「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
今回は黄道12星座・星座別解説の第3弾として、双子座の世界を解説させていただきます!
すべての星座別・徹底解説のページは、「太陽星座」のみの解説ではありません。
今回も占星術のシステムにおける、双子座の世界観や、星座に関する深い知識を解説していきます。
それでは、双子座の世界にご招待いたします!
双子座の季節
双子座の時空間である季節は、5月21日~6月21日の間です。
日本では初夏の季節にあたり、だんだんと気温が上がって来る時期ですね。
この時期になると、占星術の物語は活気づいていきます。
牡牛座が世界を、身体の感覚や実感を通して感じ取り、どんどん自分自身と世界との親和性を獲得しました。
牡羊座に好奇心やチャレンジ精神が無ければ、また牡牛座は自分の好みを知る機会が無かったからです。
そして物語は、身体や感覚を少し遠い場所へと焦点を移し、双子座の世界へと色づいていきます。
『焦点が移る』ということは、同時に移動範囲も広がるということ。
移動範囲を広げた先では、「コミュニケーション」が待っています。
双子座の季節は心軽やかになり、フットワークが軽くなっていくため、色んな体験を自ら獲得していきます。
それは穏やかさと熱気が丁度良い塩梅で、動きやすい時間と空間の季節なのです。
3番目の星座は、人間で言えば幼少期ですが、この頃に体験した記憶と感情は、その後の人生の土台になります。
その土台とは、興味関心に自ら近づき、多くの手段を得るということ。
子どもの頃に強い抑圧を受けた人は、成人し、お金や時間をつぎ込んでも満たされない、ということがあります。
その理由は、「体験したかった時に果たせなかった」という感情がいつまでも根付いているからに他なりません。
双子座の季節は、そんな未来があるとも知らず、無邪気に動き回り、手当たり次第に自らの好奇心を試していきます。
それは幼稚だから、ということではなく、むしろ純粋無垢な『自由さ』を世界に届けたいからでしょう。
最初は自分のためであっても、きっと誰かのためのになることがあります。
「まずは自分を満たすことから」
双子座の季節には、このような言葉を贈りたいと思います。
双子座の世界
双子座の世界は、色んな刺激に対して興味を持ち、非常に活発に動き回る自由があります。
というのも、双子座とは「双子」という名前の通り、『複数のもの』を象徴するからです。
- ダブルワーク
- マルチタスク
- マルチリンガル
- 二重国籍 etc
といったように、全く違う分野や物事を軽く成し遂げてしまうのが、双子座の世界観です。
成し遂げたい、というよりも、興味のあることに時間を注いでいたら、1つのことでは足りなくて、自然と時間の配分をしている、といった具合です。
双子座は『とりあえずやってみる』という柔軟な発想で動きます。
それは無鉄砲なのではなく、ちゃんと順序を踏む、という知性を伴った活動です。
双子座には3つの重要な象意があります。
- 移動
- コミュニケーション
- 知性
私たちの日常を思い浮かべると、とても想像しやすいです。
- 交通手段
- 時間管理
- 人間関係
- 道具の扱い方
- 好奇心から始まる学び etc
どれも相手や目的、順序があるものばかりですよね?
