「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
ホロスコープを読み解く上で、① 星座、② 天体、③ ハウスの3つは特に重要です。
占星術において、主要な天体はこれまで解説してきた10天体ですが、他にもホロスコープに関係がある星たちがあります。
それは「小惑星」です!
太陽系に存在する星たちは、小さな存在であろうと、それぞれの役割を果たすことで、太陽系全体のシステムに貢献しています。
小惑星とは、名前から予想がつく通り、規模や質量が小さな星のことです。
占星術で影響力を持つ考えられている小惑星はいくつかありますが、この講座では、6つの小惑星をピックアップしました!
人生や時代を変えるほどの影響力が無いにしても、小惑星には特定のテーマや分野が割り当てられています。
10天体・星座・ハウスに小惑星を加えると、よりホロスコープを深く読み解くことができますので、10天体の解説の延長で解説させていただきます。
今回の講座は、小惑星の第1弾目となる「ケレス / セレス」です。
どうぞ最後までお付き合いくださいね!
小惑星とは
小惑星とは、惑星と呼ぶには小さい天体を指し、別名、太陽系小天体とも呼ばれます。
小惑星が発見されたのは、天王星の発見後の1800年以降。
また小惑星という言葉が使われ始めたのは、1853年で、海王星が発見された1846年の後です。
天体の種類を大まかに分けると、惑星、準惑星、小惑星の3つ。
天文学では、天体の質量や大きさ、軌道の周期などが確認されてはじめて、正式に登録され、小惑星番号がつけられます。
最初は火星と木星の間に、他の惑星が存在するかどうかの探索が行われていましたが、惑星よりも小さい天体が次々に見つかることで、惑星の定義が細かく決められました。
多くの小惑星は火星と木星の軌道の間に存在し、小惑星が集まる領域は小惑星帯と呼ばれています。
小惑星に登録されている天体の数は、32万を超え、仮登録されている天体を合わせると、約60万近い小惑星の軌道が確認されているようです。
面白いことに、イザナギやイザナミ、アマテラスといった、古事記に登場する神様の名前が登録されている小惑星もあります。
虫を発見すると、発見者が自由に名前をつけることができるそうですが、それは星も同じようで、認知度はさておきとして、世界的に認定されていることは事実です。
宇宙では、大きな天体が小さな天体を捕らえることで、それぞれの軌道が定まります。
小惑星は大きな惑星に捕らえられ、従わされている子分のような存在でしょうか。
占星術における小惑星
占星術では、どんな小惑星も取り入れているわけではありません。
その理由は3つあります。
- 10天体に比べて影響力が小さい
- 現実の体験に反映されにくく、心や精神の中で理解する必要がある
- 歴史が浅く、データが少ない
占星術を活用する人の中でも、小惑星を採用しない人もいます。
ですが占星術は科学と同じく、発展していくものですので、時代の流れとともに、小惑星が発見され、注目されることにも意味はあるはずです。
この講座では、天体と星座、ハウスの3つの主要ポイントを抑えた上で、より広く・深い視点を持っていただけるように、6つの小惑星に絞りました。
6つの小惑星は、①ケレス / セレス 、② パラス、③ ジュノー、④ベスタ 、⑤リリス 、⑥ カイロン / キロンで、発見された順番に解説させていただきます!
ケレス / セレスの基本情報
占星術では、ケレス / セレスは、「四大小惑星」の1つです。
英語表記でCeresと書き、日本語ではケレス / セレスと2通りの読み方があります。
どちらでも分かるようにするため、並列して表記させていただきますね。
火星と木星の間に軌道を持つ小惑星は、「個人天体の世界」と「社会天体の世界」をつなぐ役割があるとされています。
小惑星・ケレス / セレスは、「育てる喜び」を教えてくれる天体です。
私たちは「働き」によって生かされています。
もし自然が私たちに何も与えてくれなかったら、私たちには生きる術がありません。
それは私たちが「働きそのもの」を生み出すことができない、ということです。
大宇宙や自然から恩恵を与えてくれることで、私たちの衣・食・住は成り立っています。
ですから私たちが体験する「生み育てる喜び」は、恩恵が与えられていることが前提となっているのです。
自分自身を成長させることや、他者を思いやること、子孫繁栄はどれも、「慈しみ」や「養う」ことに対して私たちが喜びを持っているからに他なりません。
それは物質的・精神的な「豊穣」といえるでしょう。
「豊穣」とは、自然の摂理によって生み育てられ、消費された後に、還元されることを意味します。
私たちが内面的・社会的な活動はすべて、何らかの形で連鎖反応を起こし、循環していくものです。
私たちは自然からあらゆる恩恵を受けていますが、結果や成果、収穫の量や質ばかりに目を奪われがち。
ですがあらゆるものには必ず過程があり、環境や条件を成り立たせる要素が存在しています。
私たち1人ひとりは「個の存在」ですが、全体が成り立つためには、個としての人生を全うすることが必要不可欠です。
私たちは誰もが、「育てる」という体験を通して、大宇宙に貢献しているのです。
ケレス / セレスは、私たちの人生において、どのような豊かさを体験できるのかを教えてくれる天体。
「隣の芝生は青く見える」という言葉は、自分の持ち場や足元にある豊かさを知り、与えられた能力を認めることを教えてくれます。
前置きが長くなりましたが、ケレス / セレスの解説をさせていただきます!
