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総まとめ:ホロスコープ・リーディングを深めるための指南!森も見て木も見て、あなた自身(本質)を見て!

「初心者が最初に巡り会いたい『深楽しい』西洋占星術講座」にようこそ!

いつも記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

今回は、本講座「深楽しい西洋占星術講座」の最終回の記事といたしまして、
「ホロスコープ・リーディングを深めるための指南」をテーマに、
本講座の総まとめの記事をお送りいたします。

本記事は、筆者・一ノ瀬 ユイの見解と世界観が多分に含まれるため、
一般的なホロスコープ・リーディングとは異なる部分が出てくるかと思います。

じつは、このこと(影響)が、本講座の記事の執筆開始時から、筆者が最も躊躇する原因でした。

なぜなら、本講座は「初心者」に向けて、「深く楽しむ」というテーマを掲げて連載を始めたからです。

ですが、知識や知性は、決して誰か1人が占有し、支配の道具として使うものではない、
という見解に今では至っていますので、
筆者が本講座でお伝えしてきた内容に対して、恥や後ろめたさは一切持っていません。

筆者は自らの経験を踏まえて、「広く浅く学ぶこと」が、
かえって学びを遅らせたり、内なる真実・叡智に辿り着くことを妨げてしまうため、
小さな衝動や軽い衝動であっても、占星術に興味関心を抱いたなら、
最初から「深く楽しむ」という気持ちを持っていただきたいと考え、本講座の執筆を続けてきました。

実は、前回の記事(番外編その2)で、通算100記事目の記事となり、
一ノ瀬 ユイが提供できる知識や見解は、大方お伝えできたのではないかと思います。

もちろん、より詳しい解釈やテクニックをお伝えしようと思えば、まだまだ記事は執筆できるのですが、
占星術が持つ膨大な知識やテクニックを獲得するためには、
それ相応の時間と労力(エネルギー)が必要となります。

そのため、本講座では、初心者に関わらず、占星術に携わる方なら知りたいと思う、
または、知ることになるであろう「全体像」と「細部」を網羅することを前提に設計し、講座の充実を図りました

100という数字は、日本語・言霊学でいうところの、「潜象界」と「現象界」の総数の数です。

*百・千・万…と数は続いていきますが、
百は、「八百万」が意味するように、「数えきれないほど多い」という数量を表します。*

ちなみに、西洋では、101という数字を「入門編」や「基礎編」といった意味で使われるそうです。

日本では、「100万円」や「100人目」という風に、
100はある種の「ピーク(限界)」や「境界線」のように捉えられる風潮があるように思います。

また、「成長曲線」は、成長指数は横這いが続き、
あるターニングポイントに至った時、
急激に成長指数が右肩上がりに伸びる道程を示す「成長の過程」を示します。

人生は、「原因と結果」よりも、
むしろ「過程(プロセス)」にこそ、「生きる醍醐味」が詰まっている
と言えます。

101記事目となる本記事が、
あなたの成長曲線のターニングポイント、「ブレイクスルー」に至るための一助となれば幸いです。

そして、今回の記事は、本講座の最後の記事となります。

本講座の記事は、1つひとつの記事のボリュームが多く、
抽象的な表現や難しい表現を多用していますので、
拒否反応や嫌悪感を持たれることが多々あるかもしれません。

それでも、筆者は「行間」や「本質」を重んじるため、
敢えて平易な言葉遣いやキャッチーな表現は使わず、
読者であるあなたが、知的好奇心を自己理解と自己信頼、そ
して、自己肯定のために、時間を使っていただくことを願って、これまで執筆を続けてきました。

方向性の間違った努力は、報われる確率を下げますが、
それでも、「あなただけの道程」は、
あなた自身が軌道修正や方向転換を重ねながら見出していくものです。

本講座のすべての記事が、占星術だけでなく、
「自分を生きる(体験する)ための知力」として、
あなたの過去と未来、何より、「今」を照らすための灯となってくれることを、純粋にお祈りしています。

それでは、前置きが長くなりましたが、今回も最後までお付き合いくださいね!

ホロスコープ・リーディングの深みと楽しみ

本講座は、出生ホロスコープ・ネイタルチャートの読み方を主に解説していますが、
他のホロスコープを読む際の土台となる知識や解釈もお伝えしています。

そこで、本講座でお伝えしている、
ホロスコープが持つ深みと楽しさについてのおさらいをしたいと思います。

  • あなたのネイタルチャートは、世界(宇宙)でたった1つだけしか存在しない
  • ネイタルチャートを原点として、人生のステージやサイクルが分かる
  • ネイタルチャートの理解は、
    一生を懸けて掘り下げることができる(楽しむことができる)
  • あなたのホロスコープ・リーディングは、360度・全方位の中の1つの解釈でしかないからこそ、あらゆる可能性を模索することができる
  • 天空図(ホロスコープ)は、天体の意図の地上への反映を観ることを可能にする
  • 天体は、ハウス(空間)とサイン(時間)の2つの働き・意図を持ち、
  • その時々の天体の状況・状態によって、複雑で、多様な現実創造を行う役者であり、
  • あらゆる天体は、あなたを構成し、あなたがご自分を体験するための構成員である

