初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座に」ようこそ!
復習になりますが、ホロスコープは、「特定の瞬間の宇宙の時空間」を切り取り、平面に描写したものです。
これを「魂のブループリント(青写真)」と読んだり、宇宙からのメッセージと受け取ることができます。
ホロスコープを読み解く上で重要となるものは、これまで解説してきました、惑星 / 小惑星・星座とハウスです。
今回の講座は、「第5ハウス(室)」です。
第5ハウス(室)は、「創造性の体感」を表します。
「創造性」とは、能力や才能が発揮されることで生まれる、個人が持つ生命力の自覚です。
第1~6ハウス(室)までは、個人の世界・範囲ですので、第5ハウス(室)は、自分自身で創造性を自覚・体感することがテーマとなります。
第5ハウス(室)の段階は、「自分に愛を与える」という意味で、自らの欲求や願望を形・行動にすることで変化がもたらされるでしょう。
ですから第5ハウス(室)は、「娯楽」や「楽しみ」の部屋とも呼ばれます。
ハウスの流れは、「内と外の世界を出たり入ったり」して、自発的な動きと内省的な動きを、交互に繰り返します。
天体・感受点と星座は、精神的な面が強いため、想像力や直感力を働かせることにより、納得感や実感が沸いてくるでしょう。
それに対してハウスは、物質的・現実的な側面が強調されるため、過去からの実際的な経験や環境が大きな判断材料になります。
第4ハウス(室)では、心の安らぎと家庭の在り方が自覚されました。
また人生の「着地点」としての人生の晩年の暮らしが暗示され、家庭やプライベート、内面を整え、満たす重要性を確認するために、第4ハウス(室)は「心の支え」となります。
挑戦や変化を受け入れる「ホーム」があることで、私たちはより一層「自己表現」の可能性を見出し、「自分を生きること」を追求することができるのです。
第5ハウス(室)は、「自分の人生を肯定したい」という願望を行動に表し、自分自身の可能性に満足感を得る体験を与えます。
願望を形にすることは、「可能性を楽しむ」ということです。
ですから第5ハウス(室)が示す「創造性」は、結果よりも、「今、この瞬間」に感じられる変化・過程(プロセス)に焦点が当たります。
ホロスコープは、「360度の可能性」を表し、360通りの可能性は「度数」に表されます。
この可能性にさえ、二元性が働き、精神性(星座)と物質性(ハウス)に分けられ、それら2つの可能性の空間を、天体が動き、現実と内面に変化をもたらす、と考えられるでしょう。
第5ハウス(室)を読み解くことで、あなたにの「創造性」や「可能性を実感させる楽しみ」、「自分を満たすための行動」を知ることができます。
第5ハウス(室)は、「人生の楽しみ」を象徴するハウスですので、楽しみを自覚することは、あなたの創造性の発揮を促してくれるでしょう。
ハウスは12の空間がありますので、順次1つひとつのハウスの特徴と重要性をお伝えさせていただきたいと思います。
それでは、今回も最後までお付き合いくださいね!
自分だけが感じる太陽
第5ハウス(室)は、獅子座をナチュラルサインとし、「太陽の存在としての実感」を見出させるハウスです。
この西洋占星術講座では、「太陽の獲得」や「太陽の輝き」という表現を多用しています。
自然界の太陽の働きが、私たちが目指し、生きる理由ともいえるかもしれません。
「自己中心」という言葉は、「エゴ」のように、嫌悪感を持たれることが多い言葉です。
第5ハウス(室)は、「自己中心的に楽しむこと」がテーマで、他者に評価されることを目的とせずに、自分自身の可能性を発掘することが重要になります。
「自分だけ」というところが肝なのですが、この言葉を付け加えた理由は、第5ハウス(室)の段階では、まだ「創造性」が個人的なものに留まっているからです。
「自分を楽しませること」や「自分の心を満たすこと」は、後々の社会的な活躍に繋がります。
ですがまずは、自分自身の可能性を自覚し、自己表現の術を得て、創造性を発揮することが重要です。
少し不思議な表現になりますが、「自分だけが感じる楽しみ」に大いに時間をかけることが、あなたに求められています。
なぜならあなたは小宇宙であり、他者という小宇宙にエネルギーを与える存在なのですから。
第5ハウス(室)は後に、「他者に喜びを与える楽しみ」の源泉になります。
この世は物質世界ですから、メンテナンスやエネルギーの充電が必要で、「楽しみ」や「解放感」を感じられる場所(方法)を持つことで、人生が浴衣になるのです。
第5ハウス(室)とは
第5ハウス(室)の定義は、「自分の人生を楽しむこと」です。
感情は個人的な経験ですから、多様な楽しみ方があります。
第5ハウス(室)が象徴する「楽しみ」とは、「純粋な心」を与えてくれるもの。
その心の純粋さが、好き好みや嗜好、偏見、癖として表れます。
見方を変えれば、どのような娯楽・エンターテイメントや芸術、スポーツは、偏った楽しみ方なのかもしれません。
第5ハウス(室)は、楽しむという体験を通して、「自分の創造性を実感すること」を促します。
その実感は、「身体(物質性)と心(精神性)の一致」であり、あれこれ考えたり、悩んだりせず、「今、この瞬間」に意識が合う時、に自覚されるものです。
個人的な楽しみがあるとすれば、相対的な楽しみもあります。
それが対向の11ハウス(室)に表され、第5ハウス(室)は「与える立場」を経験する段階ともいえるでしょう。
なぜなら私たちは、自分自身の欲求を1番分かっているからです。
第11ハウス(室)は他者が関係し、大衆的な意味合いと欲求が表されますから、「与えられる立場」を経験させます。
第5ハウス(室)は、「自分自身を楽しませる」要素や機会、場面、場所を示し、実際的な経験と実感が、「創造性の発揮」を自覚させてくれるでしょう。
太陽の自覚は、自我意識の中、または心の中の想像で得られるものではありません。
私たちは肉体を持ち、物質性によって表現される世界で、様々な楽しみを見つけることができます。
第5ハウス(室)を読み解くことは、「純粋な心」や「創造性」の解放を自覚させてくれますし、何より「自分を好きになる」キッカケと気づきを与えてくれるはずです。
第5ハウス(室)のポイント
以下に、第5ハウス(室)のポイントをまとめました。
- 第5ハウス(室)は、「個人的な楽しみ」を表す
- 第5ハウス(室)は、明確な行動によって「肉体と精神の一致」を実現させる
- 第5ハウス(室)は、内的な満足感と高揚感によって心身を活性化させる
- 第5ハウス(室)は、サクシデントのハウスである
- 第5ハウス(室)は、第2ハウス(室)の結果が表れるハウスである
- 第5ハウス(室)の星座は、学ぶ姿勢や知的好奇心の傾向を示す
- 第5ハウス(室)の星座は、その支配星(カスプルーラー)が位置する、星座とハウスと「間接的」に流れを持つ
- 第5ハウス(室)は、「心身の統合」を体験することで、可能性を信じ、創造性を発揮させるハウスである
第5ハウス(室)が象徴するもの
第5ハウス(室)が象徴するものを、以下にまとめました。
- 創造性
- 自発性
- 主体性
- 行動と実感
- 娯楽・エンターテイメント
- 興奮
- 刺激
- 楽しみ
- 趣味
- 創作活動
- 芸術活動
- ダンス
- ファッション
- 休暇
- 祝い事
- 贅沢
- 浪費
- 自分を喜ばせる
- 分身を作る
- 恋愛
- 子ども
- セックス
- 妊娠
- 子どもの健康(状態)
- 利己主義
- 純粋性
- 子ども心
- 素直な自己表現
第5ハウス(室)が象徴するもので、共通することは、「主体性」です。
何を感じ、何を求めるかは、すべて私たちにしか分かり得ません。
だからといって、答えが1つであったり、簡単に自分自身を満たし、すべてを思い通りにできるわけではありません。
第5ハウス(室)で発揮される主体性は、内的な実感に集中していますから、他者との交流があったとしても、意識は内側に向いている段階といえます。
12ハウスは、① 物質的な成長の流れと、② 人生において強調される役割、そして ③ 精神的な成熟の3つの側面を持っています。
第5ハウス(室)は、外の世界に出かけ、内面に秘められている可能性を表現・解放・放出する機会や場面を教えてくれるでしょう。
「個人の楽しみ」は決してわがままではなく、「主体性」と「創造性」が発揮される大切な可能性なのですから。
第5ハウス(室)を読み解く要素
第5ハウス(室)を読み解く際に重要な項目を、以下にまとめました。
- 第5ハウス(室)の星座
- 第5ハウス(室)の星座の支配星(カスプルーラー)とその状況
- 第5ハウス(室)の(星座の)度数
- 第5ハウス(室)の(星座の)サビアンシンボル
- 第5ハウス(室)に入る天体・感受点
- 第5ハウス(室)に入る天体・感受点とその他の天体・感受点のアスペクト
- 第5ハウス(室)のナチュラルハウスである獅子座の状況
ハウスに支配星は存在しない
太陽系10天体は、それぞれ支配する星座がありますが、ハウスに対してはどうか?という疑問はありませんか?