下記に、基本情報をまとめました。
- ケレス / セレスは、1801年に発見された
- ケレス / セレスは、小惑星帯に存在する最も大きな小惑星(準惑星)である
- ケレス / セレスは、後に準惑星に変更された
- ケレス / セレスは、火星と木星の間に軌道を持つ
- ケレス / セレスの自転周期は、約9時間
- ケレス / セレスの公転周期は、約4.6年
- ケレス / セレスは四大小惑星の1つである
- ケレス / セレスは「豊穣」を表す天体である
- ケレス / セレスは、個人天体と社会天体をつなぐ天体である
- ケレス / セレスは、牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座に関連する
- ケレス / セレスは、物質的・精神的の両面の豊かさ、豊かさを得るまでのプロセス、自分に与えられた豊かさの発掘方法を教える
「生むこと」や「育てること」、「思いやること」などは、性別に関わらず、「母性」の働きによって行われます。
ケレス / セレスに関連する星座を4つ挙げましたが、それらはすべて女性星座です。
物理的に世話をすること、間接的に関わること、精神的に取り組むことなどは、どれも受容的な精神性が果たします。
私たちには男性性と女性性、どちらのエネルギーも備わっていますが、身体的・性別的にいえば、女性の方が「生み育てる喜び」を体験しやすいといえるかもしれません。
「人生は自分で切り開くもの」という言葉がありますね。
私たちは与えられた能力を使うことで、「無から有」を生み出し、育て、他者や社会に貢献することができます。
ですから私たちが内面を見つめ、大宇宙からのメッセージを受け取ることは、他者貢献とともに、「大宇宙と魂の約束を果たす」、ということにもなるでしょう。
物質次元は自然の恵みが前提となり、私たち1人ひとりの「創造性」が連鎖することにより、物質的・精神的両方の豊かさが広がっていきます。
あなたの人生には、どんな「生み育てる喜び」が用意されているのでしょうか?
ケレス / セレスのメッセージを紐解いていきましょう!
豊かさの価値観と実感
私たちが持っている「豊かさ」の価値観や常識は、「お金の捉え方」と紐づいています。
お金と物が交換されることによって、私たちの生活はお金がベースとなっているのが現状ですね。
「お金がすべてじゃない」という気持ちがある一方で、「お金が無いと生きていけない」という気持ちも持っているのが、私たち。
私たちの豊かさの価値観や常識は、社会と時代によって生み育てられました。
風の時代が始まったからといって、貨幣経済が無くなるわけではなく、むしろ「個に与えられた能力」によって豊かさを作っていく流れが始まったといえるでしょう。
本当の豊かさとは何か?
物質的にも精神的にも満たしてくれる豊かさとは何か?
絶対的な正解や答えではありませんが、私たちが感じる「満足」は、自分の能力や才能、感性を活かすことができている、という「手応え」を感じる時に生まれます。
私たちは世界中の人を騙すことはできても、自分自身を騙すことはできません。
「自分に能力なんて無い!」と思ってしまう時、そこには「自分だけに与えられた能力を知りたい」という願望がある証拠です。
ここで大切なことは、「誰かと比較しない」ということ。
占星術において、すべての天体と星座、ハウスは、あなたの人生を「実感する」ヒントを教えてくれるものです。
それは他者や社会に強要されたり、与えられるものではありません。
人生には様々な困難や障害がありますが、すべてはあなたを試し、育てるためにあります。
言葉にすると、実に滑稽に響くかもしれませんね。
ですが私たちは過去を振り返る時、口から出る言葉は、おおよそこういった表現に集約されるでしょう。
豊かさとは、時間の感じ方と同じように、相対的なものです。
みんながみんな豪遊することに憧れることもありませんし、清貧が正義と思うわけでもありません。
世俗的な生き方の中で、少しでも自分が輝ける実感が生まれたら、手応えや達成感を感じる人は少なくないでしょう。
世捨て人的、根無し草的、はたまた宗教的な生き方に人生を捧げ、不安定さと変化に喜びを感じる人もいれば、心の平安を維持することが生き甲斐だと感じる人もいるのです。
私たちが自分自身のために生きることは、社会貢献や時代の変化、集団的無意識への貢献になります。
この物質社会では、あまりそのような実感を感じられないかもしれません。
結果がすぐ出ないことや、お手本となる人がいないことで、「自分を生きる」ということにくじけそうになるかもしれません。
ですが私たちはみんな、「自分を生きたい」という願望を持っていて、それは決して奪われることも、消すこともできないのです。
ケレス / セレスは、あなたが10天体のエネルギーを使い、人生を前進していく際に、「生み育てる実感」を得るためのヒントになります。
大きなことを成し遂げようとする必要はありません。
ただあなたが「自分らしい喜び」を発見するために、ケレス / セレスの力を借りましょう。
私たちは「自分で行うこと」に対して義務や責任が付きまとうように、必ず喜びや手応え、自由も感じられるのですから。
内面に女性性と母性を見出す重要性
先ほど「自分らしい喜び」や「自分で行うこと」といった言葉を出しました。
性別に関わらず、私たちには男性性と女性性の両方の働きが備わっている、とお伝えしている理由は、ここにあります。
「自分や他者を喜ばせること」は、母性的な働きです。
「母なる大地」という言葉があるように、分け隔てなく恵みを与え、包み込み、慈しみ、見守るのが、母性というもの。
