「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。
今回の講座は「ドラゴンテイル」です。
前回の講座で、「ドラゴン」という言葉を「神秘性」と表現しました。
「ドラゴンテイル」を言い換えますと、「神秘性の足跡」となるでしょうか。
ドラゴンヘッドが「人生の挑戦」であるなら、ドラゴンテイルは「人生の休息」を意味します。
「休息」とは、リラックスできる状態や環境に身を置き、緊張やプレッシャーから解放されている状態です。
そのためストレスが生まれませんし、苦手意識や恐怖心が伴うこともないでしょう。
ドラゴンテイルは、「過去世」に例えられますが、確認しようがないため、「既に身に付いている事柄」という風に解釈した方が健全かもしれません。
なぜなら今の人生を生きているのは、「今のあなた」であり、過去世のあなたではないからです。
ドラゴンヘッドの講座でお伝えした通り、私たちの人生は、挑戦を希望であると捉えて前進する時、可能性が開花していきます。
ですがこの世は「二元性」や「対極性」という、相対する要素で成り立っていますから、挑戦ばかりしていると疲れてしまいますよね。
ですから「人生の休息」や「なぜだか自然とできてしまうこと」を知ることで、改めて「自分にはこういう部分がある」と自己理解を進めることが大切です。
ドラゴンテイルは、ドラゴンヘッドのように挑戦を強いることはありませんが、逆に現状維持や過去への執着を促してしまう側面があります。
占星術では、私たちは「太陽の輝き」を獲得することが、人生において最も重要なテーマです。
光は闇があってこそ輝き、未来は現在があってこそ、また現在は過去があってこそ成り立っています。
ドラゴンテイルが示す「休息」や「得意」な事柄は、あなたを励ましてくれたり、今を生きる上で、安心材料になるでしょう。
ドラゴンテイルはドラゴンヘッドと常にセットですから、2つで人生の流れを垣間見る感覚を掴んでください。
それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!
感受点とは
感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。
感受点に、以下のようなものを意味します。
- 太陽系10天体・小惑星
- 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
- 計算上のポイント
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
ダークムーンリリス、
トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc
感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。
ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。
これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。
実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。
惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。
今回解説させていただく「ドラゴンテイル」は、ドラゴンヘッドとは対極の「地球から見た月の黄道の降交点」です。
地球から見ると、太陽と月は追いかけっこをしているように見えますね。
占星術に限らず、太陽と月は「対」の存在として捉えられています。
太陽と月は、「二元性の原理」を最も分かりやすく表現された存在といえるでしょう。
太陽が沈み、月が空に昇っても、相変わらず太陽は存在しますし、その反対も然りです。
太陽と月は、それぞれの軌道を周りながら、「約束の時間と場所」で重なります。
それがドラゴンヘッドとドラゴンテイルです。
そして「特別な時間と場所」の1つであるドラゴンテイルは、あなたの「安心材料」を与えてくれる場所。
それは「休息」や「得意分野」という言葉で表現できます。
なぜなら「月が黄道を降りる時」は、「太陽の光を反射しなくていい」時だからです。
月は太陽の光を吸収する働きがあります。
「吸収する」という働きは、ただ受け取るといっても、「器」として機能する必要がありますから、決して楽である、ということではないのです。
ドラゴンテイルは、ある意味、「既に挑戦が終わったこと」と表現することができます。
太陽の光を全身で受け、吸収する必要が無い状態は、言うなれば「肩の荷が下りている状態」です。
ですからドラゴンテイルは、「片意地を張らなくていい自分」という風に解釈するとイメージしやすいでしょう。
ドラゴンテイルとは何か?
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの定義は、人によって様々です。
前世やカルマ、高次元の存在など、実感や体感が得られにくい事柄が散見しますが、この西洋占星術講座では、次のように定義させていただきます。
ドラゴンテイル:月の輝きを再認識するための方向性
太陽の軌道(黄道)と月の軌道(白道)の交差点における、月の降昇点が、ドラゴンテイルとお伝えしました。
ですが少し付け加えてお伝えすべきことがあります。
ドラゴンテイルは、月の世界の安心感と罠を再確認させるポイントである、ということです。
なぜならドラゴンヘッドは、黄道と白道が交わる特別な交点で、月が黄道を降るポイントだから。
ドラゴンヘッドもまた、月が黄道と白道の交点において、黄道を昇るポイント(降交点)です。
これら2つのポイントは、あなたの意識が、月から太陽に「昇る降り」することを暗示しています。
これまでの講座を読んでいただいているあなたなら、何となくご理解いただいていると思いますが、月の世界から太陽の世界へと向かって生きているのが、私たちの人生です。
太陽の軌道と月の軌道は、あなたに、ご自身が向かうべき方向性(ドラゴンヘッド)と、懐かしさを感じられる着地点(ドラゴンテイル)の2つのポイントを与えてくれます。
ドラゴンテイルは、あなたが「月の自分」をいつでも思い出すことができ、休息を取ったり、自信を取り戻す手伝いをしてくれる感受点なのです。
頭と尾は「今、この瞬間」で結ばれている
ドラゴンヘッドや太陽、MCは、広い視野としての「方向性(未来)」を表します。
それと反対に、ドラゴンテイルや月、ICは、「与えられた要素」や「既にもたらされた結果」という要素や条件、環境という立ち位置です。
私たちは、既に知っているものや慣れ親しんでいるものに対しては、恐怖心や不安を感じることがありません。
ドラゴンテイルや月、ICは、私たちを恐怖心や不安から解放してくれる領域です。
ですが何度もお伝えしているように、私たちに与えられた寿命(人生)は、安全地帯に居座ることでは、成長も発展も生まれません。
かといって、未来や将来への漠然と不安を過剰に抱き、何もできない状態に陥ることも危険です。
私たちの人生という神秘性は、ドラゴンテイルという扉から生まれ、ドラゴンヘッドへ向かっています。
2つのドラゴンポイントは、「今、この瞬間」ではありません。
ですからドラゴンヘッドもドラゴンテイルも「目印」である、という点を忘れてはいけない、ということになります。
言い換えるなら、ドラゴンヘッドは未来への不安の材料となり、ドラゴンテイルは過去への執着となる、ということです。
ドラゴンテイルが示すもの
2つの円を少しズラして描いてみると、必ず2点が交わります。
太陽の黄道と月の白道が交わる2つの交点のうち、南の交点がドラゴンヘッド、北の交点がドラゴンテイル。
先ほど「ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、黄道と白道が交わる特別な交点で、月が黄道を昇り降りするポイント」とお伝えしました。
このことから、私たちは時折後ろを振り返り、懐かしさや安心感を取り戻す時、自然と月の世界に意識を向けます。
そういった時の私たちの意識は、月が黄道を降るポイントに向き、そのポイントがドラゴンテイルというわけです。
「月が沈む時(下降点)」は、月が降っていく時ですから、太陽から遠ざかっていく状態を意味します。
月の世界は、私たちを生み育ててくれた「母なる世界」です。
ですが私たちは、いつまでも赤ちゃんのままではいられません。
守られ、育まれ、愛されることも幸せですが、私たちが他者を守り、育み、愛することもまた幸せなのです。
ただ私たちの記憶と感情は「保存」されています。
それは顕在意識で思い出せる分量だけでなく、潜在意識の領域にも存在し続け、私たちは過去を消去することはできません。
ドラゴンテイルは、ドラゴンヘッドと対のポイントであるため、「対極」や「正反対」の要素を感じさせます。
ドラゴンテイルはドラゴンヘッドと違い、「既に備わっている要素」を教えてくれますので、幾分理解が得られやすいでしょう。
ドラゴンテイルが持つ意味は、以下の通りです。
- ドラゴンテイルは、目に見えない感受点である
- ドラゴンテイルは、太陽の軌道(黄道)と月の軌道(白道)の交差点の1つである
- ドラゴンテイルは、黄道に対して月が昇るポイントである(昇交点)
- ドラゴンテイルは、ドラゴンヘッドと対のポイントである
- ドラゴンテイルとドラゴンテイルを結んだ時、「ノード軸」ができる
- ドラゴンテイルは、「ノースノード」と呼ばれる
