あなたの占星術ライフは、『ホロスコープ』無しでは成り立ちません!
ホロスコープは、プリントアウトした「あなたの魂の計画書」のようなものです。
ホロスコープは、円盤に点や線が点在しているだけの絵ですから、全く意味不明に感じてしまうでしょう。
前回は、大きな枠組みとして「西洋占星術」という言葉を繰り返し使いましたが、今回から『ホロスコープ』という言葉が頻繁に出てきます。
西洋占星術を学び、ご自分や他人を占ったり、真理探究をする時にホロスコープは欠かせません。
今回は初心者が求めてやまない、ホロスコープの読み方を徹底解説してきます!
要領が掴めなくても、すぐに覚えられなくても全然気にしないでください。
気になるところや、親しみやすいところから攻めていくと、後で点と点がちゃんと繋がりますから。
それでは今回も、最後までお付き合いください!
ホロスコープの作成方法
先ほどホロスコープを『魂の計画書』という表現しました。
画像を見ていただいたら分かるように、ホロスコープは、円盤に色々な目印があったり、線が引っ張って、よく分からない絵です。
詳しい内容の説明は、後ほど説明しますので、まずは、あなたのホロスコープを作成しましょう!
astrodienstという有名なサイトで、無料でホロスコープが作成できます。
では、初めてastrodienstを利用される方でも分かるように、
ホロスコープ作成をステップバイステップで説明させて頂きますね。
まずは、astrodienstのサイトにアクセスしましょう。
①【ホロスコープ各種チャート作成】をクリックします。
② ゲストユーザーの項目で、
【ここをクリックしてデータ入力ページを選んでください」をクリックしてください。
astrodienstで1度ホロスコープを作成すると、ユーザー登録ができますから、
サイトをブックマーク・お気に入りページに登録することをおススメします。
*astrodienstに限らず、ホロスコープの詳細を見る際には、
PCで利用された方が快適です。
③ 出生データの入力のページで、出生情報を入力してください。
④ 出生データを入力するだけでもホロスコープは作成できますが、
オプションを選択することで、あなた好みのホロスコープを作ることができます。
⑤ まずは、チャートタイプを「出生図」に指定してください。
⑥ 次に【標準のハウス】を【プラシーダス】に指定してください。
*当講座では、ハウス方式をプラシーダスで進めさせていただいています*
⑦ ホロスコープに盛り込みたい要素を、オプションから選択してください。
現時点で、どのオプションを選んでいいか分からない場合は、
以下の画像にある項目を選択してください。
⑧ 【クリックしてチャートを表示】をクリックすると、ホロスコープが表示されます。
左のホロスコープは、アスペクトラインを無くしたもので、感受点を綺麗に表示させたい時、
または天体・星座・ハウスの3つの要素を、すっきりと見たい時に便利です。
右のホロスコープはアスペクトラインが引かれ、天体同士のアスペクトにより、
ホロスコープ全体の印象と、星の関係性を教えてくれます。
どちらのホロスコープも同じ内容ですが、絵だけで見ると、若干の違いがありますね。
ホロスコープの下には、天体と感受点の星座、天体同士のアスペクト表、
天体のエレメンツ表が表示されています。
⑨ もっと詳細で、すっきりとしたデータ表が見たい場合は、
【データ表をもっと見る】をクリックしてください。
すると、別画面で一覧表が表示されます。
これでホロスコープとデータ表の完成です。
ホロスコープをクリックしますと、別画面でホロスコープだけが表示されますので、
印刷したり、画像を保存したりして、ホロスコープリーディングに活用してくださいね!
【チャート選択に戻る】をクリックしますと、
何度でもデータ内容を変更することができます。
オプションを増やしたり、減らしたりして、
その都度必要な情報を引き出してください。
今後の講座でも、オプションで選択しないと表示されない感受点がありますから、
その都度、画像と一緒に説明させていただきます。
astrodienstのサイトは、他のサイトでは扱っていない、数多くのオプションを選択できますので、
最初のうちから活用されることをおススメします!
ホロスコープの世界観とは?
ホロスコープに表されるものは、あなたの魂の計画ですが、もっと分かりやすく言うなら『人生の羅針盤』です。
羅針盤とは、目印や地図のように、方向性やテーマを指します。
シンプルに言えば、ホロスコープは、あなたの人生に起こり得ることを予言したり、暗示したりする不思議なツールです。
ホロスコープの世界観とは、複雑怪奇ではありますが、深く読み解くことで、人生や現実の仕組みがストンと腑に落ちる最高の味方なんです!