「母」という漢字をよくよく見てみると、「2つの細胞」を囲い、守っているような形をしていますね。
私たちは母胎で身体という器が作られ、やがて母胎から出て、「個」としての人生を始め、世界と出会いました。
始まりの起点は母性、と言えなくもありませんね。
「母性本能をくすぐられる」という言葉は、「自分以外の存在を育てたい」ということであり、その対象から喜びを感じられる直感に相当します。
ですから女性に限らず、誰かを育てることは可能ですし、誰もが喜びを感じても不思議ではないのです。
植物を育てたり、動物を飼ったりすることが、情緒的な成長を促すのは、母性や女性性のエネルギーを育てるからに他なりません。
例を挙げたらキリがありませんが、私たちが自分自身に行うことは、直接的でも間接的でも、誰かのためにもなり得るのです。
この「内面と外側の世界」の接点となるものが、私たちの個性であり、実現したい夢や目標の元となる情熱といえるでしょう。
先ほど「お手本が無い」ことで恐怖心や不安を抱く、という表現をしたように、私たちは自分の中にある「可能性」は育てなければ脆いままです。
自分を育てることは、結果的に誰かを育てることにつながりますが、それを実感することができるまでには時間がかかります。
そこで自分と向き合い、「自分に喜びを与えたい」という強い気持ちが生まれた時、あなたは母性や女性性を活性化し始めるでしょう。
成功や評価は、結果や副産物として考え、「喜びの実感」を的にすることで、私たちは自分を生きることができるようになります。
ケレス / セレスは、あなただけが「あなたらしい喜び」が見つけられることを教えてくれるでしょう。
最初は柔らかくて、不安定で、脆い存在が赤ちゃんです。
私たちは可能性という1粒の光を温め、世に放つまで時間をかけて育てる必要があります。
遅すぎることも、早過ぎることもなく、ただ自分自身に素直になることが、ケレス / セレスのエネルギーを10天体とともに活かす鍵となるのです。
生命の循環と自分の役割
この講座では、私たちは「小宇宙」で、大宇宙の「相似形」とお伝えしています。
それは私たちの人生が、大なり小なり、必ず大宇宙の生命活動に貢献している、ということです。
大自然からの恵みが、私たちの生活を成り立たせてくれることで、大いなる生命の循環への貢献ができるようになっています。
ですから私たちが自分の人生に喜びを感じることは、決して利己的ではないのです。
ケレス / セレスは、牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座に関連しています。
以下に、それぞれの星座と豊かさの関連をまとめました。
- 牡牛座は、身体的な豊かさ
- 蟹座は、精神的な豊かさ
- 乙女座は、豊かさが行き渡らせるための管理
- 蠍座は、豊かさを共有する自我意識
私たちは個の存在ですから、どこまでいっても「自我意識」の生き物です。
ですから私たちはまず、「自分が満たされること」を確認し、自分の満足を他者に与える、という手順を踏みます。
客観的な意見や反応は、私たちがコントロールできるものではありませんし、尊重すべきもの。
自分自身にとっての「真実」は、「何通りもある真実のうちの1つ」と考えると健全かもしれません。
星座は6番目の乙女座を境に、個人と社会性の意識が区切られています。
そんな中上記に挙げた蠍座は、他者との関わりに「主観的な欲求」を強く出す星座です。
これは私たちがどれほど社会性を強く持ったとしても、主観や自我意識を捨てられない、ということを表しています。
だからこそ私たちは、「個としての意識」を大切にすべきなのです。
全体の調和は、私たちの個性が輝くところから始まります。
そして次に必要なことは、「他の可能性を受け入れること」であり、尊重です。
これら4つの星座は、「内なる母性」によって喜びを温め育てます。
星座が12つに分かれているのは、男性性と女性性の働きの両側面が、互いを刺激し合いながら、認め合うために必要だからです。
私たちは自身の個性と向き合わざるを得ないタイミングを迎えるでしょう。
占星術を活用することで、あなたはより深く、また早くご自身の中に喜びの可能性を発掘できるはずです。
「生きているだけで丸儲け」という言葉は、私たちが生かされていることを知り、私たちを活かす働きに対して感謝することによって、本来の意義が果たされます。
私たちは主観的な生き物ですが、主観は削り、磨き、輝かせようとすることで、「孤立した・分離した非力な個の存在」という否定的な在り方を払拭することができるでしょう。
目先の失敗や成功に挫けることなく、私たちは人生を賭けて自分を磨き、育てていく、それが大宇宙への貢献になります。
あなたがご自身から逃げずに生きている限り、あなたは豊かさを創造し、個性を発揮していることを忘れないでくださいね!
【12星座別】ケレス / セレスの意味
あなたのホロスコープでは、ケレス / セレスはどの星座にありますか?
天体と同じように、小惑星も必ずどこかの星座に位置し、小惑星のエネルギーや象意が星座を通して現れます。
先ほどもお伝えしたように、小惑星の影響力は、10天体よりも小さいと考えられていますが、ホロスコープの条件によっては、小惑星が強調されることもあるでしょう。
小惑星がどの星座にあり、10天体とのつながり方を知ることで、あなたはホロスコープをより深く読み解くことができます。
小惑星と星座の関係は、あなたの人生を通してどこかに必ず見つけることができるでしょう。
私たちは「なぜだから分からないこと」を明かしていくことで、自分を知り、自分像をより明確にすることができます。
それでは、ケレス / セレスの星座の意味を見ていきましょう!