- ドラゴンテイルは、人生の舵取りをする上での「方向性」を表す
- ドラゴンテイルは、「人との特別な縁」を暗示する
- ドラゴンテイルは、「今の自分」や「これからの自分」を意識する上で、過去やルーツとなる要素を示す感受点である
また、感受点としてのドラゴンテイルの働きは、以下の通りです。
- ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、18年6ヵ月で12星座を一周する
- ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、1つの星座に1年以上滞在する
- ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、順行と逆行を繰り返す
- ドラゴンテイルとドラゴンヘッドのノード軸は、ホロスコープ上を右回りに回る
*天体はホロスコープ上を左回りに回ります*
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドを分かりやすくイメージするとすれば、自分自身を地球として、月の世界から太陽の世界へ向かって行く、という感じです。
太陽の講座でお伝えした通り、「太陽の自分」や「太陽の輝き」とは、あらゆる経験を経て獲得していくものであり、人生をかけて創造していく壮大な物語。
それに対して、月の世界とは、「与えられる自分」や「受容性」を表します。
ドラゴンテイルは、あなたがご自分の人生に、月の自分が安心材料となり、人生の息抜きや得意分野を教えてくれる感受点です。
私たちは誰もが最初から最後まで、この世界からすべてを与えられ、一時的に借りながら生きている存在。
ドラゴンテイルは、その「与えられたもの」の要素の1つである、と解釈していただければと思います。
ドラゴンテイルを決定づける3つの要素
これまで長々と説明を続けてきましたが、ドラゴンテイルを理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。
ドラゴンヘッドの重要性を知るための5つの要素を、以下にまとめました。
- ドラゴンテイルの星座
- ドラゴンテイルに近い惑星や小惑星
- ドラゴンテイルとアスペクトを取っている惑星や小惑星
- ドラゴンテイルが位置するハウス
- ドラゴンテイルのサビアンシンボル
より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。
星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、ドラゴンテイルの度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルのサビアンシンボルを読む場合、他の感受点と違い、+1度足さずに、そのままの度数で読む必要があるとされています。
度数は四捨五入をし、切り捨てるだけで、繰り上げない度数のサビアンシンボルをチェックしてください。
ただ前後のサビアンシンボルを読むことで、流れが分かりますから、他の感受点と同様に、3つの度数のシンボルをチェックすることをおススメします。
またドラゴンテイルは、ドラゴンヘッドと合わせてノード軸を作り、現在(過去)と未来のポイントを教えてくれるため、どちらも重要です。
これはアセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)と、ICとMCの関係性に似ています。
ドラゴンテイルは、「環境」や「要素」という意味では、ICに最も近しい要素といえるでしょう。
なぜならドラゴンテイルとICは、月の世界のように、「心の拠り処」となり、また成長や発展がありません。
私たちは、「変わらないもの」に「楽」や「安心」を感じるからです。
特に日本では、月星座占いが人気ですが、「自分を満たすこと」と「自分を甘やかすこと」の2つは微妙に違います。
自分を満たすためにドラゴンテイルやIC、月の世界を見る分には問題ありませんが、現実逃避や自分自身の能力や才能を閉じ込めるような、消極的な姿勢は健全とはいえません。
ですからホロスコープに限らず、得意なことや好きなことを知るとともに、苦手なことや嫌いなことを知ることも重要です。
ドラゴンヘッドが示す方向性は、「骨が折れる」という意味では、緊張や不安、プレッシャーが生まれるかもしれません。
ですが挑戦もしていないうちから、「怖い」や「苦手」というレッテルを貼ってしまうのは、もったいないでしょう。
その点、ドラゴンテイルは、あなたが自然体でいられる要素を教えてくれますので、あまり感情を刺激されることはありません。
あなたが無意識にやっていることやできることは、他の人にとっては、羨望や評価の対象になることがあります。
自己理解と自己信頼、自愛を自覚する上で、ドラゴンテイルは、あなたに自信を与えてくれるのです。
過去に生きるということ
先ほどドラゴンポイントは、時制で表すなら、「過去」と「未来」を表す、と表現しました。
ドラゴンテイルは過去世ならぬ、「過去性」という要素を含んでいます。
先天的に与えられた能力は、自分自身にとっては当たり前ですが、他者にとっては、努力や苦労の対象になるでしょう。
またドラゴンテイルが働きかける意識は、「習慣」や「習性」です。
実際に培った経験は、私たちに判断基準を与えてくれますから、過程(プロセス)が楽になります。
ですが「同じこと」を繰り返すことは、行動範囲が狭まってしまったり、行動パターンが固定され、出会う人の幅を狭めることに繋がることも、事実です。
そのため、私たちが人生を豊かにしようとする時、ドラゴンヘッドをはじめ、太陽や土星が示す刺激や挑戦を受け入れる必要があります。
「マインド」や「マインドセット」という言葉が至るところで見聞きするようになりましたね。
「マインド」という言葉の定義は、「心」や「精神」、「意識」ですが、英語と日本語ではニュアンスが異なりますので、少し付け加えさせていただきます。
マインドとは、「凝り固まった感情の塊」です。
マインドを「思考」という意味で使われる場合もありますが、思考と感情は似て非なるもの。
また感情は、心そのものではありません。
心は月に喩えられ、コロコロと転がるように、心模様を変えます。
心に陰りをもたらすものが感情、心に染みをつくるものがマインドといえるでしょうか。
感情は、認められることがないまま放置されると、蓄積し、塊となって心の世界に居座ります。
塊は「ブロック」と表現され、「マインドブロック」とも呼ばれていますね。
私たちの人生は、いつになっても、感情と向き合い続け、どのように心を満たせばよいかを模索し続けていくでしょう。
ドラゴンテイルは、私たちに「安心感」を与えてはくれますが、新たなチャンスや希望を見出すという意味では、行動範囲を広げることには繋がりません。
それは「過去」や「与えられること」に意識が向き、新しい選択や発展とは真逆の方向性を示すからです。
根も葉もない言い方をすれば、ドラゴンテイルが示す要素は「必修科目」ではなく、挑戦や成長のための「糧」や「自信」といえるでしょう。
過去世に引っ張られる危険性
世の中には、どうしても理由や原因が分からないことがありますし、人生においても、考えてもどうしようもないことが沢山あります。
占星術は、確かにスピリチュアルな要素を多分に含んでいますが、深追いすることはあまりお勧めできません。
他者の言葉で、「経験」や「実感」が無いことを納得してしまうと、「思考停止」と「感情の鬱滞(うったい)」が生まれます。
「分からないことは分からないままにしておく」という選択は、決して「逃げること」ではありません。
過去世や前世という概念は、そのうちの1つです。
過去世や前世は、「今のあなた」の人生ではありません。
ドラゴンテイルは「過去世」や「前世」の要素を示す、と表現されますが、誰にも確かめようがなく、また共有することができないのです。
この西洋占星術講座は、「あなたの今の人生」と「今のあなたの内面」にフォーカスを当てています。
ですから過去世や前世という概念には触れません。
そのためドラゴンテイルは、二元性・極性の原理として、向かう先があるならば、出発点としての要素や条件が予め用意される、という風に表現させていただきます。
過去世や前世が存在しても、いなくても、意識は「今、この人生」に繋げていなくてはいけません。
真理探究や精神世界を追求する上で、参考になる歴史や知識が沢山存在しています。
抽象的な概念や世界観は、私たちの想像力を掻き立て、私たちを楽しませてはくれますが、迷子になってしまうと危険です。
よくセミナーやカウンセリング、コーチングなどに時間とお金、労力とエネルギーを投じたものの、成果が得られなかった、という話を見聞きされるでしょう。
占いに限らず、私たちには現実から距離を取るための、精神的なバランスを得るための手段が沢山あります。
「結局は誰にも分からないこと」を楽しむことは、時として必要かもしれませんが、それ以上に大切なことは、「あなた自身」を研究することです。
あなたの意識を逸らし、他者が持つ概念や価値観を真に受け、流されないように気をつける必要があります。
過去世や前世を追い続けても、時間は巻き戻せないことを思い知るだけです。
ですから「今、この人生」にフォーカスを当てることを、強くおススメします。
尻尾を持たない私たち
動物には尻尾がありますね。
あなたは動物が尻尾を動かす時、どのような感覚なのかを知りたい、と思ったことはありませんか?