物事には必ず、「原因」や「始まり」がありますよね。
前回の記事で、宇宙と人間は似た者同士、『相似形』であると説明しました。
あなたが生まれた瞬間の情報は、宇宙に記憶され、その瞬間を2次元モデルに落とし込んだものがホロスコープです。
西洋占星術や星占いでホロスコープが重要なのは、ホロスコープがあなたの人生の原因であり、始まりだからです。
原因があれば結果、始まりがあれば終わりがあるわけですが、結果や終わりは私たちの人生の終着点。
ですがその終着点がいつ、どのように起こるのかを知ることはできません。
というよりも、知る必要がありません。
ホロスコープの存在を知らなければ、あなたは魂の計画書も、人生の始まりも知り得ることはできませんでした。
ホロスコープには、あなたの人生に用意されている様々な要素が組み込まれています。
ホロスコープは未来を知るためや、金運や恋愛運をアップさせるために重宝しますが、それ以上に、あなたの人生の意味や流れ、魂が求める経験を教えてくれます。
ホロスコープは1枚の羅針盤を通して、あなたと宇宙が繋がっていることを教えてくれるです!
自分中心の世界
前回お伝えそびれたことがありました。
それは西洋占星術が『地球を中心の目線』で世界を見ている、ということです。
ホロスコープが2次元的に描かれていますが、実際のところ宇宙や自然は常に動き、変化し続けています。
悩んだり、落ち込んだりして、立ち止まってしまうのは私たち人間だけかもしれません。
私たちは、意識、思考、感情の3つの別々の役割を持たされ、バランスを取ることに大変苦労します。
考え過ぎるだけでも、感情に振り回されるだけでも、独りよがりの意識でいても健全な生き方とは言えません。
そんなアンバランスさを持っている私たちは、停まっているものや定まっているものを頼りにします。
あなたのホロスコープは、地球から見た、あなたが生まれた瞬間を切り取った写真です。
ですがこの世界は、360度・全方位に景色が広がっています。
ホロスコープは確かに便利なツールですが、2次元や物に囚われないことを念頭に置いて、意識を広げていく必要があります。
そういうこともあってか、地球を軸にしたホロスコープを使う占術は、「ジオセントリック占星術」と呼ばれます。
『ジオ』とは地球や大地を意味し、『セントリック』は中心を表します。
最初は目の前のホロスコープに集中し、内面に意識が向き過ぎていくかもしれません。
ですが次第に、太陽から地球を見たり、太陽系で1番遠い天体・冥王星から地球を見るといった意識が芽生えていくでしょう。
可能性という運命
よく『運命』や『宿命』という言葉を見聞きしますよね?
運ぶ命や、宿る命という書くように、上から指示されたかのように物事が決められている、という意味で捉えてしまいがちです。
ですが本当にそうでしょうか?
真理探究や精神世界、スピリチュアルの分野では、『人生には偶然は無い』とよく言われます。
それは、『すべては予め決まっている』というわけではありません。
私たちには無限の可能性と、私たちそれぞれにしかない役割が隠されています。
それは「可能性」という存在です。
可能性とは、まだ現実化はしていないものの、原因や始まりとなる要素が大元にあるということ。
その可能性を一切見つけようとせず、発動できなかった場合に、川の流れに流されるように、私たちは前へ前へ押し出されて行きます。
そういった在り方が影響して、人生の成り行きを「運命」と呼び、置かれた立場や環境、生い立ち、責任を「宿命」と呼ぶのかもしれません。
確かに、大きな『お役目』を背負って生まれて来る人も確かにいますし、様々な経験を経て、想像もしなかった役割を担う人もいるでしょう。
それ自体が「魂の計画」や「宇宙との約束」だったとしたら、私たちが考える運命や宿命は、少し上滑りしてしまいます。
ホロスコープはパッと見では、ただの平面的な絵ですが、意識が広がると、ホロスコープをフィルターに宇宙の奥行きへと繋がっていきます。
ホロスコープに慣れていくことで、宇宙の本質を垣間見る感覚や感性が鍛えられていき、あなたにもその瞬間が必ず訪れます。
運命は大きな流れではありますが、それもまた可能性の1つです。
他の可能性を掴むためには、ホロスコープを通して、意識を広げて、別の可能性を模索することがとても大事になります。
あなたは内面を掘り進めていくと、反対側に行き着くでしょう。
それはあなたという小宇宙を抜けた先にある、大宇宙であり、目に見えない世界なのです。
主観的ストーリーテリングという客観性
私たちは感情的な生き物で、感情に任せて生きてしまっては、人生が荒れてしまいます。
何も手を打たなければ、自分のことが1番理解できない存在になってしまうでしょう。
自分を知るためには自己分析が必要、と言われますね。
少し言葉を付け加えるなら、『言語化』と『客観性』が必要、となります。
『リンゴ』という言葉を知っていても、リンゴを見たことがなければ、リンゴの味や質感、色合いなどを説明することはできません。
説明するとは、言葉にする、言語化できる、ということです。
あなたがご自分のことをよく分からない、という時はたいてい、何に悩み、どうして悩むのかが分かっていない時ではないでしょうか?