結論から言いますと、天体はハウスを支配しません。
その理由は、星座が精神性(在り方)を、ハウスが物質性(生き方)を役割として与えられていて、天体は精神性を表す星座にのみ、直接的な支配を及ぼすからです。
後の講座で、「品格(ディグニティ)」について解説しますが、天体と星座の関係性と、天体とハウスの関係性はイコールにはなりません。
一般的な間違いとして、太陽系10天体は、それぞれ居心地の良いハウスがあり、それが天体がハウスに対する支配、と解釈されることが要因といわれています。
「誤訳」と「解釈の間違い」が相まって、占星術の本質が歪むということもあり得るでしょう。
ですがこの西洋占星術講座は、伝統(古典)占星術にこだわり、現代占星術を否定する、というスタンスではなく、占星術の正当な流れだけをお伝えしていきます。
天体が強い影響力を持つことは確かですが、天体はハウスを支配しない、ということだけをお伝えさせていただきますね。
ただ天体と星座の支配関係は揺るぎませんので、今後のリーディングのためにも、以下の関係性は徐々に覚えていってください。
【ハウスとナチュラルサイン】
- 第1ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡羊座:支配星 = 火星
- 第2ハウス(室)のナチュラルサイン = 牡牛座:支配星 = 金星
- 第3ハウス(室)のナチュラルサイン = 双子座:支配星 = 水星
- 第4ハウス(室)のナチュラルサイン = 蟹 座:支配星 = 月
- 第5ハウス(室)のナチュラルサイン = 獅子座:支配星 = 太陽
- 第6ハウス(室)のナチュラルサイン = 乙女座:支配星 = 水星
- 第7ハウス(室)のナチュラルサイン = 天秤座:支配星 = 金星
- 第8ハウス(室)のナチュラルサイン = 蠍 座:支配星 = 冥王星
- 第9ハウス(室)のナチュラルサイン = 射手座:支配星 = 木星
- 第10ハウス(室)のナチュラルサイン = 山羊座:支配星 = 土星
- 第11ハウス(室)のナチュラルサイン = 水瓶座:支配星 = 天王星
- 第12ハウス(室)のナチュラルサイン = 魚 座:支配星 = 海王星
身体がもたらす喜び
第5ハウス(室)が示す喜びや楽しみは、「身体性(物質性)を伴った実感」を表します。
そのため「好き」や「楽しい」という感情を得るためには、必ず身体的な動きが必要です。
「動き」という変化にこそ、新しい感情が生まれるということですね。
この西洋占星術講座では、「肉体は借りものである」という表現をしている理由は、肉体が物質性の象徴からに他なりません。
第5ハウス(室)からもたらされる「実感」は、私たちに身体性の重要性と、身体的な動き(変化)によって、心はいくらでも豊かになれる、ということを暗示しています。
第5ハウス(室)は、「与えられる豊かさを享受する」第2ハウス(室)の結果です。
また私たちの人生は、与えられることによって始まりました。
私たちは年齢を重ねるにつれて、今度は「自ら豊かさを生み出したい」という意志が芽生えます。
その意志を育てる環境(段階)が、第4ハウス(室)であり、心の充足が創造性を発揮する土台となる、というわけですね。
そして「内と外を出たり入ったりする」というハウスの流れは、「主体性」と「受容性」の繰り返しです。
第5ハウス(室)は、身体的な変化を起こし、新しい感情を生み出すために、物質世界に用意された娯楽や楽しみを味わうことが重要になります。
「身体は資本である」という言葉がありますね。
借りもの器(肉体)が、私たちに喜びを感じさせてくれますから、自分自身を楽しませ、喜ばせるものを見つけ、大いに味わうことも使命なのです。
「ワクワク」と創造性
「ワクワクに従う」という言葉が有名になり、引き寄せの法則の発動条件として、周波数やエネルギーを上げる・高めることが重要である、という概念が広まりました。
日本語と外国語(英語)では、ニュアンスや概念が異なるため、言葉の響きやニュアンスと、実際に実感される「精神性」には差があります。
日本語が指す「ワクワク」は、英語では「Excitement」という言葉で、興奮や高揚を意味する言葉です。
更に言葉の意味を探ってみますと、「眠っているエネルギーを引き起こす」という表現に行き着きます。
つまり「ワクワク」と「Excitement」が意味するものは、「創造性の自覚と発揮」です。
第3ハウス(室)で「自分を試す」というテーマを踏み、第4ハウス(室)で経験を処理した上で、第5ハウス(室)では、知識(物質性)と心(精神性)を統合させようとします。
「心に従うこと」は、こういった流れを汲み、身体的な実感と精神的な実感が一致することで、「内面に眠っている純粋性」を自覚する、ということです。
私たちは不快感を嫌い、快感を追い求める理由は、身体性(物質性)と精神性が一致させようとするからに他なりません。
だからといって嫌悪感や罪悪感、不快感が悪であるかといいますと、そうでもありません。
この講座でお伝えしているように、感性や感覚、着眼点、更には役割や才能は異なります。
第5ハウス(室)が象徴する「身体と精神の一致による創造性の誕生」は、限り無くパーソナルです。
その原因となるものは、先天的な能力と才能と、月の世界に根付いた後天的な価値観が合わさった内面の在り方に見出すことができるでしょう。
そして「ワクワク」という創造性や純粋性は、人の真似をすることで発揮・自覚されるものではありません。
あらゆる分野で流派や派閥が生まれる理由は、それぞれの意志や理想、思想が、必ずしも他者の創造性や純粋性と同調・共鳴するわけではないからです。
「ワクワクを見つけること」は確かに重要ですが、心の反射的・衝動的な欲求では、真実としての個人の喜びは見出されるないでしょう。
かといって難しく考え過ぎてしまうと、行動に移ることも形にすることもできません。
重要なことは、「私にとっての喜び」を追求することです。
世界には、数えきれない喜びの種ときっかけが用意されています。
すべてを試し、育て、収穫(喜び)を得ることはできませんが、自分自身の内面を見つけ、縁を掴み、その都度喜びを発見することはできるのです。
ですから個人的な嗜好を知り、追求することが、第5ハウス(室)が示す「自分を喜ばせること」というテーマの肝になります。
第5ハウス(室)のテーマ
第5ハウス(室)のテーマは、自分個人の楽しみや、変化がもたらす快楽的な感情、創造性の自覚と発揮です。
第5ハウス(室)は、自分を楽しまる、感動させる、興奮させる、熱中させる事柄を示し、心身を一致させる感覚を示します。
第1~6ハウス(室)までの流れは、「与えられている立場」としての経験や成長の段階です。
自立や自己実現は、必ず内面(心)が満たされることによって成り立ちますので、個人的な楽しみを肯定することが、その後のハウスの成長を加速させます。
そこで以下に、第5ハウス(室)のテーマうち、特に強調され、自覚されるべき要素を以下にまとめました。
- 身体を使って得られる喜び
- 時間を忘れて集中できる楽しみ(趣味・娯楽)
- 自分の素直な欲求としての恋愛
- 自分の分身としての子ども(の誕生・出産)
- 心を揺り動かし、震えさせ、行動にまで移させる感動
- 才能・能力の発揮の喜び、自己表現の楽しさ
第5ハウス(室)は、単なる遊びや暇つぶしとしての娯楽ではなく、「自分自身の存在を活かす」という意味での「喜び」を表します。
表現を変えると、創造性や純粋性という「神聖さを表現する」ということが、本来「自分を楽しませる」ということなのではないでしょうか?
内面に備わっている創造性と純粋性、才能と能力、また身体性と精神性の一致に関わる象意が、第5ハウス(室)に表れます。
第5ハウス(室)は、第2ハウス(室)で経験した豊かさと、自身に備わっている能力や才能が発揮される結果のハウスです。
人によって与えられる感性が異なりますので、趣味や嗜好が異なって当然、ということですね。
第5ハウス(室)の表す「恋愛」は、「自分自身に意識を向ける者同士の繋がり」という意味合いが含まれています。
例えるなら、鏡やスマートフォンを見つめ合う者同士が、一緒の時間と空間を過ごしながら、互いの精神性に意識を向けていない、という関係性です。
ですから第5ハウス(室)は、他者を許容するための器作りとして、自身の主体性を自覚する段階といえます。
裏を返せば、自分の好きなことは、時間を惜しまず徹底的に追求し、創造性の源泉と常に繋がることを優先していい、ということです。
第5ハウス(室)と第11ハウス(室)が示すもの
ハウスシステムの講座で、ポラリティについて解説しました。
ハウスシステムにおけるポラリティとは、「それぞれ対向のハウスが共通のテーマを持つ」ということです。
第5ハウス(室)と第11ハウス(室)はともに、「喜びを与えること」や「感受性の発揮」をテーマに掲げています。
第5ハウス(室)は、自分という存在に主軸を置き、外の世界での刺激や変化によって、内面に喜びを引き起こすことがテーマです。
私たちは1人きりで何でもできるわけではありませんが、物を使い、他者と繋がり、変化の中に新たな創造性を生み出すことができます。
第11ハウス(室)の象意は、「公」や「大衆性」への献身や喜びの提供です。
第5ハウス(室)と異なり、自身が与える立場であり、他者のために提供できる喜びを知っている必要があります。
最も違う点は、意識が自分自身の喜びに向かっているのか、他者や団体に喜びを提供するのか、ということです。
第11ハウス(室)は、社会性を身につけ、自己表現の術を熟知し、自己実現の一環として、「与える立場」としての働きを示します。
誰もが成功者を志すわけでも、研究者を志すわけではありませんが、第5ハウス(室)で自覚・発揮される「喜び」が、私生活と社会生活に大きな影響を与えることは確かです。
第5ハウス(室)に天体が無い場合は?