動物が持つ尻尾は、海を泳ぐために必要な部位がそのまま残り、体幹のバランスを取るために機能しているといわれています。
なぜこのような話を持ちだしたかといいますと、尻尾を持たない私たちは、代わりに「意識」を持っているからです。
尻尾は、過去世や前世、過去への執着、抗うことができない大きな流れへの反抗のように、実質的な成果をもたらしてはくれないことの象徴といえるでしょう。
現実を生きるとは、「与えられたもの」を絶対視することだけでは完結しません。
私たちの人生には、「取り上げられた要素」もあれば、「苦手意識の克服」もあり、一方で「約束されている喜び」も用意されています。
尻尾は、「補完された神秘性」であり、記憶や思い出のように、いつでも振り返ることが許されている領域と表現することができるでしょう。
成長・進化に必要なことは、嫌でも目の前に現れ、逆に不要なことは、不安材料や迷走の要素になってしまうことがあります。
コンフォートゾーンを出ることや挑戦が正義である、ということではありませんが、「新たな自分の発見」をするためには、尻尾ではなく頭を動かすことが必須です。
そのためドラゴンテイルは、「必修科目」ではなく、「既に取り終えた単位」という風に解釈すると健全かもしれません。
ドラゴンが、尻尾で太陽や月を食べることができないように、私たちは前を向いて人生を歩いていく必要があるのですね。
ホロスコープと生まれ変わり
私たち人間は、自我意識と外部の世界を行ったり来たりしています。
行ったり来たりといっても、常に自我意識を通して世界を見ていますし、私たちは身体から抜け出ることはできません。
体外離脱や退行催眠によって、変性意識に至ることはできますが、現実として、あるいは、物質的にその意識の体験を再現することはできないのが現状です。
過去世や前世の存在の肯定は、あの世や精神世界の肯定と同じように、「信じるか信じないか」という議論になります。
この西洋占星術講座では、決して過去世や前世を否定しません。
ただ捉え方としては、「今のあなた」や「今のあなたの人生」にどのような影響をもたらしているかについては、肯定も否定もできない、という立ち位置です。
人類の歴史は、約500万年といわれています。
現在に至るまでに、私たちの魂は、1度も生まれ変わったことがないのでしょうか?
前世の記憶を持つ人々が集まる村が発見されたり、幼少期に前世の記憶を鮮明に口にする子どもも少なくないといわれています。
ホロスコープはあくまでも、「今のあなた」の人生計画書ですので、過去世や前世についてを教えてくれるものではありません。
ですからホロスコープを穴が空くまで見ても、過去世や前世については分からないのが現状です。
過去世や現世を追求するよりも、実質的に「血統」や「魂の流れ」を知る方法が1つあります。
それは「家系のルーツ」を知ることです。
現在の地球の人口は、約78億人で、もうすぐで80億人に達しようとしています。
78億人には、それぞれ血筋や血統があり、必ず祖先が存在し、突き詰めれば1つの人間に行き着くはずです。
人類の誕生がたった2人であったのか、それ以上だったのかは知る由もありませんが、私たちには物質的なルーツが存在しています。
またカルマ(業)という概念がありますね。
私たちは気づいていませんが、外を歩く度、小さな昆虫を踏みつぶしたり、電力を消費するだけで、他の生物の命を日常的に奪っています。
もしカルマ(業)が私たちの幸福や不幸を左右するのであれば、誰もが四苦八苦でのたうち回っているはずです。
宇宙意志が示すカルマ(業)と、宗教的なカルマ(業)は必ずしも同じとは限りません。
またカルマ(業)をホロスコープに反映させようとすれば、コンピュータを使ったとしても、とても解析・解読・分析は不可能でしょう。
この世には数えきれない不条理と不平等が存在します。
ホロスコープを見て、自分の人生を豊かにしようと試みている時点で、とてつもない豊かさを享受しているのかもしれません。
もし今の私たちが、未来世に影響を与えるとすれば、やはり「今、この人生を生き抜くこと」に精力を注ぐことが答えになります。
大昔を生きる人には、未来世を考える暇や余裕など無かったかもしれません。
ただ誰もが考えたことがあるとすれば、「私はなぜ生まれたのだろう」という答えの出ない問いだったかもしれませんね。
ホロスコープは、出生時のネイタルチャートをはじめ、現在の天体の運行を見るトランジット、1年を1日に換算して見るプログレスなどがあります。
時間を遡って現象を検証することはできても、あなたが生まれていなかった時、あなたには何の影響力もありません。
繰り返しになりますが、今私たちができることは、「今、この人生」を生きることです。
過去の出来事は、判断材料や安心の材料にはなりますが、全く同じ時間と空間を再現することは誰にもできません。
それさえも認めた上で、現実をより豊かにするためにホロスコープがあります。
ドラゴンテイルは必ずしも、あなたの過去世や前世を教えてくれるとは限りません。
また過去世や前世を知ることができても、その人生は、「今のあなた」の人生ではないのです。
生まれ変わりを信じることも、過去世や前世を認めることも、すべて自由です。
信じない・認めない人は、その価値観をもって人生を進み、信じる・認める人もまた同じ。
この世を生み、生かしている世界は、肯定・否定を超えた世界ですので、どちらの主張も肯定することで、「高い視点」で物事を見ることができるでしょう。
ホロスコープを読み解くことは、二元性の原理を超えた世界を垣間見るための訓練にもなります。
意識は過去に飛ぶことはできますが、やはり返って来る世界は、「今、この人生」という時間と空間なのです。
ミーンノードとトゥルーノード
ホロスコープに表示されるあらゆる感受点は、計算によって算出されます。
正確なホロスコープを作成する場合に、生年月日だけでなく、出生時間と出生場所が必要なり理由は、計算の値を出来る限り正確な値にするためです。
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、180度の関係性で、ノードという「結び目」による軸を形成します(ノード軸)。