ケレス / セレス × 牡羊座
牡羊座にケレス / セレスがある場合、「自己決定」ができることが重要になります。
他者からの意見や助言は参考材料になりますが、予め用意された道や選択は、牡羊座にとって「足かせ」になってしまうでしょう。
牡羊座の行動や継続の動機は、必ず自分自身が起点となる必要があります。
それは「自分の存在の証」を実感するためです。
牡羊座のケレス / セレスは、その他の星座の組み合わせの中で、最も「愛される体験」や「大切にされる体験」が「生み育て方」に直結します。
私たちの選択や決断は、学んだことや与えられたことなどの「経験」に基づいて行われるため、牡羊座は「満たされる経験」をそのままアウトプットするのです。
牡羊座を擬人化すると、「純粋で情熱的な子ども」になります。
その子にとって自分の体験が、価値観の核となり、正義となり、他者を育てる要となるのです。
牡羊座のケレス / セレスの自身の満たし方は、「情熱」や「欲求」に素直になることに尽きます。
そして更に牡羊座のケレス / セレスが輝くのは、「客観性」に向き合い、多様性を受け入れる時です。
それは天秤座を参考にすることで得られる、新しい価値観といえるでしょう。
牡羊座のケレス / セレスの似合うキーワードは、「自給自足」。
あなたがご自身を満たすことは、他者に恵みを分け与えることに発展するからです。
ケレス / セレス × 牡牛座
牡牛座はケレス / セレスと関連のある星座で、「身体性の満足」が鍵となります。
物質的な豊かさと価値はもちろんのこと、物がある生活観や体感が、牡牛座を満たすでしょう。
私たちの身体と心は大変正直です。
特に身体は、私たちの好き好みだけでなく、身体的・精神的・エネルギー的に合う・合わないを教えてくれます。
牡牛座のケレス / セレスは、物質主義というわけではなく、物から得られる満足感に価値を見出すからこそ、物質に有難みを感じるのです。
衣・食・住を自分好みにしたり、身体が健やかであることで、心も連動することで、牡牛座は自分を満たし、他者と関わるための余裕を持つことができます。
牡牛座にとって最も必要なことは、「安心感」です。
五感や体感を通して得られる安心感は、言葉や感情ではなく、実際的に感じられる「個人的な事実」ともいえるもの。
「自分を満たすために物を使う」ことは決してわがままではありませんし、自分を満たすことが全体のためになる、ということと同義です。
牡牛座のケレス / セレスは、物質から恩恵を得ることに罪悪感を持つことで、自己否定に発展してしまいますので、自分の欲求を押し殺すことはおすすめできません。
また過去に物質的に恵まれなかった場合は、物質的な豊かさを見たそうとする欲求が強くなるかもしれません。
もちろん程度を弁(わきま)える必要はありますが、この世に存在するものは、例外なく循環するために存在しています。
牡牛座は「豊穣」や「自然の恵み」を受け取る役割を持つ星座ですから、物質的な満足感を感じ、その体感が他者の貢献になるでしょう。
牡牛座のケレス / セレスのキーワードは、「自分好みの生活感」です。
自分が満たされ、安心感に溢れていることで、牡牛座の存在感は、他者を包み込む母性を発揮することになるのですから。
ケレス / セレス × 双子座
双子座は「コミュニケーション」の星座です。
双子座は知的好奇心から、物事の成り立ちを知ったり、他者を知ろうとすることで、自分自身を成長させます。
双子座はある意味、「注目されること」が必要な星座かもしれません。
会話は、他者が存在することで成り立つため、話しかけてもらうことと話を聞いてもらうことが、双子座にとて大変重要になります。
ですから双子座にとっては、注目されることとは、存在を認めてもらうことと同じと捉えるでしょう。
言葉は、この世を成り立たせているといっても過言ではありません。
いくら想像力や行動力があっても、言葉にして伝え、表現することができなければ、いつまで経っても影響力を持つことはないでしょう。
言葉には人を動かす力があり、そのことを無自覚で楽しむのが、双子座なのです。
双子座のケレス / セレスは、「対話」や「知性の向上」によって満足し、この満足感が「自己受容」となるでしょう。
ですから言葉による接触や対話があればあるほど、双子座のケレス / セレスは他者にも同じように接し、育てようとするのです。
反対にコミュニケーションが不十分に得られなかった場合は、困難を経て、コミュニケーションの重要性を訴える、というプロセスを踏むこともあるでしょう。
双子座に必要なことは、「言葉」を駆使して成長する実感です。
その満足感が仇となり、言葉で人を騙したり、操作したりする時、双子座のケレス / セレスの輝きは失われるでしょう。
双子座のケレス / セレスのキーワードは、「言葉でつながること」です。
文章や声、言葉は、必ず他者との関わりを実現させてくれますし、誰もが使う普遍的なツール。
双子座は言葉が与えてくれる変化を楽しみ、またその満足感に他者を巻き込み、喜びを増幅していけるのです。
ケレス / セレス × 蟹座
蟹座は感情の面での「安心感」を重視する星座で、ケレス / セレスに関連のある星座です。
牡牛座が満足感を得るために、物を先行させるとすれば、蟹座は心のつながりを大切にします。
蟹座のルーラーは月で、最も母性や女性性の働きが強い星座ですから、心の在り方が大変重要になるのです。
月の世界は無意識の世界であり、「自我意識」が育つ前の段階。
この領域・段階では、あらゆるものを「ありのまま」に受け取り、そこに善悪の判断をしないため、最も根強い価値観となります。
蟹座の満足感は、他者からの影響や関わり方によって、受容的にもなれば、依存的にもなるでしょう。
蟹座の「自己肯定」は、他者とのつながりの中で見出されることが多いため、他者から認めてもらうことが重要。
それは母親が母性によって子どもを育てるように、自分が「条件付け無し」で他者から愛されることを感じる経験が、蟹座の感情の捉え方と扱い方に大きく影響します。
感情や価値観といった内面の深く根付くものは、後天的に変えることは難しいものです。
