「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
ハウスの解説をする前に、「感受点」を説明させていただきます。
今回の講座は「ドラゴンヘッド」です。
占星術は、目に見える現実と目に見えない精神を扱います。
目に見えないからといって、精神性が全くヒントをあたえてくれない、というわけではありません。
私たちにとって最も身近な天体は、太陽と月です。
どんな日であっても、昼と夜、光と闇は私たちの人生を照らしてくれます。
今回ご紹介するドラゴンヘッドは、次の講座のドラゴンテイルとセットで考えていただきたい感受点です。
私たちの人生に与えられた時間は、常に「前」を向いています。
それを「方向性」や「運命」、「人生のテーマ」と呼ぶことができるでしょう。
ホロスコープに示されるあなたのドラゴンヘッドは、あなたの自覚の有無に関わらず、あなたの人生が向かって行く道筋やテーマを教えてくれるでしょう。
それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!
感受点とは
感受点とは、ホロスコープ上に示される重要な位置(ポイント) です。
感受点に、以下のようなものを意味します。
- 太陽系10天体・小惑星
- 点星点(アセンダント・MC・ディセンダント・IC) / ハウスカスプ
- 計算上のポイント
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス・アンチバーテックス、
パート・オブ・フォーチューン、パート・オブ・スピリット、
ダークムーンリリス、
トゥルーブラックムーンリリス・ミーンブラックムーンリリス etc
感受点は、「時間と空間を指定することで移動し、また特定されるポイント」ということです。
ホロスコープを構成するあらゆる要素は、時間が経てばそれぞれ動きます。
これは私たちの日常と全く同じですし、至極当たり前の現象ですね。
実は、太陽系10天体や小惑星も感受点です。
惑星や小惑星の講座で感受点という言葉を使わなかった理由は、ホロスコープのシステムに関わる用語によって混乱したり、難しさを感じていただきたくなかったから。
今回解説させていただく「ドラゴンヘッド」は、「地球から見た月の黄道の昇交点」です。
地球から見ると、太陽と月は追いかけっこをしているように見えますね。
占星術に限らず、太陽と月は「対」の存在として捉えられています。
太陽と月は、「二元性の原理」を最も分かりやすく表現された存在といえるでしょう。
太陽が沈み、月が空に昇っても、相変わらず太陽は存在しますし、その反対も然りです。
太陽と月は、それぞれの軌道を周りながら、「約束の時間と場所」で重なります。
それがドラゴンヘッドとドラゴンテイルです。
そして「特別な時間と場所」の1つであるドラゴンヘッドは、あなたに人生の流れの方向性を教えてくれます。
ドラゴンヘッドとは何か?
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの定義は、人によって様々です。
前世やカルマ、高次元の存在など、実感や体感が得られにくい事柄が散見しますが、この西洋占星術講座では、次のように定義させていただきます。
ドラゴンヘッド:太陽の輝きを得るための方向性
太陽の軌道(黄道)と月の軌道(白道)の交差点における、月の上昇点が、ドラゴンヘッドとお伝えしました。
ですが少し付け加えてお伝えすべきことがあります。
ドラゴンヘッドは、太陽の自分に向かう意識を確認させるポイントである、ということです。
なぜならドラゴンヘッドは、黄道と白道が交わる特別な交点で、月が黄道を昇るポイントだから。
ドラゴンテイルもまた、月が黄道と白道の交点において、黄道を降るポイント(降交点)です。
これら2つのポイントは、あなたが月から太陽に昇ることを暗示しています。
これまでの講座を読んでいただいているあなたなら、何となくご理解いただいていると思いますが、月の世界から太陽の世界へと向かって生きているのが、私たちの人生です。
太陽の軌道と月の軌道は、あなたに、ご自身が向かうべき方向性(ドラゴンヘッド)と、懐かしさを感じられる着地点(ドラゴンテイル)の2つのポイントを与えてくれます。
ドラゴンヘッドは、あなたが「太陽の自分」を獲得するための道筋を教えてくれる、重要な感受点なのです。
ドラゴンとは何か?
「ドラゴン」という言葉から、どのようなイメージが沸くでしょうか?
この西洋占星術講座では、ドラゴンを「神秘性」と定義させていただきます。
神秘的な存在や働き、象徴を、西洋ではドラゴン、東洋では龍として語られます。
それは想像上の、架空の存在ではありますが、決して稚拙な考えから生み出されたわけではありません。
古代の人類は、目に見える現象そのものが神聖であるとともに、現象は真理の働きによって生み出されていることを自覚していました。
大宇宙や大自然から与えられる豊かさを享受するうちに、ただ受け取るだけでなく、自らも生み出す力を得たい、と人類は考えるようになります。
それが物質性の発達である、科学です。
ある思想や宗教では、科学を「悪魔」と表現し、忌み嫌いますが、果たしてそうでしょうか?
この世は二元性の原理の上に成り立っていますから、物質性を排除して生きることはできません。
また物質性(科学)に対して、精神性が優位であるということもありませんから、私たちはどちらの要素も認める必要があります。
ドラゴンとは、人類が概念的に神秘性を捉え、「名前を付けること」で、精神性と支え合う物質性を言い表したものです。
ですからドラゴンヘッドとは、「神秘性から物質性を取り出す意志の働き」、または「意志の働きの方向性」と表現することができます。
私たちは、誰もが神秘的な存在です。
ドラゴンが暗示する「神秘性」とは、私たちの生命が人生を駆け昇っていく流れであり、ドラゴンヘッドは、その流れの方向性といえるでしょう。
ドラゴンヘッドが示すもの
2つの円を少しズラして描いてみると、必ず2点が交わります。
太陽の黄道と月の白道が交わる2つの交点のうち、南の交点がドラゴンヘッド、北の交点がドラゴンテイル。
先ほど「ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、黄道と白道が交わる特別な交点で、月が黄道を昇り降りするポイント」とお伝えしました。
このことから分かるように、私たちは月の世界から出て、太陽の世界へ飛び立とうとする姿がドラゴンであり、目指す先がドラゴンヘッドです。
「月が昇る時(上昇点)」は、月が沈んでいる時ですから、太陽が既に昇っている状態を意味します。
月の世界は、私たちを生み育ててくれた「母なる世界」です。
ですが私たちは、いつまでも赤ちゃんのままではいられません。
守られ、育まれ、愛されることも幸せですが、私たちが他者を守り、育み、愛することもまた幸せなのです。
占星術はあなたに、人生に起こるあらゆる事象に秘められている、象徴や意味を導き出す助け舟となるでしょう。
ドラゴンヘッドが持つ意味は、以下の通りです。
- ドラゴンヘッドは、目に見えない感受点である
- ドラゴンヘッドは、太陽の軌道(黄道)と月の軌道(白道)の交差点の1つである
- ドラゴンヘッドは、黄道に対して月が昇るポイントである(昇交点)
- ドラゴンヘッドは、ドラゴンテイルと対のポイントである
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを結んだ時、「ノード軸」ができる