上記に、ホロスコープ・ネイタルチャートが持つ深み(叡智)と、あなたが得られる楽しみ(可能性)を挙げました。

もちろん、ホロスコープ・リーディングが持つ叡智と可能性を挙げようと思えば、
言葉や表現、角度を変えて、更に列挙することができますが、次に進みたいと思います。

占星術・ホロスコープの世界観

ホロスコープの世界観は、古代で常識とされていた「天動説」の概念が基礎となっています。

現代では、ヘリオ・セントリック占星術があり、宇宙開発が進んでいますので、
古代よりも客観的に地球や人生、時空間を捉えることができるようになってきました。

ですが、相変わらず、常用される概念・テクニックは、天動説のホロスコープです。

もし、天動説のホロスコープを否定してしまったら、
地球の公転だけを肯定し、地球の自転を否定する、というおかしなことになってしまいます。

違う例えをするなら、あなたが世界を見ているのに、世界はあなたの存在を否定したとしたら、
あなたの存在は無くなってしまい、あなたが世界を見ているという事実も消えてしまいます。

何が言いたいかといいますと、天動説が成り立っていると同時に、地動説も成り立っている、ということです。

ちなみに、ヘリオ・セントリック占星術を活用した場合、月やハウスは使われません。

ですが、私たちが生きている惑星は地球であり、地上から離れて生きることは不可能です。

また、太陽と月によって地球上に「時間」が生まれるため、月の存在を否定することもできません。

行き着く概念は、天動説の概念は「古代の認識の限界」ではなく、
私たち人間の認識・知覚の在り方であり、
人間の通常の意識や概念が天動説であることは自然である、ということです。

加えて、私たちが天動説を肯定しようと否定しようと、あらゆる天体は自転と公転をし続けますし、
天動説の概念で見える世界は、地動説の概念で動いている世界とセットで存在しています。

ですから、ホロスコープ・リーディングが天動説の概念であることに、何ら問題はないのです。

ただ、ヘリオ・セントリック占星術を活用したり、
古典占星術では扱われてきた太陽以外の恒星を採用したり、
逆に、現代占星術で扱われる小惑星を採用する、という選択の自由があります。

そのため、占星術の世界観は、天動説と地動説がメビウス状に関連し、
私たち人類の意識の進化とともに、更に発展していくはずです。

ホロスコープ・リーディングが与えるもの

本講座では、ネイタルチャートの理解は一生を懸けて続けていくもの、とお伝えしていますが、
それは、いつまで経っても答えが出ない、ということではありません。

とはいえ、「絶対的な答え」や「予言」は与えてはくれませんが、
「その時々の理解度に相応しい解釈」をもたらしてくれます。

いえ、私たち自身が、私たちの内面にその解釈を見つける、といった方が相応しいかもしれません。

具体的には、「時間」や「タイミング」、「状況」や「分野」などです。

これらは、振り返りや内省と、予測や想定に活用することができます。

また、「現状把握」や「人生の進捗状況」を見出すことも可能です。

そして、相性(シナストリー・コンポジット)やホラリー占星術のように、
「自分(あなた)」以外の対象に対するリーディングもできます。

つまるところ、ホロスコープ・リーディングは、「概念上の経験」です。

それは、過去に対する解釈でも、未来に対する展望でも、現状の客観視・解釈でも変わりません。

なぜなら、私たちが舞瞬行っていることは、外側の世界を動かすことではなく、
「内的な体験」を観測・経験する
、ということだからです。

そういう意味では、ホロスコープ・リーディングは、
「内的な体験における情」の整理や分析」という風に表現することができるでしょう。

ホロスコープ・リーディングは、読み手によって解釈が異なるのは、
私たちがそれぞれ内側に備えている概念や観念、信念や価値観が異なるからです。

ただ、私たちは言葉と行動によって、他者と内的な体験を共有することができます。

それは「同化」や「一体化」ではなく、あくまでも、「同期」や「同調」といった「交流」です。

表現を変えますと、「あなたを見る世界」と、「世界を見るあなた」は繋がっていて、
常に相互干渉をしているけれど、同一化していない、となるでしょうか。

あなたがホロスコープ・リーディングをすることで、
あなたの内面で、360度・全方位の可能性の1つが明確になります。

ですから、ホロスコープ・リーディングが与えてくれるものとは、
「内的世界を動かすための気づき」であり、
その気づきは、あなたの内面と呼応する大宇宙から得られる
、と言えるのです。