第5ハウス(室)に主要10天体が無い場合は、第5ハウス(室)のハウスカスプの星座と、その星座の支配星(カスプルーラー)を探し、その影響力を見てみましょう。
以下に、第5ハウス(室)の状況を見るためのポイントをまとめました。
- 第5ハウス(室)の星座
- 第5ハウス(室)のカスプルーラーの星座
- 第5ハウス(室)のカスプルーラーのハウス
- 第5ハウス(室)のカスプルーラーとその他の天体・感受点のアスペクト
- 第5ハウス(室に位置する天体・感受点
- 第5ハウス(室)の度数とサビアンシンボル
「間接的な影響力」を探ることで、天体が入っていないハウスが持つ、テーマ性や影響力を見出すことができます。
天体は星座を支配し、ハウスにはナチュラルサインがありますので、これら3つは必ずどこかに関連性を見出すことができるはずです。
「天体が無い」ということは、「強調されない」という意味とともに、「間接的な影響を知ることが促されている」ということです。
ホロスコープリーディングをする上で、こういった点と点を繋げることが重要になっていくでしょう。
ホロスコープという円環内では、「バケツリレーが行われている」という表現がされます。
12ハウスの講座の後に、更に詳しいホロスコープリーディングの内容をお伝えする予定ですので、楽しみにしていてくださいね!
【星座別】第5ハウス(室)の特徴
12ハウスはアセンダント(ASC/AC)を起点に、「物質的な流れ」を起こしながら、星座という「精神的な流れ」を背景にしています。
第5ハウス(室)のテーマと学びは、「個人的な楽しみ・喜び」や「能力と才能の発揮」、「肉体と精神の一致」、「自己表現・感性の発揮」などです。
第5ハウス(室)は、知性と感受性が自覚され、行動範囲に制限はあるものの、自分を満足させてくれる楽しみや娯楽を示します。
個人的な喜びは、必ず他者への貢献に繋がりますし、自分自身を尊重し、喜ばせることは、人生を生きる上で大変重要です。
ハウスを「現場」という物質的な時間・空間とすると、星座は「素質」という精神的な要素といえるでしょう。
そこに天体が入ることで、物質性の舞台である現実で、物質・精神の両面での成長と変化が生まれます。
第5ハウス(室)に重なる星座によって、「自分の楽しませ方」や「趣味・嗜好」、「能力・才能の発揮する場面」などを見出すことができるでしょう。
自分自身を知るだけでなく、実際に行動に移し、心身の一体感から生まれる喜びを体感することは、「生きる実感と喜び」を与えてくれます。
「自分を大切にする方法」は、視点を変えれば、「他者を大切にする方法」に化けることもあるでしょう。
第5ハウス(室)は、能力や才能、生き甲斐や感動を発掘する、「宝探し」のようなハウスでもありますから、是非それぞれの星座とハウスの組み合わせを参考にしてください!
第5ハウス(室) × 牡羊座
第5ハウス(室)と牡羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは火星
- 牡羊座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「正直さの発揮」を促す
- 前の星座(魚座)が第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡羊座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである牡羊座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、牡羊座の象意が強調される
牡羊座は星座の始まりの星座であり、「自我意識の目覚め」を表す星座です。
また牡羊座は、第1段階目の火星座であり、男性星座、活動宮の星座。
第5ハウス(室)に牡羊座が重なることで、自身の欲求に素直になり、身体と心が喜ぶ趣味を見つけようと様々な挑戦をします。
第5ハウス(室)の牡羊座、また火星が「行動」を促し、好き嫌いをハッキリとさせるでしょう。
第5ハウス(室)の牡羊座は、熱しやすく冷めやすいところがあるため、恋愛を数多く体験する暗示があります。
子どもに縁が薄いといわれる理由は、自分の楽しみに多くの時間を割くからですが、第5ハウス(室)の牡羊座だけで子宝は判断すべきではありません。
以下が、第5ハウス(室)が牡羊座の場合のキーワードです。
- 欲求に素直になる
- 行動で結果を知る
- 思いつきの行動
- 出たとこ勝負
- 情熱的
- 取っ掛かりを見つけることが得意
- 恋多き人生
- 退屈を嫌う
- 子どもっぽさ
- 屈託の無さ
- 純粋さ
- 障害を取り払う
- 勝負心
- チャレンジ精神
- 自分の望みを叶える集中力
- 頭部:行動によって可能性を希望に変える
- 楽しみ・喜びが増えるほど人生にやる気を見出す
第5ハウス(室) × 牡牛座
第5ハウス(室)と牡牛座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは金星
- 牡牛座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「喜びの持続」を促す
- 前の星座(牡羊座)が第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である牡牛座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである牡牛座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、牡牛座の象意が強調される
牡牛座の2番目の星座であり、「所有」と「執着」を知る星座です。
また牡牛座は、第1段階目の土星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。
第5ハウス(室)に牡牛座が重なることで、趣味の時間に没頭し、快楽を得るために奔走しがちです。
牡牛座は「執着」に素直な星座であるため、「快楽主義者」と呼ばれることもあります。
第5ハウス(室)の牡牛座、また金星が、自分の感性を信じ、内面にある創造性とじっくり向き合おうことを促すでしょう。
牡牛座は持続的な関係性を望みますので、第5ハウス(室)の牡牛座の恋愛は、長い交際期間を持つ傾向があります。
牡牛座は出不精なところがありますが、自身の感性に合うものを常に求め、キッカケや縁があれば、活動的になるでしょう。
牡牛座にとって「子ども」は、豊かさの象徴であるため、子宝に恵まれる暗示があります。
以下が、第5ハウス(室)が牡牛座の場合のキーワードです。
- じっくりと味わう
- 吟味する
- ゾーンに入る
- 多感
- 感性に訴えかけるもの
- 価値を見出すこと
- ゆっくりとした動き
- 形にする喜び
- 目に見える喜び
- 感動を求める
- 長期的な交際
- 相手のことをよく知る
- 自分のことをよく知ってもらう
- 自分のことを優先する
- グルメ
- コレクター癖
- 通になる
- 好きなものに貪欲になる
- 口:言葉にできないくらいの感動が心を満たす
- 五感に訴えかけるものに喜びがあることを知っている
第5ハウス(室) × 双子座
第5ハウス(室)と双子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは水星
- 双子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「刺激を追い求めること」を促す
- 前の星座(牡牛座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である双子座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである双子座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、双子座の象意が強調される
双子座の3番目の星座であり、「言葉」と「対話」を楽しむ星座です。
また双子座は、第1段階目の風星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。
第5ハウス(室)に双子座が重なることで、興味のあることを手当たり次第に試し、時間が許す限り、楽しい時間を持とうとするでしょう。
第5ハウス(室)の双子座、また水星が、盛んに他者と交流することを促し、刺激的な時間と空間に身を置くことを促します。
また旅行が生き甲斐になることが多く、時間を作っては行動範囲を広げ、刺激を得て万増刊を得ようとするでしょう。
双子座はフットワークが軽い星座であるため、気が変わりやすいところがあり、真剣交際に発展するまで時間がかかる暗示があります。
以下が、第5ハウス(室)が双子座の場合のキーワードです。
- まずは行動
- 結果を待たない
- 刺激を好む
- 情報通
- ネットワークを駆使する
- 人たらし
- 場数と挑戦
- 物知り
- 知識欲
- 取材
- 現地レポート
- 言葉を頼りに実行する
- 時間を惜しむ
- 発展
- 連続性
- 連結
- 自慢
- 気晴らし
- 首・耳・喉:見聞きしたことを実践して信用し、経験を信頼する
- 誰かの体験は情報でしかなく、自分の経験は財産である
第5ハウス(室) × 蟹座
第5ハウス(室)と蟹座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは月
- 蟹座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「身体と心の連動」を重要視し、行動と内省をセットで行うことを促す
- 前の星座(双子座)が第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蟹座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである蟹座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、蟹座の象意が強調される
蟹座は4番目の星座であり、「感情の重要性」と「他者の心」を知る星座です。
また蟹座は、第1段階目の水星座であり、女性星座、活動宮の星座。
第5ハウス(室)に蟹座が重なることで、他者と喜びを共有できる場所に足を運ばせ、快楽的な心理状態が長く続くように心がけます。
第5ハウス(室)の蟹座、また月が、喜びの源泉を見つけた際には、依存的になりやすく、繰り返し同じ感動を期待させるでしょう。
蟹座と月は「受容性」の象徴でもあるため、「喜びが与えられる状況」を大切にします。
第5ハウス(室)の蟹座は、恋愛体質(依存)になりやすく、結婚願望が強いといわれますが、それは心に安らぎを与えようと考えるからです。
以下が、第5ハウス(室)が蟹座の場合のキーワードです。