- ドラゴンヘッドは、「ノースノード」と呼ばれる
- ドラゴンヘッドは、人生の舵取りをする上での「方向性」を表す
- ドラゴンヘッドは、「人との特別な縁」を暗示する
- ドラゴンヘッドは、「主体性の自分」や「太陽の輝き」を獲得する方向性を表し、その方向に向かっていくことは「挑戦」である
また、感受点としてのドラゴンヘッドの働きは、以下の通りです。
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、18年6ヵ月で12星座を一周する
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、1つの星座に1年以上滞在する
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、順行と逆行を繰り返す
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルのノード軸は、ホロスコープ上を右回りに回る
*天体はホロスコープ上を左回りに回ります*
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを分かりやすくイメージするとすれば、自分自身を地球として、月の世界から太陽の世界へ向かって行く、という感じです。
太陽の講座でお伝えした通り、「太陽の自分」や「太陽の輝き」とは、あらゆる経験を経て獲得していくものであり、人生をかけて創造していく壮大な物語。
それに対して、月の世界とは、「与えられる自分」や「受容性」を表します。
ドラゴンヘッドは、あなたがご自分の人生に太陽の輝きをもたらすための、明確な道標となるでしょう。
ですから月の世界しか知らなかった私たちは、太陽に向かって、言い換えれば、ドラゴンヘッドが示す道筋を歩むことが必要となります。
ドラゴンヘッドを決定づける3つの要素
これまで長々と説明を続けてきましたが、ドラゴンヘッドを理解する上で、やるべきことはそれほど多くはありません。
ドラゴンヘッドの重要性を知るための5つの要素を、以下にまとめました。
- ドラゴンヘッドの星座
- ドラゴンヘッドに近い惑星や小惑星
- ドラゴンヘッドとアスペクトを取っている惑星や小惑星
- ドラゴンヘッドが位置するハウス
- ドラゴンヘッドのサビアンシンボル
より正確なホロスコープは、母子手帳に記されている出生時間(時間・分単位)と出生場所によって作成することができます。
星座の度数は4分で1°進むため、出生時間が不確かである場合に、ドラゴンヘッドの度数が分からず、サビアンシンボルも出すことができません。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルのサビアンシンボルを読む場合、他の感受点と違い、+1度足さずに、そのままの度数で読む必要があるとされています。
度数は四捨五入をし、切り捨てるだけで、繰り上げない度数のサビアンシンボルをチェックしてください。
ただ前後のサビアンシンボルを読むことで、流れが分かりますから、他の感受点と同様に、3つの度数のシンボルをチェックすることをおススメします。
またドラゴンヘッドは、ドラゴンテイルと合わせてノード軸を作り、現在(過去)と未来のポイントを教えてくれるため、どちらも重要です。
これはアセンダント(ASC/AC)とディセンダント(DSC/DC)と、ICとMCの関係性に似ています。
ただ1点念押しをさせていただくとすれば、私たちは肯定的に生きていくことが、太陽の輝きを獲得することになるので、ドラゴンヘッドを「希望」と捉えることです。
ドラゴンヘッドを「人生の挑戦」と表現しましたが、挑戦の先には、新しい世界と景色が待っています。
困難や課題は、プレッシャーや苦手意識という「ギフト」を受け止め、認めることで、未来への扉が開かれていくもの。
ですからドラゴンヘッドが示すテーマや流れを、「人生を豊かにする希望」と捉えていただければ幸いです。
ミーンノードとトゥルーノード
ホロスコープに表示されるあらゆる感受点は、計算によって算出されます。
正確なホロスコープを作成する場合に、生年月日だけでなく、出生時間と出生場所が必要なり理由は、計算の値を出来る限り正確な値にするためです。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、180度の関係性で、ノードという「結び目」による軸を形成します(ノード軸)。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、月が太陽の黄道の上昇・下降を始める地点ですが、その地点を性格に把握することが、人生の方向性を明らかにする鍵です。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、実際の天体ではありませんので、数値が重要になります。
何度もお伝えしているように、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは順行と逆行を繰り返すため、4つの点星点のように一定の値にはなりません。
そのため占星術では、感受点の算出方法が2つあります。
- トゥルーノード / True Node
= 順行と逆行を考慮した正確なドラゴンポイントの値(地点) - ミーンノード / Mean Node
= 順行と逆行の平均した、おおよそのドラゴンポイントの値(地点)
トゥルーノードとミーンノードのどちらを採用するかは、占術者・鑑定者によって異なるのが現状です。
その理由は、古典的な占星術では、ホロスコープの作成は、手作業で行い、正確な値を計算することが大変困難だったためでしょう。
この西洋占星術講座では、どちらも採用しつつ、トゥルーノードの方に意識を向けることをおススメします。
現代はインターネットで、簡単にホロスコープを作成することができますから、両方の星座と度数をチェックしてください。
トゥルーノードとミーンノードでは、星座が違ったり、日付まで変わるほど数値が変わることがあります。
トゥルーとは「真」という意味で、自然な流れを意味し、ミーンは「平均値」という意味合いから、「人為的な意図」と捉えることができるでしょう。
大宇宙と私たちは「相似形」ですから、大宇宙の意図がトゥルーノードに表され、人間としての意図がミーンノードに表されると考えると、受け取りやすいと思います。
また2つのノード値の差(ギャップ)は、ホロスコープのメッセージと現実的な体感の差や違和感を埋めてくれるかもしれません。
逆に、現実世界を生きる上で、人間的(人為的)な意図の方が重要である、と感覚的に思われる場合は、ミーンノードを採用してください。
重要なことは、あなたがどのような意識で宇宙の真理触れ、内面と対話をするかです。
内面を見つめ、探る作業は、与えられる答えを受け取ることではなく、逆に積極的に意識の光を強めていくことですから。
出生時間が異なるだけで、星座の度数は変わりますし、出生時刻が大幅に変わる場合には、星座もハウスも、また月の星座(サイン)さえ変わる可能性さえあります。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを読み解く場合は、少し手間かもしれませんが、トゥルーノードとミーンノードを見比べながら、あなたの「神秘性」を見つけてくださいね!