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、月が太陽の黄道の上昇・下降を始める地点ですが、その地点を性格に把握することが、人生の方向性を明らかにする鍵です。
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、実際の天体ではありませんので、数値が重要になります。
何度もお伝えしているように、ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは順行と逆行を繰り返すため、4つの点星点のように一定の値にはなりません。
そのため占星術では、感受点の算出方法が2つあります。
- トゥルーノード / True Node
= 順行と逆行を考慮した正確なドラゴンポイントの値(地点) - ミーンノード / Mean Node
= 順行と逆行の平均した、おおよそのドラゴンポイントの値(地点)
トゥルーノードとミーンノードのどちらを採用するかは、占術者・鑑定者によって異なるのが現状です。
その理由は、古典的な占星術では、ホロスコープの作成は、手作業で行い、正確な値を計算することが大変困難だったためでしょう。
この西洋占星術講座では、どちらも採用しつつ、トゥルーノードの方に意識を向けることをおススメします。
現代はインターネットで、簡単にホロスコープを作成することができますから、両方の星座と度数をチェックしてください。
トゥルーノードとミーンノードでは、星座が違ったり、日付まで変わるほど数値が変わることがあります。
トゥルーとは「真」という意味で、自然な流れを意味し、ミーンは「平均値」という意味合いから、「人為的な意図」と捉えることができるでしょう。
大宇宙と私たちは「相似形」ですから、大宇宙の意図がトゥルーノードに表され、人間としての意図がミーンノードに表されると考えると、受け取りやすいと思います。
また2つのノード値の差(ギャップ)は、ホロスコープのメッセージと現実的な体感の差や違和感を埋めてくれるかもしれません。
逆に、現実世界を生きる上で、人間的(人為的)な意図の方が重要である、と感覚的に思われる場合は、ミーンノードを採用してください。
重要なことは、あなたがどのような意識で宇宙の真理触れ、内面と対話をするかです。
内面を見つめ、探る作業は、与えられる答えを受け取ることではなく、逆に積極的に意識の光を強めていくことですから。
出生時間が異なるだけで、星座の度数は変わりますし、出生時刻が大幅に変わる場合には、星座もハウスも、また月の星座(サイン)さえ変わる可能性さえあります。
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドを読み解く場合は、少し手間かもしれませんが、トゥルーノードとミーンノードを見比べながら、あなたの「神秘性」を見つけてくださいね!
ドラゴンポイントリターン
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、「ミステリーポイント」と表現されることがあります。
またドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、他の天体のように順行と逆行をするように、リターンの時期を持ちます。
順行と逆行を繰り返すため、12星座を回る月日は、18年6ヵ月となるわけですね。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、ノード軸ですから、2つのポイントを合わせて「ドラゴンポイント」と呼ぶと便利です。
3度訪れるとされるドラゴンポイントリターンの時期を、以下にまとめました。
- 18~19歳頃
- 36~37歳頃
- 56~57歳頃
ちなみに、分かりやすく、影響力のあるリターン(回帰)を以下にまとめました。
- 太陽回帰・サンリターン:年に1回
- 月回帰・ルナリターン / ムーンリターン:28~29日に1回
- 木星回帰・ジュピターリターン:12年に1回
- 土星回帰・サターンリターン:約29年に1回
私たちの意識は、年齢を重ねる毎に、個人の領域と社会の領域に変化が起こります。
ドラゴンポイントリターンを迎える時、あなたはご自身のドラゴンヘッドの流れを、目に見える形で受け取ったり、他者からの影響を受けたりと、変化を体験するかもしれません。
ドラゴンポイント(ノード軸)は、じわりじわりと星座を運行していくため、ドラゴンポイントリターンを迎える約1年前後は、人生に対して深く考える期間になるでしょう。
念のためですが、ドラゴンポイントはヘッドとテイルが対となっていますので、ドラゴンポイントがリターンを迎える時は、ドラゴンテイルへの意識も強まります。
180度の関係性は、いわば「綱引き状態」です。
支え合っているようで、引っ張り合っている。
前に進むこともできれば、後ろに進むこともできる。
ですが後ろの進む方が断然楽なため、私たちはドラゴンヘッドが示す、人生の挑戦に躊躇いを感じてしまいます。
あなたは独りで沢山考え、沢山思い悩みながらも、あなたは決して1人ではありません。
孤独な存在が沢山生きている、それこそが現実です。
決して1人で頑張り過ぎず、他者の力を借りることを忘れないでください。
あなたが誰かの力を借りる時、あなたはその人に、力を貸す役割を与えることにもなるのですから。
【星座別】ドラゴンテイルが示す安心感と休息のポイント
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、ホロスコープ上に示される、人生の方向性です。
その方向性が示す先は、山を登るように険しく、だからこそ手応えが感じられるでしょう。
占星術・ホロスコープにおいて、星座(サイン)は、傾向や特徴を教えてくれる大変重要な要素です。
あなたのドラゴンテイルの星座(サイン)を知ることで、あなたはホロスコープを人生(現実)に活用しやすくなります。
ドラゴンテイルとドラゴンヘッドが作る軸は、「今、この瞬間」や「今、ここ」という現状と、人生が導く流れを教えてくれる、大変頼りになる存在です。
ドラゴンポイントの2つは、星座(サイン)自体も大切ですが、その星座(サイン)の度数も重要になります。
では、あなたの人生の方向性を照らしてくれる、ドラゴンテイルのメッセージを、星座を通して見つけていきましょう!
