「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
ホロスコープを読み解く上で、① 星座、② 天体、③ ハウスの3つは特に重要です。
占星術において、天体は主要なキャラクターです。
今回も太陽系10天体について解説させていただきます!
太陽系に存在する星たちは、必ず自分の役割を持ち、今日も宇宙全体の創造活動に貢献しています。
もちろん宇宙全体の中には、あなたも入っていますし、あなたが関わっている人すべての人も一緒です。
個々の天体が持つ力は、宇宙の働きが成り立つために分配されています。
そしてどの天体がどのような力を発揮するのかは、あなたのホロスコープに詳しく描かれているのです。
それでは、ホロスコープを読み解き、あなたがご自分の魂の計画を知る上で大切な、あなたの金星の役割を見ていきましょう。
今回は天体別の解説の第3となる、金星の解説です。
どうぞ最後までお付き合いくださいね!
金星の基本情報
金星は「地球型惑星」と呼ばれているのごご存じでしょうか?
地球の公転周期は365日ですね。
太陽系の惑星の中で、金星は最も地球の公転周期に近い惑星。
金星の質量や密度、大きさも、地球によく似ています。
とはいえ、宇宙空間において、地球ほど恵まれ、物質世界が再現されている惑星はありません。
今回は太陽系、また私たちの人生における、金星の役割と影響力を解説させていただきます。
下記に基本情報をまとめました。
- 金星は「地球型惑星」または「地球の姉妹型惑星」と呼ばれる
- 金星の公転周期は、約225日
- 金星の自転周期は、約116日
- 金星の自転は、他の天体と逆回りである
- 金星は約1月で星座を移動する (=イングレス)
- 金星は個人天体であり、個人の性質の一部を表す
- 金星のナチュラルサインは、牡牛座と天秤座
- 金星の逆行は、約1年半に1度起こる
- 金星は自立と成長をしながら、自分自身の中にある愛を知り、実現するエネルギーを与える天体である
*天体は大きく分けて、① 個人天体、② 社会天体、③ トランスサタニアンに分かれます。
金星の年齢領域
占星術には、「年齢領域」または「年齢域」という考え方があります。
太陽系10天体すべてが、人生のステージ・成長段階に対応しているということです。
金星の年齢領域は16~25歳です。
金星の影響は、私たちの身体性と感性に表れます。
私たちに様々な「体感」と「感受性」の在り方を与え、他者との繋がりの中で「個性」と「多様性」を与え合うように働くのが金星なのです。
私たちが野生生物と異なるのは、「思考と感情を自分と他者に対して行使する」という点と言えます。
少し表現が難しくなりましたが、「本能だけに従わない」という私たちの生き様に注目してみてください。
分かりやすく例えるなら、機械やシステム自体には心や、無尽蔵に生まれてくる感情は生まれません。
なぜなら機械やシステムが作られる時、源や親となる存在から「受け継いでいるものが無い」からです。
また人間以外の動物にも、脳や神経系、感情、エネルギーなどが通っていることは間違いありません。
ですが私たちのように、集合的無意識や、地場エネルギー、感情エネルギーなど、目に見えない影響に関心を抱き、また探究できる生物はいないのです。
そして「本能的で衝動的な求愛行動ではない選択」を行うのも、私たち人間の意志によってなされます。
この選択を一言で表現するなら、「愛」となるでしょうか。
金星は「愛」や「調和」を象徴するとされています。
ですが言葉や表現としての「愛という概念」と、体感や経験による「どうしようもなく求めてもしまうもの」の両者には大きな差があるのではないでしょうか?
愛は色んな形容で表現されます。
- 自己愛
- 隣人愛
- 博愛
- 恋愛
- 家族愛
- 敬愛
- 性愛 etc
そこで金星が象徴する「愛」について考えていきましょう!
金星が象徴するもの・キーワード
金星の象徴
金星の主な象徴は、以下の5つです。
- 好き嫌い
- 恋愛
- 個人的な楽しみ
- 感性・感覚
- お金に関する価値観
1.好き嫌い
月の年齢領域では、私たちは選択の余地がありません。
水星の年齢領域では、環境や条件により、自分の選択肢は増えるものの、「自分の好き」を模索中する期間です。
また実際に自分自身に「好きの対象」を手元に置けるようになるには、現実的に時間がかかり、私たちは興味関心を「憧れ」や「ヒント」として記憶していくでしょう。
金星が象徴する「好きと嫌いの判別」は、私たちが実際に選ぶことを「体験する」という意味です。
「慣れているけれど好きではない」や「本当は嫌いだった」という本音は、本人でも気づかず、また誰かに伝えられない時だってあるでしょう。
成長過程において、私たちは自我意識が強くなると同時に、「自分自身をいかに満足させられるか」を試しながら、実際に選んでいくことができるのです。
2.恋愛
「恋」と「愛」は違う、とよく言われますね。
また「自分本位の好きが恋」で、「相手本位の好きが愛」という風に表現されることもあります。
普遍的な定義があることで、私たちは自分が他者に向ける愛情が、どのような形や質、条件に当てはまるのかを確認したくなるのかもしれませんね。
金星的な目線で恋や愛を語る時、とても大切な基準があります。
それは「私が私を愛すること」、または「私が私を大切にすること」を置き去りにしない、ということです。
「自分を満たすこと」と「相手を好きになること」はなかなかイコールにはならず、優先順位を決めなければいけないことも多いのではないでしょうか?