ホロスコープ・リーディングの全体像と細部

ホロスコープ・リーディング自体の全体像は、壮大で、深遠で、掌握することはできません。

ですが、個人のネイタルチャートに絞る時、
「時間」という有限性によって、サイクルや転換点を見出すことができます

ホロスコープ・リーディングが上達するためには、
人生の全体像を把握することで、「制限」という枠を設けることが大切です。

なぜなら、物質世界は有限の世界であり、私たちは常に寿命という時間を過去に置いていっているからです。

ネイタルチャートの理解を進める際は、「時間」が最重要事項となります。

時間は、大別すると、①内的リズムと、②外的リズムがあります。

時間で「制限」を設けることで、細部(段階・ステージ)を見出すことができます。

具体的に言いますと、以下の7つのホロスコープを活用し、
あなたの人生の時間(サイクル・リズム)を知ることによって、
ホロスコープ・リーディングの全体像と細部が明確になる、ということです。

  1. 受胎占星術:出生前の、母胎での生育期間
  2. 出生ホロスコープ/ネイタルチャート:原点
  3. 内的リズム①:プログレス・チャート
  4. 内的リズム②:ソーラー・アークチャート
  5. 内的リズム③:ソーラー・リターン・チャート
  6. 内的リズム④:プロフェクション
  7. 外的リズム:トランジット

その他、出生前の日食と月食、龍頭図(ドラゴニック・チャート)、
ヘリオセントリック・チャート、進行の新月などを活用することで、リーディングの幅と深みが増します。

受胎占星術:胎教と出生前の外部からの影響

人によって受胎帰還は異なりますが、
私たちの人生は、出生前の母胎の環境から始まっていると考えた時、
ネイタルチャートに影響を与える特定の期間の天空図(ホロスコープ)を活用することで、
「出生」と「人生」により多くの関連性を発見することができます。

母子手帳が手元にある場合や、明確に産婦人科に通い始めた時期が分かる場合、
大体の受胎のタイミングが分かります。

「十月十日」という言葉があるように、
人間は出産(物質化)までに相応の期間が設けられ、
その機関のトランジットの天体の配置によって、出生前に受けることになる影響を想定することができます。

1つの仮説として、受胎時の太陽のハウスとサインの位置と、
出生時の太陽のハウスとサインの位置との間に、「空白」があり、
ドラゴンヘッド(人生の方向性・挑戦)以上に、
人生全般における「困難=経験値」を見出すことができる、というものがあります。

よく、ソーラー・リターンの前後1ヶ月(計・3か月)は、
内的変容が起こりやすいと言われます。


人生スケールで見た場合、トランジットの太陽が、
出生時の太陽と、受胎時の太陽との間の空白のハウスとサインを通過する際、
内面で、些細な「違和感」や「抵抗感」が感じられ、
その感覚を解消・昇華することが、人生の1つのテーマとして捉えることができます。

ホロスコープ上には、様々な「挑戦」や「障害」が表されますが、
受胎占星術は、「個の存在」としてこの世に生を受ける前に抱く、
「潜在的な抵抗感」と「潜在的な可能性」の両方を孕んでいるのかもしれません。

出生ホロスコープ/ネイタルチャート

生年月日だけでなく、出生時間と出生場所が明確であればあるほど、ホロスコープの精度は高まります。

特に、月のハウスと度数は変わりやすいため、出生時間の割り出しは重要です。

出生時間の割り出し(レクティファイ/レクティフィケーション)は、高等テクニックを必要とされるため、
初心者には手が届きません。

そのため、出生時間が不明である場合は、
実績のある鑑定師の方に出生時間の割り出しを依頼することをお勧めします。

また、セカンドオピニオンとして、複数の鑑定を受け、
その後、自身でも割り出しに挑戦することで、ネイタルチャートのリーディングの精度が高まります。

ネイタルチャートは、「人生の羅針盤」と呼ばれますが、
それは、あなたという「小宇宙」の誕生が、「大宇宙」に刻まれた座標だからです。

そのため、本講座では、ネイタルチャートを「人生の原点」や「自我の起点」という風に表現しています

ネイタルチャートの理解を深めることは、
あなただけの人生の舞台や設定、体験を深く知る手掛かりになります。

ですから、ネイタルチャートは、いつでも振り返りにも、未来予測にも使えます。

本講座では、
それを「自己理解」と「自己信頼」、「自己肯定」という3つの重要なテーマに繋がる、としています。

プログレス・チャート

「1日1年法」と呼ばれるプログレス・チャートは、
天体の運行速度をそのままに、任意の年月分を動かすテクニック/ホロスコープです。

太陽は1日に約1度度数を進みますので、太陽が重要視されます。

地球において、太陽と月が「時間」や「経過(変化」をもたらしますので、
プログレス・チャートでは、太陽とともに、月も重要視されます。

個人天体である水星・金星・火星も読みますが、太陽と月ほどには重要視されません。

ソーラー・アーク・チャート

ソーラー・アーク・チャートは、プログレス・チャートと同様に、
「1日1年法」で時間を進ませる、または、後退させるテクニック/ホロスコープです。

すべての天体を、太陽の運行スピードに合わせる点が、プログレス・チャートとの違いです。

この違いによって、運行スピードが遅い、木星以降の天体の動きが明確になります。

特に、トランスサタニアン天体は、プログレス・チャートではほとんど動きませんので、
個人天体以降の天体の意図や働き、人生への影響を知る際には、
プログレス・チャートとソーラー・アーク・チャートを併用することが推奨されています。