ドラゴンテイル x 牡羊座
ドラゴンテイルが牡羊座の場合、自己主張や自己表現をストレートに出すことができます。
牡羊座・ドラゴンテイルが持つ「ギフト」とも呼べる要素は、「素直さ」です。
牡羊座の支配星である火星は、行動によって現実に変化を起こす天体で、万物は変化を起こし続けることで成り立っていることを象徴しています。
現実創造の1番の近道は、思考と感情と、行動が一致することです。
牡羊座・ドラゴンテイルは、現実創造は主体性から生まれることを知っています。
「主体的であること」や「意識的であること」が重要なことは誰もが知っていますが、人目を気にしたり、常識や囚われの意識が足かせとなって、成就しないことが多いものです。
牡羊座・ドラゴンテイルは、生まれつき与えられた主体性をもって、他者を感化することを得意としています。
ドラゴンテイルが牡羊座の場合、ドラゴンヘッドは天秤座です。
主体性が優位である場合、他者の意見を汲み取ることが学びとなるでしょう。
牡羊座・ドラゴンテイルにとっての「今、この人生」は、他者に対してオープンでありつつ、他者を受け入れることで豊かさが増していきます。
現実創造は単独で行うことはもちろんできますが、他者との結びつきを尊重する時、天秤座・ドラゴンヘッドの方向性へと繋がるのです。
私たちは大宇宙と共同で現実を創造していますが、それに加えて、他者との調和が更なる発展を生みます。
牡羊座・ドラゴンテイルに与えられた「安心感」は、他者にとっての憧れや刺激となり、あなたは他者に対して、どのようにその安心感を伝えることができるかを模索するでしょう。
あなたが自分自身で素直であること、それは多くの人にとっての勇気となりますから、ご自身を愛することを止めないでくださいね。
ドラゴンテイル x 牡牛座
ドラゴンテイルが牡牛座の場合、豊かさを自然に受け取ることができます。
時として「謙虚さ」は、「受け取り下手」になってしまいます。
人によっては、「自分には受け取る資格が無い」という無意識的なマインドが強いことで、自らチャンスや豊かさを取りこぼしてしまうこともあるものです。
牡牛座・ドラゴンテイルは、物質的な豊かさの循環の中に身を置くことは、自然なことであると考えます。
語弊があるかもしれませんが、その心持ちは、「私が豊かになることは当たり前」というような、「幸運体質」の人が持つ概念といえるでしょう。
牡牛座は金星を支配星に持ち、金星は「愛への感受性」や「喜び」を象徴する天体です。
牡牛座・ドラゴンテイルは、恵まれた環境や人間関係が与えられることで、幼少期の価値観が豊かに育ちます。
私たちの自我形成は、月の年齢領域でほぼ出来上がってしまうため、この頃の環境はとてつもない影響力を持つことは間違いありません。
牡牛座・ドラゴンテイルが与えられた「ギフト」は、物質性から豊かさを感じ取ることにありますが、所有や物への執着を「限る」学びが与えられています。
「足るを知る者は富む」という諺があります。
「限る」とは、ミニマリストを目指したり、出家をしたりしなくても、「自分自身を満たす本質」を知ることで、自然と実現されていくものです。
ドラゴンテイルが牡牛座の場合、ドラゴンヘッドは蠍座。
蠍座・ドラゴンヘッドは、「他者との感情の融合」を学びとし、意識が物質から精神に行こうする方向性に向かっています。
物質性と精神性は、どちらが優れているわけではありません。
豊かさを感じる「取っ掛かり」が、目に見えるものであるのか、それとも精神的な充足感なのか、という違いであるだけです。
牡牛座・ドラゴンテイルは、共有や分かち合いによって、人生が豊かになることを納得し、「明け渡す体験」によって成長していきます。
その体験は、「足るを知る」という境地だけでなく、物に頼らない自己充足感をも実現していくはずです。
あなたが物質性と精神性のどちらからも喜びを見出すことは、多くの人に安心感を与えるでしょう。
ドラゴンテイル x 双子座
ドラゴンテイルが双子座の場合、「言葉」によって現実に変化を起こすことを知っています。
この世は「言葉」によって成り立っている、といっても過言ではありません。
特に超情報化社会である現代は、「言葉」という情報によって成り立っています。
また言葉が持つ力は、「エネルギー」の働きを最も分かりやすく見せてくれるでしょう。
双子座・ドラゴンテイルは、言葉を覚え、言葉によって他者と繋がり、自分自身を演出することを自然と覚えます。
それは、あなたが言葉によって育てられ、言葉を与えてくれる人に恵まれた、という風にも言い換えることができるでしょう。
言葉を与えられるということは、知識やチャンス、タイミングに恵まれるということでもあります。
双子座は水星を支配星に持ち、思考やコミュニケーションにおいて能力を発揮し、とめどない好奇心が人生を拓いてきたことでしょう。
ドラゴンテイルが双子座の場合、ドラゴンヘッドは射手座です。
射手座・ドラゴンヘッドは、深い知識や真理への理解に意識を向け、自己理解を深めることで、世界への理解に発展させていきます。
知識は多くの選択肢を与えますが、表面的な意味合いのみをピックアップするだけでなく、物事の背景や歴史を知ることで、より一層意識が拡大していくものです。
双子座・ドラゴンテイルは、軽いフットワークが持ち味で、様々なことに興味を持ち、広く浅く経験を積みます。
その経験と感覚が、後の人生において、他者との深いコミュニケーションや、人生の信頼に発展していくでしょう。
横軸があれば、縦軸もあります。
あなたは広がりを知ったことで、今度は深みを知りたくなり、その心境の変化が、言葉を生み出す大きな働きにまで意識を向けさせることでしょう。
ですから私たちの人生には、一切の無駄は存在しません。
あなたが歩んだ人生は、現在を生きるためであり、また他者貢献のための価値ある経験なのですから。
ドラゴンテイル x 蟹座
ドラゴンテイルが蟹座の場合、「他者に大切にされる経験」をし、内面が豊かに育ったことを意味します。
私たちの人生には、いかに「心に幸せにできるか」が大きな関心事でいえるでしょう。
物質的に豊かであったり、人にいくら恵まれても、当事者であるあなたが、現状や環境に喜びを感じられなければ、あなたは幸福であるとはいえません。
蟹座・ドラゴンテイルは、「愛される喜び」を通して、他者を尊重することが自然に身に付いています。
その心を知らない人からすれば、あなたは大変羨ましい存在なのです。
蟹座は月が支配星ですから、日常的な情緒はもちろんのこと、潜在している愛や安らぎへの渇望が一大事となります。
蟹座・ドラゴンテイルは、人の人生が「心の豊かさ」によって左右されることを確信している、といっていいでしょう。
また心の豊かさは、「与えること」と「受け取ること」がセットであることもまた、蟹座・ドラゴンテイルは知っています。
蟹座・ドラゴンテイルは、どちらかといえば受容的ですが、心を通わせようとする相手にはオープンに接し、働きかけることに一切の迷いはありません。
ドラゴンテイルが蟹座の場合、ドラゴンヘッドは山羊座です。
感情を重んじる蟹座に対して、山羊座は理性を尊重し、また山羊座・ドラゴンヘッドは、現実的な成果を得ることが学びとなります。
現実的な成果を得るためには、理性や論理性、計画性や継続性が必要となり、行動範囲や関わる人の幅を広げることが必須です。
蟹座・ドラゴンテイルは、これまでの歩みを信頼するように、自身の可能性を信頼することを学びながら、他者への信用と信頼を重ねていくでしょう。
「信用」は条件付きで、見返りを求めますが、「信頼」は「ありのままを認める」行為と境地です。
ですが社会に生きる時、信用もまた必要であることも事実。
蟹座・ドラゴンテイルは、物質的な価値としての信用が、社会を成り立たせていることを受け入れることを学んでいくでしょう。
