私たちは家庭(プライベート)の顔と社会的な(公の)顔を持っていますよね。
ですから私たちは、時と場所、関わる人によって「仮面」を被る、といえるでしょう。
「仮面」や「お面」という言葉は、複数の状況や場面をイメージさせます。
アセンダント(ASC/AC)をはじめとする4つの点星点は、すべてあなたの「顔(ペルソナ」です。
無自覚で表れたり、条件反射的に表れるのが、アセンダント(ASC/AC)。
アセンダント(ASC/AC)の星座、またその星座の度数によって、あなたが見せるキャラクターが浮き彫りになるのです。
それでは星座別に、アセンダント(ASC/AC)のキャラクターを見ていきましょう。
【星座別】アセンダント(ASC / AC)のキャラクター
アセンダント(ASC/AC)の星座は、ハウスカスプによって決まります。
アセンダント(ASC/AC)は「持って生まれた性格・性質」であり、「当たり前に振る舞っている姿」です。
ですからアセンダント(ASC/AC)が示す性質に心当たりがない、ということはあまりありません。
アセンダント(ASC/AC)は意識しなくても発揮され、「純粋なあなた」を教えてくれるでしょう。
ネイタルチャートを出すと、機械やソフトが計算をし、ハウスカスプ表を出してくれますのでご安心くださいね。
アセンダント(ASC/AC) × 牡羊座
牡羊座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「活動力」や「情熱」、「前進」です。
火星のエネルギーが流れる牡羊座には、自分から物事を動かそうとする意識が生まれます。
私たちは内なる情熱を留めたり、打ち消したり、はたまた見て見ぬふりをしたり、否定することで、無意識のうちにストレスを溜め込むものです。
その点牡羊座のアセンダント(ASC/AC)は、内なる欲求を濁らせたりはしません。
牡羊座のアセンダント(ASC/AC)にとっての「ありのままの姿」とは、内なる欲求に素直であること。
星座の始まりである牡羊座には、「終わりはいつだろう」とか、「本当にできるのだろうか」という疑問を持つことなく、行動に移し、結果を手繰り寄せます。
牡羊座のアセンダント(ASC/AC)は、時にせわしなさを見せますが、経験を積みながら、自身の活動力を磨いていくでしょう。
人生には本当の失敗はありません。
情熱を燃やし、行動から学ぶ牡羊座のアセンダント(ASC/AC)は、諦めることを考えることなく、常に肯定的に生きる姿を世界に見せるのです。
アセンダント(ASC/AC) × 牡牛座
牡牛座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「マイペース」や「納得」、「こだわり」です。
物質的な豊かさを実感することに喜びを感じる牡牛座は、じっくりと物事を納得するまで追求します。
牡牛座のアセンダント(ASC/AC)は、「自分の感覚・感性」を軸に置きますから、いざ動く時は自身が納得した時です。
また物に強い愛着やこだわりを持ち、コレクターの資質を見せます。
土星座である牡牛座は、この世との繋がりと喜びを、物を通して実感するのです。
そして五感のうち口に対応する牡牛座は、食べ物に対してもこだわりを見せるでしょう。
外見上はおっとりしていたり、温厚ですが、人に動かされることを嫌います。
それを「頑固」と捉えることもできますが、「自分は自分」という個性を世の中に打ち出しているだけなのです。
私たちは自分の価値観を信じることで、自信も肯定感も感じることができるのですから。
アセンダント(ASC/AC) × 双子座
双子座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「好奇心」や「コミュニケーション」、「素早さ」です。
水星を支配星に持つ双子座は、「繋がり」に強い興味・関心を持ちます。
私たちが言葉を使い、他者と関わる理由は、まさに世界との繋がりを感じたいからです。
その点双子座のアセンダント(ASC/AC)は、言葉や情報によって世界が成り立っていることを直感的に知っています。
ですから至るところにある繋がりを実感しようと、双子座のアセンダント(ASC/AC)は、よく話し、よく動くのです。
双子座のアセンダント(ASC/AC)は、外面の世界からの情報や言葉に刺激され、他者や世界をより知りたいと願います。
「知的好奇心」は私たちを育て、多くの体験をさせてくれますが、中途半端にかじっては次に意識が移ると、「広く浅い体験」で終わってしまうこともあるでしょう
蓄積された知識や経験は、必ず後で判断材料になりますから、投げ出したことや途中で放り出したことも、また手を付けることができます。