ですが金星は、自分自身を満たし、大切にすることを諦めないことを教える天体です。
「自己犠牲」や「他者依存」といった在り方は、時に愛の対象から自分自身を外してしまいます。
そのことを知るために恋の挑戦があり、愛の挫折があるとしたら、私たちは結局のところ、自分自身を愛することから逃げることはできないのかもしれません。
そして金星は、愛は喜びや安心感、ゴールではなく、愛における様々な経験を象徴する天体です。
あなたの金星は、あなたの恋愛の傾向や、恋と愛の境界線や対象、恋と愛に対する憧れと欲求を教えてくれます。
金星を意識するということは、自分を満たすことと、自分を満たしてこそ、他者との喜びの分かち合いができること、の2つの経験を実現していくということなのです。
3.個人的な楽しみ
「個人」とは、誰でもないあなたでしかない存在を意味します。
親や血縁関係、恋人、上司であっても、あなたの「個人的なクオリティ」を奪うことも、決めつけることもできません。
あなたには個人的な楽しみがありますか?
その楽しみは、あなたの思考や悩む時間を止めてくれますか?
個人的な楽しみは、ある種、あなたの意識を時間と空間から解放してくれるものに成り得ます。
心のリフレッシュや精神安定には必ずといっていいほど、「趣味」や「習い事」、「運動」といったキーワードが並ぶ理由は、私たちがこの「解放感」を必要としているから。
「意識」はとても柔軟で、目に見えないけれど、型にハマってくれます。
それが苦痛でも、物足りなくても、刺激的過ぎても、です。
金星が教えてくれる個人的な楽しみは、あなたを日常生活の忙しさと辛さから一旦引き離してくれると同時に、また立ち向かう勇気をくれます。
それこそが「天体からの愛」と言えるのかもしれません。
4.感性・感覚
「自分を満たす」や「自分を大切にする」ということは、言葉や精神論だけではなく、実際の行動に表す必要があります。
身体性や神経、五感、心の状態に通っている「流れ」や「サイン」と言い換えてみると、感性や感覚が何か、ということがよく分かるかもしれません。
「身体と心は繋がっている」ことは確かですが、どちらにアプローチするかはケースバイケースです。
その点において月は、「安心感」や「心地良さ」を与えてくれるように思いますが、選ぶものによっては、過去の状況が再現されてしまうため、一概に正解とは言えません。
金星を通して感性や感覚を大事にする時は、「今の状態」を見極めることが先決です。
そのため身体にアプローチすることを優先するのか、心を落ち着かせることを優先するのかはその時々によって決める必要があるでしょう。
「今の私を大切にする」ということにおいては、ネイタルチャートの金星はもちろん、現在の金星の状態をチェックすることでヒントが得られます。
毎日同じ食事をしても、最初の感動や美味しさは味わえませんし、今必要な栄養を与えてくれるとは限りません。
自分の金星を大切にすることは、身体と心を大切にするために行動する、ということに繋がるのです。
5.豊かさ
金星には「豊かさ」や「豊穣(ほうじょう)」という言葉が欠かせません。
身体や心が満たされているということは、豊かである証拠です。
「自分の好き」も「誰かに対しての好き」も、すべて豊かさに繋がり、その豊かさの度合いがあなたの「金星力」と呼べるでしょう。
豊かさは色んな角度から表現することができます。
物質的に言えば、経済状況や収支のバランス、住居とその環境、自分が好きな物を所有していることなど、物質は心を豊かに、または安心させてくれます。
精神面で言えば、あらゆる悩み事や恐怖、不安、人間関係、自己信頼なども豊かさに繋がります。
金星が表す豊かさとは、「現実を生きる私」と「現実」の双方に反映されながら、常に変化していくものです。
もしあなたが豊かさに対して、強いこだわりや常識、価値観がある場合、あなた本来の金星の在り方を是非チェックしてみましょう。
あなたが満足や豊かさ、安心感を感じる時は、一体どんな状態なのでしょう?
あなた自身が豊かさを創造している時でしょうか、それとも誰かと共同作業をしている時でしょうか、はたまた、誰かから豊かさを譲り受けた時でしょうか?
どのような場合であっても、あなたは豊かさを受け取り、その豊かさが巡って来るプロセスを知ることが大切です。
地球は豊かさが循環する素晴らしい惑星であり、あなたはその豊かさを引き受け、また誰かに与えることができる存在であることを覚えておいてくださいね!
金星に関するキーワード
補足として、金星に関するキーワードをまとめました。
- 人間関係
- 価値観
- 金銭感覚
- 趣味
- 嗜好
- 身体的満足
- 精神的満足
- 美しさ、美的感覚
- 和やかさ、調和
- 芸術、アートに関する才能 etc
更に深掘りすると、以下のような表現ができます。
- 自分自身に対する愛
- 自分を大切にする方法
- 愛情表現
- 人との繋がり方
- 人間関係において大事にする価値観
- 恋愛傾向
- 五感を通して得られる満足感
- お金や物を介して得られる豊かさと、満たし方
- 自分だけの愛についての哲学
- 無条件的・純粋な「好き」 etc
月をたった1つだけの始発駅に例えるなら、水星や金星の駅はいくつもあり、私たち自身でその範囲や場所を広げていくことができます。
それは経験によって「愛」が濃厚にしたり、自分の能力を活躍させてあげられる場面を増やす、ということにも繋がると言えるでしょう。
私たちは人生を通して、「自分の好き」を大切にすると同時に、「自分自身を好きになる」ことを学んでいます。
私たちにとって金星とは、「自分」と「他者」を「好き」で繋ぐために、「純粋な好き」を見つけ、また深掘りしていく大切さを教えてくれているのです。
太陽の輝きに「自愛」を詰めるとは…?