ですが蟹座は、人生の土台となる幼少期の感情を幾度となく再現するため、その度に自分自身を満たす方法を模索することになるかもしれません。
蟹座のケレス / セレスは、他者からの施しの有無に関わらずに、「自分自身が自分を満たすこと」で得られる喜びを知ることで、感情が持つ癒しの力や安心感に目覚めます。
他者の過干渉や放任主義は、私たちにはコントロールすることはできませんが、自分自身の生き方と在り方は自分で決めることができる、それが現実です。
「真に自分自身を愛すること」、それは蟹座や月、ケレス / セレスが最も実現したいと願い、他者にも与えたい、という夢なのかもしれません。
そういった願いは、月の世界や自分の世界を絶対するのではなく、太陽(外)の世界や世間を知ることによって実現していきます。
蟹座が求める「心のつながり」は、無条件に与えてもらうことではなく、社会的な関わりや多様性を受け入れることによって叶えられるからです。
蟹座のケレス / セレスとってのキーワードは、「感情を自由にすること」。
心の在り方は十人十色ですから、感情の表現の仕方も人それぞれです。
蟹座のケレス / セレスは、自分と他者の感情を柔軟に捉えることで、心のつながりを豊かにしていくでしょう。
ケレス / セレス × 獅子座
獅子座は、生命の輝きである太陽をルーラーに持ち、自分の行いがそのまま人に影響を与える星座です。
獅子座の自己存在の肯定感は、宇宙が私たちに求める生命の輝きに通じるものがあります。
獅子座のケレス / セレスは、「自分に自信を持つこと」が充足感や満足感、生き甲斐につながるでしょう。
自信とは、与えられるものではありませんし、むしろ「育てていくもの」です。
自信に「根拠」が必要である場合、それは外面的な状況が理由ですが、「自分の存在」に関していえば、「自己信頼」には根拠や理由は一切必要ありません。
獅子座は、自分の行いに自由と責任の両側面があることを理解し、それを知った上で自己表現を行うことに喜びを得ます。
「どこにいっても自分の意志があれば、どんなことでも成し遂げることができる」、というのが獅子座の強い意志力です。
獅子座のケレス / セレスは、「あらゆる経験が自分を育てている」と気づくことで、自分に対する絶対的な信頼を得られるでしょう。
それは不運な生い立ちや対人関係、環境、叶わなかった欲求など、すべてが自分のために用意されたプレゼントであった、という視点が獅子座の意志をより強くするのです。
獅子座は「主体性」の星座で、他者に手取り足取り関わるというよりは、「お手本になる」や「代表になる」という面が強い星座かもしれません。
「自分が絶対である」と慢心する時、獅子座の輝きは失われるでしょう。
それは真反対にある水瓶座が、この世が多様性に満ちていることを教えてくれます。
世界はどこまでも広く、人々の心はどこまでも深いものです。
獅子座のケレス / セレスは、自分自身を信頼するように、他者を信頼し、意志を通じ合わせることで、世界により強い輝きをもたらすでしょう。
獅子座のケレス / セレスのキーワードは、「世界を自分のように信じること」です。
あなたが自分自身を信じることは、世界を信じていることだと分かる時、一喜一憂せずに、大きく構えて人生を歩むことができるでしょう。
そういった人の姿が、人々の意志を感化し、勇気と励ましを与えるのですから。
ケレス / セレス × 乙女座
乙女座もまた、ケレス / セレスに関連のある星座です。
乙女座は「義務」や「環境作り」に意識を向ける星座ですが、突き詰めると「献身」や「養育」につながります。
母性や女性性は、他者を育てることと同時に、自分自身が自立することとや、自分を満たすことに働くのです。
乙女座の行いは、物事を円滑に運ぶことだけに留まらず、「人に教える」ということにも通じています。
自分自身が規律を守ることが、全体の統制につながることを乙女座は理解しているので、ルーテインを守ることを自分に課し、他者にも要求するでしょう。
それは「堅実さ」にもなれば、「堅苦しさ」にもなりますが、安定や維持といった意味でいえば、物質的にも精神的にも大変頼りになる存在です。
乙女座のケレス / セレスは、外側の世界に合わせることを得意で、理性的に判断する星座といえるでしょう。
外側の世界を整えることに精力的過ぎると、オーバーワークになってしまいますから、「自分の内面」に意識を戻す必要があります。
「自分を満たすこと」と「全体を満たすこと」は、必ず自分自身を満たすことから始め、メンテナンスし続ける必要がある、ということを忘れてはいけません。
また「自分がいなくては回らない」という状況を作ることで、自分も周りも追い詰めることも極力回避する必要があります。
乙女座にとって最も成長させる要素は、「教える」という面で他者を育てることです。
「自分と同じことをできるようにさせる」という目的ではなく、「誰もが全体にとって必要なことができる」という状況を実現させること。
それは個人的にも社会的にも「規範」や「ルール」に対応できる「養成」といえるでしょう。
ですから人を育てることに意識を向け、人の成長に関わることに喜びを感じられると、乙女座のケレス / セレスはより輝きを増していきます。
どんな小さなことでも、あなたのできる範囲で他者貢献ができ、どんな貢献でも価値があることは事実です。
乙女座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「全体が揃うことで完全になる」。
個の存在が1人で完璧になる必要はありません。
誰もが「お互い様」で生きていますし、大宇宙と大自然に生かされているのが私たちなのですから。
自分1人で頑張らず、他者を頼り、みんなでお互いを信頼していくことが、全体への貢献と調和になるのです。
ケレス / セレス × 天秤座
天秤座は社会性に意識を向け、「他者との協調」を重んじる星座です。
そのため自意識や主観的な判断よりも、客観性に価値を置き、より評価基準が高い選択をするでしょう。
自分の欲求が「全体に求められること」という価値観があることで、道徳観や倫理観や、多様な価値観に接し、広い視野を持つことが促されます。