日蝕(日食)と月蝕(月食)
月の公転周期は約29.5日で、月は日々満ち欠けを繰り返しています。
太陽の公転周期はご存じのとおり365日。
太陽は太陽系の中心として、太陽系のあらゆる天体を引き連れて、宇宙空間を進みます。
月は地球の衛星なので、「月は地球に捕らえられている」という風にも捉えられますし、逆に「月が地球を捉えている」という風に解釈することができるでしょう。
太陽と月は「対」の存在として語られますが、そもそも惑星としての規模が違うため、大変不思議な関係性です。
月の満ち欠けは、月齢(げつれい)でカウントされ、月齢0の1日目が新月となり、満月で月齢14の15目で満月という風に、観測することができます。
暗闇の中で光る月は、太陽の光を浴びて、その存在感を発揮する存在です。
言葉だけではイメージが難しいですが、太陽と月の位置によって見る「月の状態」を以下にまとめました。
- 太陽・月・地球の順番に並ぶ時、新月が見える
- 太陽・地球・月の順番に並ぶ時、満月が見える
新月とは、月が太陽の光を受けられないタイミングであり、満月とは、月が太陽の光を受けつつ、地球から太陽を隠す状態です。
当たり前ではありますが、月の満ち欠けは、地球から見える月の太陽の受ける角度によって決まります。
そこで今回と次回の講座のテーマである、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを付け加えてみましょう。
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの位置で新月が起こる時、月蝕(月食)となる
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの位置で満月が起こる時、日蝕(日食)となる
新月や満月が起きる場所が、月の昇交点と降交点である時に、それぞれ月蝕(月食)と日蝕(日食)が起こる、というわけですね。
新月は「始まり」、満月は「完了」を表すとされます。
月は太陽と対の存在で、月の働きは「吸収」や「減少」、「退行」といったマイナスのエネルギー(女性性のベクトル)です。
月は自身でエネルギーを作り出す役割を持たない代わりに、他からのエネルギーを吸収し、反射する働きを持ちます。
新月という現象は、ただ太陽と月が重なるだけでなく、月が太陽のエネルギーを吸収するとともに、地球に太陽のエネルギーが届かない時空間をセッティングするタイミングです。
反対に満月という現象は、太陽と月の真ん中に地球が位置することで、太陽と月のそれぞれの役割が反対の性質を持つ、という象徴といえるでしょう。
満月は、太陽と月が地球を挟み、180度という「対立と補完」の関係性を結びます。
太陽は意識の星で、月は無意識の星。
満月を迎える時、私たちはその時点で蓄えられた「生命力」と、永遠性や母胎回帰を抱かせる「母性」の両側面に意識が引っ張られます。
月蝕(月食)と日蝕(日食)は、ドラゴンという神秘性が発現する特別なタイミングです。
そのため占星術では、月蝕(月食)と日蝕(日食)は、個人と世の中に大きな影響力を与えると考えられています。
月蝕という感じは、「月が蝕まれる」と書き、日蝕は「太陽が蝕まれる」と書きますね。
それは「ドラゴンが太陽 / 月を食らう」という発想も生みます。
ドラゴンは神秘性である、とお伝えした理由は、神秘性の世界から飛び出した1つの魂が、現実世界を構築する、というイメージが相応しいと感じたからです。
ドラゴンヘッドは太陽に向かう意識であり、ドラゴンテイルは月に向かう意識。
言い換えるなら、ドラゴンヘッドは「挑戦」の方向性であり、ドラゴンテイルは「再現(繰り返し)」の方向性です。
ドラゴンの正体とは、私たちが時間と空間という制約・制限に向ける、主体性と受容性の意識のことでもあります。
私たちは「主体と客体に分かれた個の存在」。
そして私たちはこの制約・制限の世界で、個人の意志を尊重することと、他者の意志を汲むという学びを体験しています。
客観性を極限まで伸ばすと、「全方向の意識」になり、あらゆる角度から出来事が解釈できることがわかります。
「宇宙意識」とは、360度の方向に可能性を見出し、その可能性がもたらす喜びを還元するサイクルや働きです。
私たちは誰もが、宇宙意識を支えている当事者であり、当事者としての意識が、ドラゴンヘッドが指し示す方向性といえるでしょう。
ですから占星術では、「精神性」や「生命エネルギー」の流れを、ドラゴンヘッドとドラゴンテイル、言い換えれば、太陽と月が示す特別な位置から読み解くのですね。
日蝕(日食)と月蝕(月食)の影響力
月蝕(月食)と日蝕(日食)は、約半年に1度ずつ起こります。
またドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、1つの星座(サイン)に1年以上滞在(位置)しますから、月蝕(月食)と日蝕(日食)が起こる星座の示すテーマが、影響として出るでしょう。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは順行と逆行を繰り返しますし、月は29.5日で満ち欠けをするため、月蝕(月食)と日蝕(日食)のタイミングは変動します。
月蝕(月食)と日蝕(日食)の影響力は、通常の新月と満月の影響力よりも高く、春分の日のエネルギーと同様に重要視されることが多いです。
影響力やエネルギーを比較することはできませんが、これまでの占星術の研究では、月蝕(月食)と日蝕(日食)とでは、日蝕(日食)の方が影響力が強いとされています。
- 月蝕(月食)の影響力は、一般的に約半年続く
- 日蝕(日食)の影響力は、一般的に半年以上続く
- 月蝕(月食)と日蝕(日食)ともに、他の天体が近くに位置する場合、1年~3年半以上の影響力が起こるとされる
ネイタルチャートを作成した際は、ドラゴンヘッドのみが表示されます。
ですがドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、常に180度の関係です。
ですからドラゴンヘッドの度数が分かれば、ドラゴンテイルの星座と度数も自ずと割り出すことができますので、ご安心ください。
なぜ月蝕(月食)と日蝕(日食)のお話をしたのかといいますと、ネイタルチャートに示されるドラゴンヘッドは、人生の舵取りのヒントとなるからです。
太陽星座やMCと違って、ドラゴンヘッドは明確な方向性を示してくれますし、あなた自身のドラゴンヘッドのメッセージを無視することはできないでしょう。
人生の舵取りとは挑戦すること
どの感受点も重要なのですが、「人生のテーマ」や「根本的な指針」となると、太陽と月、土星、アセンダント(ASC/AC)とMCとその支配星が重要となります。
- 太陽の星座(サイン)とハウスは、獲得していく生命力の条件や環境
- 月の星座(サイン)とハウスは、生まれながらに与えられ、なじみ深い条件や環境
- 土星の星座(サイン)とハウスは、逃れられない課題と解決すべきコンプレックスの条件や環境
- アセンダント(ASC/AC)の星座(サイン)とハウス、その支配星は、持ち前のバイタリティーや傾向、人格形成の要素
- MCの星座(サイン)とハウスと、その支配星は、開拓しながら導かれていく自己実現の条件や環境
上記に挙げた要素は、私たちが先天的・日常的・短期的に持ち併せている要素と、後天的・意識的・長期的に獲得していく要素をそれぞれ表します。
月とアセンダント(ASC/AC)は、生まれながらに与えられた要素ではありますが、継続して影響力を持つ要素です。
それ以外は、時間の経過とともに、経験の中で「獲得していく意識」といえるでしょう。
この西洋占星術講座は、「認めること」、すなわち「肯定的に生きること」をテーマにしています。
ドラゴンヘッドは、明確な人生の方向性を示してくれますから、人生の舵取りをする上で、大変重要です。
人生の舵取りとは、主体的に生きることであり、無意識の力や、被支配者、被害者意識で生きることとは正反対の生き方といえるでしょう。
また土星は、拭い切れない苦手意識や恐怖心を表し、小惑星・カイロン / キロンは世代的に与えられた心の切迫感を表します。
人生に起こる様々な出来事は、大抵が未知のことですから、恐怖心や不安、焦りや戸惑いが生まれるものです。
そこで安心の材料となるものといえば、「慣れ親しんだ環境」や「心地良さを与えてくれる環境」であり、月の世界や感覚といえるでしょう。
ですが私たちは、人生という未開の地を切り拓いていかなければいけません。
未開の地の開拓とは、すなわち「挑戦」であり、人生が与える課題を受け入れることです。
肯定的に生きることは、挑戦をすることであり、未知の環境で生まれる新しい自分を体験すること。
ですから太陽と月が「ライツ」として重要視されるように、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを読み解くことは大変重要なのです。
以前例に挙げたことがありますが、人が人生を振り返り、後悔の最大の要因となることは、「挑戦しなかったこと」といわれています。
あなたは生まれただけで価値があり、生きているだけで価値がありますが、生きている以上、生き抜く価値をも体験することが大切です。
人生を生き抜こうとする時、必ず挑戦することが求められますが、足を引っ張ったりする最大の要因、すなわち「敵」は、私たち自身となることが大半。
ホロスコープを読み解く目的は、人それぞれあると思いますが、あなたはどんなに過酷な人生を生きているかを確認するためではないはずです。
「幸せになるため」に、あなたは何を「認めればいいか」を知ることが大切ではないでしょうか?