前回の水星の講座で、水星と金星は太陽の輝きを高める「家来や秘書のような存在」という表現をしましたね。
水星はより多くの情報や知識を仕入れる担当で、金星は体験から得られる「体感」や「感性」といったものを担当します。
次回の講座で太陽について深く解説させていただきますが、「太陽の輝き」を一言でまとめるとすれば、「生命力」です。
太陽の生命力は、ただ単に成長し、身体や気持ちが大きくなる、ということではありません。
情報と知識を携え、実際に体験することで、「概念」と「感情」、そして「現実」の3つが統合されます。
私たちの人生は、「分離したものを1つにまとめる」という作業を繰り返しです。
概念と感情(心)と現実が調和される時、私たちの意識は拡がり、生命力は高まり、多くのことを成し遂げることができるようになる、というのは大げさではありません。
私たちが金星に意識を向け、日常生活の中で自分自身に、「好き」や「心地良さ」を与えてあげることで、「自愛のエネルギー」が溜まっていきます。
「言葉の綾」になりますが、「自己愛」は「自分が好き」という意味で、自分が知っている部分だけにスポットライトが当たっている「私」です。
対して「自愛」は、「どんな自分でも、ありのままの自分を受け入れる」という風に、自分の存在を肯定している「私」なのです。
なぜなら自己愛は、「己」というフィルターが部分的な愛しか許容できないから。
金星は、私たちが「自分自身と他者を同時並行的に知る」ということが、どんなに大変かを知り、サポートする天体です。
そこで金星は、私たちが素直に「知ること」ができるように、「純粋な好き」を教え、またそのことを実感する大切さを教えてくれています。
金星は私たちに、体感的・感情的に豊かさと心地良さを経験してもらうことで、太陽に自愛のエネルギーを蓄えさせるのです。
ですから私たちは、「自分の人生においての一人前になるため」に、「自分だけの好き」を見つけることが大切になります。
極論を言えば、自分自身を最大限にすることができる人ほど、生命力・太陽の輝きが高まり、周りの人を照らしてあげられるようになるのです。
金星と逆行
金星の逆行は、約1年半に1度に起こります。
そのため水星の逆行のように、頻繁に金星的な「見直し」や「内省」が起こるわけではありません。
とはいえ、私たちの日常は常に他者と繋がっていますし、また変化も多く起こっています。
「区切り」や「切り替え」の期間が無いことで、私たちは多くのことを引き伸ばしがちになります。
ですから金星の逆行が起こる時は、自分自身に対してはもちろんのこと、近しい人や頻繁にお付き合いがある人との関係性を見つめ直すキッカケになるでしょう。
特にネイタルチャートの金星の星座で起こる逆行や、出生時に金星が逆行している場合は、金星の逆行に注目することをおススメします。
ですが水星の逆行と同じく、気にし過ぎたり、必要以上に内省的にならず、臨機応変に対応できるように心がけましょう。
そして身体的な変化や感情的な不調などが起こる時は、小まめに記録したり、対処法を調べるようにしてくださいね。
水星の講座でお伝えした通り、「言語化」することで、私たちの意識は明確になります。
感情や体感、感性などの変化は、言語化したり、細分化することでスッキリしますし、脳内と心の中が整理されますから。
占星術における金星の他者と築く愛
金星の講座だからでしょうか、随分と多く「愛」や「自愛」といった言葉を使って解説してきたように思います。
金星は、「明けの明星」や「宵の明星」と呼ばれます。
最も太陽に近い軌道を回る惑星は水星ですが、残念ながら私たちは肉眼で水星を見ることができません。
惑星は恒星によって照らされ、エネルギーをもらい、自分の正体が明らかになります。
当然地球も、太陽が無ければ「瑠璃の星」と呼ばれることはなかったでしょう。
占星術・天文学どちらにおいても、金星は太陽からの恩恵を十分に受け、それを「他者にも分かる」惑星です。
特に金星は、人を「内側から」動かす要素として、「愛」や「繋がり」というテーマや役割を与えられています。
金星の恩恵が無い人は誰1人としていませんが、自分自身の「愛の在り方」を知らない人は沢山います。
そういう意味では、占星術は、自分自身と他者の双方に対する愛を、金星から学ぶことができるのです。
人は色んな状況や場面、条件やキッカケで動きます。
私たちを動かすものには、一体どんなものがあるでしょうか?
- 言葉、キャッチコピー
- 音、音楽
- 色、色合い
- 形、デザイン
- 温度の高低差
- 人の表情、雰囲気
- お金
- プレッシャー、ストレス
- 損得感情
- 感情・情緒、情熱 etc
あらゆるものが私たちの五感を刺激しますね。
刺激を受けた私たちは、「内面と外面の釣り合い」を取ろうとします。
様々な要素や基準が絡むため、どの程度釣り合いが取るように行動するかは、ケースバイケース。
ただ私たちはどのような場面においても、「自分なりの美学」や「価値基準」という物差しによって行動しようとします。
その美学や価値基準、バランス感覚は、あなたの金星によって明らかになります。
占星術において金星を知るということは、「あなたを突き動かすもの」の正体が分かり、またそれがあなたにとっての「好き」や「愛」になるのです。
【12星座別】金星の意味
あなたのホロスコープでは、金星はどの星座にありますか?