私たちは「分からないもの」や「曖昧なもの」に強いストレスや恐怖を感じます。
「感情の棚卸し」や「計画書」によって状況が整ったり、収まったりするのは、考えや気持ちを目に見えるように言葉にして、客観的に判断できるからです。
100人の人があなたのホロスコープを見て、全く同じ見解を持ったり、あなたにアドバイスすることはありません。
なぜなら人にはそれぞれ価値観という、自分だけのフィルターを持っているからです。
この多様な反応に対して、やっぱり当てにならない!と判断するのは気が早く、もったいないと言えるでしょう。
他人の意識は、あなたが意識が向いていないところにスポットライトを当てたり、その人独自の表現で、あなたの魂の設計図を読み解くのですから。
ハッキリ言って、ホロスコープはどんな風にも解釈することができます。
それは自由であり、また自由過ぎて不自由でもあるでしょう。
ですがホロスコープに慣れ親しみ、色んな引き出しやメガネをとっかえひっかえしながら、あなたは自分事でありながら、客観的に内面を見つめることができるようになっていきます。
時間軸
時間とは、地球に住む私たち人間が囚われている概念です。
いやいや、この世のすべては変化し続けているのは、時間が存在する証拠じゃないか?というご意見はごもっともなのですが、もう少し話を続けますね。
変化するということと、概念に取り込まれるという『制限』は別に考える必要があります。
ホロスコープは、あなたの出生の瞬間を切り取っているわけですから、時間の概念が作用している証拠です。
ここで問題なのは、時間という存在ではなく、概念の影響を受け、意識が囚われること。
私たちの過去は、どこか遠くにあるようで、意識を向ければ、瞬時に過去は今、この瞬間に立ち上ります。
それはどういうことか、と言いますと、「時間は幻想」ではないか疑問が浮かぶということです。
当然ですが、時間そのものの存在は、証明のしようがありません。
また宇宙には時間が存在しないと言っても、時間の経過を肌で感じている私たちには納得がいくわけがないのです。
なぜ時間を取り上げたかと言いますと、それは小宇宙である私たちの人生は、大宇宙に比べて、時間が凝縮され、変化というものがとりわけ重要だからです。
私たちの人生を約100年としても、宇宙の過去は約138億年です。
目に見えない世界の理 (ことわり) は、時間の概念を超えることでしか、実感を掴むことができません。
そのためにあなたはホロスコープを使うことで、時間軸から離れることができます。
なぜなら占星術は、あなたを過去世や深層心理、無意識の領域へと沈めることで、インスピレーションを受け取る手伝いをしてくれるからです。
宇宙規模から見たあなたの役割は、普段の概念や制限には当てはまらないことが多いことでしょう。
その結果として、過去を肯定したり、感情を受け止められるようになったり、未来をある程度楽観視して、人生を楽しむことができるようになります。
ご自分のホロスコープに慣れ親しむことで、あなたを時間という枠から解放されていきます!
ホロスコープを読む解くための7大要素
ホロスコープには、沢山の目印があります。
ここでは、あなたの魂の計画書を読み解くための7つの大きな要素を解説させていただきます。
- ホロスコープに設けられた国々 (星座/サイン)
- ホロスコープに現れる登場人物 (天体)
- ホロスコープに用意された部屋 (ハウス)
- ホロスコープに結ばれた約束 (アスペクト)
- ホロスコープに現れる重要な位置 (感受点)
- ホロスコープを導くリーダー (支配星)
- ホロスコープに隠された目印 (サビアンシンボル)
厳密に言えば、上記に挙げた7つの要素以外にも、沢山の要素はあります。
ですがこれら7つを1つずつ把握することで、あなたはご自分のホロスコープからかなりの情報を引き出すことができます。
いきなり全部を解説するわけにはいきませんから、触りの部分だけをご紹介して、次から1つ1つの要素を詳しく紹介していきますね!