ドラゴンヘッドは、土星やカイロン / キロンが示すような、壁や課題、試練などを示すかもしれません。
ですが先ほどお伝えしたように、「希望」が必ず用意されていますので、どうか人生に挑戦することを怖がらないでください。
現実を生きるということ
一般的にドラゴンヘッドは、今世・現世から未来・未来世に向かう流れを表し、ドラゴンテイルは、過去世やカルマに関連付けて語られることが多いです。
占星術は、物質性と精神性の両側面から、人生や自己理解にアプローチしますが、万人が神話や過去世といった事柄を鵜呑みにすることは、時として危険かもしれません。
この西洋占星術講座では、ホロスコープを活用しながら内面と向き合い、自己分析や自己理解、自己信頼と自己肯定のためにデザインしています。
そのため迷走してしまうような表現は避け、「現状」という明らかな現在地と、完了した過去という事実をベースにしていることをご理解ください。
「占い」は、現実逃避の手段として捉えられることが多いものです。
ですがその価値観は、1つの主観(客観)であることに気づくと、気持ちが楽になると思います。
スポーツやゲーム、エンターテイメント、芸術など、あらゆる営みには、実利や機能性とともに、娯楽性を伴うことは明らかですね。
娯楽とは、「楽しむ体験」であるとともに、「今、この瞬間」から意識を逸らす逃避のための行為でもあります。
ですからあらゆる手段やツールは、活用する人の意識が大切です。
占いにもあらゆる占術があり、その占術が成り立つまでには、沢山の実績や試行錯誤が必要だったことでしょう。
あなたが、占星術・ホロスコープを活用する際には、「活用する」という意識を持っていただくと、占いが素晴らしい解釈のツールになります。
占いは、実利と喜び、更に言えば、お金と価値を生み出す手段として、広く親しまれるようになりました。
ビジネスとして成り立つ占いも、真理探究として発達していく占いも、どちらも私たちを成長させる側面を持ちます。
占いは「答え」や「絶対基準」を教えてはくれません。
私たちは常に、「未知」の体験を繰り返し、人生のあらゆる体験を通過していきます。
心理学も哲学も、文学も芸術も、私たちが人生を肯定的に生きるために生まれた、いわば「知恵の象徴」です。
占星術もまた、知恵を得るための方法論であり、現実を生きるためのツール。
ドラゴンヘッドは、あなたに現実を生きる重要性を教えてくれます。
難しいことも辛いことも、怖いことも、すべてが「幸せの裏の顔」なのです。
占星術との向き合い方のような表現になりましたが、ドラゴンヘッドを知るということは、現実と向き合い、人生に挑戦することと同じかもしれません。
「占ってみたけれど分からない」という現実は、「自分のことをもっと知りたい」という道に導いてくれます。
ですから現実を、人生を、肯定的に生きることをご自分に許してくださいね。
未来性という価値観
ホロスコープという円環は、閉じられてはいますが、決して閉鎖的ではなく、発展的な機能を持っています。
ドラゴンヘッドは、あなたが目指し、また導かれる「未来性」という方向性です。
ドラゴンヘッドは、「神秘性の頭」と言い換えることができます。
あなたの頭が前を向く時、世界は未来を見せてくれるでしょう。
誤解のないようにお伝えしますが、この西洋占星術講座は、決して過去や懐かしさ、月の世界を否定しているわけではありません。
過去は完了しているため、変えることができるのは、「今、この瞬間」です。
過去の記憶や感情は、いかようにも解釈することができますが、全く同じ状況を再現することは叶いません。
「未来」は、「今、この瞬間」です。
私たちが完了した過去や、まだ起こっていない未来に意識を囚われる時、私たちは迷います。
ですから「未来性」という価値観は、現実逃避や妄想であってはいけません。
私たちが持つべき肯定的な価値観は、「今、この瞬間」に何を解釈し、「幸せ」をどれだけ意識に上げ、自分自身を満たすために考え、感じ、行動するか、ということです。
あなたはご自分の人生に責任とともに、自由が与えられています。
責任と自由はどちらも、生き甲斐や起爆剤にもなれば、恐怖心や重荷にもなるでしょう。
未来性とは「可能性」です。
また人生への挑戦は、きっと「可能性の開花」に繋がります。
ですからドラゴンヘッドを、「今、この瞬間」が輝き、少し先、もっと先にある「今、この瞬間」が花開くためのメッセージとして活用してください。
ドラゴンポイントリターン
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、「ミステリーポイント」と表現されることがあります。
またドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、他の天体のように順行と逆行をするように、リターンの時期を持ちます。
順行と逆行を繰り返すため、12星座を回る月日は、18年6ヵ月となるわけですね。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、ノード軸ですから、2つのポイントを合わせて「ドラゴンポイント」と呼ぶと便利です。
3度訪れるとされるドラゴンポイントリターンの時期を、以下にまとめました。
- 18~19歳頃
- 36~37歳頃
- 56~57歳頃
ちなみに、分かりやすく、影響力のあるリターン(回帰)を以下にまとめました。
- 太陽回帰・サンリターン:年に1回
- 月回帰・ルナリターン / ムーンリターン:28~29日に1回
- 木星回帰・ジュピターリターン:12年に1回
- 土星回帰・サターンリターン:約29年に1回
私たちの意識は、年齢を重ねる毎に、個人の領域と社会の領域に変化が起こります。
ドラゴンポイントリターンを迎える時、あなたはご自身のドラゴンヘッドの流れを、目に見える形で受け取ったり、他者からの影響を受けたりと、変化を体験するかもしれません。
ドラゴンポイント(ノード軸)は、じわりじわりと星座を運行していくため、ドラゴンポイントリターンを迎える約1年前後は、人生に対して深く考える期間になるでしょう。
念のためですが、ドラゴンポイントはヘッドとテイルが対となっていますので、ドラゴンポイントがリターンを迎える時は、ドラゴンテイルへの意識も強まります。
180度の関係性は、いわば「綱引き状態」です。
支え合っているようで、引っ張り合っている。
前に進むこともできれば、後ろに進むこともできる。
ですが後ろの進む方が断然楽なため、私たちはドラゴンヘッドが示す、人生の挑戦に躊躇いを感じてしまいます。
あなたは独りで沢山考え、沢山思い悩みながらも、あなたは決して1人ではありません。
孤独な存在が沢山生きている、それこそが現実です。
決して1人で頑張り過ぎず、他者の力を借りることを忘れないでください。
あなたが誰かの力を借りる時、あなたはその人に、力を貸す役割を与えることにもなるのですから。
【星座別】ドラゴンヘッドが照らす人生の方向性
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、ホロスコープ上に示される、人生の方向性です。
その方向性が示す先は、山を登るように険しく、だからこそ手応えが感じられるでしょう。
占星術・ホロスコープにおいて、星座(サイン)は、傾向や特徴を教えてくれる大変重要な要素です。
あなたのドラゴンヘッドの星座(サイン)を知ることで、あなたはホロスコープを人生(現実)に活用しやすくなります。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルが作る軸は、「今、この瞬間」や「今、ここ」という現状と、人生が導く流れを教えてくれる、大変頼りになる存在です。
ドラゴンポイントの2つは、星座(サイン)自体も大切ですが、その星座(サイン)の度数も重要になります。
では、あなたの人生の方向性を照らしてくれる、ドラゴンヘッドのメッセージを、星座を通して見つけていきましょう!