牡牛座はどちらかというと、「与えられるものを厳選する」という物語の章でした。
そこから発展して、より広い範囲で世界を冒険するために、双子座の世界では、『交渉や世渡り』といった関係性に興味を持つのです。
これは決して牡牛座が『独りよがり』だというわけではなく、意識が移り、経験を重ねることで、自分1人でできないことがあることに気づく、ということ。
双子座はまだ、牡羊座から引き続いている「自我意識」が強い世界観です。
内面から溢れて来る好奇心は、どこから来るのか?ということはさておき、双子座にとって重要なことは、「今体験したい」や「今試してみたい」ということ。
牡牛座で溜めた経験値を、新しい武器や防具を買って、もっと広いフィールドに出ても大丈夫!という具合に準備をし、双子座は新しい冒険に旅立っていくのです。
双子座のキーワード
双子座は、「動きながら考える」という言葉がピッタリの星座です。
立ち止まって考えるよりも生産的ですし、ミスをしても、その経験自体は後の成功に繋がります。
双子座のキーワードは、「I Think 」=「私は思考する」
『私は思考する』という言い方は、実に英語圏の言語らしい直訳の仕方です。
というのも、私たちは日常会話で、TPOに合わせて、主体 (私)と客体 (他者) を表す言葉を使います。
言語の根本には、「分離の意識」が強いかどうか、という問題があります。
日本語は、必ず母音で終わりますが、英語は子音で終わる言葉が多く、これは『母音=女性性』と『子音=男性性』の働きとよく似ています。
なぜこんな話をしているのかと言いますと、双子座は言葉を司る「水星」に管理されているからです。
分離の意識が強い言語を使う人は、分離の意識を言葉を通して強化している、という風に理解していただけると分かりやすいと思います。
ですから日本人は、海外の人、子音を強く意識させられる言語を使う人に比べて、「押しに弱い」のです。
それは言い換えると、『相手を受け止める』という女性性が成せる「受容性」の働きを潜在的に持っている、ということ。
双子座は、こういった二極性を行ったり来たりしながら、自分に都合が良いモノや条件を探し出すのが得意です。
なぜなら手段を考え、時間を置くこと無く実行することで、最短で目的を果たすことができるから。
言い換えれば、『せっかち』であるということですが、熱は熱いうちに打たないと、好奇心を捨ててしまう、という衝動があるからに他なりません。
双子座はあくまで、自分の好奇心に沿って行動し、そのために周りと協調性を結びますが、前提としては、自分の思うがままに動きたいという欲求を叶えます。
そのため双子座は、都合が悪いことは右から左へ、ということもあります。
それは優先順位を『自分で考える』からで、「自分を大切にする」という牡牛座の価値観を引き継いでいるとも言えます。
とはいえ、双子座はフットワークが軽く、根に持たない性質を持つため、新しい風を起こすのは得意です。
早く動かないと、動きやすい季節や、幸運のチャンスがあっという間に過ぎてしまう、という気持ちもあるのかもしれません。
「思い立ったが吉日」を地でいくのが、双子座の価値観であり、物語が進んでいくペースです。
双子座の支配星
双子座の支配星 (ルーラー) は水星です。
先ほどチラッと、双子座の支配星が「水星」であるとお話しましたね。
個別の天体・惑星の解説で、水星については詳しく解説しますが、双子座と水星はまさに『この子にしてこの親あり』というような関係性です。
月は約27日間の公転周期で、地球の周りを回る衛星のため、太陽の周りを回っているわけではありません。
ですから実際には、太陽に1番近い軌道を回っている水星が、太陽系で最も公転周期の短い惑星です。
水星の公転周期は、約88日。
また水星は常に太陽に同じ面を向けています。
双子座と乙女座は、水星によって管理されています。
これら2つの星座は、『直球タイプ』の星座で、特に双子座は物事をスムーズに運びたい星座です。
占星術における水星の役割は、以下の通りです。
- コミュニケーション、伝達能力や手段
- 情報
- 移動
- ビジネス、交渉
- 知性、知的活動 etc
人生は学びの連続であり、選択の連続でもあります。
水星は他者との関係性を結ぶ中で、試行錯誤することの大切さを教えてくれます。
星座の物語はここに来て、自分の世界から少し離れ、自分のテリトリーを広げていく展開を見せています。
それは水星が『架け橋』となる行動を促すからなんですね!
双子座とハウス
双子座が対応するハウスは、第3ハウス (室) です。
もうお気づきかもしれませんが、星座の物語の順番と、ハウスの順番は一致します。
ハウスについては、後の個別のページ深く解説させていただくとしても、双子座と第3ハウス (室) の関係性だけはピックアップしていきます!
第3ハウスのテーマは、以下の通りです。
- コミュニケーション
- 自己表現とその手段
- 契約
- 兄弟姉妹
- 住む環境や働く環境
- 移動とその手段
- 情報のやり取り、メッセージ etc
第3ハウス (室) には、双子座の影響が多分に表れていますね。
このハウスは、他者との関係性にスポットライトが当たっています。
自分がいかに動くか、で相手の出方が変わるということでもあり、自己主張の仕方が問われ、人との繋がり方とその環境に意識が向きます。
双子座にとって第3ハウス (室)は、『ナチュラルサイン』です。
あなたのホロスコープでは、双子座と第3ハウス (室)は、どのような位置にあるでしょうか?
もし2つが重なっていたり、水星が双子座か第3ハウス (室)にあったりすると、あなたの人生には双子座的・水星的なテーマが強く表れているかもしれません。
こういったテクニカルな部分は、後になって腑に落ちるものですが、今から小出しにお伝えしていきますね!