天体は必ずどこかの星座に位置し、占星術では 金星星座と呼びます。
多くの天体が1つの星座に集中していることもあれば、バラバラに散らばっていることもあるでしょう。
10天体がどの星座にあり、天体同士の繋がり方を知ることで、ホロスコープはあなたの魂の計画を教えてくれます。
天体と星座の関係は、あなたの顕在意識と潜在意識の両方に影響し、その影響力を自覚できるかどうかは、天体によって異なります。
それでは、金星星座の意味を見ていきましょう!
金星 × 牡羊座
牡牛座・金星は、「熱意」をストレートに打ち出します。
そのため「自分の好き」を表現することを大切にするでしょう。
「大切にする」からといって、それがどのような状況でも受け入れられるとは限りません。
ですが少なくとも、「大切だから表現する」ということを行動に移すことを我慢はしないでしょう。
また牡羊座は「生命の芽吹きの星座」ですから、目的が達成するためにゼロから突き進みます。
それが仕事であれ、人間関係であれ、恋愛であれ、趣味であれ、意識の中で生まれた願望や目標に向かって「攻め」の姿勢を続けるでしょう。
牡羊座・金星にとっての弱点は、「せっかち」や「正攻法だけを選ぶ」といったことが挙げられます。
ですが工夫や戦略に納得することができなければ、長続きしません。
牡羊座のルーラーは火星であるため、「行動あるのみ!」や「一直線!」といった熱意で月動いてしまうからです。
ですから牡羊座・金星がより善い収穫を得ようとする時、真反対の星座である、しかも金星が支配する天秤座を参考にしてください。
天秤座は現実的な目線と、自分の願望を客観的に見る星座です。
他者が絡む・絡まないに関わらず、天秤座は「もう1人の自分」を意識したり、「どう評価されるか」といったことが意識の中にあります。
「自分の好き」を実現させる時、時に「どうして好きなのか」や「自分の愛はどのように見られるか」といった意識が、牡羊座・金星をサポートしてくれるでしょう。
金星 × 牡牛座
牡牛座は、金星の「身体的な満足」や「こだわり」が色濃く出る星座です。
金星は牡牛座のルーラーですので、金星の影響力が強く出ます。
牡牛座・金星は、「自分の好き」を追求し、自分をコーディネートしたり、満足させることが大の得意です。
牡牛座・金星は、「魅力的なものを見つける」だけでなく、それを素直に自分に与え、周りにもおすそ分けするところがあるでしょう。
こういった特徴は、仕事や肩書きに大きく表れなくても、立ち振る舞いや普段の生活の仕方に表れます。
牡牛座・金星の純粋な自愛は、「わがまま」や「選り好み」とは違い、「最適なものを選ぶ」ということに純真なだけなのです。
ただ体感や五感、感性に合わないものは遠ざけたくなりますので、人間関係や仕事、家庭で不調和が起こった時はピンチになるかもしれません。
「自分に嘘がつけないこと」は、時に関係性を阻害するからです。
そんな時は、真反対の星座である蠍座を参考にしてください。
牡牛座と蠍座は、豊かさに対してのこだわりと主張が強い星座ですが、アプローチの仕方や対処の仕方が異なります。
蠍座は仏頂面であったり、カメレオンであったり、色々な形容の仕方がありますが、「その場に合わせて自分を変容・変身させる」という性質があります。
言ってみれば、牡牛座が嘘をつけないのと同様に、蠍座は「その場に溶け込むこと」を自然としてしまうのです。
牡牛座・金星が自分を大切にし、周りと不調和が起こる時は、すべてを自分に取り込まずに、受け流すことや一旦受け止めて、吐き出す、ということを試してみてください。
あなたのこだわりや好き、愛は、決して奪われたり、零れたりしないのですから。
金星 × 双子座
双子座は、自分の興味関心に対して正直に動ける、フットワークの軽い星座です。
ですから双子座・金星は、自分を心地良くするために色んなことを試すでしょう。
双子座・金星にとって、「いかに楽しむか」や「いかに楽しませるか」といったことが重要なポイントなため、退屈や飽きとは無縁と言えます。
また「自分を楽しませてくれる人」を見つけるのが上手で、対人関係で上手く立ち回ることも、自分を演出することも上手です。
長所と短所は表裏一体ですが、双子座・金星は執着心が薄く、また複数のことに興味が持ち、実際に手を付けるため、「奥深さ」を味わうチャンスを逃してしまうこともあります。
そのため双子座・金星は、真反対の星座である射手座が持つ「熱意」や「探究心」を見習うことで、1つの物事から多くを吸収することができるはずです。
双子座・金星はネットワークを結び、自分自身が発信者となることが得意ですので、「広く浅く」を掘り下げることで、感覚も直感も磨かれていくでしょう!