また双子座のアセンダント(ASC/AC)は、他人に依存することをしません。
依存はしませんが、調子の良い受け答えをして、結局他人任せにしてしまうこともあるかもしれません。
ですが憎めない性格と、素早い行動で挽回し、事態を深刻化させることはないでしょう。
双子座のアセンダント(ASC/AC)は、「自分が知りたい」という素直さで、物事を進展させ、他者との交流を広げることを得意し、他者に多くの変化と刺激を与えるのです。
アセンダント(ASC/AC) × 蟹座
蟹座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「安らぎ」や「包容力」、「保護」です。
蟹座の支配星は、日常的な感情・気分を表す月ですから、何をするにも心が安定していることが大切。
その心の安定は、決して自分だけが良ければいいわけではなく、常に他者との繋がりも大事にし、相手からの温かい反応を期待するでしょう。
その姿勢や在り方は、「甘えん坊」や「構ってちゃん」のような面もありますが、常に相手を思いやる気持ちが溢れていて、放っておけない気持ちを他者に抱かせます。
「月の満ち欠け」のように、人の心は変化しやすいもので、変化し続けることは至極当たり前のことです。
ただ蟹座のアセンダント(ASC/AC)は、何らかの刺激や影響で心が乱されることで、物事に手がつかなくなることもあるでしょう。
ですから他者との心の交わりを求め、「大丈夫」という境地を欲します。
そうした蟹座の在り方は、私たちは常に人と繋がり、感情を言葉にして伝えることの大切さを教えてくれます。
他者に心を見せることは、弱みや恥ずかしい部分も見せることになりますから、勇気が必要になりますよね。
そのことを直感的に知った上で、蟹座のアセンダント(ASC/AC)は、人との継続的・安定的な繋がりを求めるのです。
アセンダント(ASC/AC) × 獅子座
獅子座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「喜び」や「自信」、「人気」です。
分け隔てなく恵みを与える太陽を支配星に持つ獅子座は、抑えることができない情熱を内面に秘めています。
気づけば人の中にいた、人を引っ張る状況が起きた、自分の意見に賛同してくれる人が集まって来る、ということが起きるのは、太陽の輝きが発揮されている証拠です。
獅子座のアセンダント(ASC/AC)は、人生には限り無い喜びがあり、それを味わうだけでなく、人と分かち合おうとする懐の深い部分を持っています。
獅子座のアセンダント(ASC/AC)は、自然と「自分にとって喜びが他者の喜びになる」というスタンスを持っているのです。
そのスタンスは「注目される喜び」や「みんなのために頑張る」という気持ちを起こさせます。
ですから他者から必要とされない時、または必要とされないと思い込む時、獅子座のアセンダント(ASC/AC)の輝きには陰りが出てしまうでしょう。
喜びを共有することができることは、大変素晴らしいことですが、いつもいつもタイミングが合うとは限りませんから、焦る必要も自己嫌悪を抱く必要もありません。
自分を楽しく生きることを追求することが、獅子座のアセンダント(ASC/AC)の望みであり、それは生涯変わることはないでしょう。
「人生を楽しく生きる意志」が、獅子座のアセンダント(ASC/AC)の原点であり、他者を照らす生命力なのです。
アセンダント(ASC/AC) × 乙女座
乙女座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「勤勉」や「真面目」、「完璧主義」です。
乙女座は双子座と同じく水星を支配星に持ちますが、土星座であるために、「着実性」に重きが置かれます。
そのため乙女座は、思考と感情が乱れないように、物事を正確に判断し、他者と有効的な関係を気づこうと努力するのです。
乙女座のアセンダント(ASC/AC)の意識は、「物事を整えること」にあり、「自分自身を律すること」として印象や行動に表れます。
誠実な印象や、変わらない態度、身の回りに気を配れる器を持つ人は信頼されやすいものですよね。
乙女座のアセンダント(ASC/AC)が見せる印象は、優等生や冷静に物事を対処できる人といえるでしょう。
その印象は、オーバーワークや自己犠牲にまで発展してしまうほどの、思考回路や繊細さ、そして行動力によって裏打ちされます。
だからこそ乙女座のアセンダント(ASC/AC)は、未完全な自分を認めてあげることで、本当の自分と他者を認めることができるでしょう。
それは他人を依存させない独立心であり、本当の優しさです。