ソーラー・リターン・チャート

プログレス・チャートもソーラー・アーク・チャートも、太陽の進度を基準としていますが、
ソーラー・リターン・チャートは、太陽の意識や意図そのものを反映させたホロスコープです。

太陽は毎年、同じ時期に、同じサインに巡ってくる基準点ですが、
太陽のこの特徴的な動きは、地球にとって大変有難く、
「時間」という普遍的な概念と経過、変化を安定的にもたらしてくれる重大な要因です。

これをホロスコープ上に反映させますと、
あなたの出生時間に太陽が巡ってくるタイミングでホロスコープを作成することで、
次の誕生日の前日、もしくは、出生時間の直前までの1年の流れや運勢を読むことが可能になります。

ネイタルチャートが世界(宇宙)でただ1つのホロスコープである、ということは既にお伝えしたように、
ソーラー・リターン・チャートは、
この「唯一無二の人生の羅針盤」を更新させるホロスコープ
と言えるでしょう。

ソーラー・リターン・チャートは、「太陽の意識」や「太陽の目線」、
つまり、「1年の目的意識」や「1年で得られる経験値」と、
「付随して起こる現象と課題」などを読むことが可能になります。

プロフェクション

プロフェクションは、古典占星術のテクニックで、ネイタルチャートをそのまま利用します。

条件として、出世時間が正確(明確)であることが必要です。

プロフェクションは、ハウスに年齢を当てはめていき、
ハウスと重なるサインのルーラーを監督星として、
その年齢毎(ハウス毎)に強調されるテーマを知ることを可能にします。

*0歳は1ハウスに当てはめますので、1歳ずつズレて、ハウスと対応させる必要があります。*

プログレス/ソーラー・アーク・チャート、そして、トランジットの天体の配置と併用することで、
プロフェクションからヒントを得る、という見方・活用方法が可能です。

トランジット

ホロスコープを作成する時、特定の日時と場所を入力します。

ネイタルチャートの天体の配置を内円に、
トランジットの天体の配置を外円にした場合は、二重円となりますが、
トランジットの天体の配置だけを見たい場合は、トランジット・チャートを作成することになります。

ネイタルチャートを基準として、二重円や三重円を利用することが一般的ですが、
他者との相性を見る場合は、五重円などになり、高度なテクニックが必要になりますが、
ネイタルチャートとの二重円に慣れながら、外的なリズムの影響を知っていくのが得策です。

トランジットの天体そのもののが持つ意図や働き、象徴を読む際は、
単体でホロスコープを作成して読み、ネイタルチャートと重ねた二重円、
プログレス/ソーラー・アーク・チャートと重ねた三重円などを使い分けてリーディングすると、
「内的リズム」と「外的リズム」の差が分かりやすくなります。

以上、7つのホロスコープ・テクニックをご紹介しました。

まずは、ネイタルチャートの理解を深め、複数のホロスコープと重ねたり、
ヒントを得るために他のホロスコープを活用することで、
徐々に、あなただけのリーディング方法が見つかったり、ホロスコープの見方が深まったりしていきます。

全体像と細部の両方向からホロスコープ・リーディングに向き合い、
「サイクル」と「リズム」などの「時間」を重視して、
複数のホロスコープのリーディングの精度を高めていくことが重要です。

私たちは「空間」を移動することはできても、「空間」自体を動かすことはできません。

それと同様に、私たちには、「時間」をどのように活用するか、という選択の自由はありますが、
「時間」自体を動かすことはできません。

ホロスコープ・リーディングにおいてできることは、
現実創造(アウトプット)のための「内的世界」と「内的な体験」の捉え方の選択肢を増やすこと、です。

是非、ホロスコープを多角的に、また、多面的に捉え、
「内的な体験」を現実創造という「変化」によって充実させてくださいね!

太陽と月:ライツ/ルミナリーズ

ホロスコープ・リーディングでは、太陽と月が最重要視されます。

太陽は、「生命意志」や「目的意識」、「未来性」を象徴し、
月は、「心」や「時間」、「内的世界」、「安らぎ」や「心地良さ」、
「リスクの回避」や「死への恐怖」、「幼少期の価値観」、「純粋性(純粋な願い」、「過去性」を象徴します。

また、本講座では、太陽を「育てていく天体」とし、
月を「満たし、労り、受容すべき天体」と定義しています。

ホロスコープが天動説の概念・世界観であることで、地球を舞台が舞台となり、
太陽と月は「時間」と「経過(変化)」をんもたらします。

地平線を境に、昼と夜が分けられ、他の天体の働きにも影響を与えます。

  • 昼の天体:太陽・木星・土星
  • 夜の天体:月・金星・火星
  • 昼夜なし:水星
  • トランスサタニアン:不明

ネイタルチャートにおいて、
太陽と月のどちらが主導するかで、ネイタルチャートの前提が大きく変わります。

昼のチャートでは、昼のベネフィック天体(吉星)とマレフィック天体(凶星)の働きが強まり、
夜のチャートでは、逆に、夜のベネフィック天体(吉星)とマレフィック天体(凶星)の働きが強まります。