ホロスコープに設けられた国々 (星座/サイン)
占星術には、12つの星座があり、誰もがすべての星座の影響を受けています。
星座の名前は、神話から取られたり、星の形からもじられたりと、あまり一貫性はありません。
ですが大事なことは、名前ではなく、すべての星座が持つ象徴や質です。
- 牡羊座
- 牡牛座
- 双子座
- 蟹座
- 獅子座
- 乙女座
- 天秤座
- 蠍座
- 射手座
- 山羊座
- 水瓶座
- 魚座
これら12星座は、1つの物語を表しています。
この世に生まれた牡羊座が成長し、他者と関わり、社会性を身につけ、自由や責任の体験を経て、目に見えない世界へと還っていく、というストーリーです。
それは私たち人間の成長のプロセスであり、物質と非物質の交わりでもあります。
ホロスコープの内容によっては、脚光を浴びる星座と、脇役とまではいきませんが、あまり意識が向かない星座が現れます。
ですがどの星座も必ず、あなたにとって何らかの意味があり、あなたとすべての星座は繋がっています。
ホロスコープという円環は、循環と完全性を表し、星座はその中を巡る魂なのです。
詳しくは星座/サインの解説で説明していきますね!
ホロスコープに現れる登場人物 (天体)
ホロスコープには、動き回る10天体が物語の登場人物がいて、それらは非常に重要な役割を持っています。
ホロスコープは、『地球から見た天空図』なので、地球は登場人物としては現れません。
あなた自身が地球を表します。
- 太陽
- 月
- 水星
- 金星
- 火星
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
- 冥王星
時間の概念の話で、意識はすぐに過去に飛ぶ、という話をしましたし、私たちと宇宙は『相似形』という話もしましたね。
私たちは地球にいる限り、これら10天体の影響を受け続けていきます。
太陽系というグループの中で、天体同士は影響を与え合い、地球の中に居る私たちが影響を受けないわけがない、という感じです。
あなたのホロスコープにも、必ず10天体が現れ、星座やハウスと絡み、そして天体同士で結びつき (アスペクト) を起こします。
そういった関係性を1つずつ紐解いていくと、あなたのホロスコープからメッセージを受け取ることができるわけです。
特に天体は主要キャラクターですから、10天体がホロスコープのどの星座やハウスと関係があるかで、あなただけの天体の意味やメッセージが見つかるのです。
また占星術では、地球から遠い天体ほど、大きな影響力を持つとされています。
特に土星より遠くにある、天王星・海王星・冥王星の3天体は、『トランスサタニアン』と呼ばれ、予想がつかない影響力を持ちます。
次に『社会天体』と呼ばれるのは、土星と木星の2天体で、これらの天体も大きな影響力を持ちます。
最後に『個人天体』として、太陽・月・水星・金星・火星のご天体があります。
太陽は人生のテーマを表し、月は人の内面性や無意識を担当するため、太陽と月は実質あなた自身にダイレクトに影響していると解釈します。
ですので、個人天体と言い切るのであれば、水星・金星・火星の3天体になるでしょう。
主要10天体の他に、重要とされる小惑星があります。
- リリス
- カイロン / キロン
- ジュノー
- パラス
- ベスタ
- セレス / ケレス
まずは10天体から馴染んで、興味が沸いたり、余裕が出てきたら、小惑星についても覚えていくとストレスが無いと思います。
これらの小惑星は、メジャーではないものの、補足的に立場ながら、時にホロスコープの理解を助けてくれます。
10天体とともに、小惑星についても個別に解説していきますので、楽しみにしていてくださいね!
ホロスコープに用意された部屋 (ハウス)
ホロスコープが円環で、循環を表している、というお話をしました。
循環が回るように、ホロスコープには12つの部屋が用意されています。
これらの部屋は、星座が持つ物語とは異なり、『テーマ』を意味します。
社会がテーマの部屋もあれば、家庭がテーマの部屋もあり、私たちの人生で重要なテーマが12つ用意されているのです。
今回7大要素をご紹介していますが、天体と星座と合わせて、ハウスの3つは、ホロスコープで最も大きな意味を持つ要素です。
あなたのホロスコープには、あなたが学ぶべきテーマや、人生で重要なテーマ、成功や豊かさに関するテーマなどがちゃんと用意されています。
それは魂からの要求とも言えますし、計画、成長要素とも呼べるでしょう。
ホロスコープを読み解いていくうちに、あなたは必ず、ハウスの重要性に気づき、ご自身の人生と照らし合わせていくはずです。
あなたが生まれたその瞬間、あなたに必要なテーマは宇宙に刻まれているため、ハウスに意識を向けることで、大切なテーマに気づくことができるしょう!