金星 × 蟹座
蟹座は「愛でること」や「親しさ」こよなく愛する星座です。
そのため蟹座・金星は、自分自身の居心地の良さを工夫したり、またその良さを分かってくれる人に対してオープンになります。
人にはテリトリーゾーンや、パーソナルスペースがありますが、蟹座・金星はそういった個人的な時空間と体感を人一倍大切にするでしょう。
蟹座・金星にとって、穏やかさも賑やかさも、自分のスペースだからこそ楽しみ、また人をもてなす力が発揮されます。
その時空間は、誰にでも開かれているわけではありませんが、決して秘密めいていたり、排他的であるわけではありません。
また人間関係でも、シャイな一面と気前の良さが出る場面は異なります。
蟹座・金星のこの性質は、誰と付き合うか、また、誰と付き合えるか、ということが自他ともに分かりやすいと言えるでしょう。
ただそういった「身内への自分」を常に発揮できるわけではないので、自分らしさや等身大の自分が出せない時は、緊張や億劫さで言動が制限されることもあります。
そういった時はたいてい、誤解を恐れて自己主張をしなかったり、流れに身を任せてしまったりすることで、後悔やストレスが付いて回ることもあるでしょう。
ですから「対外的な自己演出」として、真反対の山羊座の性質を参考にしてください。
山羊座の強みは、「内なる自分」と「外での自分」の切り離しが上手な点にあります。
どちらのあなたも同じあなたですし、TPOに合わせて自分を演出したり、周りとの繋がりの中で自分の表現の仕方を変えることは、決して嘘や偽りにはなりません。
これは「プライベートな自分」や「素の自分」を守ることや、わがままや誤解から自分を自由にしてあげることにも繋がります。
心と感情の在り方を大切にし、あなただけの感性を整えるためにも、納得して「外での表現方法」を取り入れることをおススメします!
金星 × 獅子座
獅子座は「リーダーシップの星」と呼ばれることがありますが、それは金星においても同様です。
特に獅子座・金星は、「人の目を引くこと」や「人を動かすこと」に対して、強い素養を備えています。
人が動くのは、自らが近寄っていくか、対象が近づいて来るか、という2パターンがありますが、獅子座・金星の場合は、どちらもをやってのける「重力」があるかのようです。
無意識に引き合うものが「引力」だとすると、獅子座・金星は「意志という重力」でもって人の注意を引く、と言えば分かりやすいでしょうか。
獅子座・金星はロマンティストで、リードやエスコートをするのが比較的上手で、またそういったことが出来る自分に満足感を得ます。
「自分が良いと思うことが、あなたの良いであって欲しい」という信念の下、自分の「好き」や「愛」を表現するため、周りからは希望と自信が感じられるのでしょう。
そんな獅子座・金星の弱点は、「強がり」や「独りよがり」な点で、角度を変えてみると、それは獅子座・金星の「繊細さ」です。
「一旦決めたことを止められない」は頑固であり、また客観性が欠如しているということになります。
純粋であることは完璧ではなく、時に日陰の部分を見る必要がありますし、自分の好きを抑え、「私とあなたの好き」を探る必要もあるでしょう。
そんな獅子座・金星は、真反対の水瓶座の「自由さ」や「多様性」を取り入れることをおススメします。
獅子座が目指す「自由」は、「一国の王様」的なニュアンスがありますが、水瓶座の「自由」は「みんなが王様」的です。
言葉だけだと「カオス」のように聞こえてしまうかもしれませんが、獅子座・金星の感性は、誰もが太陽であることを認めた時に、より一層輝きが増します。
それはデザインカラーの鮮明度や、同じ種類の色のグラデーションのように、「輝き方」や「表現の仕方」が、「十人十色だからこそ面白い!」ということです。
強がりや独りよがりが発動してしまうのは、つまるところ、「自分だけが王様や太陽ではない」と錯覚してしまう時かもしれません。
そんな獅子座・金星の輝きが失われないように、「誰かが輝くことで、私も輝ける」という魔法の言葉を贈ります。
金星 × 乙女座
乙女座は冷静さと好奇心を併せ持ち、小さなところにまで意識を当てられる星座です。
乙女座・金星は、「形にすること」が得意で、またそれを実現する要素を集めることにもたけています。
土星座である乙女座は、アイディアが形に落とし込まれ、浸透するように働く性質があり、乙女座は感性や美しさを具現化することを得意とするのです。
乙女座的な「自分の好き」を分かりやすく表現すると、「標本」や「整頓された収集アイテム」などになるでしょうか。
1つの「好き」には始まりがあり、色々なプロセスや発展のストーリーがあります。
乙女座・金星は、そのような一連の流れを含めて、自分の好きを大切にし、また人に説明したり教えたりすることに喜びを感じるでしょう。
「流れを汲むこと」は、乙女座・金星の五感と感性、また身体的な反応をスムーズにする要素です。
そのため潔癖症的なところがあったり、話が通用しない人には不器用さが出てしまうこともあるかもしれません。
乙女座・金星にとって、「相容れないこと」は特段問題ではないのですが、「思考と感情の橋渡しの度合い」が相手によって左右されることがあります。
そういった場面において、乙女座・金星は目の前の人に、「知らない世界」を上手く伝えられなくて、もどかしさや行き詰りを感じることに繋がることもあるでしょう。
ですから乙女座・金星は、真反対の星座の魚座の特徴である、「感情いっぱいに表現する」ということを取り入れることをおススメします。
乙女座・金星は、言語化や明確化、細分化といった「データ」を使おうとするのですが、時にデータや情報では、人の心は動かすことが難しいです。
そのため体験的・感覚的・身体的な「感動」を言葉にしたり、実際に見せることで、「伝わる喜び」を感じ、目の前の人と一体感を味わってみると、世界が一変するでしょう。