乙女座のアセンダント(ASC/AC)は、日常を丁寧に過ごし、自己受容の達成のプロセスを世界に見せているといえるでしょう。
アセンダント(ASC/AC) × 天秤座
天秤座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「美しさ」や「対等」、「客観性」です。
天秤座は牡牛座と同じく、金星を支配星に持ちますが、風星座であることで、思考や選択といったことに美徳が働きます。
天秤座は、他者と対等に渡り合うことはもちろんのこと、他者からも対等に扱われたいと願う星座です。
その意識は、「自分と他者」という括りだけでなく、目に移るすべての人に注がれ、天秤座は「人と人とを繋ぐ」役割も得意といえるでしょう。
天秤座は、物質的な美しさと内面的な美しさの両方に敏感です。
天秤座のアセンダント(ASC/AC)は、豊かさな感性と誠実さによって評価と信用を勝ち取ります。
それは天秤座のアセンダント(ASC/AC)が、「人が喜ぶものとは何か?」ということを意識し、客観性を磨いているからです。
人の思考や欲求を知っているからこそ、喜びを与えることができます。
そのために天秤座のアセンダント(ASC/AC)は、身の回りをよく観察し、人との繋がりの中で「利他的な私」を発揮するでしょう。
時に他者に合わせ過ぎて、本心や本音が見えない、というフィードバックが返って来たり、客観性や冷静さだけでは足りない、という経験があるかもしれません。
そんな時は、人からの評価や「あるべき私」というセルフイメージを脇に置いて、本当に憧れるお手本の人を探したり、思い出したりしましょう。
私たちはそれぞれ自分だけの「色」を持っていて、時と場合により、外からの色に染まってしまうこともあります。
ですが私たちの生命力が持つ色は、いつでも自分の色を思い出し、生み出すことができることを忘れないでください。
天秤座のアセンダント(ASC/AC)は、他者との繋がりに重きを置くことに喜びを感じる一方で、野性的・個人的な情熱を抑えがちになります。
出るところは出て、引くところは引きながら、内面に宿る欲求や願望を温め続けてください。
天秤座のアセンダント(ASC/AC)は、他者との繋がりを保ちつつ、外側に向かった意識を自分自身に戻し、内面に秘めた美しさを世界に見せているのです。
アセンダント(ASC/AC) × 蠍座
蠍座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「集中力」や「内省」、「神秘性」です。
蠍座は、抗えない大きな力を象徴する冥王星を支配星に持ち、また行動力の火星を副支配星に持ちます。
爆発的な力は、充電期間や潜伏期間を必要とするため、蠍座は常に動き回るのではなく、瞬発的に動く、という性格の持ち主なのです。
蠍座のアセンダント(ASC/AC)は、内面に向かう意識が強く、物事を深く洞察し、慎重に行動します。
そのため常に考え事をしたり、感情と見つめ合ったりすることが癖となり、孤独と葛藤を内々に秘め、また時間をかけて昇華していくことが多いでしょう。
蠍座のアセンダント(ASC/AC)は、目に移り、心に触れるものを自分なりに解釈し、また他者の思考と感情も受け止めようとします。
心を開いた相手に対しては、徹底的に尽くそうとする反面、それ以外の人に対しては、ポーカーフェイスで振る舞うため、不思議な印象を与えるのが蠍座です。
これは蠍座が、時と場面を選んで集中力を使うからに他なりません。
蠍座のアセンダント(ASC/AC)は、冥王星の「極論」と火星の「瞬発力」の使いどころを試しながら、人生を通して、他者を強く感化させる力を養っていくのです。
アセンダント(ASC/AC) × 射手座
射手座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「楽観性」や「冒険心」、「寛大さ」です。
射手座は心身ともに健やかに生きて、この世に限り無く用意されている体験を見つけ出す星座。
射手座のバイタリティーは、くよくよ悩まず、細かいことに執着することなく、次々に興味関心を満たすことで還元します。
射手座の肯定的な構え方は、支配星である木星の影響といえるでしょう。
射手座のアセンダント(ASC/AC)は、身体と頭脳のどちらをも動かすことも好きで、負けず嫌いな性格を持っています。
とはいえ何から何まで勝負を挑むわけではなく、自分の最も興味がある分野を突き詰めるのが、射手座の勝負心です。
人当たりが良く、大らかな雰囲気を持つとともに、この世の真理や専門知識を追求し、人脈を広げることを得意とするでしょう。
また射手座は遠い場所や外国を象徴しますので、地元や自国から離れた場所や文化に縁や喜びがもたらされるかもしれません。