ホロスコープに結ばれた約束 (アスペクト)
ホロスコープを作成した時に目に入ったと思いますが、ホロスコープには色んな線が走っています。
それは、天体同士の結びつきであり、あなたの人生に色濃く出る要素です。
アスペクトによる要素は、強みや弱みである場合もあれば、行動や感情、思考のパターン、性格や資質と、色んな意味が滲み出ます。
結ばれることや、結びつきとは、良い意味でも悪い意味でも、『影響し合う』ということです。
ホロスコープの輪の中で、天体同士の結びつきは目を引きます。
地球から遠い天体が強い影響力を持つ、というお話をしましたが、その影響はアスペクトに最も分かりやすく現れます。
分かりやすく現れると言っても、『無意識のうちにそうなっている』という癖やパターンである場合がありますので、自覚した時にビックリするはずです!
天体同士のアスペクトは、魂の成長・進化のための『足がかり』のようなものです。
それぞれの天体に役割やキャラクター性、特徴が割り当てられ、他の天体と影響し合うことで、あなたの人生に、大波や小波、盛り上がりが起こって来ます。
天体をキャラクターに見立てて、あなた独自の天体同士の関係性を描いていくと、ホロスコープを読み解くのが面白くなりますよ!
ホロスコープに現れる重要な地点 (感受点)
ホロスコープには分かりやすい『境目』があり、それを季節と表現したいと思います。
ホロスコープ上の季節は、4つの「感受点」に分かれます。
- 上昇点 / アセンダント (ASC/AC)
- 天頂 (MC)
- 下降点 / ディセンダント (DSC/DC)
- 天底 (IC)
これら4つの感受点は、春夏秋冬のように、それぞれの時期のテーマや役割があります。
特に上昇点/アセンダントは、3つの重要な意味を持ちます。
- アセンダントがある位置にある星座と、ハウスが大きな意味がある
- アセンダントの星座とハウスの支配星が、ホロスコープ上で大きな力を持つ
- アセンダントは必ず、第1ハウスに来る
アセンダントの星座と第1ハウスは、あなたの自我や根本的なキャラクターを象徴します。
あなたはアセンダントを起点として、その後の人生を通して、その星座のキャラクターや、第1ハウスのテーマが土台となるのです。
繰り返しになりますが、季節のように私たちの成長や人生は、アセンダントからMC、ディセンダント、ICへとプロセスが進んでいくからです。
これは12星座が牡羊座から始まり、魚座へと進んで行く物語と共通しています。
その共通点とは、自我の目覚めから、目に見えない世界や領域に意識が進化していくこと。
ホロスコープは、要領を得るまでに時間はかかりますが、対応するもの同士の関係性がクリアになった時、スムーズに理解が進みます。
その他3つの感受点の意味は、以下の通りです。
- MC:社会的な立場、自己実現、認められる自己の確立
- ディセンダント:他者との関係性、自分と正反対の人との出会い
- IC:隠れたもの、目に見えないところで育つ要素
これらの感受点は、太陽の日照時間の変化と似ています。
- アセンダント:日の出
- MC:正午
- ディセンダント:日の入り
- IC:夜
あなたがホロスコープを読み解く時、これらの感受点が、どの星座にあり、ハウスと対応していて、どの天体が関係しているかが重要になります。
それぞれの詳しい解説は、星座、ハウス、天体のページで説明していきますから、楽しみにしていてくださいね!