双子座と身体の関係
星座は、私たちの身体の部位と対応しています。
双子座が対応する身体の部位は、「耳」・「首」・「喉」です。
耳と喉は、言語に関わる部位のため、分かりやすいですね。
首は、「飲み込む通路」であり、脳・頭と上半身を繋ぐ役割を持っています。
全身には、あらゆる神経が巡っていますが、脳の指令が無いと日常生活が困難になってしまいます。
脳の指令無しに動いている部位もありますが、生命活動という意味で言えば、脳からの指令は必要不可欠です。
『飲み込む』とは、理性で理解したり、処理をする、ということでもありますし、情報を蓄積し、濾過 (ろか) する過程です。
外部からの影響や刺激に対して反応をするためには、一旦受け止めなければいけません。
私たちは幼い頃に多くの事柄に触れ、いつの間にか当たり前になっていることが数えきれないほどにあります。
『当たり前になる』や『習慣になっている』状態になるまでには、最初の体験から慣れるまで繰り返しが必要です。
そういう意味で言えば、水星は「学習する」ということだけでなく、「身につける」ということも意味し、双子座がそのプロセスの段階に当たるのです。
牡羊座が頭部、牡牛座が口、そして双子座が耳と喉、首となると、物事は「上からなぞっていく」という流れになっていることが分かりますね!
双子座と時間の流れ
双子座は、初夏の季節で、夏至を迎える前の時期です。
ということは、星座の物語と成長段階は、まだ4分の1に至っていないということになります。
これは私たちの幼少期に照らし合わせるなら、小学校~中学校の半ば辺りの時代です。
これは水星の「年齢領域」とも重なりますが、年齢領域についてはまた後の講座で詳しく解説させていただきますね!
双子座は物語の序盤です。
色んなことが起こっていく中、色んな経験をしながら、他者との交流の中で常識やルールといったものを覚えていきます。
私たちが幼い頃の時間の感覚は、大人の感覚よりも遅いものです。
それは幼い頃は経験値が少なく、未体験のことや知らないこと、刺激で毎日が満たされているからに他なりません。
裏を返せば、『暇』を感じるのは、色んなことに慣れ、刺激が少ない感覚であったり、新しいことに挑戦していない証拠なのです。
双子座の時間の流れはとても早く、「時間がもったいない」というよりも、「ついていくのに必死」という感じなのかもしれません。
夏が来れば、ジリジリと暑さに照らされ、時間の感覚が間延びしていきます。
初夏・双子座の季節は、物事が早く展開する時間と言えるのです。
双子座を構成する要素
双子座を構成する、属性・宮・性の3つの要素について解説していきます。
双子座の属性
双子座の属性は、風です。
属性は、火、土、風、水の順番を3回繰り返していきます。
初めての風の属性の星座として、双子座はチャレンジングに関係性を結んでいきます。
それが功を奏することもあれば、空振りすることもあるでしょう。
ですが、属性や性質に良い悪いはありません。
双子座の宮
双子座の宮は、柔軟宮です。
宮は、活動宮、固着宮(不動宮)、柔軟宮の順番を4回繰り返していきます。
宮単体で見ると、1つ1つのプロセスにフォーカスが当たりますが、全体を見渡すと、『花火』に例えることができます。
火を点けて、しばらく火花が経ち、その後消えていく、という具合です。
これでは刹那的過ぎるかもしれませんが、この講座の最初に、宇宙や地球の年齢をお伝えしたことを覚えているでしょうか?
私たちの一生を約100年として、地球は既に約48億年、宇宙は138億年です。
ホロスコープは宇宙のサイクルを基盤としているため、このような『花火』の例えは決して大げさ過ぎる、とは言えないでしょう。
とはいえ、私たち1人ひとりの人生は、ちゃんと大宇宙に貢献しています。
魂に蓄えられた経験は、宇宙の栄養となっているのです。
双子座の性
双子座は、男性性の星座・男性星座です。
フットワークが軽いだけではなく、外へ自分を発信し、他者と繋がりを持つことは、男性性の強みでもあります。
これは決して女性がそうではない、ということではなく、外に向かうベクトルは、男性性の働きだということです。
双子座はシンプルに言えば、「動く考える人像」みたいなもので、外の世界で知らないことがあれば吸収し、それに対してできる限りの反応をします。
性 (せい) とは、『さが』とも読みますから、『どうしてもそうなる』ことを「普遍的な働き」と呼ぶのでしょうね!