- 心が震える時間と空間
- 心を満たす感動体験
- 情の深さ
- その場の連帯感
- 子どもに接する機会
- 子どもが与えてくれる純粋さ
- 子どもを優先させる
- 子ども心を思い出す
- 懐かしさが好き
- 手作り
- 優しい空間
- 同じことを繰り返す
- 誰かのために作る
- 特定の人を想定する
- いつの間にか依存している
- 人の趣味に影響を受けやすい
- 胸:真心が込められたものに喜びを見出す
- 心が掴まれたら追いかけてでも手に入れたい
第5ハウス(室) × 獅子座
第5ハウス(室)にとって、獅子座はナチュラルサイン。
第5ハウス(室)と獅子座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- 第5ハウス(室)と獅子座は、物質・精神両面で同一の方向性と室を持つ
- カスプルーラーは太陽
- 獅子座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「自己投資」の意識を強める
- 前の星座(蟹座)が第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である獅子座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである獅子座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、獅子座の象意が強調される
獅子座は5番目の星座であり、「影響力」と「自己肯定」を司る星座です。
また獅子座は、第2段階目の火星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。
第5ハウス(室)の獅子座は、「喜び」を追求する意識が最も強い組み合わせです。
獅子座は「自己実現」と「自己表現」にエネルギーを注ぐ精神性を持つため、個人的な喜びを追求し、生命力を高めます。
第5ハウス(室)の獅子座、また太陽が「自分自身を尊重する」という意識を強め、「自己投資」という意味で、趣味に没頭したり、社交の場に楽しみを見出そうとするでしょう。
第5ハウス(室)に、ナチュラルハウスである獅子座が重なることは、「自己肯定」が深まり、肯定的な生き方と行動を促します。
獅子座の恋愛は、共通の趣味を通じて交際に発展し、楽しみを共有できることが重要です。
喜ばせることが好きなため、自分自身だけでなく、恋愛相手や子どもにプレゼントを贈ったりして、お金を派手に使う暗示があります。
以下が、第5ハウス(室)が獅子座の場合のキーワードです。
- 喜ぶ顔・笑顔がチャームポイント
- 勢い
- オシャレを楽しむ
- 自己投資
- 発展性
- 将来性
- 人気
- 注目
- 存在感
- オーラ
- 華々しさ
- 自分が1番
- 自分と関わる人を喜ばせる
- 芝居・劇場・演劇
- 自信家
- 時間を気にしない
- 自己信頼
- 自分が楽しいから周りが楽しくなる
- 目・背中:情熱を燃やせることこそが生き甲斐
- 自分に期待する代わりに喜ばせることが大切
第5ハウス(室) × 乙女座
第5ハウス(室)と乙女座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは水星
- 乙女座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「計画的に喜びを達成すること」を意識させる
- 前の星座(獅子座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である乙女座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである乙女座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、乙女座の象意が強調される
乙女座は6番目の星座であり、「堅実性」と「繊細さ」の星座です。
また乙女座は、第2段階目の土星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。
第5ハウス(室)に乙女座が重なることで、偶発的な喜びではなく、意図的に喜びが感じられるように努力します。
乙女座は理性的に物事を判断するため、快楽に溺れたり、浪費をするようなことはありません。
第5ハウス(室)の乙女座、また水星が「知的活動」に喜びを身に出させ、自分の最良の範囲で楽しみを追求するでしょう。
第5ハウス(室)の乙女座の恋愛は、知的さや芸術性を求めるとともに、時間管理や体調管理を含めて楽しみます。
そのため共通の趣味や考え方だけでなく、生活スタイルまで判断基準に入れるでしょう。
以下が、第5ハウス(室)が乙女座の場合のキーワードです。
- 知的な自分が好き
- 知的な人が好き
- オンとオフを区別して楽しむ
- 身体をよく動かし、よく休む
- スケジュール管理
- シミュレーション
- 体調管理
- 情欲に溺れない
- 配慮
- 計画的な遊び
- 知的活動
- 芸術活動
- 創作活動
- 鑑賞
- 社交性と温厚さ
- 丁度良い刺激
- 自分のリズムで楽しむ
- 好きだからといってのめり込まない
- 腹部・胃腸:喜びは時間をかけて積み重ねたい
- 節制さえも喜びの中にある
第5ハウス(室) × 天秤座
第5ハウス(室)と天秤座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは金星
- 天秤座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「価値体験」を重要視させる
- 前の星座(乙女座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である天秤座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである天秤座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、天秤座の象意が強調される
天秤座の7番目の星座であり、「客観性」と「バランス」を体験する星座です。
また天秤座は、第2段階目の風星座であり、男性星座、活動宮の星座。
第5ハウス(室)に天秤座が重なることで、「価値」や「感動」を感じられるものに魅力を感じます。
天秤座は「相対的な価値」に心を惹かれ、芸術や文学、ファッションに喜びを超えた感動に魅了されるのです。
第5ハウス(室)の天秤座、また金星が「黄金比」のように、誰もが評価し、価値を感じるものを取り入れさせるでしょう。
これは私たちの潜在意識を繋がっていて、物質に精神性が表現されるものが喜びを感じさせる、という確信めいた感性が、天秤座の身体と心を一致させるからです。
天秤座は「優柔不断」や「八方美人」の星座といわれるように、第5ハウス(室)の天秤座の恋愛は、妥協や相手任せなところがあります。
天秤座の最大のテーマは、主体性の発見ですから、相手からの働きかけに応じながらも、一緒に主体性を探ってくれることを期待しているのです。
以下が、第5ハウス(室)が天秤座の場合のキーワードです。
- 普遍性
- 観測されること
- 注目されること
- 価値があるもの
- 言葉では表現できない感動
- シンメトリー
- 象徴
- 幾何学
- 美意識
- 作品を意識する
- 自分にとっての喜びの定義を俯瞰する
- 客観的な美しさ
- 喜びの共有
- 情熱と冷静さの混濁
- もう1人の自分
- 心の声に耳を傾ける
- 華やかな趣味
- 褒められること
- 腰・ウェスト:喜びと調和が表現されたものこそに価値がある
- 触れられるものと触れられないもの両方にそれぞれの喜びを見出したい
第5ハウス(室) × 蠍座
第5ハウス(室)と蠍座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは冥王星
- 蠍座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「貪欲で終わりのない喜び」を表現し、世界に求めさせる
- 前の星座(天秤座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である蠍座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである蠍座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、蠍座の象意が強調される
蠍座は8番目の星座であり、「秘密」と「変容」を重要視する星座です。
また蠍座は、第2段階目の水星座であり、女性星座、不動(固着)宮の星座。
第5ハウス(室)に蠍座が重なることで、特殊・特別な環境や条件で楽しむことが好きで、時間を忘れて没入することに、至福を感じるでしょう。
第5ハウス(室)の蠍座、また冥王星が、心の奥底にまで感動を収め、思い通りにできる環境で創造性を発揮させます。
第5ハウス(室)の蠍座は「溺愛」や「執着」によって、喜びを深めますが、一方で破壊することもあるでしょう。
その極端さが恋愛にも表れ、共依存関係を望み、感情的な繋がりを重視する一方で、他者にコントロールしようとする傾向があります。
以下が、第5ハウス(室)が蠍座の場合のキーワードです。
- 秘密めいたもの
- 隠れた趣味
- 儀式
- 特別な環境
- 心の奥に願望を留める
- 喜びを奪われることを許さない
- 身体的・精神的な喜びのための忍耐
- 煮詰める
- 時間をかける
- 結果を求めながらも過程(プロセス)も楽しむ
- 変容的
- 特殊な価値基準
- 甘美さ
- 美しさと残酷さに魅了される
- 根源的な生命力
- 依存を超えた執着
- 生殖器:魅力を引き出し、獲得するまで諦めない
- 望むものからの褒美しか望まない
第5ハウス(室) × 射手座
第5ハウス(室)と射手座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは木星
- 射手座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「旺盛さと大胆さ」で喜びを発掘することを促す
- 前の星座(蠍座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である射手座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである射手座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、射手座の象意が強調される
射手座は9番目の星座であり、「挑戦」と「探究」の星座です。
また射手座は、第3段階目の火星座であり、男性星座、柔軟宮の星座。