ドラゴンヘッド x 牡羊座
牡羊座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「個性の発揮」です。
個性とは、自分自身に素直になるだけでなく、他者に対して素の自分を見せることを意味します。
「等身大の自分」は、自分自身に何の制限も罪悪感も状態であり、自分自身を満たすことが他者のためになる、という意志です。
あなたの人生に希望が現れる時は、あなたが自分自身を世に出すことを許す時であり、「生きている私」に感謝できる状態といえるでしょう。
牡羊座は「情熱」と「純粋性」を象徴する星座です。
ドラゴンヘッドが牡羊座の場合、ドラゴンテイルは天秤座となり、このノード軸は、「自他に素直になること」がキーワードになります。
私たちが自分自身を愛そうとする時、ストレートに自分自身と向き合えない時、私たちは他者の力を借りることが重要です。
牡羊座・ドラゴンヘッドは、あなたが他者のために与えた愛情や慈しみを、あなた自身に与えることを「人生の挑戦」とします。
個性を発揮し、自己表現を自分自身に許すこと。
それはあなたがご自分を通して、あなたを生み、生かすすべての存在への敬意となるでしょう。
「自愛」の目覚めは、「慈愛」の目覚めです。
あなたの自愛の体験は、他者への慈愛に繋がり、この体験はあなたを中心として大きな渦を巻き起こすでしょう。
あなたの人生が目指す先は、「自分を最も愛し、その自分を愛してもらうこと」なのです。
ドラゴンヘッド x 牡牛座
牡牛座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「ありのままの感覚を信じること」です。
牡牛座は、物質的な豊かさ、つまり与えられる生命の働きを享受する幸せを象徴し、その幸せを着飾ったりせず、喜びをじっくりと味わいます。
逆を言えば、ドラゴンヘッドが牡牛座にあることで、「ありのままに現実を見る」ということが苦手だったり、罪悪感や偏見に足を引っ張られたりしているかもしれません。
物質や豊かさ、お金は、この世界を豊かにするために存在していますから、あなた自身も受け取ることが許されています。
もっとも、「身体性」こそ、物質的な豊かさの象徴です。
牡牛座・ドラゴンヘッドは、肉体を通して感じられるすべての豊かさと恩恵を受け取り、感謝することをあなたに促します。
「当たり前であること」は、イコール「当然の権利」ではありません。
受け取る選択と与える選択もまた、一方通行ではありませんし、それぞれに事情や都合があるでしょう。
ドラゴンヘッドが牡牛座の場合、ドラゴンテイルは蠍座です。
蠍座・ドラゴンテイルは、慈しみを与えた相手に省みられることで、無償の愛が成就します。
ですから牡牛座・ドラゴンヘッドは、与える喜びとセットとなる、「愛を受け取る喜び」をあなたに堪能することを促すでしょう。
受け取ることも学び、受け取る相手の願望を成就せることもまた学びなのですから。
ドラゴンヘッド x 双子座
双子座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「日常のコミュニケーションを楽しむこと」です。
双子座は他者の存在があってこそ、「言葉のありがたみ」を実感し、言葉から生み出される他者との繋がりに喜びを感じます。
世界は言葉によって成り立っていることを、私たちはあまり意識しません。
双子座は好奇心の星座ですから、「言葉」の持つ力と働きによって、様々な価値観を発見することを知っています。
双子座・ドラゴンヘッドは、知恵を得るために考え耽ることも大切ですが、知識や情報、言葉を使って、日々の意思疎通に喜びを見出すことを促すのです。
ドラゴンヘッドが双子座の場合、ドラゴンテイルは射手座です。
射手座・ドラゴンテイルは、「遠くにある」真理や自由を追求し、世界を駆け回り、収穫した喜びを持ち帰ります。
それに対して双子座・ドラゴンヘッドは、近場にある「普遍的な真理」に目を向けることも大事であると伝えているのです。
双子座・ドラゴンヘッドは、「今居る場所」に沢山の発見と学びがあることを知っています。
そしてその学びと気づきを与えてくれるのは、紛れもなく「他者」の存在です。
私たちは他者から多くを与えられていますし、成長や刺激だけでなく、人生を切り拓くヒントを他者の中に発見します。
双子座・ドラゴンヘッドはあなたに、あなたの言葉が大いなる力を秘めていて、あなたがその力を信じることが、人生の希望であることを伝えているのです。
ドラゴンヘッド x 蟹座
蟹座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「心を開くこと」です。
蟹座は「心で繋がること」を重んじる星座で、他者の中に自分が居て、自分の中に他者が安らぎを見出すことに喜びを感じます。
そのため蟹座・ドラゴンヘッドは、お互いが心を開き合うことで生まれる、絆や共鳴する関係性を築くことを促すでしょう。
蟹座は月を支配星に持ち、「安らぎ」や「心の拠り処」に大変関心が深い星座です。
ただドラゴンヘッドは、「太陽に向かう姿勢」ですから、身内から与えられる安らぎではなく、自分自身が関係を構築していく人に対して、心を開くことを促します。
心を開くことは、言い換えれば、他者に対して素直になるという「敬意」と表現することができるでしょう。
人を心の底から信頼することは難しいことです。
「条件付き」の繋がりは信用と呼び、窓口を介しての繋がりを連想させます。
ドラゴンヘッドが蟹座の場合、ドラゴンテイルは山羊座です。
山羊座・ドラゴンテイルは、堅実性や現実性の意識が強く、他者との繋がりには、成果や義務が付帯します。
「体裁」や「社会性」という理性的な側面は、私たちの感情や情緒の流れを塞き止め、「素の自分」と「素の他者」の間に壁を作ってしまうものなのです。
それは自然な役割ですから、善悪の基準は存在しません。
物質性を尊重することは、自身と他者の感情を蔑ろにしたり、支配的な関係性を絶対視することにはなりません。
ですから蟹座・ドラゴンヘッドは、心を開くことで得られる「親密な温もり」をあなたに体験してもらいたがっています。
未知の体験や先行きが見えないことは、確かに恐怖が伴いますが、更に怖いことは、「本当の正体」を観る前に諦めてしまい、チャンスや幸運を取り逃すことです。
あなたが心を開くことで奪われるものは、本当はこれっぽちもなく、それどころか、あなたの懐の深さを見せることは、誰かの安らぎになるかもしれないのですから。
ドラゴンヘッド x 獅子座
獅子座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「個人の幸せの追求」です。
獅子座は「人生を楽しむこと」を追求する星座。
獅子座は太陽を支配星に持ち、自分自身という存在に喜びを見出すことで、内面から自愛というエネルギー(光)を放つ底力を秘めています。