双子座とその他の11つの星座との関係性
チャレンジングな星座である双子座は、決して落ち込まない、悩まない、ということではありません。
外の世界で結ぶ関係性は、十人十色・多様性の宝庫だからです。
双子座は、好き勝手に生きていれば、内省しない星座ではありますが、人との繋がりや環境に左右されることで、双子座もちゃんと悩み、成長痛を迎えます。
双子座・風の属性とその他の星座
属性別に星座を表現する時、以下のように表現していきます。
- 火の属性 = 火星座
- 土の属性 = 地星座
- 風の属性 = 風星座
- 水の属性 = 水星座
双子座 (風) x 火星座
風にとって火という属性は、『火に油を注ぐ』ならぬ「油に火を注ぐ』ような対象です。
情熱を目にして、双子座は、より好奇心をくすぐられます。
火星座は、牡羊座同士・獅子座・射手座の3つです。
時として、双子座の意思に沿わない行動をする火星座を見て、少し引いてしまうこともあるでしょう。
ですが好奇心とは、外側に対象があることで沸いてくるもので、自分だけで生むことはできません。
そういう意味では、風星座の双子座にとって、火星座のストイックさや自意識の強さは、憧れの対象でもあり、妬みの対象でもなり得ると言えるでしょう。
双子座 (風) x 地星座
地星座は、牡牛座・乙女座・山羊座の3つです。
牡牛座の解説でもお話したように、土と風は『相容れない関係』ですが、『付かず離れずの心地良い距離間』が生まれることで、良い関係性を築くことができます。
無遠慮気味に前進し続ける双子座を、これらの地星座は引き留め、良い具合にペース配分をするように促してくれることがあります。
また地星座にとっても、双子座の軽やかさと、世渡り上手だけれど、思慮深いところは尊敬に値します。
どのような星座の繋がりにおいても、尊敬と戸惑いはつきもので、そこをどう乗り越えるかは、当事者のタイミング次第と言えます。
双子座 (風) x 風星座
双子座以外の風星座は、天秤座と水瓶座の2つです。
同じ風属性同士の場合、軽いフットワークを通り越し、『無計画』や『無謀』な行動に出て、後から後悔することもあります。
ですが、基本的に風星座は、周りからの目や、どう見られるか?という意識も働きますから、気持ちだけで突っ走ることはあまりありません。
状況に大きな変化を起こすためには、待ったなしの働きかけが必要になることもあります。
そんな時、風星座のタッグは素晴らしい働きを見せることでしょう。
その中でも双子座は、先頭を切っていくタイプの星座です。
双子座 (風) x 水星座
水星座は、蟹座・蠍座・魚座の3つです。
風星座にとって、水星座は土と同じように、『相容れない』けれど、接点を持つことで良い影響や刺激を与え合う関係性です。
水面を走る風は、決して水に触れたりはしませんが、波を立てます。
水は雲となり雨となり、風を起こす原因にもなります。
森羅万象の要素である4属性はすべて繋がっていますから、表面的に相容れないように見えても、ちゃんと繋がり、影響を与え合っています。
双子座にとって水星座は、判断を鈍らせる原因になることもあれば、アイディアや振り返りを生むキッカケになることがあります。
目に見える自然現象から、目に見えない働きに意識を向けると、風は水の浄化を広めたり、早めたりします。
また水は水分となり、風に乗って広範囲にわたって恵みを与えることができます。
場合によっては、感情と知性が相まって、素晴らしい働きをすることもあるに違いありません。
双子 (柔軟宮) と活動宮・固着宮/不動宮
占星術的なシステムについては、何度も同じ表現を繰り返しますが、それはあなたに「いつの間にか覚えていた!」という感覚を掴んでいただきたいからです。
3つの宮は、「トリプリシティ」といって、星座を3つの分類をするシステムです。
宮は、星座毎の性格や雰囲気ではなく、自然のサイクルの3つの流れを役割として持っています。
- 活動宮 = 始まり
- 柔軟宮 = 変わり目
- 固着宮 (不動宮) = 定着
双子座 (柔軟宮) x 固着宮 (不動宮)
固着宮 (不動宮) の星座は、牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座の4つです。
双子座にとって、これら固着宮 (不動宮) のグループの星座は、『交渉が必要』になる星座と言えます。