第5ハウス(室)に射手座が重なることで、好奇心を満たそうと活動的に動き、出向く先々で喜びを見出すことを好むでしょう。
第5ハウス(室)の射手座、また木星が、縁と運、タイミングを手繰り寄せるために、積極的に喜びの種を発掘しようとします。
第5ハウス(室)の射手座は、「試す」ということが好きで、躊躇いがありません。
この躊躇の無さは恋愛にも反映され、楽しそうなことを見つけては、すぐに試すでしょう。
楽観的な射手座は、「運試し」をしているように見えても、内省することも忘れません。
双子座と同様に「移り気」がありますので、後先考えずに行動すると危険です。
以下が、第5ハウス(室)が射手座の場合のキーワードです。
- 挑戦的
- 情熱的
- 試験的
- とりあえずやってみる
- 動きながら考える
- 経験はいくらあっても困らない
- 望むものに積極的に向かう
- 手に入れる喜びと自由でいる喜び
- 楽しみを後にとっておかない
- スポーツ
- 文学
- 旅行
- 大腿部:執着はしない代わりに自由でいたい
- 楽しみは体験しないと意味がない
第5ハウス(室) × 山羊座
第5ハウス(室)と山羊座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは土星
- 山羊的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「費用対効果」を意識させる
- 前の星座(射手座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である山羊座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである山羊座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、山羊座の象意が強調される
山羊座の10番目の星座であり、物質性の極みを体験し、実利の循環を司る星座です。
また山羊座は第3段階目の土星座であり、女性星座、活動宮の星座。
第5ハウス(室)に山羊座が重なることで、「利潤」と「欲望」を天秤にかけ、趣味や贅沢に極力お金をかけない傾向が強いでしょう。
ただ山羊座は長期間楽しもうとしますので、簡単に手に入らない物や歴史・伝統を持つ事に目がありません。
第5ハウス(室)の山羊座、また土星が「堅実性」を意識させますので、どっぷりと快楽にハマることがなく、淡泊な価値観を持ちます。
山羊座は仕事や自己実現に意識を向けるため、喜びや楽しみさえも、社会的・社交的な要素として捉えがちです。
第5ハウス(室)の山羊座の恋愛は、奥手で、負け戦はしないとしても、長い間片想いを募らせたり、一途な一面を持っています。
「亭主関白」という言葉は、山羊座のためにあるようなものですが、大切な人に対して誠実に接しますから、頼りにされ、応援されるでしょう。
以下が、第5ハウス(室)が山羊座の場合のキーワードです。
- 堅実
- 社交的
- 利益
- 費用対効果
- メリットとデメリット
- 経験として体験する
- 喜びの裏を見る
- 長期的な楽しみ
- 趣味を熱く語る
- 派手な自己表現が苦手
- じっくりと楽しむ
- 渋さ
- 歴史
- 伝統
- 成り立ちや背景に興味を示す
- セールストークに騙されない
- ハマると抜け出せない
- 骨・膝:魅力が感じられるものについては何でも知りたい
- 不器用でも格好悪くても、好きなものは好き
第5ハウス(室) × 水瓶座
第5ハウス(室)と水瓶座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは天王星
- 水瓶座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「個性的な楽しみ方」を促す
- 前の星座(山羊座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である水瓶座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである水瓶座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、水瓶座の象意が強調される
水瓶座の11番目の星座であり、「疑い」と「理想」を活動力とする星座です。
また水瓶座は、第3段階目の風星座であり、男性星座、不動(固着)宮の星座。
第5ハウス(室)に水瓶座が重なることで、自分の好きなことを素直に追求し、趣味や喜びを共有できる人と関わることで、楽しむ環境を広げます。
水瓶座には「奇抜さ」や「変わり者」といった言葉がついて回りますが、ただの個性の発揮のされ方と、正直さが分かりやすく目につくだけです。
第5ハウス(室)の水瓶座、また天王星が「個性」を発揮させることを後押しし、「個性は天才性である」という価値観を育てるでしょう。
水瓶座は「友愛」の星座とも呼ばれるように、感性が似た友人とお付き合いをしたり、共通の趣味を通じて恋愛を見つけることも多いといわれています。
そして水瓶座は、自由であることを大切にするため、家族やパートナーに趣味や生き甲斐を干渉されても気にしません。
水瓶座ほど独立精神をストレートに表現する星座は、他に無いともいえますが、自分に素直であること、自分を大切にするからこそ、自分以外の他者も尊重するのです。
以下が、第5ハウス(室)が水瓶座の場合のキーワードです。
- 自由
- 独創的
- 素直さ
- 追求
- 理想の体現
- ありきたりを嫌う
- 同じ景色を違う角度から見る
- 新しい価値観を見出させるもの
- 時代の変化を取り入れる
- ジェネレーションギャップに成長を感じる
- 干渉を許さない
- 多様性と自立
- 喜びを共有できる人は仲間
- 喜びや楽しみを理性的に語る
- 個性が発揮されない環境から身を引く
- 踝(くるぶし):自分に正直であることは自己表現であり、自分を守ること
- 個性の発揮こそが天才性の自覚に繋がる
第5ハウス(室) × 魚座
第5ハウス(室)と魚座の組み合わせから分かることは、以下の通りです。
- カスプルーラーは海王星
- 魚座的な価値観と行動原理、精神性が反映され、第5ハウス(室)は「非現実的な感覚」を重要視させる
- 前の星座(水瓶座)が、第5ハウス(室)のハウスカスプである場合、インターセプトの星座(狭在星座)である魚座の象意は軽減される
- 第5ハウス(室)のハウスカスプである魚座が広域星座で、次の第6ハウス(室)にまたがっている場合、魚座の象意が強調される
魚座の12番目(最後)の星座であり、「境界線の無い世界」や「真理の世界」に最も近い星座です。
また魚座は、第3段階目の水星座であり、女性星座、柔軟宮の星座。
第5ハウス(室)に魚座が重なることで「神秘性」や「共感性」を大事にするようになり、自然や宇宙からの恩恵を感じられるものに興味を示します。
大げさに言えば、魚座は物質そのものに喜びを感じるというよりは、物質に宿る精神性を感じ取り、自身の中の「創造性を掻き立てるもの」に心を奪われるといえるでしょう。
第5ハウス(室)の魚座、また海王星が「変性意識の状態」や「非現実さ」で感じられる神秘性や特別性に、喜びと生きている実感を感じます。
肉体を持っているからこそ感じられる、物質性と精神性のギャップと、そのギャップを埋めようとする時の感覚が、魚座に深い充足感を与えるでしょう。
魚座は、蟹座以上に共感的・受容的であるため、求められるがままに恋愛をする傾向があります。
それは「出会うすべての人と縁がある」という価値観が、「この人でなければいけない理由」を上回るからかもしれません。
以下が、第5ハウス(室)が魚座の場合のキーワードです。
- 神秘性
- 深層心理
- 現実から意識を逸らすもの
- インスピレーション
- トランス
- 物質と肉体にこだわらない
- 融解
- 遊離
- 身を委ねられる環境
- 特別な条件を必要としない楽しみ
- 自然との一体感
- 喜びを独り占めにできない
- 愛着
- 子どもに囲まれる喜び
- 足先:限られた時間だけでなく、至るところで喜びを感じられるようにする
- 心に素直であることは、世界に愛されること
第5ハウスのテーマ性の強弱
第5ハウス(室)のテーマ性がどれくらい強調されているか、については、以下の要素を参考にしてください。
第5ハウス(室)の支配星が位置する場所が、ホロスコープのどの半球にあり、その天体がどのような意識を発揮するのか、ということが重要になります。
- 南半球:第7~12ハウス(室):社会的な自己実現・公の意識
- 北半球:第1~6ハウス(室):個人的な自己表現・個人(私)の意識
- 東半球:第10~3ハウス(室):自分の行動に選択権・決定権を持つ・内的な意識
- 西半球:第4~9ハウス(室):他者との繋がり・他者に評価される意識
各ハウスの支配星は、チャートルーラーや上昇星と比べて影響力は高くはありませんが、それぞれのハウスに置ける影響力は大きいと判断されます。
① ハウスの支配星の天体の状況
第5ハウス(室)の星座の支配星は、ハウスに直接的な影響を与えます。
ホロスコープ全体に、ハウス(室)の星座の支配星がどのテーマ(ハウス)で、どういった環境や条件(星座)で影響を与えるか、ということを意識してください。
② ハウスの支配星の位置する場所
もし第ハウス(室)の星座の支配星が、第5ハウス(室)に位置していれば、それだけ第5ハウス(室)のテーマが強調されるでしょう。
そうでない場合は、そのハウスのテーマ性が、その星座の特徴が強調されることになります。
③ ハウスのナチュラルサインとの関係性
ハウスにはそれぞれ12つのナチュラルサインがあります。
先ほど「バケツリレー」という表現でお伝えしたように、間接的な力の流れを見るために、ハウスとナチュラルサインを見比べてみましょう。
ハウス自体が強調されていなくても、そのハウスのナチュラルサインが位置するハウスと、その星座に位置する10天体や感受点から、影響力を見出すことができます。
【感受点別】第5ハウス(室)の影響力
ハウスに入る天体は、影響の差はありますが、確実にそのハウスのテーマを強調する存在です。
今回は10天体と3つの感受点に限定して、第1ハウス(室)との関係性を解説させていただきます。
第5ハウス(室)は、サクシデントのハウスで、このハウスに入る天体は、行動と変化で得られる「実感」をもたらしますので、直接的な影響を与えるでしょう。
ですから第5ハウス(室)に入る天体を知ることによって、「個人的な喜び」や「創造性の源泉」、そして「純粋な子ども心」を知ることができます。
心に素直になり、心身を一致させることができる時間と空間は、自己受容と自己肯定にとって大変重要な栄養素です。
あなたを動かし、あなたを感動させる「喜びの種」を見つけてください。
それでは、第5ハウス(室)に入る天体・感受点が持つ影響力を見ていきましょう!