プログレス/ソーラー・アーク・チャートにおいては、
太陽と月の位置により、「人生規模でのサイクル」が明確になります。

また、太陽と月の中間地点は、「ミッドポイント」と呼ばれ、「変化と安心の場所」を見出すことができます

古典的な概念では、6・8・12ハウスは、アヴァージョンのハウスと呼ばれ、
拘束的・強制的な経験をすると考えられています。

もし、あなたの太陽か月が、もしくは、両方が、アヴァージョンのハウスに位置しているなら、
受容性を高めることを求められる経験や役割、立場が巡ってくることが想定されます。

ですが、これはいつまでも「日陰の存在」で居続けなければいけない、
評価される日が訪れない、ということではありません。

例えば、4ハウスに太陽が位置している場合、
家が仕事場となり、自営業を営む場合を示したり、
家庭での経験が社会的な評価や仕事に繋がることを示したりします。

ですので、「日の目を見る」という状況や経験は、
ネイタルチャートの太陽と月の位置だけで固定されるわけではありません。

一ノ瀬 ユイの場合

筆者のネイタルチャートの場合、
12ハウスの蠍座の太陽と、6ハウスの牡牛座の月に対して、
火星を頂点としたTスクエアを形成し、
太陽、水星、金星、冥王星の4天体による蠍座のオーバーロードが形成されています。

*ホールサイン・ハウスシステムでのホロスコープを採用した場合です。*

こういった配置が、「深楽しい西洋占星術講座」というマニアックなタイトルとテーマ、
また、濃密な記事を執筆する活動に反映されている、と解釈したら、
読者であるあなたは、この解釈に納得がいくでしょうか?

また、1ハウスは射手座と重なり、
7ハウス@双子座には、カイロン/キロンが位置し、
加えて、ブラックムーン・リリスとパート・オブ・フォーチュンが同じ度数に位置していますので、
私の執筆における表現は、読者のみなさまの琴線に触れることが望ましい、と解釈することができます。

私の表現が小難しかったり、抽象的な表現が多くなるのは、
1ハウスが射手座と重なり、
加えて、1ハウス・ルーラーである土星が位置し、
対向の7ハウス(=他者)が普段接している表現に対して、
硬く、抽象度の高い表現を投げかけるのかもしれません。

そして、MCは11ハウス@天秤座に位置しているのですが、
誰でも閲覧可能な場所・公共の場であるインターネットにおいて、講座を連載していることと合致します。

誰でもオンライン上で表現はできますが、
社会活動として、意志を持ち、社会的な影響力を持つという意味では、
少なからずネイタルチャートの天体の配置の違いにより、現実(人生)の在り様も変わります。

是非、あなたのネイタルチャートの太陽と月を掘り下げて、
ご自分の人生が、どのように世界に影響を与え、
世界からどのような活躍を求められているか、ということを見つけてくださいね!

土星が敷く持久走と時間

占星術において、月と土星は「時間」を司ります。

月は、短期的なサイクルと、長期的なサイクルの両方を司り、
土星は長期的なサイクルを司ります。

月は、「進行の新月」というライフスパンのサイクルと、27.3日のトランジットのサイクルを持ち、
1年で13回ルナ・リターン(月回帰)を持ちますので、非常に重要な天体です。

進行の月のサイクルは、プログレスの月のことを表し、
プログレスチャートにおいて、月は約29年、もしくは、29.5年でホロスコープを一巡します。

また、土星の公転周期は約29年です。

そのため、月と土星は、どちらも「時間」に関連する天体と言えます。

加えて、月と土星は、「死」にも関わりますが、ここでは省略させていただきます。

土星は、物質世界を成り立たせるために、「制限」や「枠」、「仕組み」、「構造」をもたらす働きをし、
その根底には「時間」が流れています。

私たちは、人生で最大3回のサターン・リターン(土星回帰)を体験します。

1回目は29歳前後、2回目は58歳前後、3回目は87歳頃に訪れるサターン・リターンは、
私たちの「内的世界」と「外的世界」の繋がりの調整を行います。

それが「自信喪失」や「自我喪失」、「物質的豊かさの喪失」などとして起こり、
喪失から再建・再構築を行うことで、
私たちは自分自身に与えられている生命力の逞しさを学ぶ(思い出す)ことになります。

ホロスコープ・リーディングをする上で、「時間」にフォーカスを当てた際、
また、現実的・物質的な現象や事象について分析する場合は、
必ず土星の働きを確認することが重要です。

月は、あらゆる天体の影響や刺激を引き受け、受け止める器であり、受容体です。

月は「心」や「(個人の)無意識」を表しますが、
私たちの内面で何が感じられようと、外面の世界とは隔絶されています。

内的リズム」の月と土星とともに、「外的リズム」の月と土星は、
いわば、「あなたと世界の交流」を表します。

どのようなホロスコープを読む際であっても、太陽と月を優先的に読みつつ、
物質世界を監督し、時間を司る土星の存在も忘れずに確認してください。

土星は、「強制力」を持つ天体ですが、必ず「成果」や「結果」に行き着くことを約束します。

土星は、約2年半で1つのサインを運行し、約29年をかけてホロスコープを一巡しますが、
その時々の「強制力=試練」を受け入れ、現実を肯定することと同時に、
あなたの内面を肯定することによって、
心が成熟し、月は満たされていく
、ということを覚えておいてくださいね!