なぜならこれらの星座は、単に感情や熱意で訴えたり、言葉で言い聞かせるようなことが通用しないからです。
双子座に求められるのは、『有言実行』と『不言実行』のバランス。
何から何まで、最後までやり通すことが正義ではありませんが、双子座のフットワークの軽さが、『ノリ』の軽さになってしまうと危険です。
特に感情に敏感であったり、公平さを求められたりする時、双子座は自分の勢いを抑える必要が出て来るでしょう。
そういった意味では、これらの星座は双子座に、忍耐力と一貫性、そして公平さを学ばせてくれます。
そして双子座は、多くの選択肢や提案を提示することで、色んな可能性を見せ、自分でもやって見せるため、一挙に注目を集めることもあります。
双子座 (柔軟宮) x 活動宮
活動宮の星座は、牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座の4つの星座です。
双子座にとって、活動宮の星座たちは、『やる気スイッチ』のような存在と言えるでしょうか。
これらの星座たちは、双子座に情熱、深い感情、自由さ、そして現実性などを教え、また応援してくれます。
また双子座の方も、誰よりも早く行動し、様子見の成果を報告するなどして、注目され、期待を得られるでしょう。
柔軟宮と活動宮は、ノリや方向性が一緒な時ほど、勢いがあります。
ですが風向きが変わってしまった時、片耳だけで話を聞き合う仲になってしまう可能性も無くはないです。
そのため、お互いに感情や勢いだけで突き進まないように、ワンクッション置くことで、遠回りしなくて済むでしょう。
双子座 (柔軟宮) x 柔軟宮
双子座以外の柔軟宮の星座は、乙女座・射手座・魚座の3つです。
柔軟宮同士といえど、スタンスや軸が異なるため、勢いやキッカケとなるタイミングを擦り合わせる必要があるでしょう。
これらの星座は、整理された環境や、より高度な知識、より親和性の高い関係性を求めるため、双子座が本来持っていない要素で、戸惑いが生じます。
ですからより多くの風を合わせて、大きな流れを作るためには、相談や確認、打合せが大切になります。
目的意識がハッキリした時の柔軟宮グループの星座は、大変強力な協調性で結ばれ、活発に動くことにやり甲斐を感じることでしょう!
宮のトリプリシティのシステムは、必ず4つの星座すべての性質が影響し合います。
12星座のすべての星座は、欠けてはいけない物語であり、役割です。
そのような大役をどの星座も任されているわけですが、双子座は円滑に物事が進むように、多くの選択肢を用意し、バックアッププランを用意します。
1つしか選択肢が無かった場合、またやり直し!ということが起こり、時間を無駄にしてしまったと感じ、成長が止まってしまう恐れがあります。
双子座単体としては、積極的に色んなことを試したいのですが、他の属性や宮を持つ星座に影響されることで、成長のカリキュラムは調整されていきます。
『トリプリシティ』という名前の通り、属性は三角形を作ります。
それは「三位一体」であり、この宇宙の基本構造の原理です。
3つの原理は互いを補いつつ、刺激し合うため、どの星座にも、得意な場面と不得意な場面、そして相手が存在します。
3番目の星座ということで、この原理を完成させ、新たな三角形を作る上で、双子座は画期的で、挑戦的な星座と言えるでしょう。
私たちは意識を使うことで、前進します。
宮の違いは、多様性を実現し、その役割の一端を担うための大切な要素なのです。
2極の性と星座の移り変わりについて
男性性である双子座は、女性星座・牡牛座の反動で、意識を体内や感覚から話、外にベクトルを向けました。
それはまるで『反省文を書き終わったから遊ぶ』ような感じです。
あくまで双子座は『軽やか』で、肯定的に牡牛座の体験を受け止め、そして外の世界で実験材料として活かしていきます。
繰り返しになりますが、それは自意識から発せられる欲求で、日常の至るところにその欲求を満たす対象を見つけようとします。
この星座の移り変わりは、S極とN極の反発のようですが、同じところを行ったり来たりしているわけではない、ということがミソです!
次の女性星座・蟹座では、ちゃんと意識が内面に向きますから、双子座は切り替わるタイミングのギリギリまで、色んなことに首も足も突っ込んでいくのです。
双子座を客観視するのは?