天秤座は人間関係や環境に「調和」をもたらし、その状況下で自分が貢献していることを実感するのです。
理性や客観性を持つということは、自意識を抑えることにもなりますので、自分自身を満たすということを叶える同時に、全体性に貢献することが重要になります。
天秤座のケレス / セレスは、他者と協力関係にある時、自分自身に自信や満足感を感じ、その姿によって信頼されるでしょう。
「個人の意思が全体のためにある」という意志は、あなたの理性と感情、そして言動を活性化させますが、無理は禁物です。
自己犠牲は自分を満たすどころか、自分を蔑ろになりますから、従属意識や被支配的な意識に陥ってしまうと危険といえます。
天秤座は対等であることを望み、それを他者にも求め、その誠実さをもって人を育てていくでしょう。
となると、天秤座に必要なことは、「自分が信じられる行いにエネルギーを注ぐ」ということになります。
誇大表現や扇動は、人の恐怖心や欠乏感を刺激して行動させますが、天秤座が望む世界は、嘘偽りの無い世界です。
ですから天秤座にとっての「自分を満たすこと」は、世界や全体にとって「最善」である必要がある、ということになりますね。
天秤座にとってのキーワードは、「自分を満たすことが調和につながる」です。
全体が良くなるなら、当然自分自身も良くなるはずですし、そういった善の行いに必ず支持されるもの。
「自分を信頼すること」が、「世界を信じること」を願う天秤座は、常に自分自身にも他者にも素直であることで、自分自身の「育てる力」は輝きを増していくのです。
ケレス / セレス × 蠍座
蠍座は「感情の濾過(ろか)」や「自己変容」、「他者との分かち合い」の星座です。
深い洞察力や鋭い感性、経験則に基づく視座は、自身に対しても、他者に対しても厳しく向けられます。
「アメとムチ」という言葉がありますが、蠍座は「喜びには痛みが伴う」ということを深く理解し、痛みや辛みを受け止める度量がある星座なのです。
かといってムチばかり振るうわけではなく、丁度いい塩梅で、他者に癒しや励ましを与え、「信頼関係を築く」ことの順序を間違えません。
蠍座にケレス / セレスは、感情によって他者とつながるだけでなく、他者が成長や変容に辿りつくように気づくを与えます。
「指導者」や「アドバイザー」と表現できますが、状況や関係性が特殊になれば、「支配者」の立ち位置になってしまうこともあるでしょう。
蠍座は「相手をコントロールしたい」という欲求があるというよりは、「自分の意志に同調してほしい」という願いを持っています。
自我意識が強く働く場合には支配欲に、他者を尊重する意識が強く働く場合には、「導き手」となるといえるでしょう。
蠍座のケレス / セレスは、「自分自身を満たすこと」と「他者を導くこと」が一致する時、とてつもないエネルギーを生みます。
これは「個の意識」が「他者の意識」と融合した証拠で、「全体性への貢献」を果たしているのです。
蠍座は感情が人と人とをつなぐ「エネルギー」であることを理解しています。
ですから自分自身を深く内観し、他者へは慈しみの眼差しを向けるのですね。
蠍座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「受け入れる器」です。
「他者の感情を受け止める」ということは簡単なことではありませんし。
蠍座は「自分が認めた相手」に対して、どこまで献身的になれますが、自分の意に沿わないことまでも受け入れる時、蠍座は心から生きている実感を味わうでしょう。
ケレス / セレス × 射手座
射手座は「冒険家」であるとともに「哲学者」の星座でもあります。
広い視野を持つために、世の中を探究し、自分の意識を広げるのが射手座です。
射手座は頭で考えるだけでなく、身体的な完全も大切にするため、心身のバランスが保たれ、自身の知的好奇心を満たすだけの持久力を持ちます。
射手座にとって知性を満たすだけでなく、身体的な満足も重要視するため、「文武両道」という言葉が相応しい星座といえるでしょう。
射手座は自我意識を発育し、その姿や行いを他者に見てもらうだけでなく、宇宙の真理にまで意識を伸ばし、人生を楽しもうとします。
射手座は楽観性と柔軟性、そして知性によって、絶えず成長と発見を繰り返す星座。
肯定的な生き方や在り方こそが、射手座を動かす動力源といえるでしょう。
射手座は日常の小さなことから、学術や宗教、哲学などに、真理や神秘を感じ、それを予感し、また確かめることで満足感を得ます。
そのため「何もしない」という選択や、「人生に目的を見出せないこと」が、射手座にとっての絶望といえるでしょう。
射手座のケレス / セレスは、自身に教養を与えること自体にも満足感を得ますが、知らず知らずのうちに他者を感化することにも喜びを感じます。
射手座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「歩みを止めないこと」です。
私たちから好奇心が失われてしまったら、きっとあらゆる可能性や願望は影を潜めてしまいます。
好奇心はただの「興味本位」ではなく、「手応えのある証拠」を見つけ出すまで、私たちを動かし続けるのですから。
ケレス / セレス × 山羊座
山羊座は「成果」や「支配」、「完成」の星座で、物質的な豊かさの実現はもちろんのこと、長期的な計画の実行を得意とする星座です。
ケレス / セレスが関連している星座以外の女性星座は、山羊座と魚座ですが、山羊座は物質的な豊かさと繁栄に喜びや満足感、達成感を感じます。
山羊座は「教師」という名前よりも、「現場監督」のような立ち位置に近いため、一対一ではなく、組織的な集まりの中で存在感を放つ星座。
建設的な考え方と長期的なプランの実行は、山羊座に刺激とやり甲斐を与えます。
山羊座は蟹座の正反対に位置する星座で、蟹座が「家」や「家庭」を象徴するのに対し、山羊座は「社会」や「会社」を表し、社会的な働きが最も強い星座です。
山羊座は自分自身に厳しくあるように、他者にも厳しく接しますが、それは蟹座とは違う「見守り方」や「育て方」といえるでしょう。
私たちは障害や困難があるほど、努力と工夫をします。