物理空間とハウスの理解

ホロスコープを読み解く際、優先順位があります。

①天体、②ハウス、③サイン、という順番は承知だと思います。

ただ、「ホロスコープ」という円環の構造(=舞台)を理解するためには、
物理空間とハウスの理解を深める必要があります。

天体とサインは、言ってみれば概念的・観念的な側面が強いため、解釈が多様化します。

一方で、ハウスは物理空間と実際の経験や環境と親和性が高いため、物質的・科学的な視点が重要となります。

これは、唯物論的・科学的・左脳的にホロスコープを読み解くべきだ、という意味ではありません。

現代占星術では、ハウスとサインがイコール(同義)として解釈される傾向があります。

このことを別の表現をすると、空間(物質)と時間(概念)が同じである、となります。

確かに、「空間=時間」という公式・概念は存在しますが、
空間や物質は可視化され、五感を通じて認識できますが、
時間や概念そのものは、「形」を持ちません。

そのため、物理空間とハウスを、サインやエネルギー、
意識とイコールで扱うことは、原理的に無理があります。

ホロスコープの構造として、
太陽は東から西へ進むという自然の摂理・自然科学的な側面と、
概念上・ホロスコープ上の天体の流れという2つのベクトルを理解することが重要です。

ハウスは「空間」を表し、「客観的事実」を表します。

サインは、天体の「意識」や「エネルギー」が投影され、
天球上に貼り付いている概念的な背景であり、領域を表します。

ホロスコープはアンギュラーハウスによって、空間を十字に切り分けられます。

ホールサイン・ハウスシステムでは、東の地平線はASCとイコールではありません。

東に地平線上に天体が位置する時、
または、12ハウス側から東の地平線から5度以内に天体が位置する時、
その天体は「上昇星(ライジング・スター)」と見なされます。

この概念は、物理空間・ハウスによって成り立ちます。

12サインは、1つの物語のように表現されますし、その成長段階や成長過程に間違いはありません。

これは「時間」の流れが反時計回り(左回り)の、セカンダリー・モーションという概念です。

一方で、ハウスはサインと同じように反時計回り(左回り)に並んでいますが、
実は地続きにはなっていません。

繰り返しになりますが、ハウスは、物理空間や客観的事実、という認識可能な事象を表し、
それは時計回り(右回り)の、プライマリー・モーションの流れに則した概念です。

プライマリー・モーションの概念は、
昼か夜か、というセクトを明確にする、太陽と月に採用されますが、
一見すると、ホロスコープは常に、セカンダリー・モーションの流れしか分かりません。

なぜなら、天体はホロスコープ上を反時計回り(左回り)に回るからです。

ここでお伝えしたいことは、単に、ハウスとサインはイコールではない、ということと、
然の摂理として、地上から見る惑星や星々は時計回りに回り、概念・観念と事実は異なるということです。

ハウスが時計回り(右回り)である由来は、ハウスの構造が、
【12 – 1 – 2】、【3 – 4 – 5】、【6 – 7 – 8】、【9 – 10 – 11】という4つのグループで成り立っている

という概念から来ています。

厳密に言えば、
①ケーデント(カデント)・ハウス ⇒ ②アンギュラー・ハウス ⇒ ③サクシデント・ハウスという順番です。

弱いハウスから強いハウスに昇り、やや弱いハウスに下る、というのが、この概念の概要です。

10ハウスは「成功」や「名誉」を獲得される「結果」のハウスであり、
最も社会的な影響力や責任が伴いますが、11ハウスではそういった影響は緩和されます。

ですが、11ハウスは物理世界の最後の世界です。

12ハウスは非物質的な領域を表し、1ハウスが生命・自我意識の誕生を表します。

そうなりますと、12ハウスは受胎占星術のように、出産前の領域を表すと言えますし、
加えて、寿命を終えた後の死後の世界である、とも捉えることができます。

そのため、ホロスコープ・リーディングを理解する上で必要なことは、
概念や観念では、非物質世界はもちろんのこと、
概念や観念さえも、「地続き」で起こっていると錯覚してはいけない
、ということです。

主要10天体は、ホロスコープ上にバラバラに動き、それらすべてがホロスコープの持ち主の一部です。

ということは、天体が異なるハウスに位置していることで、
同時多発的に、別々のハウス(分野)の出来事を体験している、という
ホロスコープの構造・仕組みを見つけることができます。