*10天体の順序は、年齢領域の順番で解説しています。
第5ハウス(室) × 月
第5ハウス(室)の月は、「心に従うこと」を重要視します。
心に従うということは、常に前向きで良いことばかりが起こる、というわけではありません。
心(月)は「不安定さ」や「移ろい」の象徴です。
そのため第5ハウス(室)の月は、その時々の気分によって行動が変わります。
また感情をストレートに表現するのが、第5ハウス(室)の月です。
第5ハウス(室)は純粋性を表しますから、第5ハウス(室)の月の特徴と印象は「子どもっぽさ」、良く言えば「素直さ」といえるでしょう。
第5ハウス(室)の月の恋愛は、「心の浮き沈みを受け入れてくれる人」との交際が長続きする暗示があります。
また第5ハウス(室)の月は、若い年齢で子どもを授かりやすいという暗示があり、子どもの誕生とともに、精神が成熟し、母性を発揮していくでしょう。
月にとって子どもは、守るべき存在です。
「母になること」と「母であること」は異なりますが、前もって母である準備ができる人は存在しません。
第5ハウス(室)の月の永遠のテーマは、自分の心と向き合い(付き合い)続け、「自分の機嫌は自分で取ること」を認めることです。
趣味を持つこと、プライベートな環境を整えること、家に信頼する人を招くことなどで、心を満たし、潤いを与える秘訣といえるでしょう。
第5ハウス(室) × 水星
第5ハウス(室)の水星は、「対話」を重要視します。
水星は「コミュニケーション」の星ですので、感情を言葉にし、話をしたり聞いてもらうことが心の充足に繋がるでしょう。
また年齢を重ねると、単なる「お喋り」だけでなく、文学や芸術などの知的活動を通して能力と才能を発揮します。
ですから第5ハウス(室)の水星は、自身に刺激と変化を与えてくれる人を好みますし、自分自身も他者にとって、楽しみと喜びを与える存在になりたいと考えているはずです。
第5ハウス(室)の水星は、内的な創作活動を好むと同時に、社交的な場も好むため、恋愛のチャンスも比較的多くなるでしょう。
水星は移り気がある星ですので、恋愛に関しても、刺激と変化を求め、マンネリや退屈を嫌います。
互いに刺激し合える関係性が、第5ハウス(室)の水星にとっての良き恋愛の形です。
水星の年齢領域は、月の世界から思春期を迎える前までですので、第5ハウス(室)の水星は、子ども心を忘れていません。
ですから第5ハウス(室)の水星は子どもが好きですし、子どもから学ぶことが多く、純粋さや素直さに触れることで、創作活動や知的活動の意欲が増す暗示があります。
第5ハウス(室)の水星は、頭を使うこと、新しい情報や面白い情報に触れること、学びを与えてくれると交流することが、心の充足を促してくれるでしょう。
また水星は、企画力やスケジュール管理、アイディアの創出が得意ですので、自己管理はもちろん、楽しむための時間と空間のデザイン(管理)を任される機会に恵まれます。
水星は「言葉」が人の心を繋ぐことを知っていますので、自分自身の言葉に深みと思いやりを持たせることで、他者から信頼されるでしょう。
第5ハウス(室)の水星の喜びは、他者に「機会」を与えること。
言葉は文字の羅列ではなく、精神性が宿る神秘的な存在といえます。
なぜなら文字は可視化もされれば、聴覚的に認知されもされ、五感に訴えかける素晴らしいツールであり、「言霊」を乗る器だからです。
言葉を司るからには、第5ハウス(室)の水星は「対話」を重んじるのですね。
第5ハウス(室) × 金星
第5ハウス(室)の金星は、「心が豊かであること」を大切にします。
金星は「喜び」と「豊かさ」、そして「愛」の星です。
第5ハウス(室)は、個人の楽しみや喜びを表しますので、第5ハウス(室)の金星は、「自分磨き」にエネルギーと時間、お金を投資します。
また金星は「感性」や「美意識」を司る天体。
趣味や人付き合い、恋愛では、「美しさ」や「価値」、「感動」を感じさせるものが鍵となります。
相対的な美しさから、個性が滲み出る美しさまで、美しさと豊かさの表現のされ方は様々。
ですから第5ハウス(室)の金星は、芸術や文学、映画や音楽、ハンドメイド作品などを好み、「真心」や「愛」が動機(ベース)になっているものに心が惹かれるでしょう。
金星は「愛」や「(特に女性の)恋愛」を象徴します。
第5ハウス(室)の金星の恋愛は、惚れっぽく、恋愛体質や恋愛依存で、幸せな悩みを持つことが多く、恋愛が仕事に影響を与えるほど、恋愛が占める割合は多いといえるでしょう。
第5ハウス(室)の金星は、オシャレが好きで、社交的であるため、お金の管理はしっかりする必要がありますが、逆に目的の無い貯金や精神的な我慢は、心を曇らせます。
ですから楽しみや趣味に対しては、突発的・衝動的ではなく、計画を立て、「成就するまでの過程(プロセス)」を楽しむことも、心の充足に繋がるはずです。
金星にとって「喜び」はなくてはならないもの。
身体と心は一心同体ですから、日々の(短期的な)楽しみと、大きな目標(楽しみ)を持つことで、充実した生活を送ることができます。
第5ハウス(室)の金星は、「心を瑞々しく保つこと」が最大の魅力であり、自信と存在感を発揮する秘訣。
金星の年齢領域は、丁度思春期にあたりますから、自分自身に「純粋さ」や「素直さ」、「若々しさ」を与えることが、人生の喜びなのです。
第5ハウス(室) × 太陽
第5ハウス(室)の太陽は、「自分を楽しませること」がテーマです。
第5ハウス(室)のナチュラルサインは獅子座ですから、太陽の影響力が出やすいハウス。
太陽は「自分を立たせること(中心に立つこと)」によって輝きますので、心に素直になることはもちろん、才能や存在感を「見せること」が心を潤します。
第5ハウス(室)の太陽は、プライベートな時間を存分に楽しみ、また「楽しい自分(顔)」を見せることを重要視し、注目されることが好きです。
人と楽しみを共有すること、更には人に影響を与えることが、第5ハウス(室)の太陽にとっての人生の喜び。
第5ハウス(室)の太陽の「人生の肯定」の仕方は、ズバリ「自分を信じること」であり、「自分を楽しませること」です。
恋愛もまた、第5ハウス(室)の太陽にとっては「喜び」の1つ。
恋愛に限らず、他者をリードすることが得意(好き)なため、恋愛においては自意識過剰になったり、強引さが目立つこともあるかもしれません。
恋愛の在り方は人それぞれですが、相手に楽しみを与えるだけでなく、相手の本心を引き出すことも大事です。
また第5ハウス(室)の太陽は、子どもは好きですが、教育熱心な面もあれば、自分の趣味を優先する場合もあり、「背中で語る」というタイプ。
それが良い方向に転べばいいのですが、いずれにしてもパートナーとの話し合いと協力が必須です。
第5ハウス(室)の太陽の心は、自分というフィルターを通して、他者に刺激や影響を与えます。
その「フィルター」を洗練することが成長でもありますが、他者の意見と感情を学ぶことで、第5ハウス(室)の太陽の魅力は更に高まるでしょう。
太陽や獅子座は、「エンターテイナー」である自分が好きです。
自分を信じられる、自分を好きでいられる、自分の可能性を発揮できるなど、「自分という存在」を肯定するために、あらゆる可能性を信じる、それが第5ハウス(室)の太陽。
第5ハウス(室)の太陽は、人生を謳歌する自分を実感することが、心の充足になり、また他者に希望を与える源泉といえるでしょう。
第5ハウス(室) × 火星
第5ハウス(室)の火星は、「本気で楽しむこと」を大事にします。
火星は「マラフィック(凶星)」と呼ばれ、トラブルメーカー扱いされることが多いのですが、行動力や発信力、やる気と本気に関していえば、右に出る星は無いかもしれません。
ただそれは「物質的な観点」からであって、精神的な観点からいえば、融通の利かなさやわがまま、ある意味、頑固な性格を発揮するのが火星です。
第5ハウス(室)の火星は、自分の楽しみのためならあらゆる努力をし、勝負事やスポーツ、相手がいることで情熱を燃やすような生き甲斐を持つと、人生が豊かになります。
火星は「(特に男性の)恋愛」において、積極性を発揮させる星です。
第5ハウス(室)の火星の恋愛は、衝動的であることが多く、相手に沿うよりも、相手に合わせてもらうことを望みます。
それが「自分勝手」や「自分本位」という印象を与えてしまうため、時間をかけて愛を育むことが苦手になったり、恋愛が嫌いになることもあるかもしれません。
恋愛は決して勝負事ではないのですが、火星が「勝ち取りたい」という気持ちを抱かせるため、「恋のライバル」がいることが、恋のスパイスとなります。
ただ火星は「勝った魚にエサをやらない」星でもあるため、アフターケアや日頃の気遣いに欠け、深い関係性を築くことができるのは、年齢を重ねてからになるかもしれません。
第5ハウス(室)の火星は、月のストレートな感情表現と、水星の移り気、更に太陽の主体性が混ざり合ったような心を持ちます。
そのため第5ハウス(室)の火星は、「自立心」を持ちながら、他者に期待する天邪鬼さ、無責任さを発揮してしまうことがあるでしょう。
火星ほど「身から出た錆(さび)」という痛手で成長させる星はないかもしれませんが、そういった無邪気さを愛しく思ってくれる人と出会えるように、経験から学ぶ必要があります。
第5ハウス(室)の火星は、子どもとの縁が薄く、また子育てには向かない暗示があり、自分の喜びと子どもとを天秤にかける癖を無くし、精神的に成熟することが重要です。