魚座的な「愛のアプローチの仕方」は、感情の振動によって、時差があったとしても、ちゃんと相手に伝わって、染み込む「浸透性」があるからです。
金星 × 天秤座
天秤座は牡牛座と同じく、金星のナチュラルサインです。
天秤座は特に、「美意識」や「客観的な評価」を自分の意識の中に収めている星座と言えます。
天秤座・金星には、「トータルコーディネート」という言葉がピッタリで、外見と中身に華やかさで満たされます。
それは自分自身を満たしたり、喜ばせる「主体性」と、他者から見ても「調和」が見て取れる「客観性」が共存するからです。
トータルコーディネートと言っても、着飾ったり、高価なものを寄せ集めたりして、承認欲求を満たすわけではありません。
天秤座・金星はどこか、「お手本になる自分」や「自分を高めたい欲求」を擦り合わせるところがあります。
TPOで自分の演出の仕方や、自分を満たす方法を変えたりと、「喜び」や「豊かさ」に関する感受性が豊かであることが分かりやすいのが、天秤座・金星と言えるでしょう。
とはいえ、「型にハマること」や「誰かのための自分であり続けること」に飽きてしまうというよりも、疲れてしまう時があります。
それはファッションや芸術面、人間関係で顕著に見られるでしょう。
そんな天秤座・金星が自分を解放してあげるには、真反対の牡羊座を参考にすると、解決法やリフレッシュ方が見つかります。
牡羊座は「純粋な自我欲求」や「生まれたての喜び」というような、「原点」を地で生きる星座です。
天秤座・金星は「真似」や「再現」が得意なあまり、内なる欲求に消極的になることがあります。
ですから「原点回帰」や「初心」を思い出したり、自分の欲求や興味関心に素直になり、それを表現し、周りに受け止めてもらう経験をすることをおススメです。
あなた自身が自分にとっての「最大の味方」であることが、あなたを見る人にとっての強い憧れになるのですから。
金星 × 蠍座
蠍座は「魔力」や「毒」を持つ星座と呼ばれますが、決して大げさではありません。
蠍座は、特定の人に向けた、内側に隠す「秘め事」を持つとともに、誰にとっても心地良さも引き出しに用意しています。
蠍座・金星は、好き嫌いがハッキリしていると同時に、何が「似合うか」を見抜く洞察力でもって、美しさや調和を図るのが得意です。
「能ある鷹は爪を隠す」という諺(ことわざ)は、蠍座のためにあるようなもので、蠍座は出るところと引くところ、またその場に溶け込む必要性も見極める星座。
自分の出番だと思ったら行動的になりますし、誰かの背中を押したり、タイミングを見計らったりと、感性と知性のどちらをも駆使するのです。
辛抱強く、人の痛みにも寄り添う蠍座・金星ですが、「コントロール欲」と「ふり幅」に関しては、訓練が必要になります。
「all or nothing(ゼロか100か)理論」というものがありますが、蠍座はどうしても白黒ハッキリさせたい、というところが強く出てしまう星座です。
それは身体的、生理的、感情的、エネルギー的にも作用しますし、自分だけでなく周りにも大きな影響が出るため、注意が必要になるのです。
ですから蠍座・金星は、真反対の牡牛座が持つ「穏やかさ」や「スローペース」といったグレーゾーンを楽しむことをおススメします。
豊かさが通う蠍座ですが、蠍座のルーラーは冥王星で、サブ・ルーラーは火星ですので、穏やかさに関して学ぶ必要が出てくるでしょう。
その点牡牛座は、マイペースさの中に、人との繋がりや目の前の現実に、「希望」に向かって少しずつ進む器量の良さを持っています。
「我慢の限界」で物事を分断・断ち切る性質で、衝動的になったり、裏の裏を読み過ぎて疲れないように、蠍座には「シンプルさ」や「平和な穏やかさ」が必要なのです。
金星 × 射手座
射手座は「哲学が好き」と「冒険が好き」という、一見真逆のベクトルのものを追い求める星座です。
また木星をルーラーに持つ射手座は、「楽観性」や「大らかさ」によって人から受け入れられ、注目されやすい星座でもあります。
時に楽観的な姿や、シンプルな言葉、そして熱のこもった愛情は、人を安心させたり、勇気づけたりするものです。
射手座・金星は、感性が刺激されることや、人との繋がりの中で沢山の発見をすることに喜びを感じます。
射手座・金星の気前良さは、周りにオープンで、頼られる「隙」を与えるため、時に八方美人に見られることがあるでしょう。
八方美人であることは、常に不運や不信感に繋がるわけではありません。
ただ気の置けない立ち振る舞いが裏目に出て、自身の在り方に不安を覚えたり、自己不信が強くなることで、動けなくなってしまうことが問題になります。
そのため射手座・金星は、本来の楽観性やオープンさを取り戻すために、正反対の双子座の要素を取り入れることが得策になるでしょう。
双子座は、「疑い」を知らない純真無垢な気持ちで自分自身と付き合います。
自己信頼は、私たちに力強い自由を与えてくれますので、広がり過ぎてしまった意識やまとまらない考えを解決するためには、一度自分の意識に変えることが大切なのです。
金星 × 山羊座
山羊座は「システム」や「ルール」を使って、自分自身を含め、多くの人とのネットワークを築く力を与えられた星座です。
山羊座・金星の感性や意識は、伝統や歴史の中から価値を見出し、再現し、継承していくことに使命感を持っているところがあります。
それはなにも、「古き良き時代」を延々と生きなければいけない、ということではなく、「温故知新」や「リバイバル」といったように、正当な価値を認めるということです。
山羊座というと、社会性や権威性、物質主義や資本主義といったキーワードが付随しますが、それもこれも、心身の「豊かさ」を味わうためと言えます。