「楽しむ」とは、人生がもたらすあらゆる感情を味わい尽くすことです。
この世は原因と結果により、連鎖的に出来事が起こり、その都度あなたは他者(世界)とともに感情を創造します。
感情は生まれ出た時、当事者がその感情を認めることで、その役割を果たす際に、「経験値」という財産を残してくれるものです。
獅子座・ドラゴンヘッドは、自身の幸せを追求する時、自ずと身の回りを明るく照らし、「自分の幸せが倍加する体験」をもって、存在感を増していきます。
それは獅子座に与えられた幸せの鍵であり、逆を言えば、自分自身の意志を貫くという挑戦でもあります。
ドラゴンヘッドが獅子座の場合、ドラゴンテイルは水瓶座です。
水瓶座・ドラゴンテイルは、自分より大きな存在や理想のために働き、「分け前」として自分自身の願いや夢を叶えます。
分け前とは、「おこぼれ」ではなく、「共有」としての財産です。
ただそれは長い人類の歴史を見て分かるように、まだ簡単には叶えられていないのが現状です。
ですから私たちはまず個人の幸福を叶えてからではないと、公の幸福に達することができません。
獅子座・ドラゴンヘッドは、迷いや罪悪感を振り払い、自分自身の喜びのために動き、そのために他者に手を借りたり、他者を信じることが人生の挑戦となります。
あなたという存在は、決して自力で成り立っているわけではありませんし、あなた自身も誰かの存在を支えている。
それは自然の摂理であり、当たり前でありながら、本人が自覚することによって、大きな力を持つのです。
獅子座・ドラゴンヘッドは、自分自身を幸せにする勇気を持つこと、そしてその勇気が他者を励ます希望の光となることを、あなたに伝えています。
ドラゴンヘッド x 乙女座
乙女座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「日常を丁寧に生きること」です。
乙女座は「現実主義」や「完璧主義」と呼ばれますが、真に目を向けるべきは、「細やかさ」や「繊細さ」でもって、現実の豊かさを見定めようとする姿勢。
乙女座は土星座であり、支配星の水星から物事の判断力を与えられ、物質世界で生きるための手段とその環境を維持する意識を与えられています。
私たちは地に足をつけ、物質性が与えてくれる「手応え」を感じながら生きる存在です。
乙女座・ドラゴンヘッドは、「今この瞬間」というかけがえのない環境を慈しみ、1日の中には、沢山の幸せが詰まっていることを、あなたに気づいてもらいたがっています。
私たちの意識に入って来る情報は膨大ですが、すべてに取り合っていられる余裕は残念ながらありません。
時と場合、状況によっては、排除してしまうことも少なくないでしょう。
その点乙女座は、オートマティックに対応できることは、反射的な感情に流されることなく、その時に必要な判断をテキパキとこなすことができます。
ドラゴンヘッドが乙女座の場合、ドラゴンテイルは魚座です。
魚座・ドラゴンテイルは、物質という枠組みや境界線、制約と制限を超えて、はたまた感情さえも超えて、大宇宙の根源的な働きに意識を向けます。
その意識は、既成概念や常識を超えた感覚と感性を持つ者にしか、納得や実感を持つことができないの現実です。
その反面、非物質的な領域に意識を向けながら、現実世界と強い絆を持ち続けることは簡単なことではありません。
ですから乙女座・ドラゴンヘッドは、「この世でしか得られない喜び」という意味での幸せを、日々の生活に見出す重要性を訴えているのです。
日々を丁寧に生きることは、「私」と「あなた」という存在を尊重する意識に繋がり、その意識が多くの幸せを導きます。
そしてあなたが「今を生きること」に敬意を払おうと、感覚を研ぎ澄ませ、意識の光を精妙にする時、あなたの人生は希望に溢れるでしょう。
その姿は、他者を導く「指導者」や「教育者」という素晴らしい一面を引き出してくれるはずなのです。
ドラゴンヘッド x 天秤座
天秤座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「他者と理解し合うこと」です。
天秤座は、他者との関わり合いの中で生まれる「調和的な繋がり」を追求します。
「調和」とは、他者が存在することで成り立ち、互いに理解を示し合おうとする努力は大変美しいものです。
天秤座は金星を支配星に持ち、「美しさ」を具現化し、また内面でその美しさを実感することで、世の中に自分の役割を見出し、他者貢献の喜びを味わいます。
天秤座・ドラゴンヘッドは、自身の意志や願望、自己実現は、他者の意見や感情、喜びが反映されることを教えてくれるでしょう。
私たちは誰もが「誰かの鏡」であり、「希望を映し出す闇」という役割を担っています。
天秤座は、二元性の原理を象徴する「天秤」を関する星座。
その天秤は、物事の成り行きが「力押し」ではなく、言葉や対話、道徳や美徳、そして客観性によって成り立つことを教えています。
天秤座・ドラゴンヘッドは、あなたに「正しく」あろうと必死になるのではなく、「最善」とは何かを問い続け、その答えを他者とともに模索する挑戦を与えているのです。
あなたがその挑戦を受け入れることは、他者に鏡の役割を与え、ご自身も他者のための鏡になることを許可する、ということになります。
ドラゴンヘッドが天秤座の場合、ドラゴンテイルは牡羊座です。
牡羊座・ドラゴンテイルは、自己表現の自由と喜びを享受し、その純粋な生き方・在り方を追求することで、自分と世界(他者)に希望を与えます。
自分自身に意識を向けることが許される存在、というと語弊がありますが、人にはそれぞれ役割があるものです。
自分自身を満たすことは、誰にも共通する学びであり喜びですが、天秤座・ドラゴンヘッドは、その学びと喜びを、他者とフィードバックを与え合いながら成就させていきます。
それこそ「客観性」と「社会性」が導く、人とのご縁といえるでしょう。
ドラゴンヘッド x 蠍座
蠍座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「他者の感情を受け止めること」です。
自分の感情ではない感情は、「異物」や「違和感」となり、そのまま受け取ることが難しいもの。
蠍座・ドラゴンヘッドは、物質性がもたらす制約・制限により、「押し込められた感情」を偏見やジャッジ無しに捉える重要性を訴えています。
蠍座は、行動力を象徴する火星と、根源的な働きを象徴する冥王星から多大なエネルギーを得る星座です。
また蠍座は、孤独の意味を深く問い続け、長期に渡って内面的な葛藤を耐え忍び、他者に助けを求めず、葛藤を昇華する「修行僧」のような側面を持ち併せています。
その生き方は一見辛そうではありますが、必ず成就することを確信し、またその純粋な精神が、自身を通して、他者に大きな希望を与えることも確信しているはずなのです。