火星が位置するハウスはどうしても、苦い経験を味わうことが多いのですが、「人生の楽しみ」をどこに当てるかで、悲観的にならず、希望を探し続けることが大切。
火星は意志と情熱、勝負の星です。
未知なる挑戦を続けながら、自分を認め続け、更には他者の心はもちろんのこと、人生までも守り、する心意気が、個人的な喜びを大きく増やすことになるでしょう。
第5ハウス(室) × 木星
第5ハウス(室)の木星は、「複数の喜びの源泉を持つこと」が重要になります。
木星は社会天体で、物事を拡大・発展させる働きを持つと同時に、楽観的な思考を与える天体です。
第5ハウス(室)の木星は、複数の趣味を持つことで、退屈やマンネリを避けますが、逆に注意が散漫になり、気まぐれで計画性の無い行動に至ることもあります。
「楽観的であること」は、肯定的な生き方と在り方に繋がりますので、自分の行動と在り方、つまり心身のバランスを保つことが上手、ともいえるでしょう。
第5ハウス(室)の木星は、趣味が高じて、多くの人と関わりを持ち、人の縁を渡るように、その時の気分や嗜好に併せて、喜びの源泉を選びます。
この「器用さ」は、第5ハウス(室)の木星の恋愛にも反映され、多くの恋の誘惑が待っていることも多いでしょう。
第5ハウス(室)の木星は、恋愛に関して遊び人になることはありませんが、それ以上に、自分の趣味に付き合ってくれない相手の場合、自然と心の距離が離れてしまいます。
木星は「幸運の星」・「ベネフィック(吉星)」です。
「ベネフィック(吉星)」と呼ばれる天体は、他に太陽と月、金星の3天体ありますが、社会的・客観的な「恵み」を与える星は、社会天体である木星といえるでしょう。
木星は各星座を約1年毎に周ることから、木星が出生の星座に訪れる年は、幸運が訪れやすい年とされています。
そんな幸運な木星ですから、ハウスにも肯定的な影響を与えるため、他の天体に比べ、第5ハウス(室)の木星は悩みが少なく、望みが叶いやすいといえるでしょう。
木星はただ運が強いだけでなく、向学心と研究心を持ち、優れた身体能力を授ける星であるため、「文武両道」的に楽しみの幅を広げることができます。
また木星は見た目よりも、高い精神性を持つ人に惹かれ、社交的な場で多くの縁と楽しみに出会うでしょう。
第5ハウス(室)の木星にとって重要なことは、「望む時に喜びの源泉と繋がること」です。
自由気ままな印象を持つ第5ハウス(室)の木星は、自然体であることで好かれます。
それは複数のお店の常連客で、お店の人や他の常連客と仲が良いというように、第5ハウス(室)の木星は受け入れられやすい「人たらしさ」で得をすることが多いでしょう。
人生は人それぞれですから、自分の良いところは伸ばし、人に迷惑をかけたり、自分を傷つけるような場合は反省をすればいいだけのこと。
楽観主義な第5ハウス(室)の木星は、そのシンプルな真理を受け入れられる器量の持ち主ですから、その時々の発見と喜びを存分に味わうことが、何よりの喜びを増やす秘訣です。
第5ハウス(室) × 土星
第5ハウス(室)の土星は、「罪悪感を持たないこと」が、喜びと楽しみのテーマです。
土星は「制約・制限」と「忍耐」、そして「現実性」を司る社会天体。
土星は物質世界の管理者の立場から、奔放に遊んだり、無秩序な生活や時間を「許さない」というわけではありませんが、禁欲的な態度を持つ傾向が強いといえます。
土星自体が「苦手意識」や「気後れさ」を感じさせる星ですので、大っぴらに、また素直に趣味や生き甲斐に精力を注ぐことはしないのです。
第5ハウス(室)の土星にとっての楽しみや喜びは、もはや「ライフワーク」で、コツコツと細やかな楽しみを積み重ねる、という風に発揮されます。
土星は体裁を気にするだけでなく、自分自身に厳しく接するため、快楽主義や楽観主義にはなれないのです。
第5ハウス(室)の土星は、社交的ではありますが、人懐っこさや人たらしさを見せない、人見知りで、親しい人とも一定の距離を保ちます。
それは一重に、禁欲的な心理や気後れさがあり、「自分を甘やかすこと」が苦手だからかもしれません。
そのため第5ハウス(室)の土星の恋愛は、奥手になり、長期的な交際ができる相手に出会い、自分自身に決意がないと、踏ん切りがつかないでしょう。
土星と山羊座は、元々感情表現や愛情表現を控える傾向が強く、その反面、大切な人は守り抜きますから、このギャップを見出してくれる人と出会えると大変幸運です。
何事も長続きさせ、計画的で堅実な第5ハウス(室)の土星は、物質的な豊かさを土台に、心の安定と充足があります。
第5ハウス(室)の土星に必要なことは、重要な場面できちんと心を開き、胸の内を語り、内側に秘めている情熱を伝えることです。
喜びに対する罪悪感を外すこと、それこそ自分自身に素直になるということなのですから。
第5ハウス(室) × 天王星
第5ハウス(室)の天王星は、「個性を貫くこと」を重要視します。
天王星は「個性の発揮」を意識させ、常識や固定概念に囚われ、純粋性を損なうことを最も嫌ほ天体です。
トランスサタニアンである天王星は、「個性的」や「独創的」という形容詞がついて回りますが、本来的には「個性を貫くこと」という志を汲み取る必要があります。
第5ハウス(室)の天王星は、「思考停止状態」や「従属意識」、「被害者意識」を嫌い、表層的な楽しみに満足することはありません。
その結果、「人と同じことをすることが嫌い」という印象を与えるのでしょう。
第5ハウス(室)の天王星の行動原理は、「本望を体現するため」に行動を起こし、結果を受け入れることです。
ですから第5ハウス(室)の天王星にとって「個人の楽しみ」は、生き様そのものといえるでしょう。
天王星はテクノロジーや革新的なアイディアを採用させますので、第5ハウス(室)の天王星は、時流に合った楽しみを試します。
昔の常識が非常識になったように、「今の当たり前」はいつかは「罰当たり」になるかもしれません。
それくらいに天王星は、世代的な変化を見据えているのです。
第5ハウス(室)の天王星は社交的ではあるものの、どのような場面でも印象を大きく変えることはありません。
ですが情熱を傾けられることに熱中している時は、分かりやすいほどにイキイキとし、趣味や生き甲斐については熱く語るでしょう。
そんな第5ハウス(室)の天王星の恋愛は、自由気ままで放任主義なところがあり、淡泊で自立し合う者同士が繋がることが健全だと考えます。
そのため依存的な人や強引な人は、第5ハウス(室)の天王星と長く交際することは難しいでしょう。
「踵を返す」という言葉があるように、天王星は何にも縛られないことが重要です。
心が簡単に移ろうように、時代も刻々と変わり、私たちの価値観も一定ではありません。
第5ハウス(室)の天王星は、その時々の楽しみを追求し、自分の理想のために探究し続けます。
そのため頑固で融通の利かなさが発揮されることもありますが、それすらも個性を貫いている証拠ですから、可能な限り、他者の心を汲み取ることが大切です。
第5ハウス(室) × 海王星
第5ハウス(室)の海王星は、「喜びを形にすること」が重要になります。
海王星は神秘性や幻想、非日常を体感させる天体で、まさに「トランス」の星です。
そのため第5ハウス(室)の海王星は、「非日常的な感覚」を積極的に味わおうとします。
非物質・非日常・精神世界は、海王星のためにあるような言葉で、身体的な快楽を超えた危うさを求める節があるのが、第5ハウス(室)の海王星です。
第5ハウス(室)の海王星の価値観は、物質世界の心許なさを精神性で補うことで、そのために多大なエネルギーと労力を注ぎます。
例えば瞑想や宗教的・秘教的な教えは、修行や日常的な儀式が必要で、そのためには「思い込みを思い込む」という特殊な思考と精神状態が要求されるでしょう。
第5ハウス(室)の海王星は、そういった非日常を取り入れ、物質性がすべてではないことを証明するかのように、不安定さや不明瞭さを楽しもうとするのです。
第5ハウス(室)の海王星は、幻想や空想にロマンとロマンスを見出し、他者と同じ体感を共有したいと願います。
そのため第5ハウス(室)の海王星の恋愛は、あまりに地に足がつかない非日常性や、感覚が麻痺するようなことを求めるため、互いに価値観が合わない場合が多いかもしれません。
第5ハウス(室)の海王星にとって、互いを尊重することは、「口を出さない」という答えに落ち着くでしょう。
「分からないものは分からなくていい」という割り切りの良さが、返って健全な恋愛関係を築くかもしれません。
第5ハウス(室)の海王星にとって重要なことは、「現実を十分に生きること」と「肉体を大切にすること」をした上で、真理探究をすることです。
精神性を高める方法は、スピリチュアルなことや神秘を追求することだけでなく、日常を丁寧に生きることでも達成されます。
ですから第5ハウス(室)の海王星は、楽しみのために日常や人生から目を背ける時に、心が荒んでしまうため、現実と幻想の差を少ない負担で行き来する必要があるのです。
第5ハウス(室) × 冥王星
第5ハウス(室)の冥王星は、「覚悟を決めること」が重要になります。
「覚悟」というと、物騒に聞こえてしまいますが、太陽系の取締役である「破壊と再生」を司る冥王星には、相応しい言葉です。
冥王星が望む「創造性」は、楽しみや喜びという生ぬるい言葉では表現することができません。
それこそ「心を捧げるほどの覚悟」を持って、生き甲斐に生命力と精神力を費やします。
そのため第5ハウス(室)の海王星の創造性への向き合い方は、「変容的」と呼ばれるのです。