サインという非物質的な、形を持たない領域や意識は、物質性という制限を軽々と超えることができますが、
ハウスという物質的な、形を伴った出来事と体験は、物質性という制限と不自由をもたらします。

そのため、「牡羊座=1ハウス」という公式は採用すべきではない、という意見・主張があります。

なぜなら、1ハウスのハウスルーラーは、古典的に土星だからです。

これは、古典占星術が、現代占星術を否定している、というよりは、
原理を無視して、または、物理法則を無視したホロスコープ・リーディングは、
現実に即した占断をもたらさない、という事実関係を示しているだけです。

ハウスの構造については、過去に詳しく解説していますので、
是非、振り返りと復習をしてくださいね!

天体とサインの理解

サインを理解するためには、まず天体の理解が必要不可欠です。

天体には、男性天体と女性天体があるように、サインにも男性サインと女性サインがあります。

また、サインのエレメント(元素)は、「寒・熱・乾・湿 」に細分化することができ、
天体もまた、これらの性質を持っています。

先ほど、ハウスとサインはイコールではない、とお伝えしましたが、
サイン・ルーラーとしての天体と、ハウス・ルーラーとしての天体もまた、概念が異なります。

ハウスは、「天体の意図・働き」が具現化され、物質世界に定着した環境や場所を表します。

そのため、ハウス・ルーラーは、サイン・ルーラーのような働きをしません。

どういうことかと言いますと、例えば、
ホロスコープ上で、牡羊座に太陽が位置する時、太陽はイグザルテーション(高揚)の品格/品位を獲得し、
そのエネルギーは、牡羊座のルーラーである火星からもたらされる、と解釈します。

ですが、ハウス・ルーラーは、サインを介して天体の意図や力を運ぶ、ということはありません。

ホロスコープ・リーディングを深く理解するためには、
物理世界の法則と、非物質世界の働きを切り分けながら、だけれど、統合することが大切です。

そのため、ネイタルチャートを深く理解するには、
まず、ホロスコープの骨格・構造を理解してから、天体の理解へ進み、
ハウス、サイン、そして、アスペクトという風に、徐々に根っこから葉先へと理解を進めることが重要です。

区分の理解

サインには、2区分・3区分・4区分という3つのグループ(性質の違い)があります。

  • 2区分:男性サイン・女性サイン
  • 3区分:活動宮・不動(固定)宮・柔軟宮
  • 4区分:火・土(地)・風・水

一方で、ハウスには、4つのグループがあります。

  • 【生命のハウス】:1・5・9
  • 【物質のハウス】:2・6・10
  • 【関係のハウス】:3・7・11
  • 【終末のハウス】:4・8・12

ハウスのグループと、サインの4区分は親和性はありますが、イコールではありません。

ただ、物理空間において、地平線よりも上か下か、左半球か右半球かという位置によって、
天体の働きは外向的になるか、それとも、内向的になるか、という違いがあるという特徴があるだけで、
どのハウスにおいても、自分の意識やエネルギー、感情の扱い方や捉え方は本人次第です。

ですが、外的刺激や外部からの干渉においては、ハウスはサインによりも現実的に強く影響を持ちます。

一方で、サインは、天体との結びつきが強いですから、
どのハウスに天体が位置していても、影響力が強い天体に翻弄されたり、
頼りになる導きが得えられることがありますが、これは「個人だけの真実」であって、
「客観的事実」として、自分の体験を他者にそっくりそのまま提供し、共有することはできません。

区分の理解は、天体が、「天」と「地」、「潜象界」と「現象界」というように、
ハウスとサインを進む際、実際的な影響や出来事(ハウス)と、
内的・個人的な体験(サイン)という異なる要素によって働きを変える、ということは、
覆すことができない前提です。

ネイタルチャートは、あくまで「出生のタイミング」の天空図ですので、
何度もホロスコープを分析・考察することで、徐々に細部への理解を深めていくことができます。

ただ、トランジット・チャートについては、
自分自身とは関係がない景色(ホロスコープ)であるため、
リーディングが捗らないこともあると思いますが、
まずは、ご自分のネイタルチャートにおける区分が天体に与える影響についての理解を深めてくださいね!