豊かさは循環・分配されてこそ、なのですが、一律に行き渡ることはそう簡単ではありません。
だからこそ山羊座・金星は、真の通った判断能力を発揮しようとします。
そのためでしょうか、「厳しい」や「融通が利かない」という印象がついてまわることもあるでしょう。
山羊座・金星は、自己評価と他者からの評価が乖離(かいり)する状況に心を痛めます。
そんな山羊座・金星は、自分の中にある「弱み」や「不出来」だと思い込んでしまっていることを、他者に「見せる」ことが重要になります。
それは真反対の蟹座がお手本になる在り方です。
何でもかんでも自分でやってしまったり、出来てしまうことは、特定の状況や場面に発揮できればいいのですが、大方そういったことが繰り返されることは望ましくありません。
山羊座・金星が望む「愛の繋がり方」は、決して自分だけが犠牲になることではないはずです。
金星 × 水瓶座
水瓶座は、「ユニークさ」や「奇想天外」といったキーワードがピッタリな星座と言われますが、それは奔放だからではなく、常識や窮屈さを嫌うからです。
水瓶座・金星は、自分の感性をストレートに貫きますが、それは勢いや思い込みではなく、経験や客観性に基づいています。
ですから水瓶座・金星は「自分がどう見られているか」という意識を不安や不安の要素にすることはありません。
そういった素直さが、人の目を引き、時に尊敬や魅力の的になると言えます。
そんな金星・水瓶座は、愛に「信用」ではなく「信頼」を置き、冷静に周りの人の内面にその可能性を見出そうとします。
水瓶座のルーラーである天王星は、「革命の星」と呼ばれますが、手当たり次第に破壊や改革をするわけではありません。
自由や理想を閉じ込め、無かったかのようにしてしまう「牢獄」と、その呪縛に逆らえない人の弱さを解放するために知恵を絞るのが、水瓶座と天王星の働きです。
「水瓶座の時代」や「風の時代」という言葉がもてはやされる一方で、水瓶座・金星はネームバリューに踊らされないように努めるでしょう。
ポーカーフェイスや冷静さが際立つ水瓶座・金星は、時に批判的になったり、依存する関係性を押しのける傾向があります。
博愛や自由を象徴する水瓶座が、時に「全否定」し、無関心になってしまうと、周りと大きな溝が出来てしまうのです。
そんな水瓶座・金星は、真反対の獅子座が表現する「普遍性」や「包み込む強さ」を取り入れることをおススメします。
自分自身を「太陽」や「揺るぎない意志」と確信していれば、誰かを批判・否定する必要は無いはずです。
水瓶座・金星が意固地になってしまうとしたら、それは自信と信念を貫くための「自己信頼」と「人の中に希望を見出すこと」を学ぶ時かもしれません。
金星 × 魚座
魚座は深い心情や、イメージ、インスピレーションといった世界と現実を重ね合わせ、独特な感性で生きる星座です。
魚座・金星は、状況や場面を見て、最適な言葉や表現を見つけるのが得意。
なぜなら魚座・金星には「共感性」という、繊細できめ細やかな感性が備わっているからです。
力や強さで思い浮かぶのは、耐久性や威力、勢いだったりするのかもしれませんが、結果的に全体を動かす強さは、「細かい働きの連続」や「浸透性の高い働き」だったりします。
どういうことかと言いますと、私たちは生まれてから死ぬまで、結局は「感情」によって動かされ、その感情は細かいほどに心の底に行き届く、ということです。
魚座・金星は、共感性や感情にオープンで、思考や執着から自由に生き、その在り方に心地良さを感じます。
ですから魚座・金星からは「心地良い緩み」や「安心感」が感じられ、その懐かしさや心地良さを感じる人は、魚座・金星の感性や存在感に、自然と魅力に引きつけられるでしょう。
そんな魚座・金星は、人の感情や場所のエネルギーなどに敏感で、主体性が弱まり、周りに合わせて流されてしまう傾向があります。
主体性と客観性は敵対するわけではありませんが、私たちは常に自分自身の人生に責任を負っていますから、主体性を手放すわけにはいきません。
ですから自我意識や自分の在り方がブレてしまう時、魚座・金星は、真反対の乙女座の性質を取り入れることをおススメします。
乙女座は地に足をつけ、現実に則した生き方を模索・確認し、思考を巡らせる星座です。
魚座・金星が感性や感情に傾き過ぎる時は、情報や知識、データ、他者の話と経験の中から、「原因と結果」の流れを学び、空想や現実逃避に頼らなくて済むでしょう。
金星の影響力
金星の影響は、私たちの「習慣」や「当たり前」、そして「好きや愛」に根付いています。
天体の影響が出る時というのは大きく分けて、① 日常的な事柄から気づきを得る時と、② 突発的な出来事で気づかされる時の2つに分かれます。
また私たちは誰もが、「他者の存在」のお陰で、「私だけの癖」や「私だけの愛のカタチ」というものを知ることができます。
そういった意味では、金星は「他者が鏡であること」を通して、自分自身を大切にすることを学ばせてくれる天体と言えるでしょう。
先ほど「日常的な事柄」という言葉を出しましたね。
金星は、身体的な充足や満足はもちろん、感性や感覚の「純度」に対してサインを送ってくれます。
「純度」というのは、鈍っていない、濁っていない状態を指し示し、私たちが自分自身のことをよく知っていれば、純度は高くなるでしょう。
つまるところ、私たちの感性や感覚は、「毎日の積み重ね」によって発揮されたり、発揮されなかったりするので、「自己管理」が大切になります。
金星が支配する星座に、他の天体はある?
少しテクニカルなことになりますが、今のうちにと他の天体の絡みを覚えておくと、後でホロスコープを読む解きにラクになります。
金星のナチュラルサインは牡牛座と天秤座でしたね。
あなたのホロスコープでは、牡牛座と天秤座に天体は入っているでしょうか?