蠍座・ドラゴンヘッドは、「苦しむため」に感情を体験するのではなく、感情が生まれた意味を汲み取り、その感情を「見送ること」が学びと喜びになることを教えます。
「感情はグラデーションである」ということを何度もお伝えしていますが、どの感情も美しく、感情が成就される時、あなたの心の器はますます大きくなるでしょう。
ドラゴンヘッドが蠍座の場合、ドラゴンテイルは牡牛座です。
牡牛座・ドラゴンテイルは、「自己完結的な喜び」を追求することで、この世がもたらす豊かさを享受し、自分を満たすことに一切の罪悪感は必要無いことを確信しています。
「自分の機嫌は自分で取る」といいますが、その精神は、自愛を自覚しているからこそ発せられる言葉です。
牡牛座は、世界が自分のために豊かさを与えてくれる、という価値観を何の疑いも無く持ち、その恩恵を還元すべく、地道に努力を重ねます。
蠍座・ドラゴンヘッドは、物質性から精神性にベクトルを切り、「変容」を引き起こすまでの感情の解放を追求し、その影響は自己完結で終わることはありません。
あなたが見定めようとする真理は、「今を肯定する」という最善の姿勢であり、その眼差しで他者を受け止めてください。
それは蠍座・ドラゴンヘッドが示す、人生に深みという希望なのですから。
ドラゴンヘッド x 射手座
射手座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「広い視点の獲得」です。
これは言い換えると、行動範囲を広げることや、コンフォートゾーンを出ること、自分自身に挑戦する機会を与えること、となります。
射手座は、自分の居場所から遠い場所へと出向いて、世界に散らばっている知恵を集める星座。
射手座は木星を支配星に持ち、「意識の拡大」を促され、行動によって世界に対する眼差しを塗り替えていく星座なのです。
射手座・ドラゴンヘッドは、自分自身を世界に出会わせることで、真理探究によって、人生の豊かさを味わうことを促します。
結局のところ宇宙の真理は、シンプルなものかもしれませんが、私たちは遠回りをしながら経験を積み、内面の中で真理を獲得していくものです。
真理を言語化することは大変難しく、普遍的な表現で語ることは指南の業。
ですが人類は、精神性から垣間見える「可能性」に惹かれ、現実世界に落とし込もうと努力する存在です。
射手座・ドラゴンヘッドは、行動によって現実が変わることを学びつつ、その過程(プロセス)の中で、自分自身を肯定してきます。
ドラゴンヘッドが射手座の場合、ドラゴンテイルは双子座です。
双子座・ドラゴンテイルは、自分の足元からネットワークを広げ、言葉や情報というエネルギーを基に、自分自身と世界を繋ぎます。
私たちはこの世界で、「個の存在」として存在していますが、実際のところは身体をまとって、一時的に分離の状態を体験しているに過ぎません。
ですから射手座・ドラゴンヘッドは、精神性と物質性の「結び目」が何であるかを知るために、頭と足を使い、世界に意識を広げ、「人生は豊かである」と確信を掴ませるのです。
近い場所にも遠い場所にも、必ず真理は存在しています。
射手座・ドラゴンヘッドは、ただ遠い場所へ出向くだけでなく、意識と行動範囲、つまり精神性と物質性を両側面で動かし、広げることで、人生の挑戦が成就するのです。
ドラゴンヘッド x 山羊座
山羊座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「現実性の創造」です。
これは言い換えると、「独立心の発現」や「個の力の発揮」、「現実に適う行動をする」ということになります。
山羊座は「現実性」を司る星座で、物質性の働きを定着させる役割を与えられ、「責任」と「豊かさの分配」の能力を与えられている星座です。
山羊座は、物質世界を成り立たせ、「実のある人生」を再現させる土星を支配星に持ちます。
土星は「厳しい教師」や「試練を与える監督官」といった表現をされ、敬遠されがちです。
ですが土星はあなたに、与えられた人生を全うするだけでなく、人生の喜びをしっかりと味わうことをも教えています。
山羊座・ドラゴンヘッドは、あなたには「現実を生きる力」が備わっていること、またその力を発揮することで、自分自身と大切な人々を幸せに導くことを教えているのです。
物質世界は確かに複雑で、ルールや固定概念、個々の価値観など、一筋縄ではいかない要素に溢れています。
大切なことは、「すべてに応えようとする健気さ(愚かさ)」ではなく、「自分自身に与えられた役目を真っ当する」ことです。
山羊座・ドラゴンヘッドは、自分ができることを継続することで、確実に結果が出ることが、この世界を生きる上で、「手応えを感じるための最善策」であることを伝えています。
ドラゴンヘッドが山羊座の場合、ドラゴンテイルは蟹座です。
蟹座・ドラゴンテイルは、身近な環境に安らぎが溢れ、感情を豊かにすることが豊かな人生の土台であると考えます。
感情(精神性)は、必ず肉体や現実という物質性とセットになっていますから、山羊座・ドラゴンヘッドは、感情の受け皿となる器を育てることに挑戦することになるのです。
現実性の創造とは、人生を生きるというお題目を達成するだけでなく、自らの力で人生をデザイン・クリエイトするということ。
なぜならこの世は、自分自身を中心として、他者を巻き込みながら、意志によって変化を生み出すことができる世界です。
山羊座・ドラゴンヘッドは、あなたに「現実という器」を作り続けることに挑戦し、その成果を受け取り、他者と喜びの分かち合いを体験することを願っています。
ドラゴンヘッド x 水瓶座
水瓶座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「理想を貫くこと」です。
私たちの心には夢が、潜在意識には理想が存在し、それらを自覚することが、現実をいかにデザインし、人生に彩を添えるかに発展します。
水瓶座は、「全体性への意識」を無意識に持ち、自身の人生と目の前の現実に、変化や発展を望む星座です。
水瓶座が抱く世界観とは、「誰もが個性を発揮することができる世界」であり、「個の集団が社会である」という普遍性が前提になっています。
ですが人は群れることで、支配と依存といったパワーバランスが生まれ、本来の個と社会の関係性は一方通行になっているのがこれまで歴史であり、現状です。
水瓶座の支配星である天王星は、革命や現状打破といった急激な変化を司る天体。
天王星は水瓶座に、既にあるもののにショックを与え、突破口を見出すようにエネルギーを供給します。
水瓶座・ドラゴンヘッドは、自身に備わった独創性を自覚し、自らの意志に敵う理想を追い求めることをあなたに望むのです。
存在するものは、いくら見て見ぬフリをしたとしても、存在し続けます。
私たちの心の中には、必ず希望や願望、欲望や欲求、願いや祈りがあり、それらを1つでも叶えようと現実を健気に生きるのが、私たちです。