私たちは心底納得した時にこそ、自分自身や他者、現実や人生を受け入れることができます。
受け入れるとは、認めることですが、「許す」ということでもあり、感情と理性の両方を許せる時、あなたの人生はより一層豊かになっていくのです。
ドラゴンテイル x 獅子座
ドラゴンテイルが獅子座の場合、個人的な喜びを追求することが自然と身に付いています。
「個人的な喜び」とは、人生や日常生活、自分自身が価値を感じるすべてが対象となるでしょう。
その価値を感じるために必要な行動や手段を取る時、「生きている手応え」を感じられるものです。
獅子座・ドラゴンテイルは、「表と裏」があまり無く、自分自身を生きることがそのまま「演出」となります。
「自分を演出すること」は、必ずしも嘘や偽りとはなりません。
私たちは自然と、時と場面によって仮面(ペルソナ)を被り振る舞っているのですから。
獅子座・ドラゴンテイルは、自分自身をストレートに表現することもあれば、着飾ったりもすれば、挑戦的な振る舞いによって新たな自分を発見することもあるでしょう。
その生き様は、自分自身を活かすためにあらゆる方法を模索し、実際に試すことで、経験が魅力となって磨かれていきます。
獅子座は太陽を支配星に持ち、その輝きは蓋をしても隠し切れず、人の目を引くはずです。
人によっては、自分を演出する時と場面を選ぶかもしれませんが、「自分を好きでいること」が、他者への希望となることは変わりません。
ドラゴンテイルが獅子座の場合、ドラゴンヘッドは水瓶座です。
水瓶座と獅子座の大きな違いは、単独プレーかチームプレーか、だけでなく、「主体性」か「連帯感」に表れるでしょう。
獅子座は自然と中心的役割を担ったり、他者から背中を押される傾向がありますが、水瓶座は独立心を持った者同士で集まり、互いの能力や才能を引き出します。
どちらが優れているか、というわけではなく、意識と行動の現れ方が異なり、「他者をどのように巻き込むか」、ということに違いが出るだけです。
水瓶座・ドラゴンヘッドは、単独プレーをしつつも、他者と協調し、現実に変化をもたらそうとします。
それは担がれたり、カリスマ性が発揮されるだけでなく、冷静な判断基準や、時代性や他者とのフィードバックによって磨かれていくものです。
獅子座・ドラゴンテイルは、いわゆる「持って生まれた華」に頼るだけでなく、他者が内に秘めている可能性を引き出すことが、大きな学びとなっていくでしょう。
自分自身を演出し、個人的な喜びを追求すると同じように、他者の能力や才能を活かすこともまた、大きな喜びとなり、連鎖的に喜びの輪を広げていくのですから。
ドラゴンテイル x 乙女座
ドラゴンテイルが乙女座の場合、「堅実さ」が自然と身に付く環境が与えられています。
それは「配慮」であったり、「約束」や「ルール」によって結ばれる、人との繋がりに表れるでしょう。
なぜなら乙女座は、「律すること」や「物事を円滑に運ぶこと」に意識を向けるからです。
乙女座は水星を支配星に持ち、土星座であることから、思考を発達させ、現実主義や完璧主義になります。
乙女座・ドラゴンテイルは、物事を判断するために、実に回りをよく観察し、環境を整え、自身の思考を整理することに長けているのです。
現実を生きる上で、思考と感情は対立関係にあるようで、実は調和の関係を築いています。
ただ人によっては、どちらが先行し、どちらを優位に持ってくるかが、普段の言動や振る舞いに表れるだけです。
乙女座・ドラゴンテイルは、「きちんとする」ということを自分自身に求めることで、満足感を得るとともに、周りからの評価を受けます。
それは「義務」ではなく、「在り方」に近いものです。
ドラゴンテイルが乙女座の場合、ドラゴンヘッドは魚座。
魚座は乙女座と真逆で、感情が豊かにすることを優先し、その豊かな心で他者と繋がります。
ですから乙女座も魚座も、目指す方向性は一緒といえるでしょう。
魚座・ドラゴンヘッドは、目に見えない世界を妄信することを目指しているわけではなく、この世界や私たちの人生には、必ず大きな力が働いていることを確信しています。
物質的な価値や現実的な成果を重んじる価値観が、即、精神性にシフトすることはありえません。
ですから乙女座・ドラゴンテイルは、人との繋がりや人生の様々な経験を経て、少しずつ「働き」に身を委ねることを学んでいきます。
それは「自力」や「我欲」で物事がコントロールすることができない、という体験によって、いわゆる「降参する境地」が与えられるでしょう。
私たちの思考、いわゆるマインドは、「自分の判断が絶対であると思いたい」と私たちに思わせます。
ですが私たちは、何1つ独りっきりで達成できることはありません。
他者が存在するから、人生が用意するあらゆる経験があるからこそ、私たちは成長し、自力では生み出せない喜びがあります。
乙女座・ドラゴンテイルは、感情がもたらす柔和さによって、物質的な制約・制限の中で生きることが全てでは無い、という境地を体験していくでしょう。
現実性は必ず、精神性とセットであり、時間をかけてそのバランスを取ることが、あなたの学びであり、大いなる喜びとなるのです。
ドラゴンテイル x 天秤座
ドラゴンテイルが天秤座の場合、「他者を尊重すること」が自然と身に付く環境が与えられます。
人目を気にすることは、必ずしも自分自身を蔑ろにすることにはなりません。
天秤座は金星を支配星に持ち、天秤という「二元性」のシンボルを与えられた、柔軟性と美を司る星座です。
天秤座・ドラゴンテイルは、自身と他者を分け隔てなく扱い、どちらも尊重しようと心がけ、客観性を自然と養ってきました。
それは状況的に必要だったかもしれませんが、長い目で見れば、自分自身の成長のために望んだ学びだった、といえるでしょう。
天秤座・ドラゴンテイルの持ち味は、「他者と対等に関わること」にあり、自己主張をしながらも、聞き上手や交渉上手であったりします。
自己主張が激し過ぎても、謙虚過ぎても、他者と折り合いをつけることは難しいものです。
天秤座・ドラゴンテイルは、他者の存在をありがたく感じ、また他者に自身を必要とされるように行動します。
それは執着というよりも、根源的な欲求です。
ドラゴンテイルが天秤座の場合、ドラゴンヘッドは牡羊座。
牡羊座は「自我」をストレートに表現し、「自分自身を模索するため」に、自己表現をします。
牡羊座・ドラゴンヘッドは、創造性が発揮されるためには、1度調和を崩し、再構築することが必要であると考えるでしょう。
もちろん調和を崩すことに、大きな躊躇いが伴います。
ですが牡羊座・ドラゴンヘッドは、発展と豊かさを実現するためには、自身の中にある恐怖や常識を乗り越える学びを受け入れ、その学びは希望に変わる体験をするでしょう。
天秤座・ドラゴンテイルは、自身の殻を破る器を養いながら、自身の中で成長していく独創性を発揮できるようになっていきます。
それは試行錯誤の連続かもしれませんし、最初は自身でも内なる欲求を掌握できず戸惑ってしまうかもしれません。
その戸惑いが晴れる時は、あなたが客観性を脅威や強迫観念として捉えるのではなく、独創性を生み出すための「土台」であったと悟ることになるでしょう。
あなたがこれまで温めてきた客観性は、「全体性」への意識と繋がっているのですから。
ドラゴンテイル x 蠍座
ドラゴンテイルが蠍座の場合、「観察力」がギフトとして与えられ、内省することにエネルギーを使うことで安心感が得られます。
蠍座は、火星と冥王星から莫大なエネルギーが供給され、内面に葛藤を抱えやすい体験を積み重ね、内省に多くの時間を投じる星座です。
蠍座・ドラゴンテイルは、物心ついた時から、人生のあらゆる出来事を深読みしたり、表だっては語られない秘密に、自然と意識を向けます。
その意識を保つためには、忍耐と集中力が必要となり、精神性が鍛えられてきたはずなのです。