「たかが趣味に…」という言葉は、もしかしたら中途半端な気持ちで、または気まぐれにでしか熱意を持たない人の言葉かもしれません。
というのも、冥王星は無駄なことには一切の興味を示さないからです。
冥王星は「生と死」という根源的な意識を司る天体ですので、膨大な集中力と莫大なエネルギーを与えてくれます。
ですがその結果、行動や思想が極端になり、感覚的に麻痺することも、没入し過ぎることで、日常生活に支障をきたす場合もあるのです。
それくらいに冥王星は、コントロールが及ばない天体で、逆にコントロールされてしまうでしょう。
そんな極端さと危うさをもたらす冥王星が、ただの危険な星かというと、決してそんなことはありません。
第5ハウス(室)の冥王星は、真意を読み取ることが得意で、他者をありのままに見て、どのように接するかを判断します。
そのため第5ハウス(室)の冥王星の恋愛は、幸せの絶頂と不幸せのドン底という両極端を経験するかもしれません。
その理由として、冥王星は執着と支配欲を与え、相手に対して、美しさと残酷さの両方を見せつけ、それに応えるかどうかを試すからです。
ですから第5ハウス(室)の冥王星と上手く付き合える人は、それだけ見込まれていることを自覚し、心を開き、向上心がある人といえるでしょう。
第5ハウス(室)の冥王星にとって重要なことは、「自分の思い通りにならない現実を愛すること」です。
それは自分自身の心はもちろん、他者の心や、人生の流れやタイミングも含まれます。
本当の喜びは、思い通りにさせてもらえることなのかどうか、根源的な価値観を持つ第5ハウス(室)の冥王星だからこそ、自制心が必要なのです。
その自制心は、過去からの体験と他者の実体験から学ぶしかありません。
人生は楽しい言葉かりではないことは明白ですが、だからといって思い通りにならない時、破滅的な言動を選択するべきではないのですから。
第5ハウス(室) × ドラゴンヘッド
第5ハウス(室)のドラゴンヘッドは、「希望を持つこと」をテーマとして与えられています。
楽しみや喜びと、どうして希望が関係するのかといいますと、ドラゴンヘッドは人生の方向性を表すため、「未だ見い出せていないこと」がハウスに表れるからです。
また「与えられている」という表現をした理由は、主体性を発揮して、第5ハウス(室)のテーマである「楽しみを見出すこと」に挑戦する必要があるからに他なりません。
このように2つの理由をお伝えしましたが、だからといって第5ハウス(室)のドラゴンヘッドが苦しみを背負っているのか、といいますと、そうでもないのです。
第5ハウス(室)のドラゴンヘッドが持つテーマは、「希望と思っていない価値観」、つまり「自分自身を楽しませる喜びを持つこと」ということ。
第5ハウス(室)のナチュラルサインは獅子座であり、獅子座は「人生を楽しむこと」を大義として持っています。
第5ハウス(室)のドラゴンヘッドにとって重要なことは、「巡って来る縁から希望を取り出し、今できることを楽しむこと」です。
ドラゴンヘッドは、精神世界の働きによって指し示される人生の流れを意味します。
身体を慈しむこと、心を敬うこと、そして精神性を生み出し、創造的な存在としての自覚を持つこと。
それらはすべて、「自分自身と人生を肯定すること」によって生まれます。
少し難しい表現を並べましたが、まとめますと、第5ハウス(室)のドラゴンヘッドは、人生の流れを信頼し、常に希望を持つことが重要である、ということです。
第5ハウス(室)は娯楽や楽しみの部屋(段階)ですが、ドラゴンヘッドはもっと広い視野で捉える必要があります。
「巡って来る縁」、それは運命という言葉で表現されますが、この強制的で、抗うことができない人生の流れを受け入れ、楽しむことが、人生を楽しむ秘訣です。
第5ハウス(室) × バーテックス
バーテックスは「世界(人生)との約束」であり、自分という存在に与えられた役割や性質を発揮する、というある種、「義務に対する誠実さ」を問う感受点です。
第5ハウス(室)のバーテックスをシンプルに表現するなら、「与えられる機会を楽しむこと」になります。
誠実に自分を楽しませること、それは言い換えると、「罪悪感を持たないこと」や「人の目を気にしないこと」です。
世の中には「甘え上手な人」もいれば、「愛され上手な人」もいます。
また「受け取り下手な人」もいれば、「積極的に運を逃す人」もいるのです。
第5ハウス(室)のバーテックスは、楽しませてくれる機会に恵まれていることに気づくこと、そして勇気を出して自分を甘やかし、楽しませることが重要になるでしょう。
「楽しむことが責任」というと、少し変な響きになりますが、これは「自分を好きになる」ということでもあります。
趣味や生き甲斐、ライフワーク、恋愛に真剣に取り組み、どのような過程(プロセス)や結果であっても肯定的に捉える。
それこそが「自分の人生に責任を持つ」ということであり、「自分の人生を尊重する」ということです。
自分を楽しませる方法を持っている人は、きっと他者を楽しませる余裕と力を持つ人なのですから。
第5ハウス(室) × パート・オブ・フォーチュン
パート・オブ・フォーチュンは、自分自身と、他者・世界との豊かさの交差点、または幸運の鍵のようなものであり、可能性の在りかです。
第5ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、「楽しみが見つかる場所と過程(プロセス)」に幸運が眠っていることを暗示しています。
「見つかる」という表現を、主体性と受容性が合流した、自然発生的な状態・働きといった意味合いで使いました。
そもそもパート・オブ・フォーチュンや、その他の感受点は、主体的に見つけにいこうとする意志に呼応して、世界から運や気づき、ヒントが与えられます。
ですから第5ハウス(室)にパート・オブ・フォーチュンを見出そうとする解き、積極的に「楽しみ」や「喜び」を見つけに行くことが重要です。
「チャンスは素早く過ぎ去る」や「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉がありますが、そもそもチャンスに出会うように出かける必要があります。
第5ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、自分を喜ばせようと決め、本気でも偶然でも、幸運の種に合いに行くことが大切です。
第5ハウス(室)のパート・オブ・フォーチュンは、趣味やライフワーク、恋愛、刺激のある環境、そして人との楽しい場面で、運命的な発見と出会いがあることを暗示しています。
自分を認めることは、時に挑戦や苦手なことに向き合う必要がありますが、幸運の存在を認めることは、「自分の新たな一面を発見すること」ともいえるでしょう。
特別な幸運は、出会うべくして訪れますから、自分という存在が喜ばしい存在であることを期待して、人生を信頼してください。
【まとめ】創造性は物質と精神の合一から生まれる!
今回は、第5ハウス(室)について解説させていただきました。
第5ハウス(室)は、成長の流れからいいますと、自由さと喜びに満ちた「可能性」と「解放感」を表します。
なぜなら「個人主義」で動き、自分の行動次第で喜びが増え、その経験が後の、自己実現や他者貢献に繋がるからです。
第1~6ハウス(室)までの流れは、個人の学びの追求であり、自己経験の積み重ね。
第5ハウス(室)は、自分自身を知るだけでなく、自己表現を追求する段階です。
私にとっての喜びは何か?
私を喜ばせるものは何か?
私の能力・才能は何か?
そして私が活躍できる場所はどこなのか?
第5ハウス(室)では、そういった自問自答を、行動と実感を伴って、ある程度の自覚と答えを導き出す段階なのです。
内面から溢れる欲求や願望から、雑念や常識、家族から受け継いだ(刷り込まれた)観念を差し引くと、「私固有(オリジナル)の創造性」が見つかります。
創造性を見出すためには、やはり実際の体験が重要です。
また創造性は、自分自身を認めることでしか自覚することができません。
好きなのに、やりたいのに、憧れているけれど手を出せない。
本当はしたいけれど、親や家族に反対されているからできない。
やってみたいけれど、お手本となる人がいないからやらない。
こういった迷いや戸惑い、自分を止める思いが、私たちの創造性を塞き止め、純粋性を否定してしまいます。
自分にとっての喜びは、自分だけの真実であればいい、そう思えることこそが、自分を表現するということです。
自分を表現する場所や時間を確保することができれば、いわゆる「我慢」や「忍耐」をすることもできます。
何事もバランスが大切ですから、「生きることは苦行」という偏った思い込みを外し、「生きることが楽しい」と思えるようになることが、「人生を肯定するため」に重要です。
そして自分と人生を肯定することができれば、他者にも肯定的な眼差しを送ることができます。
時間をかけて自分自身を肯定し、自然と身の回りにいる人に、肯定的な影響を与えていきたいものですね。
ホロスコープリーディングは、時間をかければかけるほど、多くの気づきとヒントを与えてくれますので、是非このまま講座を読み進めてください!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、次回の「第6ハウス(室)」の講座でお会いしましょう!
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