チャートルーラーとしての金星
まずホロスコープで重要視されるのは、① 星座、② 天体、③ ハウスです。
ハウスについては天体別の解説後に解説していきますが、今回は金星の解説ですので、チャートルーラーとしての金星について少し触れておきますね。
チャートルーラーとは、アセンダントの星座の支配星のことを指します。
アセンダントとは、「東の地平線」で、星が上昇していく地点です。
ホロスコープでは、アセンダントが生まれ持った性格や性質を表すため、重要視されます。
そのアセンダントに位置する星座の支配星が、チャートルーラーとなり、ホロスコープで影響力の強い天体と考えられるのです。
以下に、チャートルーラーの一覧を挙げておきますね。
- アセンダントが牡羊座:チャートルーラーは、火星
- アセンダントが牡牛座:チャートルーラーは、金星
- アセンダントが双子座:チャートルーラーは、水星
- アセンダントが蟹座:チャートルーラーは、月
- アセンダントが獅子座:チャートルーラーは、太陽
- アセンダントが乙女座:チャートルーラーは、水星
- アセンダントが天秤座:チャートルーラーは、金星
- アセンダントが蠍座:チャートルーラーは、冥王星と火星
- アセンダントが射手座:チャートルーラーは、木星
- アセンダントが山羊座:チャートルーラーは、土星
- アセンダントが水瓶座:チャートルーラーは、天王星
- アセンダントが魚座:チャートルーラーは、海王星 (と木星)
金星が支配する牡牛座か天秤座がアセンダントにある場合、あなたのチャートルーラーは金星になります。
意外と意識をしていない!ということもありますので、是非チェックしておいてくださいね!
金星とハウス
ハウスについての解説は、ハウス別の講座で行いますが、軽く金星が入るハウスについても触れておきます。
10天体すべては、あなたの心・魂・意識の要素です。
ハウスは、あなたの人生や時間の流れ、成長段階のテーマを表します。
金星が入るハウスに着目することで「豊かさの定義」や「心地良くなる方法」、「物質的な幸せ」などを知ることができるでしょう。
水星と金星は、太陽に力を供給する天体ですから、水星と金星が位置するハウスは、星座と並んで重要になります。
金星の年齢領域である、16~25歳の頃は永遠ではありません。
ですがその頃に出会った出来事を振り返り、現在でも影響している経験はありませんか?
小さなことでも、数日間の経験でも、インパクトのある事柄は、密かにあなたの人生に影響を与えるものです。
ハウスのテーマと絡めることで、人生における学びや人との関係性において、あなたにとって大切なことを教えてくれます。
金星が位置する星座の度数
ホロスコープは12分割して、12つの星座とハウスが配分されているということは、月と水星の講座でお伝えしましたね。
また360度の円を12分割し、それぞれの星座には更に30度の部屋があり、あなたの金星が位置する度数によって、「あなたの金星」の特徴が分かります。
ちなみに1つの星座の度数は、0度~29.99度の間で、30度は次の星座の0度となります。
また1つの星座は、1~9度、10~19度、20~29度の3つの区分けで考えられます。
違う考え方として、5度毎にグループ分けをして、更に細分化する解説もあります。
物事は細分化することで、より深く、また明確に特徴を掴むことができますが、最初のうちは3グループに分けるところから始めてみましょう!
サビアンシンボル
サビアンシンボルとは、星座の度数の1つひとつに、意味やメッセージがあるというものです。
サビアンシンボルについては、また後の講座で解説していきますが、あなたの金星が位置する星座の度数をまずチェックしてください。
そして、金星の度数に+1度足したサビアンシンボルのメッセージを読んだり、その度数のサビアンシンボルの解説の中からビビッと来た言葉や表現を選びましょう。
サビアンシンボルに限らず、天体が位置する度数の前後1度、合計3度を合わせて見ると「流れ」が掴みやすくなります。
サビアンシンボルは、度数自体に関するメッセージですから、あなたの金星と、金星が位置する星座とハウスと絡めると、より多くの情報や閃きが沸いて来るはずです。
とはいえ、現代占星術ではホロスコープリーディングの際に活用されますから、10天体のサビアンシンボルだけでもチェックしておいてくださいね!
金星は現実に「私らしい愛」を見出すことを教える天体!
金星は教えてくれる最も強いメッセージは、「あなた自身を愛する方法で、誰かを、世界を愛することを学んでください」ということです。
決してこの世が「機械仕掛け」であるわけではありませんが、私たちは「原因と結果」という法則に則って生きています。
私たちが自分自身を大切にしていれば、周りからも大切にしてもらえる、ということですが、現実は一筋縄にはいきませんよね?
ですがこの「一筋縄」を緩める方法が、実はあります。
それこそが「自分を愛する」ということを知り、試し、時には他者から学ぶことです。
あなたの「自分の愛し方」のヒントは、あなたのホロスコープに描かれ、それを読み解き、実生活で確かめることが、あなたの「自愛への第一歩」になります。
私たちの人生は感情の旅であり、究極は、「世界に溢れる愛」を繋げていく旅。
そして占星術は「概念」と「現実」、そして「体感」を結びつけるツールです。
あなたがホロスコープと慣れ親しみ、あなただけの金星を見つけた時、あなたはもっと愛について深く知ることができるでしょう!
今回は金星について解説させていただきましたが、このまま残りの7天体も深く知っていきましょう!
それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次の天体別・太陽の講座でお会いしましょう!
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