蠍座・ドラゴンテイルが「独りの時間」を必要とする理由は、自分自身を保つためと、それ以上に、他者とその人の感情を受け止めるために、独自の「領域」が必要だから。
私たちの誰もが、「パーソナルスペース」を持っているといわれています。
ただ蠍座の場合、そのスペースの境界線は独特で、人によっては鉄壁の壁となりますが、ある人にとっては暖簾(のれん)のようにもなるでしょう。
蠍座は水星座で、感情を重んじ、感情の高低差がもたらす苦痛を誰よりも知っています。
ドラゴンテイルが蠍座の場合、ドラゴンヘッドは牡牛座です。
牡牛座はマイペースで、自分自身を満たすことを最優先とし、身の回りの状況に慌てることがありません。
牡牛座・ドラゴンヘッドは、他者からの影響や干渉をいくら受け止めようと、自身で感情を整えるだけでなく、他者の心も諫(いさ)める器を目指します。
蠍座・ドラゴンテイルは、洞察力や集中力をギフトとして与えられていますが、常に緊張や葛藤を抱えているため、「自然体」や「素の自分」を隠す傾向が強いはず。
個人的な欲求や願望が成就されるために、あらゆる手を尽くすのではなく、どこかあっけらかんと、流れに身を任せる境地が、かえって蠍座の心を癒すでしょう。
その境地とは、支配欲や情欲によって、自身と他者を束縛する在り方を止め、力を抜いて「ありのままの現実」を受け入れることで実現します。
蠍座・ドラゴンテイルは、「極性」を最も熟知しながらも、対極の在り方を実現するために、莫大なエネルギーを注いでいくでしょう。
その姿は、時折痛々しいほど健気ですが、その健気さが報われる時は必ず訪れ、蠍座が体現する「変容」は、周りを巻き込んで、現実を大きく変える力を秘めているのです。
あなたには、自分自身を受け入れる力も、他者を思い通りにする必要がない現実も受け入れる器があります。
ですから極端に物事を考えず、また心を乱すことなく、ありのままのご自身を認めてください。
ドラゴンテイル x 射手座
ドラゴンテイルが射手座の場合、「楽観性」が心に安らぎをもたらします。
射手座は木星を支配星に持ち、物事の発展と意識の拡大に並々ならぬ関心を持つ星座です。
射手座が持つ情熱は、自身に挑戦する機会を与え、常に視野を広げようとするでしょう。
射手座・ドラゴンテイルは、理想や自由、真理は遠くにあると考え、自身の体験をもって世界を理解しようと、忙しく動き回ります。
射手座に与えられた楽観性は、真理探究を続ける上で大変重要です。
哲学や学問、科学などは、仮説と検証の繰り返しですから、突き詰めて考えることで自身を追い詰めることになります。
なぜなら射手座が持つ楽観性は、可能性という希望を見失わずに、情熱という炎を燃やし続けることができるからです。
人類の歴史は、自然に生かされながらも、自然からの脅威から逃れ、「種の保存」のために成長・進化を避けることはできません。
科学技術が発達した現在でさえも、大自然はもちろんのこと、大宇宙の働きを封じたり、コントロールすることは不可能です。
射手座が追求する真理は、もしかしたらこの物質世界には存在しないかもしれません。
ですが学び続けること、それ自体が射手座を突き動かし、他者や世界と繋がろうとさせるのでしょう。
ドラゴンテイルが射手座の場合、ドラゴンヘッドは双子座です。
双子座は、コミュニケーションや言葉に重きを置く星座ですが、射手座と違って、自身の身の回りから理解を深めようとします。
縦軸の深みと横軸の広がりは、一見対立するか、無関係かのように思えますが、意識の持ち方次第では、調和の関係が見えてくるはずです。
真理とは、普遍性と不変性の両側面があり、双子座は普遍性を、射手座は不変性に意識が向いているといえるでしょう。
ですから射手座・ドラゴンテイルは、より身近な環境や日常生活に意識を向け、何の変哲もない普遍性から、真理を見出すことに辿り着きます。
言葉はこの世を成り立たせ、私たちは言葉によって生かされている、という現実に気づいた時、射手座・ドラゴンテイルは、「今、この瞬間」を生きる大切さを知ることでしょう。
コンフォートゾーンを出ようと出まいと、私たちは実は真理の中に生きているということを、内面で十分に悟ること、それこそが射手座と双子座が求め合う真理なのですから。
ドラゴンテイル x 山羊座
ドラゴンテイルが山羊座の場合、「計画性」を重んじ、現実的な成果を築くことに安心感と喜びを得ます。
山羊座は物質世界において、多大な影響力を持つ星座で、教育者や人格者という名に相応しい星座といえるでしょう。
なぜなら山羊座の支配星は土星で、土星はあらゆるものを固定・固着・定着させる働きを司り、私たちの人生に「手応え」という喜びを与える天体だからです。
山羊座・ドラゴンテイルは、単に物質主義であるというわけではなく、物事の成り立ちや、その過程(プロセス)において必要となる、あらゆる段取りを知ろうと努力します。
その姿勢は、「生真面目」や「誠実」といった印象や評価となり、継続的な努力や計画性は、山羊座を現実的な豊かさへと導くのです。
山羊座にとって、感情は邪魔な存在ではなく、感情を守るために理性を使い、他者と繋がり、社会性を培うことで社会貢献を果たしながら、自己実現を達成します。
土星座の最終段階である山羊座は、この世を統(す)べる影響力を持っているため、「再現性」に秀でている星座といえるでしょう。
ドラゴンテイルが山羊座の場合、ドラゴンヘッドは蟹座です。
この2つの星座は、理性(思考)と感情の関係性に例えることができます。
理性・感情のどちらかを先行させる時、もう一方は鳴りを潜めることになりますが、自動的に否定・否認されるわけではありません。
現実創造は、思考と感情と行動の3点が一致することで成就しますが、私たちはこの「三位一体」を簡単には達成できていないのが現状といえるでしょう。
蟹座・ドラゴンヘッドは、現実性や社会性を踏まえた上で、感情を豊かにすることを目指します。
山羊座は「机上の空論」を、蟹座は「幸福が伴わない豊かさ」を選ばないように心がけますが、どちらかに意識が偏りがちになるかもしれません。
ですから山羊座・ドラゴンテイルは、まず現実的な経験を積み、将来的には感情によって人と繋がり、物質性と精神性の豊かさの両方を手に入れることを目指すのです。
あなたは現実創造に関して、大変努力家で、多くの経験を積んできたことでしょう。
これまでの経験は、権威や名声、物質的な豊かさがゴールではないことを、あなたの心が囁いています。
内なる声に耳を傾け、心をオープンにしていくことが、あなたの学びであり、尽きることのない喜びへと導いてくれる鍵となるでしょう。
ドラゴンテイル x 水瓶座
ドラゴンテイルが水瓶座の場合、「独創性」が与えられ、人生に自由を見出そうとします。
水瓶座を語る際、「天才性」や「個性」、「公平性」といったキーワードが並び、「水瓶座の時代」や「風の時代」を連想させるでしょう。
水瓶座の支配星はトランスサタニアンである天王星で、「革命」や「変革」を象徴します。
山羊座によって完成した物質世界のシステムは、人間によって作られたものですから、どこまでいっても未完成です。
未完成であることは、決して悪いことではありませんし、意識進化を促す側面を持っています。
ですがその未完成さが、精神の未熟さをはらんでいるため、「調和」や「公平性」に欠け、既成概念や常識に疑いの目が向けられることは、至って当然かもしれません。
水瓶座が思い描く世界観は、「誰にも支配されず、誰も支配しない世界」です。
この世界観には、「多様性」という言葉が相応しいといえるでしょう。
水瓶座・ドラゴンテイルは、物心ついた頃から、「自分という存在」はオリジナルで、誰に似せる必要も、誰かに害されるべきではない、という価値観を持っています。