人生に起こる出来事はすべて経験であり、経験値・経験則は増えれば増えるほど、内面は豊かになりますし、誰かの役に立つことができます。
射手座のアセンダント(ASC/AC)は、自分が辿ってきた道を、そのまま他の人に歩ませようとはしません。
自身の経験から出来る限りの気づきを与えられるように考え、そして動く。
その姿勢が人を惹きつけ、また現実を変えていくのです。
アセンダント(ASC/AC) × 山羊座
山羊座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「社会性」や「計画」、「責任」です。
山羊座は物質的な価値観に強い意識を置く星座で、あらゆるものの関係性や発展が持続的に生まれるように働く星座でもあります。
山羊座の支配星は、物質的な側面の豊かさの実現を司り、積み重ねや長期的な計画を促す天体。
山羊座のアセンダント(ASC/AC)は、物心ついた時は漠然としていても、実質的な豊かさを自分の手で成し遂げたい、社会的に認められたいという願望を持っています。
私たちは他者や社会と共存していますので、他者からの評価や信頼を気にしないで生きていくことは不可能です。
何事も偏り過ぎると、後で補わなければならなくなりますが、野心や大きな目標を持ち、少しずつ成果を積み上げていくことで、アンバランスな状況は避けられるでしょう。
山羊座のアセンダント(ASC/AC)は、頑固さと忍耐強さを持ち、また論理性や合理性を重視することから、頼られる時と疎まれる時の両方の場面を体験するかもしれません。
ですが自身の信念を信じ続けることが何よりの原動力で、弛まぬ信念が人生を拓くことを最もよく知っているのが山羊座といえるでしょう。
土星座の最終段階である山羊座は、人の上に立ち、また人を教育し、そして豊かさを継承していく役割が与えられています。
「目を見れば信頼できるかどうかが分かる」という表現は、まさに山羊座のアセンダント(ASC/AC)が持つ誠実さを表しているでしょう。
継続することは、新しい変化を定着させ、またその変化から生まれる豊かさと喜びが、多くの人を勇気づけます。
そして山羊座アセンダント(ASC/AC)は、長期的に人生を捉えていますので、理想に現実が追いつかないことに歯がゆさを感じるかもしれません。
ですが「ローマは1日にしてならず」という諺がありますね。
山羊座のアセンダント(ASC/AC)は、現実を肯定する力を養いながら、目の前の現実を少しずつ変えることができる、大変素晴らしい力が備わっています。
アセンダント(ASC/AC) × 水瓶座
水瓶座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「独創性」や「冷静」、「自由」です。
水瓶座は風星座の最終段階の星座で、理性を上手く使い、自分の理想と自由のために独創的なアイディアを出すことが得意な星座。
水瓶座の支配星である天王星は、常識や型にハマらない生き方を実現するために、「変革」や「転換」のエネルギーを水瓶座に与えます。
水瓶座のアセンダント(ASC/AC)は、個性を尊重し、多様性を受け止め、新しい時代の流れをキャッチすることが得意で、自分の色を追求するでしょう。
その肯定的・柔軟な姿勢は他者にも向けられ、特に同じ気持ちや目標、志を持つ人と親睦を深め、活動的に人と交流することと、自分1人の時間の両面を大事にします。
私たちの個性や権利、意見や感情は、誰にも支配されたり、奪われべきではありません。
ですがその一方で、与えられることを待っているだけでは、流されたり、影響され過ぎたりして、自分軸を確立することはできないでしょう。
その点水瓶座のアセンダント(ASC/AC)は、理性的に物事を捉えながら、自分自身の思考や感情、願望や欲求、衝動を受け止めることの重要性を理解しています。
水瓶座のアセンダント(ASC/AC)は、自分自身と世界(現実)を分け隔てることがありません。
それは「博愛」や「公平性」という言葉で表現されますが、まさに水瓶座の性格にピッタリといえます。
理性的であることは、必ずしも感情を蔑ろにしている、ということではありません。
水瓶座は論理性や整合性をもってこそ、自己表現や他者との相互理解が可能になることを知っているのです。
ただあまりに束縛や制限、話が通じない場面や状況に遭遇すると、排他的・反抗的な態度が表れるかもしれません。
そして水瓶座は、機械や新しいテクノロジーを好みます。
自身の独創性は、新しい時代と文明によって、更に輝きを増し、多くの人の助けになるでしょう。
アセンダント(ASC/AC) × 魚座
魚座のアセンダント(ASC/AC)のキーワードは、「直感」や「感受性」、「目に見えない世界への信頼」です。