ホロスコープを導くリーダー (支配星/ルーラー)
先ほどアセンダントが重要、というお話を力説しました。
というのも、アセンダントがある星座と、その星座を支配する天体 (支配星) が、ホロスコープで大きな意味と影響力を持つからです。
良くも悪くも、アセンダントの星座の支配星は、あなたの人生を引っ張る存在で、チャート (=ホロスコープ) ルーラーと呼ばれます。
どのような天体も、刺激的な面と控えめな面の両方を持っています。
時と場合により、あなたのホロスコープのリーダーとも言える天体は、頑固さや無鉄砲さ、攻撃性や衝動性、曖昧性を発揮するでしょう。
ホロスコープを見る時、真っ先に見るべきは、太陽と月、そしてアセンダントと言われます。
アセンダントに着目する時、チャートルーラーも欠かせない存在なのです。
ホロスコープに描かれた目印 (サビアンシンボル)
さて、ここまで沢山知らない言葉が出て来たかと思いますが、7番目の要素が1番不思議な要素かもしれません。
ホロスコープが円を描いていることは、何度もお伝えして来ました。
そのことを『全方位』や『全方向』、『360度』という表現でもお話してきましたね。
占星術が奥深く、難しい印象を持たれるのはその『細かさ』にあると言えます。
感受点という言葉が出た辺りから、お気づきかもしれませんが、ホロスコープには目盛が振ってあります。
それを「度数」と呼びます。
更に、チャネラーのエリス・フィラーが宇宙にチャネリングをし、占星術研究家のマーク・エドモンド・ジョーンズと協力して、360度全てにシンボルを当てはめました。
そのシンボルは「サビアンシンボル」と呼ばれ、ホロスコープを深く読み解くために活用されています。
サビアンシンボルは、1つ1つの度数に、1行~2行くらいの短い文章が当てられているだけです。
チャネリングとは、感覚的・イメージ的な解釈を言語化したもので、人によって受ける印象も解釈も違ってくるのが自然。
色んな解説を読み比べて、あなたの感覚にしっくり来る解釈を選ぶといいでしょう!
もしあなたが占星術に詳しい人に、『私の太陽星座は牡羊座です!』と伝えたら、こんな質問が返って来るかもしれません。
「あなたの牡羊座の度数は何度なの?」
そんな質問が返って来るのは、度数に意味があり、サビアンシンボルが分かることで、よりあなたの太陽 (人生) のテーマの理解が深まるからです。
何だかややこしい話に聞こえるかもしれませんが、重要なことは、あなたに関係があるサビアンシンボルを見つけるだけです!
重要になるサビアンシンボルは、以下の3つ通りです。
- 10天体それぞれの星座の度数と、サビアンシンボル
- 4つの感受点の星座の度数と、サビアンシンボル
- ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの星座の度数と、サビアンシンボル
今回ドラゴンヘッドとドラゴンテイルについては触れていませんが、個別に詳しい解説をしていきますので、ご安心ください!
ちなみに、サビアンシンボルを割り出す時は、ホロスコープを作成した時に表示される星座の度数に、プラス1度を加えます。
端数を繰り上げることで、最も影響力があるサビアンシンボルが分かるからです。
とはいえ、ホロスコープの表にある度数の前後を確認することで、よりご自分のホロスコープや、天体の方向性を把握することができます。
サビアンシンボルは暗記したり、テクニックを使って理解するというよりは、シンボルの内容を読んで、インスピレーションを受けるために活用します。
占星術・占星学の土台は、『観測』にありますが、ホロスコープを読み解いていくと、どんどん感覚的になっていきます。
その感覚的な作業に、サビアンシンボルは大きな助けになるのです。
ホロスコープの読み方は、まず全体像を知ることから
今回は西洋占星術の肝である、ホロスコープにある重要な要素と、ホロスコープを読み解き方を解説させていただきました。
確かにホロスコープは、サラッと読むだけで理解することは難しいです。
ですが私たちはいつだって、初めての経験をして来ました。
義務教育だって、大学教育だって、社会人経験だって、知らないことばかりでしたよね?
ホロスコープは、あなたの人生の全体像をシンプルに表現しています。
数学のように、1つの答えが用意されているわけではないので、時間をかけながら、過去の経験と現状を参考にして、感覚を磨いていくのです。
このページだけでは、ホロスコープの芯までアプローチするには到底難しいので、これから大事な要素を1つ1つ解説させていただきます。
とても長くなりましたが、ホロスコープの概要に触れておくことで、天体や星座、ハウスの理解がずっとスムーズに進みますよ!
ひっかかるところは、何度も読んでいただいても、先に進みながら、また戻って来ていただいても、あなたのペースでホロスコープに馴染んでくださいね。
大事なことは、分からなくても、なかなか理解が進まなくても、疑問を持ち続けて、内面を掘り続けることです。
「明けない夜」はありません。
あなたの占星術ライフは始まったばかりですから、どうぞ気持ちを長く持って、魂の自分の輪郭が見えて来る感覚を楽しんでいきましょう!
それでは今回はこの辺で。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
それでは「12星座」の記事でお会いしましょう!
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