この価値観は、「人生を自由自在に生きる」という意志といえますが、年齢を重ねる毎に、その意志が曲げられる体験に出くわし、反抗心や悔しさを募らせたことでしょう。
「個性」という言葉は、当事者が認めるだけでなく、周りも認めることで成り立ちます。
本人がいくら自己肯定を貫いたとしても、周りが「違和感」を抱いた時点で、まだ時代も人の意識も変質中だといえるでしょう。
物質性は、時間と空間という制約・制限があり、変化が完全に浸透するまでには、相当の時間が必要となります。
それは自然な流れですから仕方がありませんが、私たちの思考や感情は、「仕方がない」では済まされません。
そのため水瓶座は、「本来あるべき世界」のために、独創性を発揮し、自立した者同士で励まし合うのです。
ドラゴンテイルが水瓶座の場合、ドラゴンヘッドは獅子座。
獅子座・ドラゴンヘッドは、誰もがリーダーと脇役の両方を常に演じ、どんな時も自然体の自分を生きることを追求します。
獅子座の特徴である「自己演出」は、自分自身の引き出しを増やしたり、周りを巻き込んで人生を楽しむために発揮されるものです。
水瓶座・ドラゴンテイルは、独創性や天才性を貫きながらも、現実や世界、他者に「不公平さ」や「悔しさ」を募らせてきました。
そのため「出る杭は打たれる」経験と現実をバネに、将来的には「太陽の自分」を発揮したいと強く望むのです。
その願望が、あなたを理想へと突き動かし、あなたの魅力を引き出すでしょう。
どれくらい時間をかけても、どれくらい叫んでも、理想に辿り着かない現実があるかもしれません。
ですが理想を追い続けることこそが、生きることであり、願望を成就させるための情熱となり続けるでしょう。
その情熱は、次の世代へと受け継がれ、時代が塗り替えられていきます。
私たち人類の歴史は、いつも「自分のため」が、次の世代への財産となってきましたから、安心と希望を持って、理想を追い続けてください。
ドラゴンテイル x 魚座
ドラゴンテイルが魚座の場合、「高い共感力」が与えられ、物質世界を生み出す世界への意識へと繋がります。
その意識は、「人と人との繋がりに境界線など無い、という確信とも呼べるものです。
魚座の支配星は、トランスサタニアンである海王星で、「境界線を融かす意識」を与えます。
物質世界を比喩的に表現するなら、「枠組みによって構成される世界」です。
では枠組みが外れた時、どのような世界になるかといえば、物質性(身体性)が必要無い世界となります。
魚座・ドラゴンテイルは、物心がついた時から、物質性という制約・制限が「不自由」であると感じてはずです。
思いを伝える時には言葉が必要となるだけでなく、礼儀や動作、表情や振る舞いなども連鎖的に必要となります。
直感や共感を重んじる魚座にとって、意思疎通を叶えるためには、工夫が努力が必要となり、時と場合、相対する人によっては、時間と慣れが必要となるのです。
魚座・ドラゴンテイルは、物質世界を生きることに慣れていくにつれ、「処世術」としての振る舞いを覚えていきますが、境界線の煩わしさは消えることはありません。
その煩わしさを携えて、将来的には地に足をつけ、他者と理性(思考)で繋がることを叶えていきます。
ドラゴンテイルが魚座の場合、ドラゴンヘッドは乙女座です。
乙女座・ドラゴンヘッドは、感情を整えつつ、他者や状況、TPOに合わせて、自己表現ができるようになることを目指します。
感情を押し殺すことなく、ルールや成果を必要悪と思うことなく、現実性と精神性を調和させることが、乙女座・ドラゴンヘッドの自己実現なのです。
ですから魚座・ドラゴンテイルは、解消されなかった心の充足感を認めつつも、その思いがちゃんと成就されることを諦めてはいけません。
魚座は「境界線が無い世界」を夢見ますが、境界線ばかりの世界を生き続けたことで、逆に希望を諦めという箱に閉じ込めてしまう恐れがあります。
あなたの願望は、他者と心で繋がることであって、感情という一時的な幻想で分離の意識を強化することではありません。
魚座・ドラゴンテイルは、結果的に、物質世界をイキイキと生きながら、精神世界を大切にするという、究極の調和を目指しています。
それはとても骨が折れますが、希望は目を閉じていても灯り続けますから、どうか希望を信じて続けてください。
【まとめ】ドラゴンテイルは挑戦を支える安心感!
今回は感受点の第6弾として、ドラゴンテイルについて解説させていただきました。
ドラゴンテイルを説明するにあたって、ホロスコープのシステムの説明も必要になるため、少しややこしい部分もあったかもしれません。
ですから最後に、ドラゴンテイルの重要事項を以下にまとめました。
- ドラゴンテイルは、黄道に対して月が降るポイントである(降交点)
- ドラゴンテイルは、ドラゴンテイルと対でノード軸を作る
- ドラゴンポイントは、18年6ヵ月で12星座を一周する
- ドラゴンポイントは、1つの星座に1年以上滞在する
- ドラゴンポイントは、順行と逆行を繰り返す
- ドラゴンテイルとドラゴンヘッドのノード軸は、ホロスコープ上を右回りに回る
- ドラゴンテイルは、「人生の安息」の要素を示し、既に与えられ、発揮することができる要素を示す
- ドラゴンテイルは、「休息」や「緊張の無い状態」、「得意分野」を示し、ドラゴンヘッドの方向性を目指す上での「安心感」に繋がる
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、時計の針のようにホロスコープを周り、私たちに物質世界の体験を噛み締める感覚を教えてくれます。
ドラゴンテイルは、「還るべき場所」ではなく、この世を生きる上で与えられた豊かさや安心感を示す感受点です。
現実と目に見えない世界のどちらも、引き返すことができません。
これは「可逆性」という言葉で表現されますが、同じところに戻ったり、同じことを繰り返したとしても、時間と空間は再現されることがないのが現実であり、真理です。
今回はドラゴンヘッドの講座以上に、「現実」という「今、この人生」に意識をフォーカスする、ということを強調しました。
占いというと、現実逃避のツールと捉えられ、揶揄されることが多いものです。
ですがこの西洋占星術講座では、占星術が「今を生きるためのツール」であることを知っていただきたかったため、論理的な言葉や表現を多用しました。
あらゆる概念を差し引いた時、私たちの人生で、「罪」や「害」となるものがあります。
それは以前お話した、「自分自身を活かすこと」と「他者を活かすこと」の2点を疎かにすることです。
どちらも現実と向き合うことでしか、達成できません。
ドラゴンポイントの2つの感受点は、一筋の流れを作っています。
天体は逆行しますが、必ず順行に戻るように、私たちは一時的にノスタルジーに浸っても、必ず現実に意識を戻さなくてはいけません。
そういった点で、ドラゴンテイルは現実逃避のためではなく、安心の材料や気を休める要素として捉えると健全といえるでしょう。
占星術は常に、「二元性」と「極性」を意識させますが、必ず前へ進むように促すでしょう。
あなたには、前進と後退、そして停滞の選択肢が与えられています。
常に前進できなくても、後ずさりすることや停滞する時期があっても、あなたは必ず前進していくでしょう。
なぜならあなたの生命力や魂、心は成長と進化を望んでいるのですから。
今回でドラゴンポイントの解説は終わりになりますが、まだまだ感受点の解説は続きます。
引き続き、ホロスコープを深読みしながら、現実を生きるあなたを認めていってくださいね!
それでは、今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
次の感受点別「バーテックス」でお会いしましょう!
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