天体から人生の全体像を導き出す

少し前に、サターン・リターン(土星回帰)と中年の危機で、
人生のライフステージや全体像を把握することの重要性についてお伝えしました。

全体像と細部という、真逆・真反対の要素を同時進行で理解していくのは、実際に手間がかかりますが、
その分、理解度の深まり方が加速します。

冒頭でお伝えした、「成長曲線」が、まさに、このケースに当てはまります。

なぜなら、「山登り」という向上の道と、「川下り」という向下の道を同時に行うことで、
それぞれの道を合流させるためには時間がかかりますが、
それぞれの道で得た知識と実践値は、1つの道だけを歩んでいるよりも、
遥かに広い景色と視野、また、深い洞察力と観察力を得ることができるからです

簡単に言えば、「人生のタイムスケジュール」を作るとともに、
年運や月運のような短期的な流れ・運勢の2つの流れを用意する
、ということです。

人生のタイムスケジュールは、公転周期が長い・運行スピードが遅い天体から順に(冥王星から順に)、
インパクトのある時期を特定し、スケジュールの表やサイクルの表を作ることで、
人生を俯瞰して捉えることができます。

つまり、「視覚化」です。

また、年運は、ソーラー・リターン・チャートで占断することができますし、
月運は、トランジット・チャートで確認することができます。

ですから、「時間」という最優先事項を活かして、
長期的な人生のサイクルやリズムと、短期的・中期的なサイクルとリズムを把握することで、
「安心感」を得ることができます。

それだけでなく、予め想定していた占断を積み重ね、後に振り返ることで「経験値」を得ることができるのです。

未来と過去の両方から「現在・今」に向かって、ホロスコープ・リーディングを活用し、
「時間」についての想定と解釈の精度と高めることをお勧めします!

一ノ瀬 ユイからあなたへのメッセージ

重ね重ねお伝えしますが、本講座は、筆者の解釈・見解によって西洋占星術を再解釈し、
あなたが占星術をより「個人的な真実」を得られるように、と工夫をしながら設計・作成してきました。

あなたが「自分の、自分による、自分のための解釈ツール」として、占星術を捉えられるように、
「自己理解」・「自己信頼」・「自己肯定」という3本柱を立てました。

それこそが、筆者があなたに、これらの柱をご自身の内面で体感していただくために、
一般的な知識や解説だけではなく、
多くの抽象的なメッセージやシンボル、インスピレーションを盛り込んできた理由です。

表層的・断片的な知識の詰込みではない、
「楽しみ」と「深み」を得ることができる「体感」と「安らぎ」は、
あなたの「内的な真実」を照らし、
あなたから「自分として生まれてきてよかった!」という意識が生まれる源泉の回路を開いていきます。

本講座は、「現実を肯定する」だけでなく、
「あなた自身を肯定する意識の獲得」のために、一ノ瀬 ユイは導管となり、言葉を紡いできた、
世界との共同作品・共創作品のようなものです。

筆者は、何と何の導管となることを意図したのかと言いますと、
「大宇宙と小宇宙であるあなた」の繋がり・結びのためです。

本講座の多くの記事は、一般的な解釈や表現ではない部分が少なくないとは思いますが、
すべての記事に共通していることは、「語られるべきこと」を純粋に手渡するように執筆してきました。

筆者の概念や見解は、「1つの可能性」であり、「1つの観測の仕方」でしかありません。

ですから、どうか、あなただけの観察眼を、あなたの内面に見出してください。

占星術は、あなたの成長と成熟、そして、進化を必ず後押しし、導いてくれます。

筆者がそうであったように、
あなたもきっと、少し先の未来で、過去のあなたと同じように、
内面世界の葛藤や苦悩の渦の中で途方に暮れて、
「自分で自分を照らすための手がかり」を探している人に出会う
はずです。

そんな時は、あなたがその時に可能な限りの時間や労力をもって、目の前の人と関わろうとしてください。

ですが、決して無理をしたり、見栄を張ったり、
その人の選択の自由を決めつけたり、相手の恐れを横取りしたりせず、
「起こるがままの事実」を見守ってください

その状況は、きっと、その人にとっては、
「自分を頼るという人生における最大の挑戦を始める地点」です。

また、その時のあなたは、何もしないのではなく、
目の前の人の中にある「生命の働き」とその人を「存在として」信頼する、
という「人生のおける最上の信頼の体験が始まる地点」
です。

ホロスコープ・リーディングは、平面上・概念上・机上の空論や妄想ではなく、
あなたと世界との繋がりを強くし、
あなたがあなた自身との関係性をより善くすることを可能にする、
画期的で、神秘性を伴った、知性を磨くことができる学問です。

これから、あなたは占星術の叡智を通して、
洗練された知性を獲得していきながら、
あなたの中にもっともっと自由の体験を見つけることができるでしょう。

ですから、決してあなたがあなたの可能性を諦めずに、
あなたはあなたを理解して、あなただからあなたを信頼して、あなただけの人生を肯定し続けてください。

それが、一ノ瀬 ユイが提唱している「自愛」であり、
その境地によって他者に関わることで「他愛」となり、
その意識が濃くなり、広がっていくことで、全体への「慈愛の貢献」となります。

本講座の至るところに、あなたが求めていた響きと言葉が見つかり、
あなたの心が震え、世界に微笑みかけることができますように、心からお祈りしています。

本講座には、101の記事がありますので、何度もなんども振り返ったり、復習に活用してください。

本記事にて、Lani様における「深楽しい西洋占星術講座」の連載は終了いたします。

これまで、一ノ瀬 ユイの記事を楽しんでいただきまして、
そして、今回も、最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました!

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