双子座の場合、正反対に位置する星座は「射手座」です。
射手座は双子座と同じ柔軟宮で、属性は火。
射手座は物語の後半、9番目の星座で、双子座にとって『先輩』のような存在です。
射手座は『物事を掘り下げる』ことや、『高尚な学問』を志すあたり、双子座には無い要素。
双子座は『タイミングを逃さない』というスタンスですから、時に行き当たりばったりになります。
その点射手座は、タイミングを掴むことは当たり前として、『その先にある目的や目標を達成することで得られる自由』にまで意識が向いています。
双子座も自由を志す星座ではありますが、まだまだ試行錯誤の段階。
双子座が客観視すべき時は、より高い思考と精神性を持つ射手座が参考になります。
双子座と数秘【3】
個別の星座解説が3回目ともなると、星座と数秘が関係することはよくお分かりかと思います!
数秘術とは、宇宙の原理を1~9の数字で表したものです。
双子座は12星座の3番目の星座であり、数秘3の意味合いを持ちます。
数秘3には、以下のような意味があります。
- 2つのものから生まれた新しい可能性
- 社交的、話好き
- 知性、教養のあるもの
- 多様性
- 創造的
- 自己表現、表現すること
- ドラマティック、変化を求める心 etc
牡牛座の数秘の解説の部分で、「1・2・3は宇宙の原理の最小単位の数字」とお伝えしました。
商売や世襲されるものの分野では、初代のものは伝説となり、2代目は失敗し、3代目は新たな路線や手段で復活する、という流れがあると言われています。
2代目が必ず失敗する、というわけではなく、創意工夫をしなければ、必ず飽きられてしまう、ということです。
双子座が持つ数秘3の意味は、まさにこの「自己表現」にフォーカスが当たります。
どういうことかと言いますと、これまで牡羊座・牡牛座と体験したことは、『意識の内外の出入り』でした。
冒険に出て、疲れたら宿に泊まる、という意味では自然なのですが、双子座の段階で、宿は必ずしも実家でなくてもいいはず!という考えに至ります。
ですから双子座は、色んな手段や情報を知り、実家以外に友だちやホテル、漫画喫茶というように、色んな場所に自分を移動させ、時間の節約を行います。
それは牡牛座には無かった発想であり、性質です。
この変化は、双子座の好奇心や願望を満たすための手段であり、「生きる表現方法」と言えるでしょう。
ですから傍から見れば、双子座は自由奔放に見えますし、知的なところをひけらかさないため、危なっかしい印象を持たれることもあります。
ですが、私たちが思春期の頃もそんなものですよね。
腹を割って話してみれば、意外と深いことを考えていたり、誰も思いつかないようなことを温めていたりするもの。
双子座の自由さとは、「意外さ」が与えてくれる選択肢や、発想の豊かさと柔軟さなのです。
双子座とタロットカード
双子座に対応するタロットカードは、「恋人たち / 恋人:Lovers」です。
『恋人たち』であるなら、金星を支配星 (ルーラー) に持つ牡牛座の方が相応しいのでは?と思われたでしょうか?
実際のところ、2人の関係性から生まれるものは、『新しい可能性』ですから、双子座にピッタリのカードなんです。
恋人という関係性は、まだ決定的な結びを交わしているわけではありませんので、そこからまだ成長していく、という双子座的な成長の可能性も示しています。
また『選ぶこと』は『選ばれる』ことと同義です。
選ばれるためには、相手に自分の存在を知ってもらい、信頼関係を築いてもらうという順序が必要になります。
人目惚れや運命の出会いなどは特殊ですが、どのような場合でも、自分がその場に出向かなければいけません。
そういった手段や移動、そしてそこからの選択と決断は、双子座が学んでいく教育カリキュラムでもあるのです。
双子座の好奇心と自由は、成長を促してくれる!
今回は双子座の全貌について、詳しく解説させて頂きました。
双子座が司る知性と移動は、好奇心と自由を原動力に発揮され、星座の物語を飛躍的に発展させていきます。
私たちは誰もが、誰かの役に立っていると同時に、誰かのサポートのお陰で成長し、人生を豊かにしています。
双子座の章では、まだ内的な葛藤が起こってはいません。
ですからそういった悩みを生まれる前に、出来る限り多くの経験を積み、自分を満たすことに貪欲になれるのが双子座です。
言葉を覚え始めた子どもは、コミュニケーションを活発に行い、怖かったものの「正体」を明かしていきます。
私たちの人生は、単に知識を増やすことではなく、世の中の成り立ちを知っていき、またそれを支えていくために選択肢を持ち、自由を増やすことが大事です。
双子座の次に訪れる物語は、蟹座の世界で、更なる物語の展開が待っています。
双子座の経験が、どのように生かされていくのかが楽しみですね。!
それでは、次の蟹座の講座でお会いしましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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