古典的な占星術では、物事を拡大する木星が魚座の支配星でしたが、トランスサタニアンの3天体が発見されてからは、海王星が木星の支配星に置き換えられました。
海王星は「境界線の無い意識」や「目に見えない世界との繋がり」を意識させる天体で、魚座に「精神性を高めるエネルギー」を供給します。
魚座のアセンダント(ASC/AC)は、元々感受性が高く、物事を数字や外見のみで判断しません。
それは内なる声に耳を傾け、目に見えない力や働きの存在を直感的に信じているからです。
そもそも私たちの思考も感情も、目に見えません。
物質的な視点が強い人であっても、他者と心や感情、意識で繋がっていることを否定することはできないでしょう。
魚座は他者を受け入れ、他者の感情の昇華を手助けすることが得意ですが、あまりに人と価値観が違うことに葛藤を覚えるかもしれません。
それでも自分自身を受け入れ、他者への繋がることで得られる喜びが、魚座の慈愛の精神や直感力を高めるでしょう。
直感的であることや、感受性が高いことは、必ずしも夢見がちである、地に足がつけて生きることが困難である、とはいえません。
ですが魚座のアセンダント(ASC/AC)は、寛容的であるとともに、隙を見せ、他者の影響を受けやすいことがあります。
そのため物質性と精神性の両面のバランスを保つ必要があるでしょう。
私たちはいくら理性を重視しても、心や感情、情緒を無視することはできません。
また私たちは自分自身に素直であることが、最も生きやすく、望む現実が実現されることも知っています。
心に振り回されることも、感情を決めつけることもせず、ありのままの自分自身を認めることは、誰にとっても大事なことです。
そして魚座の水瓶座のアセンダント(ASC/AC)の意識は、自己受容や自己肯定を超えて、他者や世界との「同化」や「融合」を向いています。
物質性・身体性が障害になりますが、隔たりや分離があるからこそ、私たちは心を開き、分かり合おうと歩み寄ろうと努力するもの。
魚座のアセンダント(ASC/AC)は、他者との深い交流に、癒しや安らぎをもたらすことに喜びと使命を感じる稀有な存在といえるでしょう。
【まとめ】アセンダント(ASC / AC)は原因と始まりのポイント!
今回は感受点の解説第1弾として、アセンダント(ASC/AC)を解説させていただきました。
アセンダント(ASC/AC)を説明するにあたって、ホロスコープのシステムの説明も必要になるため、少しややこしい部分もあったかもしれません。
ですから最後に、アセンダント(ASC/AC)の重要事項を以下にまとめました。
- アセンダント(ASC/AC)は、点星点・感受点である
- アセンダント(ASC/AC)は、ハウスを決める重要な地点(東の地平線)である
- アセンダント(ASC/AC)は、ホロスコープ上で第1ハウス(室)に位置する
- アセンダント(ASC/AC)は、生まれながらに持った(与えられた)性格・特徴である
- アセンダント(ASC/AC)は、生まれた時点で達成され、発揮されていく自己を表す
- アセンダント(ASC/AC)の星座(ハウスカスプ)の支配星は、チャートルーラーとなる
- アセンダント(ASC/AC)は、自分が世界に見せる顔(ペルソナ)である
- アセンダント(ASC/AC)に近い天体は、「上昇星」と呼ばれる(オーブ5°前後)
- アセンダント(ASC/AC)は、無自覚に発揮される生き方・在り方である
- アセンダント(ASC/AC)は、人生の始まりであるとともに、原点である
アセンダント(ASC/AC)は、私たちの人生において、「私らしい自分」や「目指したい自分」などに関わる重要な感受点(点星点)です。
あなたの人生が一筋縄ではいかないことは、あなたのホロスコープにも表れていますが、アセンダント(ASC/AC)を知ることで、あなたの自己肯定と自己理解が進むでしょう。
ホロスコープは多くの要素が散りばり、絡み合っていますので、すぐに読み解くことはできません。
ですが1つひとつの要素を丁寧に見ていくことで、自分自身はもちろん、他者や世間を読み解くことができます。
引き続き少しずつ占星術・ホロスコープを学び、あなた自身の中に落とし込んでいってくださいね!
次の講座はアセンダント(ASC/AC)の対のポイントである、「ディセンダント(DSC/DC)」を解説させていただきます。
それでは今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
次の感受点別「ディセンダント(DSC/DC)」でお会いしましょう!
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