水瓶座・ドラゴンヘッドは、理性とテクノロジーを駆使しながら、内なる独創性を発揮することで、理想を明確にし、その理想に集う人と心を通わせるように、と訴えています。
ドラゴンヘッドが水瓶座の場合、ドラゴンテイルは獅子座です。
獅子座・ドラゴンテイルは、自身の存在に自信と信頼を持ち、他者の中で中心的な役割を持つことを得意とします。
「役割」や「役目」というものは、対外的な要素よりも、「存在」としての力によって選ばれるものです。
獅子座に宿っている生命の光は、自身が輝くことが、他者を照らすことになります。
その姿は「カリスマ」や「リーダー」という言葉が当てはめられるでしょう。
水瓶座・ドラゴンヘッドは、誰もが内に太陽を抱き、それぞれのペースで独創性を発揮し、自立し合う者同士で、更なる輝きを集めようとする生き方を提唱します。
「個人の意志は、誰にも支配されることがない」という真実に気づくために、水瓶座・ドラゴンヘッドは、自身と他者のために理想を明確にするのです。
大宇宙に対して、私たちは小宇宙であり、この世界は宇宙銀河の縮図。
ですから自己理解と自己信頼によって、内なる理想を見出し、その理想を現実的に実感できるようにすること、それがあなたのドラゴンヘッドが向かう未来性です。
ドラゴンヘッド x 魚座
魚座・ドラゴンヘッドが照らす人生の希望(挑戦)は、「精神性を信頼すること」です。
精神性は身体と同じように存在する、普遍的で根源的な働き。
魚座は「信じる」星座で、目に見えない世界やこの物質世界を生み、支え働きに意識を向ける星座です。
魚座は海王星を支配星に持ち、「境界線」や「分離」の無い感覚や感性があることを、「体感的な理解」が備わっています。
物質的な豊かさは、物の量や価値の高い物によって計ることができますが、実際のところ、私たちが完全に所有・独占しているものなど1つもありません。
それは物質には必ず寿命があり、物質には永遠性は備わっていないからです。
魚座・ドラゴンヘッドは、「永遠性」が精神世界にあることを知るために、物質性から精神性へと意識を切り替えることを促すでしょう。
なぜなら魚座・ドラゴンヘッドは、地に足を付ける経験をする者が精神性を語る時、多くの人から信頼されます。
それは「権威性」や「実績」の側面よりも、「生き方の変容」によって、人々にインパクトを与えるからです。
私たちは誰もが、現実という物質性を携えながら、「生きながらにして精神性を掴むこと」に喜びを得ることができます。
少しニュアンスは違いますが、それは「生き仏」という言葉があるように、物質性と精神性の両側面を確信している状態です。
分かりやすい表現をするならば、身体と心の両方を労り、大切にする、という当たり前のことになるでしょう。
ドラゴンヘッドが魚座の場合、ドラゴンテイルは乙女座です。
乙女座・ドラゴンテイルは、現実を快適に生きるために環境を整え、日々の生活を丁寧に生きつつ、ルールや制限がもたらすメリットを理解しています。
現実を生きるとは、原因と結果という法則性に従うことであり、自身の行動によって変化を起こすことです。
乙女座・ドラゴンテイルは、この物質世界を生き、他者と健全な関係性を築くためには、堅実さと繊細さのどちらも発揮することを心得ています。
魚座・ドラゴンヘッドとって、物質世界を生きるための手段や意識を獲得した上で、精神性という根源的な働きを受け入れるための器を育てることが鍵です。
あなたは重要なタイミングで、「導かれる体験」を通して、精神世界を無視できなくなるでしょう。
「信頼すること」は、決して盲目的になり、判断と選択を放棄することではありません。
あなたの意識を貫く根源的なエネルギーは、誰も共通して注がれています。
ですからあなたは、ご自身の意志で、人生に精神性の働きを自覚することで、より豊かな人生を創造し、他者とその喜びを分け合うことを体験することができるのです。
【まとめ】ドラゴンヘッドは人生の道標!
今回は感受点の第5弾として、ドラゴンヘッドについて解説させていただきました。
ドラゴンヘッドを説明するにあたって、ホロスコープのシステムの説明も必要になるため、少しややこしい部分もあったかもしれません。
ですから最後に、ドラゴンヘッドの重要事項を以下にまとめました。
- ドラゴンヘッドは、黄道に対して月が昇るポイントである(昇交点)
- ドラゴンヘッドは、ドラゴンテイルと対でノード軸を作る
- ドラゴンポイントは、18年6ヵ月で12星座を一周する
- ドラゴンポイントは、1つの星座に1年以上滞在する
- ドラゴンポイントは、順行と逆行を繰り返す
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルのノード軸は、ホロスコープ上を右回りに回る
- ドラゴンヘッドは、人生の舵取りをする上での「方向性」を表す
- ドラゴンヘッドは、「人生への挑戦」によってもたらされる「太陽の輝き」の方向性を示す
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、時計の針のようにホロスコープを周り、私たちに物質世界の体験を噛み締める感覚を教えてくれます。
ドラゴンヘッドは、あなたが向かうべき方向性を示しながら、並行して、太陽の獲得への道を示し、あなたの人生を導いてくれる要素ともいえるでしょう。
今回の講座では、いつも以上に「現実を生きる重要性」を強調させていただきました。
占星術を取り扱うことは、内面と現実が正反対のものではなく、調和させるものだ、ということを納得させてくれます。
ドラゴンポイントとは、私たちが大いなる働きに生かされ、その働きに沿って、人生をデザインしていくための大宇宙からのメッセージと受け取ってください。
余談になりますが、宇宙から見ると日本の地形は、まるで龍のように見えますね。
西洋にはドラゴンという物質性の働きが、東洋には龍という精神性の働きがあり、それら2つが出会う時、内面と外面の世界が統合されるといえるでしょう。
これは、あなたが西洋占星術と出会い、ご自身の人生を豊かにしようとする心の働きに表れています。
ドラゴンヘッドは、あなたの内面から「勇気」が生まれ出ることを望み、あなたを導き続けるでしょう。
ですから「今、この瞬間」を生きることを大切にしてください。
あなたが今を大切に生きることは、「生まれた瞬間のあなた」を、そして「今、この瞬間の大宇宙」を大切にすることと同じです。
これからも是非、ご自分を知りながら、ご自分を肯定し、未来という希望を持ち続けてくださいね。
それでは、今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
次の感受点別「ドラゴンテイル」でお会いしましょう!
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