山羊座は人が成長する時は、自分の中にある限界を突破する時であることを確信しているため、「他者を信頼するから」こそ、自らが壁になろうとするのです。
それは目先の優しさではなく、遠くにある達成感や成長のためであって、排除や妨害が目的ではありません。
山羊座にとっての「養成」や「育成」とは、自立するためであり、他者と協力する力をつけることにあるのです。
山羊座は理性的になり過ぎたり、ルールを重んじることで、自身と他者の感情を抑圧する傾向があります。
社会的な評価や立場に意識を向け過ぎることは、足元を崩すことになり、信頼を失うことになりかねません。
ですから山羊座は、社会性と個性の両立に苦労しますが、その胸の内を信頼のおける人に打ち明けることで状況は変わります。
山羊座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「公平な責任と義務を目指す」です。
組織やルール、大きな力や立場は、知らず知らずのうちに機体的・事務的な流れを生みます。
無駄やミスを失くし、効率性を求めることは必要ですが、「誰のため」に成果を出そうとしているのかを考えることは、人の上に立ったり、人を育てるためには必要不可欠です。
山羊座は、物質世界の支配者である土星をルーラーに持ちます。
土星からのプレッシャーは長く、また重く圧し掛かりますが、「生きる実感」を獲得させ、太陽の輝きを確信させるために働く天体です。
山羊座のケレス / セレスは、「厳しさの先にある成果と達成感」を見失わなければ、人生に誇りを感じられるでしょう。
ケレス / セレス × 水瓶座
水瓶座は「個性の尊重」や「多様性の尊重」、「理想の実現」などを象徴する星座です。
そのため水瓶座は、既存の社会構造や、固定概念や固定観念、アップデートのかかっていない常識や価値観に対しては、挑戦的な態度を示します。
それは「従属意識」こそが、私たちの自立心や独立心を妨げ、個性の芽を摘み取っている、と確信しているからです。
かといって水瓶座は、これまでの歴史や思想をすべて否定しているわけではありません。
何事も前例があることによって、新たな価値観や創造性が生まれるからです。
水瓶座は「魂の解放」とも呼べる、「公平性」や「多様性」を訴える星座。
それは社会や時代の流れによって、仕方なく個性を封印しなければならなかった同胞を守り、また導くためです。
「水瓶座の時代」や「風の時代」という表現が強い注目を浴びるのは、水瓶座のルーラーである天王星が、「革命の星」だからでしょう。
私たち人類の歴史は、星々の運行と連動して、意識の進化がおき、実社会で革命を起こし続けてきました。
それは私たちが、「成長し続けたいという欲求」を持っているとともに、「個としての自分を生きたい」という願いが失われることがなかったからです。
水瓶座のケレス / セレスは、「自分を生きること」に「自分の個性を愛すること」があることを訴えます。
誰の真似をしても、本当の自分はいつまで経っても実現できません。
憧れや羨望は、追従するだけでは個性が発揮されませんから、水瓶座は自立心や独立心を持った同志で集うことに喜びを感じます。
「誰かがやってくれるだろう」という期待は、「全体性から自分を自ら分離させてしまっていること」に気づかせてくれるのが、水瓶座の発想力や創造性といえるでしょう。
水瓶座のケレス / セレスは、「自分の個性を認めること」で自信や自尊心が高まり、他者にも優しく接することができます。
水瓶座は決して奇抜さや天才性に価値がある、ということを訴えているのではなく、「自らに備わっている個性」そのものが天才性である、ということを体現する星座です。
水瓶座の意志は、「等身大の自分を生きること」であり、それは「自分を絶対肯定する」ということ。
「どんな自分でも受け入れる」度量は、世界を知っていくほどに成長するでしょう。
水瓶座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「自由な人生に責任を持つこと」です。
意外性やユニークさだけでは、個性を見失っている人を掬うことはできません。
個性を発掘し、発揮するためには、障害や困難を克服することが伴います。
自由や理想は、破壊や反抗の成果ではなく、弛まぬ歩みを進めながら、他者と調和が取れた関係性を持ち続けることで、少しずつ実現されるものなのですから。
ケレス / セレス × 魚座
魚座は「思いやり」や「慈しみ」といった包み込む感情を大切にする星座で、精神的な連帯を重視する星座です。
魚座は山羊座と同じく、ケレス / セレスに関連しない女性星座で、山羊座とは対称的に精神的なつながりを重視します。
魚座の意識は、「形あるものはすべて源へ還る」というものです。
つまり私たちの生命活動は、大宇宙の生命活動から離れ、一時的に物質世界で育まれ、再び目に見えない領域に戻る、ということですね。
魚座のルーラーは海王星で、魚座が持つ「同調」や「共調」の意識は、境界線を曖昧にすることで達成されます。
海王星の講座でもお伝えしましたが、「自我意識の喪失」には危険が伴いますので、私たちの意識には防衛反応というプログラムが作動し、「個」としての意識は失われません。
私たちは主観を完全に外すことはできませんが、できる限り全体性に意識を傾けることで、他者へに深い癒しや安心感を与えることができます。
蟹座が「身近な人に向ける母性」とは違い、魚座は「全体性の母性」の意識を自らの内面に発見し、その意識の一端を他者に向ける星座。
「愛」という大宇宙のエネルギーには、「無条件」や「超越的」という言葉がつきます。
それは「信頼」や「絶対肯定」には、一切の条件づけや見返りが無く、ただ「今を認める」からです。
魚座のケレス / セレスは、相手のありのままを受け止めること、すなわち「今の相手のあり様」を受け止めることで、深い信頼と癒しを共有します。
魚座は決して現実逃避を促す星座ではありませんし、物質社会に背を向けているわけではありません。
むしろ物質世界での人生に喜びを見出すために、個性や社会性をすべて包み込み、休息や深い癒しが必要であることを訴えているのです。
魚座のケレス / セレスにとってのキーワードは、「痛みを愛すること」。
私たちは変化を望もうしなくても、人生からあらゆる困難や試練を与えられます。
それは魂の計画によって運ばれるとともに、より他者や世界を理解するために臨むべきものです。
魚座は痛みや困難を昇華することによって、またそれを他者と共有することによって、「物質世界に喜びを見出すこと」ができるでしょう。
痛みは次から次へとやって来るかもしれませんし、あなたに癒しを求める人は増え続けるかもしれません。
それでもあなたは、「痛みが愛に変わること」を信じることができますし、その気づきを多くの人に伝えることができるのですから。
ケレス / セレスとハウス
ハウスについての解説は、ハウス別の講座で行いますが、軽くケレス / セレスが入るハウスについても触れておきます。
小惑星は大きな転機や変化ではなく、「潜在的」・「日常的」・「根源的」な意識に影響を与える天体です。
それはハウスのテーマによって自覚されます。
ケレス / セレスが入るハウスに着目することで「育てるべき能力」や「成長する能力」、「他者に貢献する要素」などを知ることができるでしょう。
ケレス / セレスを知ることは、育てられた経験を通して得られた価値観と、自立や他者貢献をする上で自身に必要な能力を見出すことになります。
私たちは決して、機械的に、一辺倒な人生を送っているわけではありません。
幼少期の価値観が社会で通用することも、誰もが受け入れてくれるわけがないですし、自分自身で生い立ちに疑問を持つことだってあります。
ケレス / セレスがあるハウスのテーマは、特にあなたに必要な要素となりますから、ご自身とあなたが関わる人たちのために、メッセージを受け取っていきましょう。
ハウスに関する詳細は、後の講座で詳しく解説しますので、楽しみにしていてくださいね!
ケレス / セレスが位置する星座の度数
ホロスコープは12分割して、12つの星座とハウスが配分されているということは、これまでの講座でお伝えしましたね。
また360度の円を12分割し、それぞれの星座には更に30度の部屋があり、あなたのケレス / セレスが位置する度数によって、「あなたのケレス / セレス」の特徴が分かります。
ちなみに1つの星座の度数は、0度~29.99度の間で、30度は次の星座の0度となります。
また1つの星座は、1~9度、10~19度、20~29度の3つの区分けで考えられます。
違う考え方として、5度毎にグループ分けをして、更に細分化する解説もあります。
物事は細分化することで、より深く、また明確に特徴を掴むことができますが、最初のうちは3グループに分けるところから始めてみましょう!
サビアンシンボル
サビアンシンボルとは、星座の度数の1つひとつに、意味やメッセージがあるというものです。
サビアンシンボルについては、また後の講座で解説していきますが、あなたのケレス / セレスが位置する星座の度数をまずチェックしてください。
そして、ケレス / セレスの度数に+1度足したサビアンシンボルのメッセージを読んだり、その度数のサビアンシンボルの解説の中からビビッと来た言葉や表現を選びましょう。
サビアンシンボルに限らず、天体が位置する度数の前後1度、合計3度を合わせて見ると「流れ」が掴みやすくなります。
サビアンシンボルは、度数自体に関するメッセージですから、あなたのケレス / セレスと、ケレス / セレスが位置する星座とハウスと絡めると、より多くの情報や閃きが沸いて来るはずです。
とはいえ、現代占星術ではホロスコープリーディングの際に活用されますから、10天体とともに、小惑星のサビアンシンボルもチェックしておいてくださいね!
ケレス
今回は小惑星(準惑星)のケレス / セレスについて、解説させていただきました。
「生むこと」・「育てること」は、実は誰もが感じる喜びであり、可能性だったんですね。
私たちは日々、小さな変化を積み重ねることで、人生を創造していますし、大宇宙に貢献しています。
「安定」と「変化」は、快か不快かのどちらではなく、互いがあるからこそ成り立つものです。
それは「男性性と女性性の調和」そのもの。
私たちの性の働きの調和は、それぞれ「満たされ方」が異なります。
「性の働きの調和を満たす」とは、性格や言動のパターンに表れ、10天体の影響とマッチするため、占星術の奥深さを実感できるでしょう。
ケレス / セレスは、あなたが「自分らしい喜び」を見つけるための星です。
小惑星から準惑星に変更された事実は、「個性は活かさなければいけない」というメッセージとも受け取ることができます。
私たちの個性は、あらゆる状況や環境、条件によって、活性化が邪魔されているように感じられますが、本当にただそれだけなのでしょうか?
私たちは制約や制限という「枠」があるからこそ、「自由」や「理想」を見出そうと努力し、工夫する生き物です。
人生に予め正解や答えが用意されていないのは、私たち自身が内面と相談しながら、また世界と対峙しながら、自分で確立していくものだからでしょう。
私たちの中に宿っている「母性」や「女性性」は、個の意識の成長とともに活性化し、やがては全体性に喜びを与えるまでに力を増していきます。
この講座で、「自意識で気づくこと」の大切さを強調している理由は、「内面の輝きは自分で育てることでしか光らない」からです。
ケレス / セレスは、自分を大切にすることが、私たちが真理に到達するために必要不可欠であることを教えてくれているんですね。
あなたがご自身の母性と女性性の働きに目覚める時、小宇宙としての存在感があなたから生まれていくでしょう。
誰もが最初は、暗闇から可能性を探ります。
その暗闇を照らすのは、あなたの意識。
この内面の作業を助けてくれるのが、星たちなんですね。
「自分の喜び」に気づかせてくれるケレス / セレスをキッカケに、あなたの個性がより輝きを増していくことをお祈りしています!
それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次の小惑星別「パラス」の講座でお会いしましょう!
コメント
とても為になりました!
有りがとうございます!